上 下
6 / 6

恥辱質問と自慰強制(下)

しおりを挟む
「あ、ぁ、……ふ、ぅぅ……あッ!」
 充血しきった陰核を指で潰して、シルヴィアは再びがくんと体を跳ね上げた。
 何度目か数えるのをやめた自慰での絶頂。服従でやらされているわけではないので、気を抜くとぱたりと弛緩しそうな全身を無理やり動かして、シルヴィアは自分の体を苛め抜く。
 じんじんと痺れる頭に、エドラの声が響いた。
「うん、お疲れ様。とりあえずちょっと休んでいいよ。姿勢はそのままで」
「………はぁ、は……ぁ」
 足を大胆に開き、付け根に両手をあてがったまま、シルヴィアは荒い息を吐く。未だ衰えない眼光でエドラを睨むが、姿勢のせいで滑稽でしかなかった。
「いやあ、経験ないわりにはたくさん果てたじゃないか。欲求不満なのかい?」
「そんなわけ、あるか……。日々の修練で、手一杯、だ」
「自慰はどれぐらいしてるの?」
「…………………」
 エドラはふむ? と首をかしげて、それからもう一度、尋ねた。
「『自慰はどれぐらいしてるの?』」
「あ、ぐ……………ま、いにち」
 悔し気にゆがめられた顔にさらに羞恥の色を乗せて、シルヴィアは血を吐くように答える。
それを見て、エドラはくつくつと笑った。その音が少しずつ大きくなっていき、口が開かれ、太腿を叩いて嘲笑する。
「あっはっは! 修練で手一杯なわりにはお盛んじゃないか、団長殿。そりゃあ負けるはずだよ。王国随一の剣士でこれなんて、本当にレベルが知れるねぇ」
「黙れっ! あ、……く、ぅ」
 ぴん、と陰核を弾かれて、シルヴィアは吊り上げていた目をぎゅっ、と瞑る。
 事由に怒ることもできない虜囚に、エドラはそういえば、と問う。
「毎日自慰してるくせに、日々の修練で手一杯とか言っていたよね? 僕に嘘をついたわけだ」
「ち、ちがう! 本当に、その……」
「『両膝を持ってできるだけ股を開け』」
「あ、っぐ…………………ぅ」
 見えるように、という広さだった股の角度が大きくなっていく。
 都合180°のM字開脚のまま、手で隠すこともできず、シルヴィアはエドラに秘部を晒す。
 ふさふさと細く柔らかそうな赤い陰毛の下で色づく秘貝は、度重なる自慰でとっくに開き始めており、膣内に溜まっていた愛液がたらたらと流れ落ちた。
 最低の姿勢を強要され唸るシルヴィアを見て、エドラは懐から小箱を取り出した。指を突っ込んで、内容物をつまみだす。
 エドラにつままれて蠢くそれに、シルヴィアは泣きそうになる。
「あ、その反応だと知っているみたいだね」
「淫、虫」
 正式名称は知らないが、王国ではそのように呼ばれていた。
 歯も爪ももたないそれは、しかし吸盤のような口を持ち、含んだ突起を延々と吸い続ける。シルヴィアとしては魔物に肌を許すことが信じられなかったが、自慰用に所持している者も、何人かいた。
 エドラには容赦も溜めもなかった。
 機械的に、その淫虫を陰核にあてがわれる。きゅぽ、と軽い音がして、シルヴィアは顔をのけ反らせた。
「く、ぅぁあ、あはぁっ」
 性経験のない女の自慰などとは、比べ物にならなかった。
 付け根から陰核を激しく吸われて、柔らかな舌で舐め回される。さらにどういう理屈か、舌での愛撫に加えてしごかれるような刺激も加わって、シルヴィアは激しく悶えた。
 我慢など、数秒しか持たなかった。
「あ、ああっ、……っく、ぅぅあっ!」
既に昂った部位への刺激に赤い髪を振り乱して、シルヴィアは二度目の絶頂を極める。下腹部が収縮し、その拍子に尻が持ち上がって、ぎゅっ、と窄まった菊門が一瞬だけエドラの目に入った。
「あ、まて、ま……た、……あ、ぁあっ」
「自慰用だからね。自分で外さない限りは終わらないよ」
 果てたばかりで敏感な突起を延々と舐めあげられ続け、シルヴィアは我慢も忘れて喘ぐ。
「さて、隣国とはいえそこそこ距離があるからね。あと2時間ってところかな。……着くまでそれで楽しむと良いよ」
「…………ま、てっ。これ、を……く、ぅあ、は、あ……あああっ!」
 三度目の絶頂を迎えさせられ、さらに愛液が零れた。
 凛としていた騎士団長の痴態に冷笑が漏らす。
 エドラは恋人にするように、耳元でささやいた。
「『騎士団長シルヴィア=メルネスは、エドラ様の性奴隷として忠誠を誓います、と言ったら、淫虫を取るための行動だけは許す』……それじゃあ、頑張って」
「な! こ、のっ外道、が、ぁ、ぁうっ」
 それきりシルヴィアに興味をなくしたかのように、エドラは目を閉じた。眠ったのだろうか、腕と足を組み、規則正しい呼吸をし続ける怨敵に、しかしシルヴィアは股を開くことしかできない。
「エドラ、とか言ったか……よく、聞けよ」
 だから口を動かした。
 胸と股間の刺激に耐えながら、シルヴィアは言う。
「これから、私は、……何度も、屈辱を受けるの、だろう……。だが、勘違い、するなよ……。お前らが、好きにできる、のは……ぅ、く、体、だけ、だ」
「…………………」
「心までは、奪わせない……いい気に、なる…っ、な、よ……。屑ども、は、ぁ、がっ」
「…………………」
 エドラからの反応はなかった。
 びくびくと快楽に裸体をうごめかせながら、それでもシルヴィアは口を引き結ぶ。
―――できるだけの、抵抗は、……してやる、さ。
 朱色の唇を歪め、溢れそうになる嬌声を必死に抑える。
今、できる抵抗はそれだけだった。
 絶頂を我慢するのは、無理だった。
「っ! ―――~~~~~~~っ!」
 乳首を強く震わされ、魔物に陰核を吸われて、シルヴィアはがたがた、と座席を揺らしてまた果てた。
 淫虫責めが始まってから、わずか3分での出来事だった。




しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

最愛の番~300年後の未来は一妻多夫の逆ハーレム!!? イケメン旦那様たちに溺愛されまくる~

ちえり
恋愛
幼い頃から可愛い幼馴染と比較されてきて、自分に自信がない高坂 栞(コウサカシオリ)17歳。 ある日、学校帰りに事故に巻き込まれ目が覚めると300年後の時が経ち、女性だけ死に至る病の流行や、年々女子の出生率の低下で女は2割ほどしか存在しない世界になっていた。 一妻多夫が認められ、女性はフェロモンだして男性を虜にするのだが、栞のフェロモンは世の男性を虜にできるほどの力を持つ『α+』(アルファプラス)に認定されてイケメン達が栞に番を結んでもらおうと近寄ってくる。 目が覚めたばかりなのに、旦那候補が5人もいて初めて会うのに溺愛されまくる。さらに、自分と番になりたい男性がまだまだいっぱいいるの!!? 「恋愛経験0の私にはイケメンに愛されるなんてハードすぎるよ~」

【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪

奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」 「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」 AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。 そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。 でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ! 全員美味しくいただいちゃいまーす。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~

あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

処理中です...