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第12章 ルチル3
第156話 宿題でお出かけ
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天タブをタップしたアンバー君が、キラキラ輝いたと思ったら姿を消した。
「おおーー。天力使ったんだー。」
天タブに書かれていた宿題の詳細の所に、自分の残天力が標準以上ある天使だけが、宿題実施の対象らしい。
天力が少なかったら、宿題をやる必要はないんだけど、そうすると次の新しい課題をさせてもらえないんだよね。
僕もしっかり宿題をやろうっと!
天タブをタップ。検索アプリが起動した。
検索条件っていうのがあるよ。ミニ祝福を授ける対象を検索するのに条件を設定するんだ。
「エリアを選択。エリアってどこだろう?ランダムっていうのがあるなぁ。」
試しに「ランダム」を選んでみた。性別とか何歳かとか身体の大きさとか色々設定するところがある。
でも、全部小動物なんだよね。身体の大きさとか小さいに決まってるよね。
「あ、好きな物って条件がある! あれー?ダンスって項目がないなぁ。じゃあ、お花を選択」
ポチッと「検索」ボタンを押すと、ピコっと音がして何か画面に表示された。
ーーーーエリアについて下級天使制限を越えて検索しますか? 「はい」 or 「いいえ」
「何か出て来たよ。良くわからないけど『はい』にしてみよう。」
ピコッ。
「あ、何かまた出て来た。えーい、全部『はい』っと。」
何かピコピコするのをどんどんポチポチしてみた。
最後に、「はい」を押したら出発だったみたいだ。目の前がキラキラしたもので一杯になったと思ったら、次の瞬間には、全然違う場所に来ていた。
見回すと、木にうっすらとピンクが入ったような白っぽい花が沢山咲いている。
「うわー!お花だー!わーい!」
思わず羽根を広げた。飛び上がって,木の上のお花に近付く。薄い白っぽい花びらをしたお花が集まって咲いている。
ふんわりした鞠が沢山木にくっついているみたいだ。
「わー!キレーイ!」
パタパタ飛び回ってお花を見ていたら、急に羽根の力が抜けてガクンってなった。くるくる回って落下。
「わー!」
綺麗に着地しようと頑張ったけど、結局ステンと尻餅をついた。
「はー!びっくりした。」
ピコン
天フォンから音がした。何かお知らせみたいだ。
ーーーー【警告】天力が不足しています。
「あ、天力が『警告』になちゃった。えーと、‥‥うわー‥‥。」
天フォンで残天力を見てみると、今まで見た事がないくらい残天力が少ないよ。もう少ししたら「緊急」表示になっちゃうくらいだ。
僕はラピスお姉ちゃんとお話していたときの事を思い出した。
「緊急」になっても、下級天使見習いだと、救護雲に乗せてもらえないかもしれないんだ。救護雲に乗せてもらえないと、どうなっちゃうんだろう。
その場でずーっとコロンってなってるのかな。コロンって成ってたら、近くを通った天使に踏まれちゃうんじゃないの?
「きゃー、踏まれちゃう!」
大変だ。気をつけなくっちゃ。
えーとどうしたらよいんだろう。ダンスを踊るかお昼寝をするのがいいのかな。
あ、ダンスは、見ている相手が喜んでくれないと天力がアップしないんだった。
ダンスを見てくれる相手が必要だよ。
じゃあ、お昼寝?
僕は改めて周囲を見回した。何か塀に囲まれた小さい空間。地面には色々な植物が生えている。そして茶色っぽい建物。
「ここ、どこ?」
お昼寝してて大丈夫?
僕はラピスお姉ちゃんとのお話しを思い出した。
僕がお昼寝してたら、ラピスお姉ちゃんに怒られた事があるんだ。
『そんなとこでお昼寝してたら踏まれちゃうわよ!』
そうだ、踏まれちゃうような場所はダメなんだよね。じゃあ、この地面の上でお昼寝したら踏まれちゃうかな。
僕はさっきみていたお花の木を見上げた。
飛んだら木の上に行ける。木の上でお昼寝できる。
ちょっと飛ぶだけなら大丈夫かな。
そう思って羽根を広げかけたとき、ガヤガヤと声が聞こえてビクッゥっとなっちゃった。
「おおーー。天力使ったんだー。」
天タブに書かれていた宿題の詳細の所に、自分の残天力が標準以上ある天使だけが、宿題実施の対象らしい。
天力が少なかったら、宿題をやる必要はないんだけど、そうすると次の新しい課題をさせてもらえないんだよね。
僕もしっかり宿題をやろうっと!
天タブをタップ。検索アプリが起動した。
検索条件っていうのがあるよ。ミニ祝福を授ける対象を検索するのに条件を設定するんだ。
「エリアを選択。エリアってどこだろう?ランダムっていうのがあるなぁ。」
試しに「ランダム」を選んでみた。性別とか何歳かとか身体の大きさとか色々設定するところがある。
でも、全部小動物なんだよね。身体の大きさとか小さいに決まってるよね。
「あ、好きな物って条件がある! あれー?ダンスって項目がないなぁ。じゃあ、お花を選択」
ポチッと「検索」ボタンを押すと、ピコっと音がして何か画面に表示された。
ーーーーエリアについて下級天使制限を越えて検索しますか? 「はい」 or 「いいえ」
「何か出て来たよ。良くわからないけど『はい』にしてみよう。」
ピコッ。
「あ、何かまた出て来た。えーい、全部『はい』っと。」
何かピコピコするのをどんどんポチポチしてみた。
最後に、「はい」を押したら出発だったみたいだ。目の前がキラキラしたもので一杯になったと思ったら、次の瞬間には、全然違う場所に来ていた。
見回すと、木にうっすらとピンクが入ったような白っぽい花が沢山咲いている。
「うわー!お花だー!わーい!」
思わず羽根を広げた。飛び上がって,木の上のお花に近付く。薄い白っぽい花びらをしたお花が集まって咲いている。
ふんわりした鞠が沢山木にくっついているみたいだ。
「わー!キレーイ!」
パタパタ飛び回ってお花を見ていたら、急に羽根の力が抜けてガクンってなった。くるくる回って落下。
「わー!」
綺麗に着地しようと頑張ったけど、結局ステンと尻餅をついた。
「はー!びっくりした。」
ピコン
天フォンから音がした。何かお知らせみたいだ。
ーーーー【警告】天力が不足しています。
「あ、天力が『警告』になちゃった。えーと、‥‥うわー‥‥。」
天フォンで残天力を見てみると、今まで見た事がないくらい残天力が少ないよ。もう少ししたら「緊急」表示になっちゃうくらいだ。
僕はラピスお姉ちゃんとお話していたときの事を思い出した。
「緊急」になっても、下級天使見習いだと、救護雲に乗せてもらえないかもしれないんだ。救護雲に乗せてもらえないと、どうなっちゃうんだろう。
その場でずーっとコロンってなってるのかな。コロンって成ってたら、近くを通った天使に踏まれちゃうんじゃないの?
「きゃー、踏まれちゃう!」
大変だ。気をつけなくっちゃ。
えーとどうしたらよいんだろう。ダンスを踊るかお昼寝をするのがいいのかな。
あ、ダンスは、見ている相手が喜んでくれないと天力がアップしないんだった。
ダンスを見てくれる相手が必要だよ。
じゃあ、お昼寝?
僕は改めて周囲を見回した。何か塀に囲まれた小さい空間。地面には色々な植物が生えている。そして茶色っぽい建物。
「ここ、どこ?」
お昼寝してて大丈夫?
僕はラピスお姉ちゃんとのお話しを思い出した。
僕がお昼寝してたら、ラピスお姉ちゃんに怒られた事があるんだ。
『そんなとこでお昼寝してたら踏まれちゃうわよ!』
そうだ、踏まれちゃうような場所はダメなんだよね。じゃあ、この地面の上でお昼寝したら踏まれちゃうかな。
僕はさっきみていたお花の木を見上げた。
飛んだら木の上に行ける。木の上でお昼寝できる。
ちょっと飛ぶだけなら大丈夫かな。
そう思って羽根を広げかけたとき、ガヤガヤと声が聞こえてビクッゥっとなっちゃった。
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