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4章
4-4
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申し訳程度に睡眠を与えられたのち、カオルは地下に連行された。
展示室の、さらにその下に部屋があることを初めて知った。
「長らく使われていなかったですけどね。来客用に掃除したのですが、蜘蛛の巣とかが酷かったんですよ」
「ここは……」
「はい。ではセッティングを」
ひどい部屋だった。
思いつく限りの拷問具と拘束具が並べられた、窓のない部屋。
その真ん中に寝かせられ、カオルは両手を上にして固定される。さらに腰を持ち上げられ、膝と肘を繋がれる。いわゆるまんぐり返しだった。
「……なにをしても、無駄です。それでも辱めたいなら、好きにしてください」
「股間と顔が一直線っていうのはそそりますよね。もう濡れてるじゃないですか」
「それは貴方が、薬を塗るから……っ! あ……っ」
ウィタの指が、濡れた恥肉を割り開く。睡眠の直前に塗られた薬のせいで、そこはもう焼け爛れるように熱い。
「あ、ああ……っ!」
「ほら、淫乱」
白みがかった愛液を頬に塗りつけられる。
びく、びく、と腰を天井に突き上げるカオルに、ウィタは笑った。
「もうすぐ、お客様がいらっしゃるからね。……頑張って」
◇
(疼いて……もうっ)
ウィタと召使いたちが去ってからも、カオルの苦悩は続いた。塗薬のせいで、流れる空気ですら微弱な快感になる。子宮が脈打って熱く、とろとろと愛液が漏れていた。
天に秘部を晒したまま、何分経っただろう。
「あら、本当にいましたわ。お姉様」
「なんて無様な姿だこと」
ドアが開いて、青と赤の仮面を被った女が入ってくる。
青の仮面は、入ってくるや否や、つんと勃ったカオルの乳首を引っ張った。
「……くああっ!」
「本当に淫乱だこと。流石、男に狩られるための血筋ね。ちょっとは我慢できないの?」
(できるなら、してます……っ!)
できるなら、ノアに手当てをされている時に、あんなはしたない声をあげることはなかった。リズムを取るように両胸をこね回される。女の手に合うように形を変えられ、乳肉が踊る。
「あう、あああっ」
「まだイかせないわよ」
「あ、ああ……っ、あぅ……」
「哀れねえ。どれだけ耐え忍んでも、下からはこんなに涎を垂らすんだものねえ」
静観していた赤の仮面が、今度は両手で秘部に触れた。陰唇を広げて、息を吹きかける。
「あ、やあ……っ」
「面白いわねえ。触ってもないのに溢れてくる。しかも、お尻まで窄めちゃって。……いじって欲しいの?」
ずぷりと、菊門に細い指を入れられて、カオルは目を見開いた。
「いや、いやあっ! そんなとこ、やめてください……っ!」
肛門でなんて感じたくない。絶対に嫌だ。全身余すところなく汚される恐怖に慄くカオルだったが、身体はすぐに順応した。菊のような筋が柔らかく膨らみ、女の指を受け入れて締まる。
肛門の中を引っ掻くように擦られて、じんと快楽が走った。
「やめて、ああ……」
「いいじゃない。胸と肛門で果てなさい。無様なV字のまま」
相変わらずのまんぐりがえし。全身を震わせるカオルは、目を瞑ってガタガタと拘束を揺らす。白く熟れた尻がそのたびに揺れ、下腹部が波打つ。
限界なのは明らかだった。
「ああ、あああっ。っくああ」
「イキなさい。特別に乳首を舐めてあげる」
「お尻の奥も貫いてあげるわ」
(壊れる、壊れる……っ!)
生暖かい舌が乳首に絡みつき、ちうー、と吸われる。肛門に指の根元まで入れられ、抜き差しされるたびに排泄感に似た快感が走る。
「あう、あううう……っ」
「イキなさい」
「私たちの玩具」
(だめ、イっちゃう……っ!)
「あ、ああん! ああああああっ!」
がたんっ! と拘束台が浮き上がるほどの跳ね上がりを見せて、カオルは絶頂した。女性器は一度もいじられず、胸と肛門だけで。
「さあ、無様な姿を見たところで」
「続きをしようかしらね」
責めが緩む。ずるりと、女の指が肛門から抜けた。
「ふあ……っ」
排泄感に、再び喘ぐ。カオルの菊門は、名残惜しげに指の形を残したまま、ひくひくと震えていた。
(こんな、ことって……っ)
果てたばかりの熱を、折り曲げられた身体の中で持て余す。涙だけが冷たかった。ノアが愛してくれた名残が薄れていくようだった。
なのに、責めは終わらない。
「なーんか、悲惨さが足りないわね」
「余裕というかなんというか」
好き勝手に言って、赤仮面の指が再び菊門に滑り込む。
青仮面の指は、カオルの両腋に伸びた。
「あ、それは、待って……ぇ、あ、ん、はは、ははは――っ!」
妖しく腋下で蠢く指に、がたがたと拘束具が揺れる。しかしピクリとも動けず、無慈悲なくすぐりがカオルを襲う。
「あはは、ひぃ! ひああっ! はははっ!」
「いいじゃない。鼻水唾液愛液まみれで悶えなさい」
「くすぐり続けると漏れるってほんとなのかしらね。ねえねえ」
(だめっ、狂う! おかしくなるぅ!)
笑うたびお腹に力が入って、肛門が締まる。そうするとねじ込まれた指に抉られて、快楽まで溜まっていく。子宮と膀胱が、同時に重くなる。
「やめ、やめてぇ……っ、はは……っ、はああっ! あ、ああ……っ。ああっ!」
「笑顔で果てなさい」
「ドロドロで、無様な姿で」
「あはははっ! あ、あああ――っ! あん! あ、ぅうああ……っ!」
歪な笑顔を貼り付けたまま、カオルはぴん、と背中をこわばらせた。まんぐりがえしの秘部が浮く。
そしてその頂点から、薄黄色の液体が噴水のように飛び散った。
「あ、ああ……っ!」
「あーあ。最悪。ひどい臭い」
「しかも果てて漏らして。……きったない」
「……っ、う、……うっ、うう……っ」
ぐにゃりと力が抜け、鼻水と涙だらけになったカオルを、二人の仮面が見下ろしていた。
展示室の、さらにその下に部屋があることを初めて知った。
「長らく使われていなかったですけどね。来客用に掃除したのですが、蜘蛛の巣とかが酷かったんですよ」
「ここは……」
「はい。ではセッティングを」
ひどい部屋だった。
思いつく限りの拷問具と拘束具が並べられた、窓のない部屋。
その真ん中に寝かせられ、カオルは両手を上にして固定される。さらに腰を持ち上げられ、膝と肘を繋がれる。いわゆるまんぐり返しだった。
「……なにをしても、無駄です。それでも辱めたいなら、好きにしてください」
「股間と顔が一直線っていうのはそそりますよね。もう濡れてるじゃないですか」
「それは貴方が、薬を塗るから……っ! あ……っ」
ウィタの指が、濡れた恥肉を割り開く。睡眠の直前に塗られた薬のせいで、そこはもう焼け爛れるように熱い。
「あ、ああ……っ!」
「ほら、淫乱」
白みがかった愛液を頬に塗りつけられる。
びく、びく、と腰を天井に突き上げるカオルに、ウィタは笑った。
「もうすぐ、お客様がいらっしゃるからね。……頑張って」
◇
(疼いて……もうっ)
ウィタと召使いたちが去ってからも、カオルの苦悩は続いた。塗薬のせいで、流れる空気ですら微弱な快感になる。子宮が脈打って熱く、とろとろと愛液が漏れていた。
天に秘部を晒したまま、何分経っただろう。
「あら、本当にいましたわ。お姉様」
「なんて無様な姿だこと」
ドアが開いて、青と赤の仮面を被った女が入ってくる。
青の仮面は、入ってくるや否や、つんと勃ったカオルの乳首を引っ張った。
「……くああっ!」
「本当に淫乱だこと。流石、男に狩られるための血筋ね。ちょっとは我慢できないの?」
(できるなら、してます……っ!)
できるなら、ノアに手当てをされている時に、あんなはしたない声をあげることはなかった。リズムを取るように両胸をこね回される。女の手に合うように形を変えられ、乳肉が踊る。
「あう、あああっ」
「まだイかせないわよ」
「あ、ああ……っ、あぅ……」
「哀れねえ。どれだけ耐え忍んでも、下からはこんなに涎を垂らすんだものねえ」
静観していた赤の仮面が、今度は両手で秘部に触れた。陰唇を広げて、息を吹きかける。
「あ、やあ……っ」
「面白いわねえ。触ってもないのに溢れてくる。しかも、お尻まで窄めちゃって。……いじって欲しいの?」
ずぷりと、菊門に細い指を入れられて、カオルは目を見開いた。
「いや、いやあっ! そんなとこ、やめてください……っ!」
肛門でなんて感じたくない。絶対に嫌だ。全身余すところなく汚される恐怖に慄くカオルだったが、身体はすぐに順応した。菊のような筋が柔らかく膨らみ、女の指を受け入れて締まる。
肛門の中を引っ掻くように擦られて、じんと快楽が走った。
「やめて、ああ……」
「いいじゃない。胸と肛門で果てなさい。無様なV字のまま」
相変わらずのまんぐりがえし。全身を震わせるカオルは、目を瞑ってガタガタと拘束を揺らす。白く熟れた尻がそのたびに揺れ、下腹部が波打つ。
限界なのは明らかだった。
「ああ、あああっ。っくああ」
「イキなさい。特別に乳首を舐めてあげる」
「お尻の奥も貫いてあげるわ」
(壊れる、壊れる……っ!)
生暖かい舌が乳首に絡みつき、ちうー、と吸われる。肛門に指の根元まで入れられ、抜き差しされるたびに排泄感に似た快感が走る。
「あう、あううう……っ」
「イキなさい」
「私たちの玩具」
(だめ、イっちゃう……っ!)
「あ、ああん! ああああああっ!」
がたんっ! と拘束台が浮き上がるほどの跳ね上がりを見せて、カオルは絶頂した。女性器は一度もいじられず、胸と肛門だけで。
「さあ、無様な姿を見たところで」
「続きをしようかしらね」
責めが緩む。ずるりと、女の指が肛門から抜けた。
「ふあ……っ」
排泄感に、再び喘ぐ。カオルの菊門は、名残惜しげに指の形を残したまま、ひくひくと震えていた。
(こんな、ことって……っ)
果てたばかりの熱を、折り曲げられた身体の中で持て余す。涙だけが冷たかった。ノアが愛してくれた名残が薄れていくようだった。
なのに、責めは終わらない。
「なーんか、悲惨さが足りないわね」
「余裕というかなんというか」
好き勝手に言って、赤仮面の指が再び菊門に滑り込む。
青仮面の指は、カオルの両腋に伸びた。
「あ、それは、待って……ぇ、あ、ん、はは、ははは――っ!」
妖しく腋下で蠢く指に、がたがたと拘束具が揺れる。しかしピクリとも動けず、無慈悲なくすぐりがカオルを襲う。
「あはは、ひぃ! ひああっ! はははっ!」
「いいじゃない。鼻水唾液愛液まみれで悶えなさい」
「くすぐり続けると漏れるってほんとなのかしらね。ねえねえ」
(だめっ、狂う! おかしくなるぅ!)
笑うたびお腹に力が入って、肛門が締まる。そうするとねじ込まれた指に抉られて、快楽まで溜まっていく。子宮と膀胱が、同時に重くなる。
「やめ、やめてぇ……っ、はは……っ、はああっ! あ、ああ……っ。ああっ!」
「笑顔で果てなさい」
「ドロドロで、無様な姿で」
「あはははっ! あ、あああ――っ! あん! あ、ぅうああ……っ!」
歪な笑顔を貼り付けたまま、カオルはぴん、と背中をこわばらせた。まんぐりがえしの秘部が浮く。
そしてその頂点から、薄黄色の液体が噴水のように飛び散った。
「あ、ああ……っ!」
「あーあ。最悪。ひどい臭い」
「しかも果てて漏らして。……きったない」
「……っ、う、……うっ、うう……っ」
ぐにゃりと力が抜け、鼻水と涙だらけになったカオルを、二人の仮面が見下ろしていた。
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