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第32章 瑛太11
第292話 メール
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ピロピロリン
「え?まだ鳴ってる?‥‥なあ、‥‥‥ピーラギのじゃない?」
「へ?」
ワイちゃんがスマホを握りしめながら,周囲を見回して、スマホを手にしていなかった柊さんに言った。柊さんは驚いた様子で目を見開いた。
「だって、僕はMOINEをやってないんだよ。バッテリーだってもう切れて‥‥。あれ‥‥?」
柊さんは首にぶら下げていたスマホを出してみて、一瞬動きを止めた。
「起動してる‥‥。」
柊さんが明るくなっているスマホの画面をこちらに向けてみせた。確かに電源が入った状態だ。
ピロリン
「わ、え?僕?え?」
柊さんは慌てて、スマホを取り落としそうになった。それから、画面を凝視して、驚いた様子で目を見開きながら皆の顔を見回した。
「‥‥メールが来てる‥‥。家族から‥‥。」
「ええ?」
「ほら、これ‥‥。」
ピロリン
「わ、また。」
柊さんは、メールを受信したというポップアップ画面を見せてくれた。その間にもスマホから受信音が鳴る。
「ピーラギがMOINEやってなかったからメール?それとも皆のメールもか?」
緒方さんの言葉で、俺を含めて皆がメールを確認し始めた。
「うっわ!メールも家族からしか届いていないんだけど‥‥、100通くらい来てる‥‥。」
「わぁ!私も家族からのメールだけ受信してる!」
ワイちゃんだけでなく、皆家族からのメールを受信しているようだった。
MOINEに続き、今度はメールが繋がるようになったのか?
ここって異世界だよね?今更だけど、何で繋がるんだ?
「おうぅぅぅ‥‥。‥‥ちょっと部屋行って読んでくる‥‥!」
柊さんはスマホの画面を凝視していたけど、顔を上げないまま部屋を飛び出して行った。
バタバタ駆けて行く足音が響いた。緒方さんは、柊さんが去って行ったドアの方に目を向けて言った。
「ピーラギ、あまり態度に現さなかったけど、一人だけMOINEで家族と繋がれないの辛かったんだろうな‥‥。」
「そうだろうね‥‥。まあ、しばらくそっとしておこう。」
江角さんが言った。
「ねえねえ。」
ワイちゃんはスマホを弄りながら言う。
「バッテリーが復活した気がするんだけど!」
「残量が増えたってこと?」
「そう!半分くらいだったと思ったのに、ほとんど満タンなんだよ。皆はどう?」
ワイちゃんに言われて、スマホのバッテリーの残量をチェックしてみた。確かに満タンに近いんだけど、今朝充電したはずなので
残量がたっぷりあっても不思議じゃない。
「おお?そう言えば‥‥。俺のも残量増えているかも。」
尾市さんがスマホの画面を皆に向けた。
「勝手に残量が増えるなんてことないだろ?」
椎名さんが訝しげに言った。そういえば椎名さんも今朝充電していたはずだ。
「でも‥‥。普通繋がらないはずのMOINEやメールがつながったんだよ。バッテリーが戻るとかもあるのかも。」
藍ちゃんもバッテリー残量が増えていたのか、こちらに画面を見せて来た。
「え?まだ鳴ってる?‥‥なあ、‥‥‥ピーラギのじゃない?」
「へ?」
ワイちゃんがスマホを握りしめながら,周囲を見回して、スマホを手にしていなかった柊さんに言った。柊さんは驚いた様子で目を見開いた。
「だって、僕はMOINEをやってないんだよ。バッテリーだってもう切れて‥‥。あれ‥‥?」
柊さんは首にぶら下げていたスマホを出してみて、一瞬動きを止めた。
「起動してる‥‥。」
柊さんが明るくなっているスマホの画面をこちらに向けてみせた。確かに電源が入った状態だ。
ピロリン
「わ、え?僕?え?」
柊さんは慌てて、スマホを取り落としそうになった。それから、画面を凝視して、驚いた様子で目を見開きながら皆の顔を見回した。
「‥‥メールが来てる‥‥。家族から‥‥。」
「ええ?」
「ほら、これ‥‥。」
ピロリン
「わ、また。」
柊さんは、メールを受信したというポップアップ画面を見せてくれた。その間にもスマホから受信音が鳴る。
「ピーラギがMOINEやってなかったからメール?それとも皆のメールもか?」
緒方さんの言葉で、俺を含めて皆がメールを確認し始めた。
「うっわ!メールも家族からしか届いていないんだけど‥‥、100通くらい来てる‥‥。」
「わぁ!私も家族からのメールだけ受信してる!」
ワイちゃんだけでなく、皆家族からのメールを受信しているようだった。
MOINEに続き、今度はメールが繋がるようになったのか?
ここって異世界だよね?今更だけど、何で繋がるんだ?
「おうぅぅぅ‥‥。‥‥ちょっと部屋行って読んでくる‥‥!」
柊さんはスマホの画面を凝視していたけど、顔を上げないまま部屋を飛び出して行った。
バタバタ駆けて行く足音が響いた。緒方さんは、柊さんが去って行ったドアの方に目を向けて言った。
「ピーラギ、あまり態度に現さなかったけど、一人だけMOINEで家族と繋がれないの辛かったんだろうな‥‥。」
「そうだろうね‥‥。まあ、しばらくそっとしておこう。」
江角さんが言った。
「ねえねえ。」
ワイちゃんはスマホを弄りながら言う。
「バッテリーが復活した気がするんだけど!」
「残量が増えたってこと?」
「そう!半分くらいだったと思ったのに、ほとんど満タンなんだよ。皆はどう?」
ワイちゃんに言われて、スマホのバッテリーの残量をチェックしてみた。確かに満タンに近いんだけど、今朝充電したはずなので
残量がたっぷりあっても不思議じゃない。
「おお?そう言えば‥‥。俺のも残量増えているかも。」
尾市さんがスマホの画面を皆に向けた。
「勝手に残量が増えるなんてことないだろ?」
椎名さんが訝しげに言った。そういえば椎名さんも今朝充電していたはずだ。
「でも‥‥。普通繋がらないはずのMOINEやメールがつながったんだよ。バッテリーが戻るとかもあるのかも。」
藍ちゃんもバッテリー残量が増えていたのか、こちらに画面を見せて来た。
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