悪魔との100日ー淫獄の果てにー

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16日目ー質疑応答ー

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「あう、っう、うう、うあ、んっ! あ、………イく、っ!」
 昏倒するように眠っていた深夜帯を除き。
 昨日の午後からずっと自慰にふけっていた蛍の嬌声で、梓は目を覚ました。
―――あー、結局泊まっちゃった。
 硬い床の上で眠ったせいで首が痛い。
 こきこきと首を鳴らして近づくが、それどころではないのか蛍は気づく様子がなくて。
 梓は、誰もいないものだと思って快楽に口を開き、涎を垂らして快楽を貪る蛍に近づくと。
 繊毛の詰まった管を梓の陰核に吸い付かせた。
「んっあっ! あ、え……?」
 続けてリモコンを操作し、両手の自由を再び奪って磔にしてから、目隠しを外す。
 まぶしそうに目を細める蛍に触れるだけのキスをして、梓はにっこりと笑った。
「おはよう、蛍ちゃん。実は一晩潜んでました、野茨梓でーす」
「ひとばんって! うそでしょっ!」
「ホントだよ。どうやってオナニーしてたか言ってあげようか? 最初は陰核にGスポットに菊門にって触ってたけど、しばらくしてからお尻に入れていた手でぐいって陰唇広げだして……」
「わかった、わかったからっ!」
「たくさんお水飲んだものね。排尿するたびに管をくっつけたまんま潮を噴く姿とか、最高だったよ? ちゃーんと、イきますぅー、って叫べて偉かったねぇ」
「ううううぅぅぅぅぅぅぅ……………っ!」
「怖いなあ。まあ私は親切だから、そんな蛍ちゃんを助けてあげよう」
 笑みの質を黒く変えながら、梓はリモコンのスイッチを押した。
 ざりざりざりざりっ、ともう聞き慣れた、しかし最悪の機械音が響き、蛍の陰核が悲鳴を上げる。
「あああああっ! イ、きます、っ! あ、またイくっ! イっく、イっ、ぅあああ、あん、んんんんっ! イっく、っう!」
「よしよし偉いぞ。愛液もだらだら垂れるじゃないか。じゃあそのまままたしばらく頑張ってね」
「しばらくって、ね、え……っ! ちょっと、どっ、こ行くのよ!」
「いや、着替えたいしシャワー浴びたいから。一回帰るね。じゃあまたー」
「ま、ちなさいよっ! ちょっと休ませ…………ああああっ! イくぅ!」
 全身どろどろの蛍を目の前にそんなことを言って梓は今度こそ本当に部屋を出た行った。
 悪魔がいなくなっても、どうせ監視されているに違いない蛍は、気を緩めることなどできなくて。
 自ら虐め上げ高みへと誘ってきた陰核を好き放題に弄られて、脳の奥がチカチカするような快楽を与えられ続けた。
 
■■■
 
「…………ぅ、ぁ、………ぁんっ、っく、は、……イ、く」
「うーん、なんかこっちも疲れてたっぽくて、仮眠と食事もやってたら夕方になっちゃった、ごめんね」
 力尽きたようにだらりと首を垂らし、小刻みに腰を痙攣させる蛍に、梓は笑って手を合わせる。
 陰核の責め苦を止めてやると、ぴくりと蛍が肩を揺らした。
 頭を揺らした拍子にさらりと前髪が流れ、疲労と快楽に苛まれ潤んだ目が露わになる。
「……………し、つもん。させなさい」
「もちろんもちろんっ! えーっと、記録はっと」
 梓はひたひたと溜まった粘液を眺め、感嘆の声を漏らした。
「ざっくり960mlってところかなあ。すごいねえ蛍ちゃん。一晩でそんなにえっちな汁貯められて、偉いねぇー」
 へらへらと頭を撫でてくる梓を、蛍はかみ砕かんばかりに奥歯に力を入れて睨む。
 視線を受けて、梓がつー、と陰唇をなぞり膣口を撫でても、その目は衰えることはなく。
 ムッとした梓は、蛍の前に膝立ちになると、陰核を咥えて舌で舐めた。
「あんっ!」
 ざらり、と。
 繊毛よりも強い刺激と生暖かい感触に包まれて、蛍は顔を跳ね上げる。
 逃げようと引ける腰をがっしりと掴んで、梓はちゅー、と陰核を吸って舌でこね回す。
 梓の鼻先が秘丘に当たるくすぐったいような快楽と、梓の唇が蛍の襞に与える刺激と、陰核を舌で舐め回される快楽に唯一動く顔を左右に振り乱して。
 蛍はまとまった量の愛液を梓の顔に噴出した。
「うあ、あああっ! っく、あ、ぅううっ! イきます、っぅぅううううううううっ!」
「あはは、これでちょうど1Lぐらいかなー。よく頑張ったね、蛍ちゃん」
 ちゅぷ、と蛍の急所から口を離して指で弾くと、何かの楽器のように蛍も小さく喘ぎ声を返した。
 
■■■
 
 昨日からの責めで足に力が入らなくなっているのか、太ももを閉じようとする意思もなく秘部を開いたまま肩で息をする蛍に、梓はファイルをかざす。
「じゃあお待ちかね、質問タイムと行こうか。何かあればどうぞ―?」
 ファイルに目をやり、その目で強く梓を睨んで、蛍は言う。
「あかりは無事なの⁉ 今どこにいるの!」
「Yes,Noの形式にしようと思ってたんだけどなあ。まあ、今回はサービスね。あかりちゃんはとりあえず生きてて、この施設のどこかにいるよ」
「どこ⁉」
「うーん、それは私にもわからない」
「ちょっと! 何でも知ってるんじゃなかったの!」
「荒れないでよ、うるさいなあ」
 そんなこと言われても仕方がない。梓にだって予想外だったのだから。
 幹部権限を使っても、なぜかサンプル『朝宮あかり』の現在は追跡しきれなかった。
 それは梓と同等以上の権限の主が秘匿をしているということであり。
―――十中八九アイリーンなんだけどなあ、教えてくれそうにないし……。
 梓はぺらぺらと資料をめくり、あるページを蛍に見せる。
「朝宮あかり。投薬実験のサンプルとして二年前に入所。で、現在に至るまで廃棄判は押されていない。だから少なくとも、生きてる状態でこの施設にいるのは確定だよ。以上」
「…………使えないわね」
「ああん? 生意気言うのはどの口かなあ」
「っく、っはあ、っふ、ぅ、あっ……はぁ、はぁ」
「はい後3つ。何か聞きたいことは」
「……投薬実験って、普通、なにされて、どうなるの……」
「あー、まあ多岐にわたるけれど」
 梓は顎に手をやって、ぽんぽんと唇を指でたたく。
「初期のあかりちゃんを扱っていたアイリーンの専門は『外部刺激による人格再構成』だから、まー高い確率で脳味噌ぶっ壊される系の薬をぶち込まれてると思うよ」
「………で、でも! 廃棄にはなってないんでしょ!」
「そりゃ、体が生きてるうちはいくらでも使い道があるし。廃棄って、蛍ちゃんが思ってるよりずっと悲惨だよ? 五体残ってるサンプルなんてほとんどないから」
 ぎぎぃっ! と何かがきしむような音が響いて、梓はぎょっとする。
 鬼のような形相の蛍が、右腕の拘束を無理やり外そうとしているところだった。
「うっそでしょあぶないなあ」
 慌ててエマージェンシーキーを押し、補助の革ベルトでぎちぎちに蛍の体を縛り上げる。
 どこにそんな力があるのか、ベッドが倒れそうになるほど体を暴れさせ、蛍は叫ぶ。
「っぐぐっ! うぅぅぅうっ! お前! 今すぐあかりのとこまで連れてけ! ここから出せっ!」
「あーもう屋内で叫ばないでよぐわんぐわん響いてうるさい。しかも特注のベッドが破損しちゃったじゃないか」
 ぱしん、と梓は蛍の頬を張る。
 がんじがらめにされて、それでも獣のような目で睨む蛍に、嗜虐心が首をもたげた。
「はあ、サーカスの調教師にでもなった気分だよ。君、本当に人間?」
「お前が言うなよ、この悪魔!」
「そういう蛍ちゃんはケダモノだ。だったら、ケダモノらしく、もっとちゃんと調教しないとね」
 綿棒を取り出して、蛍の尿道に突き刺す。
 さらに、初日に使った張形を肉壺にずぶずぶと埋め込んで。
 陰核に管を取り付けた。
「ふっ、ふっ、ふぅぅぅぅうううゔゔゔゔっ!」
「本格的に人間じゃないじゃないか。じゃあ、スイッチオン」
「あ、っ―――~~~~っ! っぐ、ぐぅぅううううううう、う、んっ!」
「あっははっ! 我慢できてないよ蛍ちゃんかわいー、はいもうすぐ限界だねー、どうするんだっけー?」
 ぼろぼろと涙をこぼして、喉笛を食いちぎらんばかりに梓に八重歯を向けながら。
 それでも妹につながる線は断ち切れない蛍は、抑えの効かない自分の体を恨み、のけぞり、そして秘所から、ぷしゃ、と淫液を噴いて絶頂した。
「っぐ、っくそ、くそぉっ! ゔ………ふっ、イ、ぎ、……ま、す、ぅ、っあっ、はあ!」
「はは、良い顔だね。負け犬。追加の罰も受け取りなよ」
 梓は、蛍の秘部の下に置いてあった器を、力いっぱい蹴る。
 器が横倒しになり、どろりと蛍の淫液が床に広がっていき。
 ほとんど中身が零れ落ちてから、よっこいしょ、と梓は器を元に戻した。
「さて、残り200mlだから最後の質問だねー」
「この、クソ女……! どこまで……っ」
「へえー、そういう態度?」
「…………………っく」
 かつん、と器を再び蹴る真似をされて、蛍は唇を噛む。
 絶対的優位にいる梓は、にたりと笑って小首をかしげた。
「さて、最後の質問、なーんだ?」
 
■■■
 
 そして。
 尿道に綿棒を入れられ、子宮の手前まで張形を詰められ、陰核は繊毛で包まれている蛍は。
 一瞬、逡巡した自分を叱咤して、生唾を飲み込んだ。
「……聞けば、あんたが答えられることなら、教えてくれるのよね?」
「うんうん、梓ちゃん頑張っちゃうぞー」
「じゃあ、1つ、教えてくれない、かしら」
「なにかな?」
 へらり、と薄ら笑いを浮かべる梓と、蛍はぱっちりと目を合わせた。
「あんた、こっち側だったこと、あるんじゃないの?」
 梓の薄ら笑いに、氷のようにヒビが入る。
 その切れ目に杭を打ち込むように、蛍は言葉を重ねた。
「前、絶頂した後に起き上がれなかったのは、薬か何かで壊れた感度を抑えてたからじゃないの? 私に使っているこの薬の原液にためらいなく触れるのは、耐性があるからじゃなくて、既に……」
「ほたるちゃん?」
 ぞっとするほど、冷えた声だった。
 リモコンのスイッチを弄びながら、梓は狂笑を晒す。
「あんまり自分の立場に無頓着だと、痛い目を見るよ?」
 一瞬だけ、陰核にまとわりつく繊毛が動いて、また止まる。
 蛍は快楽に小さく声を漏らし、次いで体を震わせた。
 だが、せめて一糸は報いたくて。
 必死で手を握って、片頬を上げ。
 梓を挑発するように鼻で笑ってやった。
「残念だけど、私はあんたのとこまで堕ちてあげない。せいぜい体いじくりまわしてキャンキャン吠えて、満足感に浸ってれば? この、調教済みの負け犬が」
「そっか。そっかそっかあ」
 こき、こき、と首を鳴らして、だらりと下を向く梓の表情はうかがい知れないが。
 その手が、リモコンの黒いボタンを押すのが、見えた。
 がこんっ、と蛍を戒めているベッドから嫌な音が響き。
 最初の肘掛け椅子の姿勢になると。
 ぱっくりと股を開かされて、直後に棺桶のように、蛍の首から下が機械に覆われた。
 首から上だけは出ているが、その下はまるで棺桶で。
「いい格好だね、蛍ちゃん」
「………覚悟はできてるわよ、この悪魔」
「覚悟? 覚悟だって?」
 ふぅ、ふぅ、と荒い息を吐いて見上げる蛍の顎を、くいと持ち上げて、梓は言う。
「一応質問だしね。教えてあげるよ。私もここまでは耐えられたんだ。君と同じように、いつまでも耐えてやるって、思ってた」
「…………………っ」
「100日っていうのはね、私が折れるまでにかかった日数なんだよ」
 言うと同時だった。
 胸も秘部も、足先から首の手前まで。
 全身に一斉にさわさわとした感触が走って、蛍は喉の奥で小さく悲鳴を漏らした。
「っふ、あ」
「マッサージチェアの魔改造版、全身繊毛研磨コースだよ。毛先から媚毒も噴き出る仕様だから、頑張ってね」
 そして。決定的なスイッチが押される。
 しゃりしゃりしゃりしゃりしゃりっ!
「う、っあ、―――~~~~っ! あ―――――――っ! あはあ、あああああああっ!」
 陰核への仕打ちだけでも、二度と戻れない体にされたのに。
 全身を同じように責められて、数秒と持たずに絶頂を迎える蛍。
 約束も頭から吹き飛び、宣言せずにただ口を開けて体を震わせるしかできない雌の顔を見て、梓はようやく本来の笑みを取り戻す。
「ふふ、あーあ。言いそびれちゃったね。しばらくは質問タイムはなしだこりゃ」
「ああああああっ! うあああああああ、っく、はあ、あん、んんんああっ!」
 割り開かれた太ももを包むように繊毛がはい回り、陰核には管が吸い付き媚毒を流し込む。
 尿道と肛門には綿棒が出し入れされ、膣にはGスポットを抉る凶悪な張形をねじ込まれた。
 さらに、強張って快楽を我慢できないように、膝や足の裏、お腹や脇も繊毛の餌食にされて。
 がくっ、がくっ、と機材を揺らして、連続で潮を噴く蛍。
 半ば気絶しかかっている蛍の髪をぐいぐいとひっぱり、梓は努めて笑顔で言った。
「一週間後に、また会おうね」
「っくああ、はああっ! あ、ずさああっ! 負け、負けない、か、らな、はああああああっ! あん、っく、は、イっ、――~~~っ! 絶対、100日、耐えてやる、から、見てろよっ! この、負け犬、あ、っあ、あん、っふああああああああああああっ!」
 陰核につけられたのと同じ管を乳首にもつけられて、蛍は絶叫しながら再び果てる。
 果てても果てても、感度が上がるばっかりで一向に降りてこられない快楽地獄のなかで。
 媚毒と愛液で蒸れきった棺桶のなかで四肢を弄ばれて、蛍はひたすら首を振り、潮を噴き続けた。
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