自作ゲームの世界に転生したかと思ったけど、乙女ゲームを作った覚えはありません

月野槐樹

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第20話 プティ神の加護

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午後は、また、プティの赤い石を触りに行った。

兄様は一緒についてきてくれるのは、とてもありがたいんだけど、
僕が赤い石を触っている間、なんか、困った子をみるような目でみているような気がしちゃう。

(颯真ニャン、すごいにゃ!)

(プティ、神力あがったの?)

(昨日の夜くらいから、ぐんぐんあがって来ているニャ。なんか女の人達が、すごい祈ってるにゃ)

(化粧水とリップクリームだね)

腕輪はどうなんだろう、と思ったけど、まだ販売もされていないからか、そんなには使われていないみたい。

化粧水とリップクリームも同じ状況のはずなのに、同じ人がなんどもおまじないを唱えたり、意気込みがすごかったりして、神力がどんどん増えているんだって。

化粧品はヤバいね!


(神力が増えたので、颯真ニャンに、加護を渡せるにゃん)

(え、僕? 僕はプティと話せれば、それでいいのに)

(颯真ニャンが無事でないと、話せないにゃ)

(僕は大丈夫だよー)

(なにいってるにゃん。颯真にゃん、一度死んでるにゃん)

(あっ‥‥)

そうだった。僕って過労死したっぽいんだった。

(まだ、あまり神力ないけど、防護力あげとくにゃん)

プティがそう言うと、赤い石がちょっと熱くなって、何か流れ込んできた感じがした。

魔法耐性と、状態異常耐性だって。

(毒耐性まで頑張ろうとしたけど、まだ無理だったにゃ。毒には気をつけるんにゃ)

(わかったよー)

プティともっとお話していたかったけど、僕への加護で、神力をつかっちゃったのでまた声が小さくなっていった。

またグッズ作りがんばらないとね。

プティとお別れして、兄様とまた公園の来た道を戻っていったんだけど、護衛の人、超無表情だなー。

何か反応してくれないかなと思って、近くにいる人の顔をちょっと覗き込んだら、一瞬キョドッた感じで、すぅーっと目をそらされた。

もしかして、僕って変な子だと思われてるんだろうか‥‥。

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