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79日目―堕ちる体―
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「………あ、ふ、ぁ」
休日にもかかわらず、アイリーンとあかりは朝から部屋を出て行った。
おそらく梓のところに行ったのだろう。そして今も、心を折るための調教が行われているに違いない、なんて頭のどこかで考えてはいるが、蛍は蛍で追いつめられていた。
部屋にあった肘掛け椅子に両手両足を縛られて、3人の奴隷たちに、ひたすら体を責められて、感度の上がった蛍は、絶え間なく嬌声を絞り出される。
わざと開くように括られた足の付け根には、一人が座り込んで陰部の襞を広げるように舌を這わせられる。さらに内腿も撫でられて、そのたびにびくりと腰が震えた。
もう二人には耳に舌をねじ込まれ、残った手で乳房を揉まれ、たまに脇をくすぐられる。快楽に耐えようと体を固めるたびにくすぐられ、すっかり敏感になった蛍は、その感覚さえ刺激として受け取ってしまっていた。
突然、小指大に膨らんだ陰核を吸い上げられる。
「あ、んっ、んんんっ!」
食いしばった歯の隙間からどうしようもない喘ぎ声が漏れて、がたがたと椅子が揺れる。
ちゅうちゅうと、音を立てて突起を苛め抜かれ、椅子からぽたぽたと愛液が垂れる。
すっかり床に広がった淫液は、甘酸っぱい匂いを部屋に満たしていた。
「あ、ああ………ふあ、ぁぁあああっ!」
つー、とわき腹を撫でられ、直後に膣の奥まで舌をねじ込まれて、蛍は悔しさにぎゅっと眉を寄せながらも太ももの筋を浮き上がらせる。耐えようもなく口が開き、腰が引ける。
しかし、その瞬間。
奴隷の愛撫がぴたりと止まり、蛍はぶるぶると震えて拳を握った。
「………あっ、はあ、は、ぁ」
もう、取り上げられた絶頂は3桁に達しただろうか。
発散されずに留まらされた熱は内部で荒れ狂い、体全体に毒のように回っている。
「………あんっ!」
ぺろり、と蜜を舐めとるように秘貝に舌を這わせられ、蛍は体を痙攣させた。
しかし、その一度だけで、またしばらく愛撫が止まる。
―――だ、め……。もうっ!
拷問初期なら、まだ耐えられたかもしれない。
しかし、焦らし責めと連続絶頂を交互に受け続けた蛍の体は、与えられる快楽に耐えることはできても、絶頂を取り上げられることに関して脆弱になっていた。
「あ、ああああ……、ああああ! ……あ、ぅぅうううっ」
ガラス玉のような目の奴隷に淡々と快楽を蓄積させられ、そのたびにびくんびくんと震える蛍の頭を、じわじわと毒のような一言が占めていく。
「……っく、あ……ん、ぅ……あああ、んっ! ああああああっ! あ、あぁ……、もう」
―――イ、きたい……っ!
■■■
そこからさらに3時間。
焦らしに焦らされて、愛液の出が悪くなると媚薬入りのローションを肉壺に注入されてまた寸止めされて。
自重を支えることもできずに、荒い息を吐いて肘掛け椅子にくったりとしていた蛍に、奴隷の一人が淡々と問う。
「最後まで、してほしいですか?」
「…………、ぅ、あ」
「是なら『舐めて』と懇願してください。否ならそのままで結構です」
合成音声のような無機質な声は、ただ選択肢を提示した。
これが梓やアイリーン、あるいはあかりのいる場だったら、意地を張って黙り続けていただろう。
しかし、意志持たぬ奴隷しかいないこの部屋で意地を張り続けるには、蛍の体は堕ちすぎていたし、溜まった快楽が強すぎた。
無意識に奴隷の前に秘部を寄せ、蛍は強く目をつぶると、言う。
「……お願い、舐めて」
「了承しました」
声を聴いて、三人の奴隷は、つんと尖った乳首と陰核に吸い付いて、盛大に水音を立てながら吸引した。
だらだらと歓喜の愛液を垂らし、股を開いて蛍は絶叫する。
「――~~~ッ! あああああああああっ!」
性感帯と脳が一直線に繋がって、与えられた快楽が愉悦となって突き抜ける。無理やりに与えられたものだとわかっていても、焦らされた後の責めはとにかく気持ちが良すぎて頭が弾けそうになり、蛍はただ叫び悶えた。
胸も腰も押さえられ、上下の唇から屈服の印である涎を垂らす。
―――だめ、だめっ! 全部気持ちいい、全部イ……っ!
「っくぅぅううううああああああああああっ!」
びくびくびくっ! と、抑えていた反応を放出して全身を震わせる蛍。
焦らされた末の絶頂は余りにも甘美で、でもそれを認めるわけにもいかず、目を閉じたまま余韻に浸っていた蛍に、奴隷は一言、事務的に告げた。
「次の休日まで、貴女には同様の処置が続けられます。正午に類似の質問をしますので、果てたければその旨お知らせください」
「え、あ……。待って、まいにち、って、え? ああんっ!」
果てたばかりの体に指を這わせられ、感度が高まったままの蛍はすぐさま二回目の果てを迎えそうになるが、そこで奴隷はまた手を止めた。
そしてようやく、理解する。
―――次って。明日の、昼……?
「ま、って! おねがい、私、もう……っ。あ、あ、ああっ! あん……ぅぅうっ! お願い、イ、かせてっ!」
ぎしぎしと体を軋ませて懇願するも、当然ながら奴隷は応じず。
蛍への責めは、単調に、しかし残酷に進む。
休日にもかかわらず、アイリーンとあかりは朝から部屋を出て行った。
おそらく梓のところに行ったのだろう。そして今も、心を折るための調教が行われているに違いない、なんて頭のどこかで考えてはいるが、蛍は蛍で追いつめられていた。
部屋にあった肘掛け椅子に両手両足を縛られて、3人の奴隷たちに、ひたすら体を責められて、感度の上がった蛍は、絶え間なく嬌声を絞り出される。
わざと開くように括られた足の付け根には、一人が座り込んで陰部の襞を広げるように舌を這わせられる。さらに内腿も撫でられて、そのたびにびくりと腰が震えた。
もう二人には耳に舌をねじ込まれ、残った手で乳房を揉まれ、たまに脇をくすぐられる。快楽に耐えようと体を固めるたびにくすぐられ、すっかり敏感になった蛍は、その感覚さえ刺激として受け取ってしまっていた。
突然、小指大に膨らんだ陰核を吸い上げられる。
「あ、んっ、んんんっ!」
食いしばった歯の隙間からどうしようもない喘ぎ声が漏れて、がたがたと椅子が揺れる。
ちゅうちゅうと、音を立てて突起を苛め抜かれ、椅子からぽたぽたと愛液が垂れる。
すっかり床に広がった淫液は、甘酸っぱい匂いを部屋に満たしていた。
「あ、ああ………ふあ、ぁぁあああっ!」
つー、とわき腹を撫でられ、直後に膣の奥まで舌をねじ込まれて、蛍は悔しさにぎゅっと眉を寄せながらも太ももの筋を浮き上がらせる。耐えようもなく口が開き、腰が引ける。
しかし、その瞬間。
奴隷の愛撫がぴたりと止まり、蛍はぶるぶると震えて拳を握った。
「………あっ、はあ、は、ぁ」
もう、取り上げられた絶頂は3桁に達しただろうか。
発散されずに留まらされた熱は内部で荒れ狂い、体全体に毒のように回っている。
「………あんっ!」
ぺろり、と蜜を舐めとるように秘貝に舌を這わせられ、蛍は体を痙攣させた。
しかし、その一度だけで、またしばらく愛撫が止まる。
―――だ、め……。もうっ!
拷問初期なら、まだ耐えられたかもしれない。
しかし、焦らし責めと連続絶頂を交互に受け続けた蛍の体は、与えられる快楽に耐えることはできても、絶頂を取り上げられることに関して脆弱になっていた。
「あ、ああああ……、ああああ! ……あ、ぅぅうううっ」
ガラス玉のような目の奴隷に淡々と快楽を蓄積させられ、そのたびにびくんびくんと震える蛍の頭を、じわじわと毒のような一言が占めていく。
「……っく、あ……ん、ぅ……あああ、んっ! ああああああっ! あ、あぁ……、もう」
―――イ、きたい……っ!
■■■
そこからさらに3時間。
焦らしに焦らされて、愛液の出が悪くなると媚薬入りのローションを肉壺に注入されてまた寸止めされて。
自重を支えることもできずに、荒い息を吐いて肘掛け椅子にくったりとしていた蛍に、奴隷の一人が淡々と問う。
「最後まで、してほしいですか?」
「…………、ぅ、あ」
「是なら『舐めて』と懇願してください。否ならそのままで結構です」
合成音声のような無機質な声は、ただ選択肢を提示した。
これが梓やアイリーン、あるいはあかりのいる場だったら、意地を張って黙り続けていただろう。
しかし、意志持たぬ奴隷しかいないこの部屋で意地を張り続けるには、蛍の体は堕ちすぎていたし、溜まった快楽が強すぎた。
無意識に奴隷の前に秘部を寄せ、蛍は強く目をつぶると、言う。
「……お願い、舐めて」
「了承しました」
声を聴いて、三人の奴隷は、つんと尖った乳首と陰核に吸い付いて、盛大に水音を立てながら吸引した。
だらだらと歓喜の愛液を垂らし、股を開いて蛍は絶叫する。
「――~~~ッ! あああああああああっ!」
性感帯と脳が一直線に繋がって、与えられた快楽が愉悦となって突き抜ける。無理やりに与えられたものだとわかっていても、焦らされた後の責めはとにかく気持ちが良すぎて頭が弾けそうになり、蛍はただ叫び悶えた。
胸も腰も押さえられ、上下の唇から屈服の印である涎を垂らす。
―――だめ、だめっ! 全部気持ちいい、全部イ……っ!
「っくぅぅううううああああああああああっ!」
びくびくびくっ! と、抑えていた反応を放出して全身を震わせる蛍。
焦らされた末の絶頂は余りにも甘美で、でもそれを認めるわけにもいかず、目を閉じたまま余韻に浸っていた蛍に、奴隷は一言、事務的に告げた。
「次の休日まで、貴女には同様の処置が続けられます。正午に類似の質問をしますので、果てたければその旨お知らせください」
「え、あ……。待って、まいにち、って、え? ああんっ!」
果てたばかりの体に指を這わせられ、感度が高まったままの蛍はすぐさま二回目の果てを迎えそうになるが、そこで奴隷はまた手を止めた。
そしてようやく、理解する。
―――次って。明日の、昼……?
「ま、って! おねがい、私、もう……っ。あ、あ、ああっ! あん……ぅぅうっ! お願い、イ、かせてっ!」
ぎしぎしと体を軋ませて懇願するも、当然ながら奴隷は応じず。
蛍への責めは、単調に、しかし残酷に進む。
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