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第5章 瑛太2
第66話 初の現地飯
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村長は最初はこちらが荷物が少ないことから、足元を見て買い叩こうとしていたらしい。
でも買い叩くなら、売らずに次の村に行くと言ったらすぐに態度が変わったそうだ。
もう村人達は猪魔獣を見て期待してしまっているから、村長のせいで
猪魔獣の肉が食べられなくなったら、村長の立場が揺らぎかねない。
それでなんとか、物品やら宿泊費やらで補うことで交渉成立となったようだ。うん、結構油断出来ない村だなぁ。
交渉成立して現金分のみを受けとったところで、村人達が猪魔獣に群がってきた。まだ物品を受け取っていないけどいいのかと思ってライアンさんの方を見たら、頷いていたので猪魔獣を渡す。
ちょっとガタイのいいおっさんが仕切っていた。
「解体するから運べー!」
「祭りだ祭りだ」
村人達が荷車で猪魔獣を運んでいくと、仕切っていたおっさんが、元気よくライアンさんに告げた。
「おう!お前達分の肉と牙は最初に確保させとくから安心しな!」
後で届けてくれるというので、信用することとした。
村長の娘さんのマーヤさんという人が、物品の受け取りの案内をしてくれる。
まず、衣料品。古着屋というより倉庫みたいな雰囲気の所に連れて来られた。シャツ、ボトムズ、外套、靴一式。それと下着を選ばせてもらう。
下着が古着というのはちょっと抵抗があるのだが、古着の布を切って縫ったという下着としては「新品」という物があったので、そちらを選んだ。
古着よりも高めになるので贅沢品らしいけど、猪魔獣の費用からすれば、問題ないようだ。
雑貨屋っぽいところで食器を選ぶ。木のお皿とカップ、フォークとスプーンを人数分と、大皿を何枚か。後は包丁、ナイフ、フライパンっぽい鍋もあったのでそれも選ぶ。
まだ予算があるというので、桶を何個かと樽、柄杓を選んだ。桶は水をくむ時と、洗濯とかをするのに2種類。
木の実と乾燥させたハーブをおまけにつけてくれた。
上着とかはその場で羽織ってみた。肌触りは結構ごわごわする。
手荷物はあまり増やしたくないので、今まで着ていた服は洗濯が終わったらできるだけ重ね着してしまう予定だ。
シャツ類はそのまま重ね着しようかと思ったけど‥‥血がべっとりついてたからね‥‥。
物品を選んでいるうちに、村は祭り状態になっていた。
村長宅に移動したら、猪魔獣の肉と牙が届けられた。
肉はこの先の移動に備えて干し肉にするとよいという。
村長宅の裏庭の井戸をかしてもらって、洗濯をしたり干し肉作りをした。
持っていた岩塩を細かく砕いて、切った肉に軽くまぶす。
それを糸でぶら下げて干すらしい。裏庭の木にずらりと干し肉がぶら下がるシュールな光景になった。
村長宅での食事は、猪魔獣の肉を煮込んだものと、固いパンだった。煮込みには少し芋が入っている。
固いパンを浸して食べるのだけど薄味だ。塩が高いっていうからなぁ。
そういえばこちらに来て初めての現地飯だった。今まで圭の作った料理でしのげていたのって凄いと思う。飢えたような状態じゃなくて気持ち的にも体力的にも余裕があったから、村長との交渉も上手くいったんじゃないかな。
村長宅では3部屋借りることが出来た。女子で一部屋。男子はライアンさんと埼玉メンバー。俺と尾市さん、椎名さんに別れた。
雑魚寝かと思ってたけど、簡易的なベッドを用意してくれていた。
すのこみたいな物上に板が載っていて、布が敷いて有る。野宿よりはずっとマシかな。
でも買い叩くなら、売らずに次の村に行くと言ったらすぐに態度が変わったそうだ。
もう村人達は猪魔獣を見て期待してしまっているから、村長のせいで
猪魔獣の肉が食べられなくなったら、村長の立場が揺らぎかねない。
それでなんとか、物品やら宿泊費やらで補うことで交渉成立となったようだ。うん、結構油断出来ない村だなぁ。
交渉成立して現金分のみを受けとったところで、村人達が猪魔獣に群がってきた。まだ物品を受け取っていないけどいいのかと思ってライアンさんの方を見たら、頷いていたので猪魔獣を渡す。
ちょっとガタイのいいおっさんが仕切っていた。
「解体するから運べー!」
「祭りだ祭りだ」
村人達が荷車で猪魔獣を運んでいくと、仕切っていたおっさんが、元気よくライアンさんに告げた。
「おう!お前達分の肉と牙は最初に確保させとくから安心しな!」
後で届けてくれるというので、信用することとした。
村長の娘さんのマーヤさんという人が、物品の受け取りの案内をしてくれる。
まず、衣料品。古着屋というより倉庫みたいな雰囲気の所に連れて来られた。シャツ、ボトムズ、外套、靴一式。それと下着を選ばせてもらう。
下着が古着というのはちょっと抵抗があるのだが、古着の布を切って縫ったという下着としては「新品」という物があったので、そちらを選んだ。
古着よりも高めになるので贅沢品らしいけど、猪魔獣の費用からすれば、問題ないようだ。
雑貨屋っぽいところで食器を選ぶ。木のお皿とカップ、フォークとスプーンを人数分と、大皿を何枚か。後は包丁、ナイフ、フライパンっぽい鍋もあったのでそれも選ぶ。
まだ予算があるというので、桶を何個かと樽、柄杓を選んだ。桶は水をくむ時と、洗濯とかをするのに2種類。
木の実と乾燥させたハーブをおまけにつけてくれた。
上着とかはその場で羽織ってみた。肌触りは結構ごわごわする。
手荷物はあまり増やしたくないので、今まで着ていた服は洗濯が終わったらできるだけ重ね着してしまう予定だ。
シャツ類はそのまま重ね着しようかと思ったけど‥‥血がべっとりついてたからね‥‥。
物品を選んでいるうちに、村は祭り状態になっていた。
村長宅に移動したら、猪魔獣の肉と牙が届けられた。
肉はこの先の移動に備えて干し肉にするとよいという。
村長宅の裏庭の井戸をかしてもらって、洗濯をしたり干し肉作りをした。
持っていた岩塩を細かく砕いて、切った肉に軽くまぶす。
それを糸でぶら下げて干すらしい。裏庭の木にずらりと干し肉がぶら下がるシュールな光景になった。
村長宅での食事は、猪魔獣の肉を煮込んだものと、固いパンだった。煮込みには少し芋が入っている。
固いパンを浸して食べるのだけど薄味だ。塩が高いっていうからなぁ。
そういえばこちらに来て初めての現地飯だった。今まで圭の作った料理でしのげていたのって凄いと思う。飢えたような状態じゃなくて気持ち的にも体力的にも余裕があったから、村長との交渉も上手くいったんじゃないかな。
村長宅では3部屋借りることが出来た。女子で一部屋。男子はライアンさんと埼玉メンバー。俺と尾市さん、椎名さんに別れた。
雑魚寝かと思ってたけど、簡易的なベッドを用意してくれていた。
すのこみたいな物上に板が載っていて、布が敷いて有る。野宿よりはずっとマシかな。
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