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92日目―望まぬ再会(中編)―

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「ちょっと、仮にも警備部候補でしょ。もう少し早く進めなかったの?」
「無茶言うな、よ……。ああ、っ」
 手早く着替えを済ませ、アイリーンとあかりは連れ立って自室を出た。
 もちろん、リードに四つん這いの蛍も一緒だ。
 不慣れな四足歩行を強要され、一歩ごとに尻を振る姿は可愛かったが、それにしても時間がかかった。移動だけで30分近くつぶれるとは。
 まあ、途中でパッドの電源を入れたりしたのが原因だとは思うけど。
 牢屋に入るなり崩れ落ちた蛍をあかりに持たせて、天井から吊るす。
 限界まで高く吊るす。
 つま先立ちでぎりぎり手枷が食い込まないぐらいの状態にして、アイリーンはぺりぺりとパッドをはがした。
「あ、ぁ……」
「ちょっと、これだけで感じるの? ちゃんと焦らせるかしら」
 くすくすと笑う。
 薬漬けにして体から落とす手法は梓のもので、アイリーンが好むやり方ではないけれど、確かにこれは面白い。
 むき出しになった乳首を、爪で何回か弾いてやる。
「あ、あっ、あ“あ”っ! っく、ぅ、あっ」
「これだけでイきそうになるのね」
 返事をするのも限界なのか、ただ睨んでくる蛍から視線を外して、アイリーンは後ろに回る。
 代わりに前に来たのはあかり。
 アイリーンと違って遊んだりはせず、ただ役割をこなす駒のような動きで、蛍の前にしゃがみ込む。
 舌が陰核に届くように蛍の腰を抱き、指が膣を舌から抉れるように、指に淫液をまぶしていく。
 妹の手で感じさせられるのはやはり嫌なのだろう、ぎりぎりと歯を食いしばって喘ぎ声をこらえる蛍は、呪詛のような声を漏らした。
「あかり……っ、おぼえてろよお前ぇ!」
「なるべく忘れるよ。私だってお姉ちゃんにこんなことしたくないもの」
「あはは……」
 じとー、とあかりに睨まれて、アイリーンは苦笑いを返すしかない。でも仕方がないじゃないか。蛍が嫌がる責めをやったほうが面白い。
「………ぅ、……っ」
 妹に指を入れられて、蛍は声を我慢しつつも顔を上に上げる。
―――別の場所も、ちゃんと責めてあげないとね。
 今まで焦らしてきたのは、主に乳首と陰核。
 だからこれから時間をかけて、体の内も苛め抜く。
 アイリーンは、持ってきたアナルパールをずぶずぶと突き入れる。
「そ、こはぁ……っ、く、ふぅ、あ……」
 白みがかった愛液が潤滑油となって、抵抗なく異物を受け入れた蛍は、苦し気な息を漏らす。しかし、その中に官能が混じっていることは明らかだった。
 アイリーンは、あかりに言う。
「じゃあ、やりましょうか」
「はい」
 アイリーンは後ろから抱きしめて、アナルパールをゆっくりと出し入れする。
 あかりはときおり陰核を舐めしゃぶりながら、膣内に入れた指をくちゅくちゅと動かす。
 今まで焦らし責めをされてきた部位とは違う場所。
 しかも疼きに疼いている膣内と、抵抗があるにもかかわらず妖しい官能を催す排泄器官。
 それを同時に責められて、蛍は必死に体を振って悶え泣いた。
「やめろっ、やめろってばっ! あ、あう、あああ! あっぐ、ぅああっ!」
 パールが菊門を押し広げるたびに、白く締まった双臀がきゅ、と窄まって恥辱に肉が揺れる。
 Gスポットを掠めるたびに、膣全体があかりの指をちぎらんばかりにぎちぎちに締まって、それが返って快楽を助長する。
 さらに。
「あ、ああああっ! っぐ、が、あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“っ!」
 果てそうになって、首輪から電圧がかかり、蛍はばつん、と体を跳ね上げた。
 パッドで責められていた時とはけた違いの痛みに、冗談抜きで意識が飛ぶ。視界が弾けて頭が壊れたかと思った。
 アイリーンは、ああ、と思い出す。
「それ。電圧調整機能があるのよ。イきやすい人には電圧が勝手に上がるわけ。痛いの嫌なら感じるのやめなさい」
「できるわけ、ないだろぉっ! やめ、てぇもうむりっ! あ“あ“あ“あ“あ“あ“っ!」
 バンッ! と再びの電撃が走る。
 しかしまた、真っ白に染まった頭に、快楽を流し込まれて、蛍はもうそれしか考えられなくなりつつあった。
―――イきたい、痛い、熱い、疼く、敵ばっかり、もう………っ。
「ああ、ああんっ!」
 自分の声に、甘ったるい色が混じっているのを自分で聞いて、蛍は慄く。このままされたら、壊れてしまう、と恐怖を覚える。
 しかし折しもそのタイミングで、あかりはポルチオを押し込み、アイリーンはパールを一気に引き抜いた。
「っ―――~~~~~っ! っが、あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“っ!」
 一瞬で絶頂付近まで持っていかれて、また首輪が作動する。
 恐怖心も、電撃の痛みで頭の外に飛ばされた。

■■■

「あ、が、……う、ぅ……っく、う“」
「こんなもんかしらね」
―――いやあ、よく耐えるわねぇ。
 五時間も六時間も、尻責めと膣責めをされ続けて、それでも泣き喚いて慈悲を請わない時点で、とてつもない。
 だが、体は限界なのだろう。
 アナルパールを突き入れて手を離すと、そのままぼとりと床に落ちる。膣をまさぐるあかりも、小さく首を振った。
―――さて、じゃあ。
 ぺしぺし、と蛍の顔を叩く。
「もしもし、起きてる?」
「……ぅ、う」
「あーもう、起きなさい。梓に会わせてあげるわよ」
「…………あ、ずさ……?」
「ええ」
 かすかながらも反応を返す蛍に、アイリーンは後ろを示す。すでにあかりは牢屋を出ていて、代わりに隣の部屋から、彼女がやってきた。
 アイリーンはにたにたと笑みを浮かべる。
 お楽しみの時間だ。

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