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認めさせられた快楽

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 どうやら起きたのはナスチャの方が先だったらしい。
 メールボックスに、ナスチャからのデータファイルが届いていて、ヘルディはそれを開いてクスクスと笑う。

「さて、と」

 あの、翡翠色のハイエルフはどんな反応を見せてくれるだろうか。
 それが今から楽しみだった。

    ◇

「……っ、……ぅ、ぁ」

 控えめな喘ぎ声が漏れる石牢の中に入ると、両手を吊られているアリアが項垂れていた。
 下着の形をした触手に乳房と局部を覆われて、常に気が休まらないように責め立てられている。
 明るい口調で声をかけた。

「やあやあおはよう。良い朝だね、アリア」
「……私は、屈さない……っ」

 じゅるじゅる、と卑猥な音を立てる触手に責め立てられながら、アリアは目を鋭くする。

「絶対に、結界は解かないし、あなた方には解けない……。私を責めている間、あなた方は負け続けています。……っ、ぅ」
「ああ、なるほど。そういう理論武装をしたんだ」

 じゃあ、ちょうどいい。
 ヘルディは懐から端末を取り出して、アリアの眼前に見せる。
 黒画面を突き付けられたアリアは、顔をのけ反らせた。

「な、んですか。それは」
「これは過去に録画した映像を流せる機材なんだけどね。一緒に見るかい?」

 言って、今朝ナスチャに送られたデータファイルを開く。
 中に入っていたのは、つい先日の映像。
 M字に足を開かされて、耳と陰核を触手に責められて、正面を向きながら放尿するアリアの姿だった。

「---~~~っ! 止めなさいっ!」
「はは、ほら。いかにも酷いことされている虜囚って感じだろう?」

 横腹から胸、腋、首から頬へと指で撫であげて、キスを交わせそうな距離まで顔を近づける。
 鮮やかなアリアの目を眺めながら問う。

「いまからまた、媚薬を打って責めるけど。これをエルフの里の前で垂れ流されたくなかったら、気持ち良いって言ってね」
「………恥にまみれようと、あなたの命令なんて……っ」
「あの結界、うちから外は出られるんでしょう?」

 気丈さを保つアリアだったが、ヘルディの言葉にぞっと全身を凍らせた。
 局部に纏わりついた触手をはがし、針状にした爪でちくりと陰核の根元を刺して、ヘルディは笑う。

「英雄を助けに、馬鹿がのこのこ出てくるかもね。……よく考えると良い」

    ◇

 エルフには誇りがあるが、里には規律がある。
 族長の性格なら、救助は諦めてくれるだろう。
 だが、アリアの脳裏に浮かんだのは、それとは別の女の子だった。

 『もし師匠がピンチになったら、どこにだって駆けつけますよ! 弟子ですからね』

 紅葉のような髪をざっくりと短く切り、にしし、と快活に笑う子だった。
 不器用だが才に溢れ、そして正義感の強い子だった。

「回想中かな?」

 粘つく低音が耳を犯し、媚薬を打たれて膨らみきった肉芽を虐められる。

「……ぅう、んうっ! はあ、はーっ……っ!」

 男にしては滑らかなヘルディの指が突起を撫でるたび、つんとした快楽が脳を甘く刺し抜いた。
 不動で耐えてやると思っても、体は勝手に逃れようとし、愛撫のたびにひくひくと腰を引く。華奢な体が震えて、くびれた腰が前後に振れる。
 まるで誘うような腰使いに、ヘルディはくすくすと笑った。

「牢の中で腰を振って、恥ずかしくないのかい?」

 そして、もう片方の手を膣に伸ばす。

「くうううっ!」

 官能的な痺れが下半身全体に広がって、もう体も支えられなくなったアリアは、かくりとひざを折る。
 膣内の指、Gスポットに体重がかかり、それでますます追い詰められる。

「気持ち良いかい?」

 喘ぎ声の隙間で、ヘルディが尋ねる。

「どう答えるのかな? アリア。気持ち良いかい?」
「この、……このっ、屑が!」

 仲間には絶対に見せられない口調で罵倒するも、ヘルディの愛撫は続く。
 ちくり、と膣内にも注射を打たれ、どんどんと頂点へと昇り詰めていく。

 ―――遠からず、果てて、しまう……っ。

 ぎりぎりと奥歯を噛み締める。
 今だって、あの弟子はアリアのために動いている。確信がある。
 結界から出ないのは、捕らえられている場所がわからないからだろう。
 それが、あんな映像を流されてしまえば……。

「……良い、です」
「ん?」

 被害は、自分一人で止める。
 汚辱に浸され、二度と帰れない体にされようと、自分以外には手を出させない。

「気持ち良いと、言ったのです……。これで満足ですか」

 憎たらしいぐらい平静な笑みに、アリアはついに意に沿う言葉を口にした。
 ヘルディは笑みを深くして、そして愛撫を強くする。
 陰核を摘ままれて、Gスポットを反り上げられるたびにつま先立ちになり、アリアは悶える。

「んあああああああああっ!」
「そう。気持ち良いんだ? でも何回も否定していたからなあ、もう一回ちゃんと言ってごらん?」
「んうっ、気持ち、良いです……っ! 待っても、うっ。ああう、はあんっ!」
「果てるときにイクって言ってごらん? そしたら信じてあげる」

 Gスポットに、ちくりと針のような感触。
 直後に、膣全体に灼けつくような快楽が走って、さらに愛撫を続けられ、アリアはぴん、と体を反らせた。
 体重を支えられなくなり、ヘルディの腕を挟むように太ももを閉じて、白い喉を晒して天を向く。
 その顎を持って、ヘルディは無理やり前を向かせた。

「ほら、見せて」
「あぐっ、ふざけないで、このっ! うあああっ!」
「もう限界だろう。ちゃんと顔見せて。ほら、なんて言うんだっけ」
「……っく、ううっ。イ……くっ」

 くるりくるりと秘芽を撫であげられて、膣奥まで自重で貫かれて、曖昧になっていく意識の縁で淫語を言わされる。

「イク、イッ、っく……、また、イクぅぅううああああああああああっ!」

 だらだらと愛液を滴らせて、艶やかな唇で絶頂を宣言するたびに尻を前後にゆする。
 その姿は、もはや英雄のものではなく、快楽に屈する女のそれだった。
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