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なぜだかみんなの前で私は神の巫女と言われて今、

この世界の上級魔術師が全員集まって私を囲んでいます。

中には王に仕えるものもいる。
そんなにすごい事だったのかな?

「初めて、私は上級魔術師のまとめ役...リーダーとでも言いましょうか。ニーナ・ランベルと申します」

ほとんど男の人だ。
でも、1人だけ綺麗な女性がいる...

「あ、私はラン・クロニエルです」

あの女の人すごい綺麗だな。
みすぎて私から自己紹介するの忘れてた。

「存じております。私どもの会議の結果あなたに最上位魔術師になってもらいたいのです。こちらからしてもこのような逸材を残しておくわけにはいきませんし」

え、目立ちたくないから嫌だな。
どうしよう。

「あのっ...」

私が発言しようとした瞬間世界が白黒に変わり動けなくなった。

他の人も白黒で固まっている。

私にはちゃんと色彩がある。
わたしだけ?そう思って周りを見回した。

するとさっきの綺麗な女性は動いていた。
わたしの方に向かって来た。

「しっかりと考えてね?シア様に頼まれて仕方なく魔法の力授けに来たんだから」

シアって誰だろう?
魔法の力を授けに来た?神様の使いのひとかな。

だとしたらシア様って言うのは神様?

「もう私は行くよ?魔法は今私が使えるようにしといてあげたから」

今?はやくない?
そう思ってる間に色が元に戻った。

「あの...どうされました?」

周りを見てもさっきの綺麗な女性はいない。
やっぱり神様の使いの人だよね。

「あ、いえ。あのさっきの件はまた後日でも構いませんか?」

今は決められない。
神様がせっかくくれたこの力。ちゃんと使わないと。

「はい。了解しました」

その後、私は馬車に乗って送られた。
すごい綺麗な馬車だ。

今日は考えずに、明日しっかり考えよう。

神様がくれたんだったら分かる、このすごい力。
優しいな。神様。

ー私はその日、夢を見た。

初恋の幼馴染が今の私と同い年で、結婚してる夢。
私の幼馴染は13歳で"死んだ"

その夢は2人仲睦まじく暮らしていてとても幸せだった。

こんな事は一生ない。ずっとここにいたい。
私の気持ちは変わらない。

ずっとその人を愛し続ける。

だけどそんな気持ちは通じない。
私はすぐに目が覚めた。

目が覚めるとそこにはシア、と呼ばれる神様がいた。

「あの、名前って"シア"ですか?」

「ロイから聞いたか。それより、寝言言ってたよ」

え?
口に出てた??

「愛し続けるって。ちょっと笑っちゃった」

笑うとかひどいひと...
優しいと思ってたのに。

「私も君のことを愛してるよ」

「あなたに言ってませんから!!」

愛してるって。
でもこの生活結構楽しいかも...
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みんなの感想(1件)

O,M
2021.10.09 O,M
ネタバレ含む
しらす
2021.10.10 しらす

感想ありがとうございます。
ランはどん底にいたので世界基準ではあまあま基準になっちゃいました。
次話もよろしくお願いします。

解除

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