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第3章 瑛太1
第44話 魔法
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充電は念のため多めにしていってもらう。バッテリーはこれで後一階充電ができるかどうかかな。ライアンさんはこちらに残って緒方さん達だけで、徒歩で神殿に行くそうだ。
「解呪できなくても、真希だけは連れてくる。」
出発前、緒方さんは決意したように言った。スマホを持ち歩かなくても、こちらに連れて来ることができるなら、色々試す事はできるはずだ。
でも、呪具があると逃げ出そうとする意志も薄れてしまうから最初から四人ともここまで連れてくるのは難しいようだ。
それでも真希さんの事は抱えてでもつれてくると緒方さんが言う。目が血走ってます。大丈夫かなと思ったら、柄舟さんに「落ち着け!」って背中を叩かれてた。
三人を見送る。彼らの姿が見えなくなってから、その場に座り込んだ。
藍ちゃんもしゃがみこんでいる。
色々あって気を張ってたけど、かなり疲れている気がする。
スマホで時間をチェック。ライアンさんの話だと、朝までは時間はあるという。
スマホの時間ってどうなってるんだっけ?自動補正されなければ、何時間経ったかだけはチェック出来るかとは思ってるんだけど。
一応、チェックした時間をメモして電源を落とした。バッテリーを節約しないといけないからね。
ぼーっと座って待つ。
荷馬車にはボロ布が多めに摘んであったので、ボロ布をたたみ重ねた物をお尻の下にしいた。
それだけでも冷えが緩和される。
荒い折り目のざらざらした麻っぽい布で、あまり清潔でもなさそうな気がする。
地面に直接座るよりはずっといいので敷き布として使用させてもらっているけど。
寒くても羽織るとかはちょっと躊躇しちゃうよな。
でも耐えられなくなったら考えよう。
そんな事を考えながら、ぼーっと焚き火を眺めていた。
ふと、焚き火の火はどうやって起こしてたのかを聞いてみた。
「これだ。」
ライアンさんが掌をだして上に向けた。ポワッと炎が浮かび上がった。
魔法か!
そうだよな。魔法がある世界だよな。さっきだって謎の動画効果があったし。
‥‥ちょっと聞いてみてもいいかな。
「‥‥俺達も魔法って使えるんですか?」
「召還者なら小さい魔法を得ている事もある。」
魔法はレアってことか‥‥。
ライアンさんの話では召還者は必ず言語だけは通じるようになっているらしい。それともう一つくらいは技能があるんじゃないかとのこと。
神殿で水晶に手を当てるとか言っていたけど、それで付与された能力を確認しているんだそうだ。
でも魔力量が少ないと、魔法を得ていても、あまり役には立たないらしい。大して発動できないからだ。アラナ様は近くに居れば対象者の大体の魔力量はわかるので
見ただけで有用そうかは判断されているということだ。
たいした能力がないと判断されると、その能力の詳細を教えてもらう事なく、呪具を付けられてしまうって‥‥。
ハズレ扱いって感じだな。
俺達、大して力を感じられないとか言われてた気がするなあ。
それでも、全く魔法なんてつかえなかったんだから、もしも小さい火種の魔法だって使えたら凄く感動するだろうな。
ライアンさんは、火魔法と風魔法が使えるそうで、それを評価されて騎士に任命されたそうだ。
二種類攻撃魔法が使えるのは、結構珍しいらしい。
最初に召還された埼玉メンバーの一人も2種類の魔法を持っているそうだ。
緒方さん達は「それ以外」のメンバーらしい。
今回、上手く行けば埼玉メンバーのうち「有能者」と呼ばれた人達以外は助け出せるかもしれない。
「解呪できなくても、真希だけは連れてくる。」
出発前、緒方さんは決意したように言った。スマホを持ち歩かなくても、こちらに連れて来ることができるなら、色々試す事はできるはずだ。
でも、呪具があると逃げ出そうとする意志も薄れてしまうから最初から四人ともここまで連れてくるのは難しいようだ。
それでも真希さんの事は抱えてでもつれてくると緒方さんが言う。目が血走ってます。大丈夫かなと思ったら、柄舟さんに「落ち着け!」って背中を叩かれてた。
三人を見送る。彼らの姿が見えなくなってから、その場に座り込んだ。
藍ちゃんもしゃがみこんでいる。
色々あって気を張ってたけど、かなり疲れている気がする。
スマホで時間をチェック。ライアンさんの話だと、朝までは時間はあるという。
スマホの時間ってどうなってるんだっけ?自動補正されなければ、何時間経ったかだけはチェック出来るかとは思ってるんだけど。
一応、チェックした時間をメモして電源を落とした。バッテリーを節約しないといけないからね。
ぼーっと座って待つ。
荷馬車にはボロ布が多めに摘んであったので、ボロ布をたたみ重ねた物をお尻の下にしいた。
それだけでも冷えが緩和される。
荒い折り目のざらざらした麻っぽい布で、あまり清潔でもなさそうな気がする。
地面に直接座るよりはずっといいので敷き布として使用させてもらっているけど。
寒くても羽織るとかはちょっと躊躇しちゃうよな。
でも耐えられなくなったら考えよう。
そんな事を考えながら、ぼーっと焚き火を眺めていた。
ふと、焚き火の火はどうやって起こしてたのかを聞いてみた。
「これだ。」
ライアンさんが掌をだして上に向けた。ポワッと炎が浮かび上がった。
魔法か!
そうだよな。魔法がある世界だよな。さっきだって謎の動画効果があったし。
‥‥ちょっと聞いてみてもいいかな。
「‥‥俺達も魔法って使えるんですか?」
「召還者なら小さい魔法を得ている事もある。」
魔法はレアってことか‥‥。
ライアンさんの話では召還者は必ず言語だけは通じるようになっているらしい。それともう一つくらいは技能があるんじゃないかとのこと。
神殿で水晶に手を当てるとか言っていたけど、それで付与された能力を確認しているんだそうだ。
でも魔力量が少ないと、魔法を得ていても、あまり役には立たないらしい。大して発動できないからだ。アラナ様は近くに居れば対象者の大体の魔力量はわかるので
見ただけで有用そうかは判断されているということだ。
たいした能力がないと判断されると、その能力の詳細を教えてもらう事なく、呪具を付けられてしまうって‥‥。
ハズレ扱いって感じだな。
俺達、大して力を感じられないとか言われてた気がするなあ。
それでも、全く魔法なんてつかえなかったんだから、もしも小さい火種の魔法だって使えたら凄く感動するだろうな。
ライアンさんは、火魔法と風魔法が使えるそうで、それを評価されて騎士に任命されたそうだ。
二種類攻撃魔法が使えるのは、結構珍しいらしい。
最初に召還された埼玉メンバーの一人も2種類の魔法を持っているそうだ。
緒方さん達は「それ以外」のメンバーらしい。
今回、上手く行けば埼玉メンバーのうち「有能者」と呼ばれた人達以外は助け出せるかもしれない。
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