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第17話 プティちゃんにお願い
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「まず、何もしないでそのままつけてください」
「あら、ソーマがつけるんじゃないの?」
「僕がつけたら、結果が見られないもん」
「あら、鏡で見ればいいじゃない」
結局つけられることになった。まあ、無色だし、いいかな。
特に魔力を流すことなく、リップクリームを塗る。
唇がちょっとしっとりして、ちょっと艶がでる。
反応は、‥‥薄い。強引につけさせておいて、これですか。
「次は、おまじないを唱えてから塗ります」
僕はリップクリームの蓋に手を当てて、おまじないの呪文を唱える。
「プティちゃんお願い」
猫型の目の部分に埋め込まれた魔石が光って、少し魔力を吸い、ふわっと一瞬リップクリーム全体が光った。
「効果は多分、15分くらいかな」
僕は、一旦、さっき塗ったクリームのついた唇を、布で拭ってから、魔力を通したリップクリームを塗ってみせる。
「まあ!」
「つやっつや、ぷりっぷりじゃない!」
母様や姉様が、目を輝かせて歓声をあげる。マーリエはも楽しそうにぴょんぴょんはねた。可愛い。
僕は鏡を見てみた。うん、確かに唇がプリプリのつやつやになっている。これ、作って大丈夫なやつかな‥‥。
すぐに、リップクリームを使ってみようとする、母様達に、僕は急いで注意事項を言う。
「えっと、これは魔力を流した人と同じ魔力の人に、作用するように作ってるんだよ。だから、使う前に自分でおまじないを言ってね」
リップクリームの効果は、魔力を流した人限定で、使用期間は15分程度。
リップクリームのつやつや効果は、一時間くらいかな。
それを説明すると、母様達の目がぎらりと光った。
「つ、使ってすぐ、次のおまじないを唱えれば、次の人が使えるからね。」
けんかしないでね。
すぐに使えるとわかって、ふっと緊張感が揺るんだ。
順番に効果をためして、きゃあきゃあ言っている。
「ソーマ、プティちゃんってなあに?」
「この猫のキャラクターだよ。猫執事のプティちゃんに綺麗をお手伝いしてくれるようにお願いするんだよ」
「そうなのね。可愛いイラストをつけて売ったら売れそうね。ねえ、化粧水にもなにかできないかしら」
母様のリクエストで、化粧水には「しっとりもちもち」の魔法陣をつけてみた。
おまじない効果で、盛り上がった母様達は、もう、僕に化粧をしようという考えは、失せたようで、一通り試して、楽しんだ後、侍女に、叔父様を呼ぶように伝えた。
母様も手慣れていて、僕が何かを作ると叔父様の商会で売れるかもしれないからって、すぐに叔父様を呼ぶんだ。
僕たちが辺境にいて、叔父様が王都で離れて住んでいるときは、商会の支店長を呼ぶようにしていたんだよ。
「あら、ソーマがつけるんじゃないの?」
「僕がつけたら、結果が見られないもん」
「あら、鏡で見ればいいじゃない」
結局つけられることになった。まあ、無色だし、いいかな。
特に魔力を流すことなく、リップクリームを塗る。
唇がちょっとしっとりして、ちょっと艶がでる。
反応は、‥‥薄い。強引につけさせておいて、これですか。
「次は、おまじないを唱えてから塗ります」
僕はリップクリームの蓋に手を当てて、おまじないの呪文を唱える。
「プティちゃんお願い」
猫型の目の部分に埋め込まれた魔石が光って、少し魔力を吸い、ふわっと一瞬リップクリーム全体が光った。
「効果は多分、15分くらいかな」
僕は、一旦、さっき塗ったクリームのついた唇を、布で拭ってから、魔力を通したリップクリームを塗ってみせる。
「まあ!」
「つやっつや、ぷりっぷりじゃない!」
母様や姉様が、目を輝かせて歓声をあげる。マーリエはも楽しそうにぴょんぴょんはねた。可愛い。
僕は鏡を見てみた。うん、確かに唇がプリプリのつやつやになっている。これ、作って大丈夫なやつかな‥‥。
すぐに、リップクリームを使ってみようとする、母様達に、僕は急いで注意事項を言う。
「えっと、これは魔力を流した人と同じ魔力の人に、作用するように作ってるんだよ。だから、使う前に自分でおまじないを言ってね」
リップクリームの効果は、魔力を流した人限定で、使用期間は15分程度。
リップクリームのつやつや効果は、一時間くらいかな。
それを説明すると、母様達の目がぎらりと光った。
「つ、使ってすぐ、次のおまじないを唱えれば、次の人が使えるからね。」
けんかしないでね。
すぐに使えるとわかって、ふっと緊張感が揺るんだ。
順番に効果をためして、きゃあきゃあ言っている。
「ソーマ、プティちゃんってなあに?」
「この猫のキャラクターだよ。猫執事のプティちゃんに綺麗をお手伝いしてくれるようにお願いするんだよ」
「そうなのね。可愛いイラストをつけて売ったら売れそうね。ねえ、化粧水にもなにかできないかしら」
母様のリクエストで、化粧水には「しっとりもちもち」の魔法陣をつけてみた。
おまじない効果で、盛り上がった母様達は、もう、僕に化粧をしようという考えは、失せたようで、一通り試して、楽しんだ後、侍女に、叔父様を呼ぶように伝えた。
母様も手慣れていて、僕が何かを作ると叔父様の商会で売れるかもしれないからって、すぐに叔父様を呼ぶんだ。
僕たちが辺境にいて、叔父様が王都で離れて住んでいるときは、商会の支店長を呼ぶようにしていたんだよ。
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