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第21章 詩英5
第214話 繋がる
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Yが俺の自宅に来て謎の写真の検証をしたりしていたが、これと言って新たな発見はなかったので、その日は一旦お開きにすることにしてYと一緒に彗汰を家にりに行く事にした。
玄関を出ようとしたとき、携帯が軽く振動をした。何か受信したかなと思って画面をちらりと見た。
「‥‥。」
二度見して、動きを止めた。
「ジェイ?どうした?」
「ちょっ‥‥。」
俺は、Yの顔をちらりと見た後、ちょっと待ってくれと手で制してスマホの画面を開いた。
MOINEに着信表示があった。最初待ち受け画面にメッセージが表示されるのだが、送信元は瑛太だったように見えたのだ。急いでMOINEのアイコンをタップしてメッセージを確認した。差出人はやっぱり瑛太の名前になっていた。
『俺は元気です。今は安全な場所に居るけど、日本に帰りたいです。』
心臓が高鳴る。瑛太から受信した?メッセージとともに日焼けした瑛太の写真があった。
「瑛太から‥‥。」
震える手でYに携帯の画面を見せた。
「は?」
玄関で靴を履きかけていたYが俺の携帯をがしっと掴んだ。
「何これ?いつ?今気がついたのか?」
「‥‥今、着信したっぽい‥‥。何だかわからん‥‥。」
「ちょっと待てよ!待てよ待てよ!えーーい、帰るの一旦中止する!」
Yが履きかけた靴を脱いで再び家に上がり込んだ。リビングに逆戻りする。彗汰も一緒に抱えてきてリビングに戻ってきてしまった。
彗汰は良くわかっていないのか、抱きかかえられて笑っていた。
「日本に帰りたいって‥‥。日本じゃないどこかにいるってことだよな!?何処に居るか聞いてみろよ。」
Yが興奮気味に俺にいった。
俺は震える指でメッセージを入力した。
『何処に居るの?日本じゃないということ?』
送って少ししたら、返事が来た。受信した途端「うわっ」とYが沸き立った。
『多分、信じてもらえないと思うけど地球じゃない。異世界だと思う。ヴェスタリコラル王国のツェット領というところにいる。』
「異世界?‥‥ひょっとしてそんなことがあるかもとは思ったけど、どう反応していいかわからん‥‥。」
「咲良は?咲良は無事か聞いてくれ!」
Yが画面を至近距離で覗き込みながら懇願した。
俺は言う通りにメッセージを送った。
『和井咲良という女の子も、その場所には居るの?』
送信した後、固唾を飲んで見守っていると返事がきた。
『千葉の高校生のワイちゃんって呼ばれている子がそうだと思う。同じ宿舎に居るよ。』
「なにぃ~!!一緒に住んでるのか?けしからん!!」
「Y落ち着いて!同じ部屋に暮らしてるって言ってるわけじゃないんだから。」
メッセージに過剰に反応するYをなだめながら次のメッセージを入力した。
『そこからはネットが繋がるのか?いままで何故連絡がなかった?』
『繋がらなかったはず。今繋がってビックリしてる。』
そう返って来た後に、少しして追加のメッセージが来た。
『今試してみたけど、Webとかメールとか何も繋がらない。MOINEだけかもしれない。』
ネットが繋がるというわけじゃないのか?
『桜の木の下で撮った記念写真を俺に送った?10人位の日本人と5人くらい外国人が映っているやつ。』
『その写真は撮った覚えがあるけど。俺は送っていないよ。』
そう返って来た後に、桜を背景にした写真が何枚か送られて来た。
その中にはYの妹の咲良ちゃんが一人でピースしている写真もあった。
「咲良!!」
Yの目から涙が溢れ出した。
玄関を出ようとしたとき、携帯が軽く振動をした。何か受信したかなと思って画面をちらりと見た。
「‥‥。」
二度見して、動きを止めた。
「ジェイ?どうした?」
「ちょっ‥‥。」
俺は、Yの顔をちらりと見た後、ちょっと待ってくれと手で制してスマホの画面を開いた。
MOINEに着信表示があった。最初待ち受け画面にメッセージが表示されるのだが、送信元は瑛太だったように見えたのだ。急いでMOINEのアイコンをタップしてメッセージを確認した。差出人はやっぱり瑛太の名前になっていた。
『俺は元気です。今は安全な場所に居るけど、日本に帰りたいです。』
心臓が高鳴る。瑛太から受信した?メッセージとともに日焼けした瑛太の写真があった。
「瑛太から‥‥。」
震える手でYに携帯の画面を見せた。
「は?」
玄関で靴を履きかけていたYが俺の携帯をがしっと掴んだ。
「何これ?いつ?今気がついたのか?」
「‥‥今、着信したっぽい‥‥。何だかわからん‥‥。」
「ちょっと待てよ!待てよ待てよ!えーーい、帰るの一旦中止する!」
Yが履きかけた靴を脱いで再び家に上がり込んだ。リビングに逆戻りする。彗汰も一緒に抱えてきてリビングに戻ってきてしまった。
彗汰は良くわかっていないのか、抱きかかえられて笑っていた。
「日本に帰りたいって‥‥。日本じゃないどこかにいるってことだよな!?何処に居るか聞いてみろよ。」
Yが興奮気味に俺にいった。
俺は震える指でメッセージを入力した。
『何処に居るの?日本じゃないということ?』
送って少ししたら、返事が来た。受信した途端「うわっ」とYが沸き立った。
『多分、信じてもらえないと思うけど地球じゃない。異世界だと思う。ヴェスタリコラル王国のツェット領というところにいる。』
「異世界?‥‥ひょっとしてそんなことがあるかもとは思ったけど、どう反応していいかわからん‥‥。」
「咲良は?咲良は無事か聞いてくれ!」
Yが画面を至近距離で覗き込みながら懇願した。
俺は言う通りにメッセージを送った。
『和井咲良という女の子も、その場所には居るの?』
送信した後、固唾を飲んで見守っていると返事がきた。
『千葉の高校生のワイちゃんって呼ばれている子がそうだと思う。同じ宿舎に居るよ。』
「なにぃ~!!一緒に住んでるのか?けしからん!!」
「Y落ち着いて!同じ部屋に暮らしてるって言ってるわけじゃないんだから。」
メッセージに過剰に反応するYをなだめながら次のメッセージを入力した。
『そこからはネットが繋がるのか?いままで何故連絡がなかった?』
『繋がらなかったはず。今繋がってビックリしてる。』
そう返って来た後に、少しして追加のメッセージが来た。
『今試してみたけど、Webとかメールとか何も繋がらない。MOINEだけかもしれない。』
ネットが繋がるというわけじゃないのか?
『桜の木の下で撮った記念写真を俺に送った?10人位の日本人と5人くらい外国人が映っているやつ。』
『その写真は撮った覚えがあるけど。俺は送っていないよ。』
そう返って来た後に、桜を背景にした写真が何枚か送られて来た。
その中にはYの妹の咲良ちゃんが一人でピースしている写真もあった。
「咲良!!」
Yの目から涙が溢れ出した。
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