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光
絵本
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「申し訳ないが、これから君は、軍に入ってもらいたい。」
突然すぎて、意味がわからなかった。
次から次になんなんだ。
「親御さんには、今別の部屋で説明を受けてもらってる。ただ君にする話とは少し違う。国家機密、とでも言おうか。君の存在がね。」
「俺が?どういうことですか?」
「正確には君だけではない。『サラ』さん。もちろん、知ってるよね。」
「.....!」
「彼女も今、軍にいる。ほとんど、寝た状態だが。」
「なぜ、サラが?寝てるってどういう意味ですか」
少し語気が強まっていた。
「わかった。少し説明させてくれ。
ロアくん、『ねがいごと』という絵本は知っているか?3人の子供たちが、その中の1人の願いだけが実現すると知り、それぞれの願いのために競い合う。そんな話だ。」
それは、昔よく母が呼んでくれた話だった。
「神は人より選ばれる」児童向けにしては仰々しく書かれた文章を今でも覚えている。
この人が言うには、3人で競った話だそうだ。
何故か4人だったように記憶している。
「簡単に言えば、サラさんはそのお話の3人の内の1人に選ばれた。この国を含めた主要3国それぞれ1人ずついる。ひいては、彼女、サラさんは.....」
「これから起こる3国での戦争で、戦い、生き残らねばならない」
突然すぎて、意味がわからなかった。
次から次になんなんだ。
「親御さんには、今別の部屋で説明を受けてもらってる。ただ君にする話とは少し違う。国家機密、とでも言おうか。君の存在がね。」
「俺が?どういうことですか?」
「正確には君だけではない。『サラ』さん。もちろん、知ってるよね。」
「.....!」
「彼女も今、軍にいる。ほとんど、寝た状態だが。」
「なぜ、サラが?寝てるってどういう意味ですか」
少し語気が強まっていた。
「わかった。少し説明させてくれ。
ロアくん、『ねがいごと』という絵本は知っているか?3人の子供たちが、その中の1人の願いだけが実現すると知り、それぞれの願いのために競い合う。そんな話だ。」
それは、昔よく母が呼んでくれた話だった。
「神は人より選ばれる」児童向けにしては仰々しく書かれた文章を今でも覚えている。
この人が言うには、3人で競った話だそうだ。
何故か4人だったように記憶している。
「簡単に言えば、サラさんはそのお話の3人の内の1人に選ばれた。この国を含めた主要3国それぞれ1人ずついる。ひいては、彼女、サラさんは.....」
「これから起こる3国での戦争で、戦い、生き残らねばならない」
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