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映画と悠
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「翔ー!おはよっ!」
正門を通っていたら後ろから悠がドンっと後ろから押して来た。
「おはよ。後ろから押すなよ。こけそうになった」
悠はわりーわりーと手を合わた。中学の時運動部に入っていたから力が強いのか。
「そういえば翔。今日暇?」
「暇だけど?」
「じゃあ、今日デートしよーよ」
は?
デート???悠は何を言ってるんだ。男同士で?
俺はそのまま何も喋らず、いや。喋れずかな。そのまま沈黙が続き、教室に入り授業が始まった。
同性で付き合ってると言う以前でおかしいのにデートなんてして良いのか?昔はよく一緒に買い物に行ったけど。
"その時と"同じで良いのかな。
幼馴染だからこそ、いつも同じ感じだけどそれだったら付き合った意味がない...と思う。
ー考えてるうちにいつのまにか放課後になり、現在、悠とデート中。
予定はいつも遊んでるときの感じでゲームセンターに行ってお菓子を買って公園で話をしながら食べる。と言う感じだ。
と、思っていたが俺が今いる場所は映画館の前。デートの定番。
「なんの映画みたい?」
映画だと思ってはいなかったから今ある映画なんて知らない。
「悠が決めて良いよ」
ふーん、と言いながらこっちをみてニヤリと笑った。
これはもしかして...
「楽しみだなー。ホラー映画」
悠がニヤニヤしながらこっちをみた。俺はすごいホラー映画が苦手だ。
「怖かったら抱きついて来ても、良いんだぞー?」
こいつ。
楽しんでやがる。
ー映画が始まった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁー」
映画館のスピーカーから叫び声が聞こえて来る。
俺はプライドだけでなんとか持ち堪えていた。悠に怯える姿を見られるのは嫌だ。
「わっ!...」
小声だけど声が出てしまった。悠に聞かれていたら最悪だ。だけど、悠はこっちをみて笑った。
これは聞かれているな。
映画中は気づかなかったが俺の手は悠の腕にあった。もしかしたら映画中に...
だけど悠の顔は真っ赤だった。
「顔真っ赤だぞ?お前も怖かったんじゃないのか?また来るか?」
悠は立ち上がって目を逸らした。
「悠とホラー映画は絶対観に来ないから」
スタスタと悠は歩いて行った。
あれ?図星かな?
怖かったんじゃん。俺よりも。
「待ってって。悠」
俺は走って悠を追いかけた。
「そんな怖かったのか?可愛いやつだな」
すると悠はこっちを向いてこう言った。
「お前はもうしゃべるな。俺が限界だ。今日はもう帰るぞ」
怒ってる?
煽りすぎたかな。
「お、おう」
そして悠は俺をうちまで送って帰った。家近いのに。
それにしても今日の悠おかしかったな。
正門を通っていたら後ろから悠がドンっと後ろから押して来た。
「おはよ。後ろから押すなよ。こけそうになった」
悠はわりーわりーと手を合わた。中学の時運動部に入っていたから力が強いのか。
「そういえば翔。今日暇?」
「暇だけど?」
「じゃあ、今日デートしよーよ」
は?
デート???悠は何を言ってるんだ。男同士で?
俺はそのまま何も喋らず、いや。喋れずかな。そのまま沈黙が続き、教室に入り授業が始まった。
同性で付き合ってると言う以前でおかしいのにデートなんてして良いのか?昔はよく一緒に買い物に行ったけど。
"その時と"同じで良いのかな。
幼馴染だからこそ、いつも同じ感じだけどそれだったら付き合った意味がない...と思う。
ー考えてるうちにいつのまにか放課後になり、現在、悠とデート中。
予定はいつも遊んでるときの感じでゲームセンターに行ってお菓子を買って公園で話をしながら食べる。と言う感じだ。
と、思っていたが俺が今いる場所は映画館の前。デートの定番。
「なんの映画みたい?」
映画だと思ってはいなかったから今ある映画なんて知らない。
「悠が決めて良いよ」
ふーん、と言いながらこっちをみてニヤリと笑った。
これはもしかして...
「楽しみだなー。ホラー映画」
悠がニヤニヤしながらこっちをみた。俺はすごいホラー映画が苦手だ。
「怖かったら抱きついて来ても、良いんだぞー?」
こいつ。
楽しんでやがる。
ー映画が始まった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁー」
映画館のスピーカーから叫び声が聞こえて来る。
俺はプライドだけでなんとか持ち堪えていた。悠に怯える姿を見られるのは嫌だ。
「わっ!...」
小声だけど声が出てしまった。悠に聞かれていたら最悪だ。だけど、悠はこっちをみて笑った。
これは聞かれているな。
映画中は気づかなかったが俺の手は悠の腕にあった。もしかしたら映画中に...
だけど悠の顔は真っ赤だった。
「顔真っ赤だぞ?お前も怖かったんじゃないのか?また来るか?」
悠は立ち上がって目を逸らした。
「悠とホラー映画は絶対観に来ないから」
スタスタと悠は歩いて行った。
あれ?図星かな?
怖かったんじゃん。俺よりも。
「待ってって。悠」
俺は走って悠を追いかけた。
「そんな怖かったのか?可愛いやつだな」
すると悠はこっちを向いてこう言った。
「お前はもうしゃべるな。俺が限界だ。今日はもう帰るぞ」
怒ってる?
煽りすぎたかな。
「お、おう」
そして悠は俺をうちまで送って帰った。家近いのに。
それにしても今日の悠おかしかったな。
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