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第5章 瑛太2
第69話 カレンダー
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「ボールペン類が使えるうちにしておいたほうが良いことって考えてたんだけどさ。
瑛太君。カレンダー作っておいてくれない? あ、俺が作るんでもいいんだけど。」
「カレンダー?」
「そそ。こっちとあっちの時間の進み方が同じなのかどうかは分からないけど、俺達と瑛太君達が召還された日数差をみると、大体時間差はないんじゃないかと思うんだよね。
だったら、今は日本で何月何日なのかって知っておきたいんだ。このままだと誕生日もわからなくなりそうだし。」
「ああ、誕生日とか‥‥。そうだよね。」
誕生日を祝うかどうかというより、自分が何歳になったかは把握しておきたいよな。‥‥そんな事考えなくて済むくらいに早く戻れれば良いんだけど‥‥。
生徒手帳についていたカレンダーカードを取り出して、今月のカレンダーから書き写す。召還された日。3月14日を赤い丸で囲んだ。横に召還日って書いておく。
そして今日は3月15日、だったよね。森で夜を明かしたのって1日だけだったよね。ヤバい、既に曖昧になってる気がする。
これから毎晩カレンダーの日付を確認するか。夜は移動で不規則かもしれないから朝がいいかな。
今日の日付、3月15日の所を○で囲む。
そして、4月以降のカレンダーを作って行く。
残念なことに俺が持っていた生徒手帳のカレンダーは今年の3月までものだった。
新学期で切り替わる予定だったからな。
去年の分を参考にしながら、来月以降のを作ってしまおう。
そして日記という程じゃないけど、起きた出来事も記録しておこう。
今日は最初の村に到着。召還された日のところに‥‥圭‥‥死亡‥‥。
書くのが辛いけど‥‥。いつか、日本に戻れたら家族に伝えないといけないから。
ぐっとこらえながら記入した。
筆記具は希少だというけど、大事な事だけは書き記しておきたい。
翌朝、目が覚めてから、裏庭の井戸まで行って水を汲んで顔を洗う。水が凄く冷たい。
出来れば、足くらいは洗いたかったんだけど、ちょっと厳しいかな。
「おはよう!瑛太!」
藍ちゃん、ワイちゃん、真希さんが出て来た。
「おはよう。」
三人とも顔を洗いに来たというので、水が凄く冷たかったと伝える。
「あー、まあ昨日洗濯したときも冷たかったもんね。あ、干し肉無事だ!」
木に引っ掛けて干してある干し肉を目視で確認する藍ちゃん。
ワイちゃんが駆けて行って、指で摘んで乾燥状態を確認してる。
「ちょっとカピカピになってきてる。まだ柔らかいけど。」
「ここを出る直前まで干しておこうか。」
朝食を食べて少ししたら、村を出る予定になっている。洗濯したものはシャツは乾いてたけど、ジャケットとボトムスはまだ湿ってる。
乾いてから移動とかにして欲しいけど、なるべく早く移動する事が優先なので仕方ない。
あと、1時間か2時間?なるべく風通しが良い所に干しておこう。
村長宅の洗濯物の邪魔にならないか確認したら、後少しなので自由に干していていいといわれた。乾くといいな。
シャツの血の跡とかは、全然落ちていない。でも、服の着心地は断然日本で買った物のほうがいいから着るつもりだ。
昨日手に入れた食器類を一度洗っておきたいというので、後で手伝うと約束して部屋に戻った。
カレンダーに○を付ける。経過日数がわかりやすいように正の字でカウントもしておくか。ノートに正の字の2画までを小さく書いておいた。
尾市さんと椎名さんが起きた。
食器洗いの件と、水が冷たくて水浴びは厳しいという話をした。
すると尾市さんが湯を沸かして混ぜればいいのではと言い出した。水浴びする程の湯は作れなくても身体を拭くくらいはできるだろうと。
瑛太君。カレンダー作っておいてくれない? あ、俺が作るんでもいいんだけど。」
「カレンダー?」
「そそ。こっちとあっちの時間の進み方が同じなのかどうかは分からないけど、俺達と瑛太君達が召還された日数差をみると、大体時間差はないんじゃないかと思うんだよね。
だったら、今は日本で何月何日なのかって知っておきたいんだ。このままだと誕生日もわからなくなりそうだし。」
「ああ、誕生日とか‥‥。そうだよね。」
誕生日を祝うかどうかというより、自分が何歳になったかは把握しておきたいよな。‥‥そんな事考えなくて済むくらいに早く戻れれば良いんだけど‥‥。
生徒手帳についていたカレンダーカードを取り出して、今月のカレンダーから書き写す。召還された日。3月14日を赤い丸で囲んだ。横に召還日って書いておく。
そして今日は3月15日、だったよね。森で夜を明かしたのって1日だけだったよね。ヤバい、既に曖昧になってる気がする。
これから毎晩カレンダーの日付を確認するか。夜は移動で不規則かもしれないから朝がいいかな。
今日の日付、3月15日の所を○で囲む。
そして、4月以降のカレンダーを作って行く。
残念なことに俺が持っていた生徒手帳のカレンダーは今年の3月までものだった。
新学期で切り替わる予定だったからな。
去年の分を参考にしながら、来月以降のを作ってしまおう。
そして日記という程じゃないけど、起きた出来事も記録しておこう。
今日は最初の村に到着。召還された日のところに‥‥圭‥‥死亡‥‥。
書くのが辛いけど‥‥。いつか、日本に戻れたら家族に伝えないといけないから。
ぐっとこらえながら記入した。
筆記具は希少だというけど、大事な事だけは書き記しておきたい。
翌朝、目が覚めてから、裏庭の井戸まで行って水を汲んで顔を洗う。水が凄く冷たい。
出来れば、足くらいは洗いたかったんだけど、ちょっと厳しいかな。
「おはよう!瑛太!」
藍ちゃん、ワイちゃん、真希さんが出て来た。
「おはよう。」
三人とも顔を洗いに来たというので、水が凄く冷たかったと伝える。
「あー、まあ昨日洗濯したときも冷たかったもんね。あ、干し肉無事だ!」
木に引っ掛けて干してある干し肉を目視で確認する藍ちゃん。
ワイちゃんが駆けて行って、指で摘んで乾燥状態を確認してる。
「ちょっとカピカピになってきてる。まだ柔らかいけど。」
「ここを出る直前まで干しておこうか。」
朝食を食べて少ししたら、村を出る予定になっている。洗濯したものはシャツは乾いてたけど、ジャケットとボトムスはまだ湿ってる。
乾いてから移動とかにして欲しいけど、なるべく早く移動する事が優先なので仕方ない。
あと、1時間か2時間?なるべく風通しが良い所に干しておこう。
村長宅の洗濯物の邪魔にならないか確認したら、後少しなので自由に干していていいといわれた。乾くといいな。
シャツの血の跡とかは、全然落ちていない。でも、服の着心地は断然日本で買った物のほうがいいから着るつもりだ。
昨日手に入れた食器類を一度洗っておきたいというので、後で手伝うと約束して部屋に戻った。
カレンダーに○を付ける。経過日数がわかりやすいように正の字でカウントもしておくか。ノートに正の字の2画までを小さく書いておいた。
尾市さんと椎名さんが起きた。
食器洗いの件と、水が冷たくて水浴びは厳しいという話をした。
すると尾市さんが湯を沸かして混ぜればいいのではと言い出した。水浴びする程の湯は作れなくても身体を拭くくらいはできるだろうと。
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