17 / 305
第1章 圭
第17話 ちゃんと向き合おうと思った日
しおりを挟む
パーティモードになったので、ケイタリングですかって感じになってきた。
サンドイッチ追加。焼いておいたパウンドケーキとクッキーも追加。パウンドケーキはちょっとよいオリーブオイルとアーモンド粉とオレンジの皮が入っているもの。
クッキーはアイシングもして可愛いやつと、ナッツとドライフルーツが入った奴。
あれ、僕はどうして絵琉ちゃんには買ったクッキーを用意したんだろう。ははっ。
買った奴じゃないと食べてくれない気がしてたんだな。ははは。
「あーー!なんだろう。僕。馬鹿みたい。」
ちょっと目が潤むけど、何だか笑いがこみ上げて来た。
絵琉ちゃんと会って話をしたら、昼休みには瑛太や悠宇に話を聞いてもらって、パーッとパーティをして、そしてやり直そう。
母さんと兄さんへのサンドイッチにもお菓子を添えておこう。ホワイトデーだしね。あ、メッセージもつけるかな。
丁度、ネットスーパーのおまけサービスで、ホワイトデー用のカードって言うのが付いて来てたのでそれを使う。
「いつも、ありがとう」っと。
不思議と今日は気持ちが半分異世界じゃなく、全部こっちに向いている気がした。
帰って来たら兄さんともっと話そう。‥‥母さんとも。
大きめトートバックに中身全部お弁当。保温ポットと水筒のお茶もつけたからかなり重い。
パーティ用にドリンク用意したいけど流石に重いから学校前のコンビニで買うことにしよう。
それともう一つの紙袋は軽め。金額はそれなりにするけどね。ゲームと買ったお菓子。絵琉ちゃん用だ。
足を引きずってるのに両手が塞がるのは危ないから、トートバックにゲームの紙袋もイン。肩にかけてしまえばなんとかなるかな。
いつもよりかなり早めの時間。家を出ても当然瑛太達が玄関前で待っているわけではない。
荷物が重いから更に余裕を持って家を出た。
学校の門の前のコンビニに到着。スマホで時間をチェック。始業の一時間ちょっと前。約束の時間にも間に合う。
コンビニで水とお茶を買う。う、重い。でも教室までだからね。
上履きに履き替えて廊下を歩きながら、絵琉ちゃんになんて話をしようか考えていた。
「別れよう?」何だか違う気がする。
まず、絵琉ちゃんの気持ちを聞いてみる? 絵琉ちゃんが僕を好きって言ったら? まあ、言わないと思ってるんだけど‥‥。
万が一‥‥好きって言われたら僕の気持ちは変わるのか?‥‥変わらないよなあ。
だったら、僕の気持ちを言うだけでの方がいいのかな。
バレンタインの日から一ヶ月。時々一緒に帰ったりしていて、まだ「付き合う」っていうほど付き合ってない気がするけど。
もう一緒に帰るのは止めにしよう。普通のクラスメートでいよう。
そんな気持ちを伝えようと思う。
足が痛い。荷物が重すぎたか。でも教室まで後少し。
トートバックからゲームの紙袋を取り出す。紙袋の持ち手に可愛く赤いリボンが付いている。リボンが形崩れていないかチェックして、
ちょっとリボンの向きを直しておこう。
ああ、ホワイトデーカード入れていないなぁ。入れない方がいいか。
トートバックは肩にかけてる。背中にはいつもの大きめデイバッグ。
右手は軽くトートバックの持ち手に添えて、左手に紙袋。紙袋を渡すときは両手で持とう。
がらりと教室のドアを開けたら、シーンと静まり帰っていた教室に想像していなかった人数の人がいて一瞬ポカンと立ち尽くした。
え、クラス全員居る?いや、瑛太や悠宇は居ない。藍ちゃんもいない。それ以外ほぼ全員?
サンドイッチ追加。焼いておいたパウンドケーキとクッキーも追加。パウンドケーキはちょっとよいオリーブオイルとアーモンド粉とオレンジの皮が入っているもの。
クッキーはアイシングもして可愛いやつと、ナッツとドライフルーツが入った奴。
あれ、僕はどうして絵琉ちゃんには買ったクッキーを用意したんだろう。ははっ。
買った奴じゃないと食べてくれない気がしてたんだな。ははは。
「あーー!なんだろう。僕。馬鹿みたい。」
ちょっと目が潤むけど、何だか笑いがこみ上げて来た。
絵琉ちゃんと会って話をしたら、昼休みには瑛太や悠宇に話を聞いてもらって、パーッとパーティをして、そしてやり直そう。
母さんと兄さんへのサンドイッチにもお菓子を添えておこう。ホワイトデーだしね。あ、メッセージもつけるかな。
丁度、ネットスーパーのおまけサービスで、ホワイトデー用のカードって言うのが付いて来てたのでそれを使う。
「いつも、ありがとう」っと。
不思議と今日は気持ちが半分異世界じゃなく、全部こっちに向いている気がした。
帰って来たら兄さんともっと話そう。‥‥母さんとも。
大きめトートバックに中身全部お弁当。保温ポットと水筒のお茶もつけたからかなり重い。
パーティ用にドリンク用意したいけど流石に重いから学校前のコンビニで買うことにしよう。
それともう一つの紙袋は軽め。金額はそれなりにするけどね。ゲームと買ったお菓子。絵琉ちゃん用だ。
足を引きずってるのに両手が塞がるのは危ないから、トートバックにゲームの紙袋もイン。肩にかけてしまえばなんとかなるかな。
いつもよりかなり早めの時間。家を出ても当然瑛太達が玄関前で待っているわけではない。
荷物が重いから更に余裕を持って家を出た。
学校の門の前のコンビニに到着。スマホで時間をチェック。始業の一時間ちょっと前。約束の時間にも間に合う。
コンビニで水とお茶を買う。う、重い。でも教室までだからね。
上履きに履き替えて廊下を歩きながら、絵琉ちゃんになんて話をしようか考えていた。
「別れよう?」何だか違う気がする。
まず、絵琉ちゃんの気持ちを聞いてみる? 絵琉ちゃんが僕を好きって言ったら? まあ、言わないと思ってるんだけど‥‥。
万が一‥‥好きって言われたら僕の気持ちは変わるのか?‥‥変わらないよなあ。
だったら、僕の気持ちを言うだけでの方がいいのかな。
バレンタインの日から一ヶ月。時々一緒に帰ったりしていて、まだ「付き合う」っていうほど付き合ってない気がするけど。
もう一緒に帰るのは止めにしよう。普通のクラスメートでいよう。
そんな気持ちを伝えようと思う。
足が痛い。荷物が重すぎたか。でも教室まで後少し。
トートバックからゲームの紙袋を取り出す。紙袋の持ち手に可愛く赤いリボンが付いている。リボンが形崩れていないかチェックして、
ちょっとリボンの向きを直しておこう。
ああ、ホワイトデーカード入れていないなぁ。入れない方がいいか。
トートバックは肩にかけてる。背中にはいつもの大きめデイバッグ。
右手は軽くトートバックの持ち手に添えて、左手に紙袋。紙袋を渡すときは両手で持とう。
がらりと教室のドアを開けたら、シーンと静まり帰っていた教室に想像していなかった人数の人がいて一瞬ポカンと立ち尽くした。
え、クラス全員居る?いや、瑛太や悠宇は居ない。藍ちゃんもいない。それ以外ほぼ全員?
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。

チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。

二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~
K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。
次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。
生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。
…決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる