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2章
媚薬沼に沈んで
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「媚薬の複製、まあ基本よね」
「やめろ……やめろっ!」
触手が風呂のようにくぼみを作り、その中に毒々しい配色のゲルが溜まっていた。
四つん這いの台座ごとその上に固定されて、流華は必死で尻を振る。
「離せ! おい!」
「あっはは、良い景色ね」
ノウという名の妖魔は、三〇代ぐらいの女性の形をしていた。手のひらに収まるほどの美乳、すらりと細い腰、大きな臀部を黒のドレスに包み、流華の背中に座っている。
ぺちぺちと、流華の尻を叩いた。
「あ、う……」
「イったら、落とすわよ」
指を触手に変えて、狙ったのは流華の尻だった。
ぬらぬらと、粘液を菊門の襞に一本一本塗りつけていく。
「あ、ああ……っ! そっちは、違……っ!」
「違うなら良いじゃない。イかないわよねえ?」
きゅ、きゅ、と力が入る瞬間が、尻を割り開いていると良くわかった。あえてまだ入れずに、まんべんなく括約筋をほぐしてやる。
「ふう……っ、ふ、う……。こんな、の。いくらされたって、イくことなんか、ねえ……よ」
「その割には息があがってるわね」
「気持ち悪い、だけだ……っ!」
「ふうん、そう」
薄ピンクの穴をひくひくと蠢かせて、何を言っているんだか、と、ノウは嘲笑する。
細い触手を、さらに細くする。管状にして、つぷりと肛門の中に差し込んだ。
「ああ……っあ、ぁ……!」
「媚薬のプレゼントよん」
管とした触手を通して、軟膏を注入した。
ぴん、と背筋をのけぞらせて、流華は強く尻を締める。
「うあっ! あ、ぐぅあ、はあ……っ! ぐくぅ……っ!」
「もっともっと」
「ぐ、くるし……っ! おい、も、う……っ! あ、ぐう……あ!」
ゆっくりゆっくりと注入し、ぷっくりと腹が膨れたところで管を抜く。
ノウは噴き出した。
「無様ねえ。胸を吸われて、お腹は丸々。時間が経てば漏らすんでしょう?」
「誰が……っ、漏らす、か! あ、ああ……っ! あはあっ!」
尻を締めていると、身体を張っていないといけない。そうすると、触手に飲まれた乳首が快楽に燃える。怪しげな軟膏を塗り込めた胸は、びりびりと痺れるような快感を発する。
かと言って、少しでも肛門を緩めると、
「ぐく……っ! くうあ!」
「あら? ちょっと出たわよ?」
「黙れ、よぉ……!」
びゅ、とゲル状の軟膏が飛び出して、太ももに垂れる。顔を真っ赤にしながら、流華は再び肛門を閉めた。
それから先は、ループだった。
「ひぁ、ん、……っ! ああ、ううああっ!」
「ぐ、くう……ぐる、し……っ! ああ!」
「ひあああっ! 胸、ばっかり……ぃぃい!」
軟膏と愛液が混ざった液体を股から垂らして、流華は身体を反り返らせる。ぱんぱんに張った乳房が伸ばされて、それすらも気持ち良さに変わった。
「さて、と」
流華の背に乗ったままのノウはつぶやいた。
「そろそろ漏らして、イきなさいね」
下腹部に触手を巻きつけて、絞るように圧迫する。同時に、乳房に巻かれた触手からも軟膏を吹き出された。
桁違いになった便意と快楽に、流華は涙目で頭を振る。
「ひああっ! やめろぉぉ、あああ!」
イきたくない。漏らしたくない。思えば思うほど身体が熱い。頭が痺れる。
そして。
じゅるじゅると、軟膏混じりに愛撫される乳首も、軟膏を詰め込まれた腸も、同時に限界を迎えた。
「ああああ! イぐぅ! っくあああああっ!」
乳首を尖らせての敗北絶頂。
そして同時に、下腹部からも耳を塞ぎたくなるような音が連続する。ぼとぼとと、軟膏と排泄物の混じり物が重たい音で落ちていく。
「あ、ぐ……くぅ……」
「あら?」
四つん這いのまま、項垂れる流華の髪を掴んで、ノウは荒く持ち上げる。
「この程度で折れるのかしら? 漏らした程度で?」
「……っ! 馬鹿、言うなよ……っ! あ、あん……っ、ふぅ、あ……」
「そうよね、そうこなくっちゃね」
頬を紅潮させながらも睨み返す流華に、ノウは笑って言ってのけた。
「だって、イったら、の罰は今からだものね」
がたん、と流華を飲み込んでいる台座が揺れた。ぐらぐらと揺れながら、落ちていく先はゲルの沼。
近づいてくる毒々しい配色に、恐怖で喉が干上がる。
だけど、でも。
(……冷静に、なれ……っ。考えろ)
どうせ、今抵抗しても逃れられはしない。
(無駄に、体力を使うな。暴れても、クソ女を喜ばせる、だけだ、から)
ぎゅう、と身体を固める。数秒後にくる絶望に備えて、必死に心を奮い立たせる。
黙ってしまった流華の尻を、ノウは人差し指でふにふにと押した。
「なんとか言ったら? ねえねえ」
「……せいぜい、好き勝手やれよ。あたし、は……っ! 絶対、負けない、からな……っ」
四つん這いの流華の上に乗ったノウは、ゾクゾクとした愉悦を感じていた。
(とっても、良いわね……。愚かな女は大好きよ)
家畜のように糞便まで垂れ流しながら、なお抵抗の意思を強く持つ流華の姿は、滑稽であると同時に愛おしい。
背筋を撫でるたび、乳首を吸いたてる触手を強めるたび、
「あ、ん……っ! んあ……っ」
と喘ぎながらも、まだ勝つつもりなのが、本当に愉快だ。
ゲルの沼が、流華の太ももに触れようとしていた。
「やめろ……やめろっ!」
触手が風呂のようにくぼみを作り、その中に毒々しい配色のゲルが溜まっていた。
四つん這いの台座ごとその上に固定されて、流華は必死で尻を振る。
「離せ! おい!」
「あっはは、良い景色ね」
ノウという名の妖魔は、三〇代ぐらいの女性の形をしていた。手のひらに収まるほどの美乳、すらりと細い腰、大きな臀部を黒のドレスに包み、流華の背中に座っている。
ぺちぺちと、流華の尻を叩いた。
「あ、う……」
「イったら、落とすわよ」
指を触手に変えて、狙ったのは流華の尻だった。
ぬらぬらと、粘液を菊門の襞に一本一本塗りつけていく。
「あ、ああ……っ! そっちは、違……っ!」
「違うなら良いじゃない。イかないわよねえ?」
きゅ、きゅ、と力が入る瞬間が、尻を割り開いていると良くわかった。あえてまだ入れずに、まんべんなく括約筋をほぐしてやる。
「ふう……っ、ふ、う……。こんな、の。いくらされたって、イくことなんか、ねえ……よ」
「その割には息があがってるわね」
「気持ち悪い、だけだ……っ!」
「ふうん、そう」
薄ピンクの穴をひくひくと蠢かせて、何を言っているんだか、と、ノウは嘲笑する。
細い触手を、さらに細くする。管状にして、つぷりと肛門の中に差し込んだ。
「ああ……っあ、ぁ……!」
「媚薬のプレゼントよん」
管とした触手を通して、軟膏を注入した。
ぴん、と背筋をのけぞらせて、流華は強く尻を締める。
「うあっ! あ、ぐぅあ、はあ……っ! ぐくぅ……っ!」
「もっともっと」
「ぐ、くるし……っ! おい、も、う……っ! あ、ぐう……あ!」
ゆっくりゆっくりと注入し、ぷっくりと腹が膨れたところで管を抜く。
ノウは噴き出した。
「無様ねえ。胸を吸われて、お腹は丸々。時間が経てば漏らすんでしょう?」
「誰が……っ、漏らす、か! あ、ああ……っ! あはあっ!」
尻を締めていると、身体を張っていないといけない。そうすると、触手に飲まれた乳首が快楽に燃える。怪しげな軟膏を塗り込めた胸は、びりびりと痺れるような快感を発する。
かと言って、少しでも肛門を緩めると、
「ぐく……っ! くうあ!」
「あら? ちょっと出たわよ?」
「黙れ、よぉ……!」
びゅ、とゲル状の軟膏が飛び出して、太ももに垂れる。顔を真っ赤にしながら、流華は再び肛門を閉めた。
それから先は、ループだった。
「ひぁ、ん、……っ! ああ、ううああっ!」
「ぐ、くう……ぐる、し……っ! ああ!」
「ひあああっ! 胸、ばっかり……ぃぃい!」
軟膏と愛液が混ざった液体を股から垂らして、流華は身体を反り返らせる。ぱんぱんに張った乳房が伸ばされて、それすらも気持ち良さに変わった。
「さて、と」
流華の背に乗ったままのノウはつぶやいた。
「そろそろ漏らして、イきなさいね」
下腹部に触手を巻きつけて、絞るように圧迫する。同時に、乳房に巻かれた触手からも軟膏を吹き出された。
桁違いになった便意と快楽に、流華は涙目で頭を振る。
「ひああっ! やめろぉぉ、あああ!」
イきたくない。漏らしたくない。思えば思うほど身体が熱い。頭が痺れる。
そして。
じゅるじゅると、軟膏混じりに愛撫される乳首も、軟膏を詰め込まれた腸も、同時に限界を迎えた。
「ああああ! イぐぅ! っくあああああっ!」
乳首を尖らせての敗北絶頂。
そして同時に、下腹部からも耳を塞ぎたくなるような音が連続する。ぼとぼとと、軟膏と排泄物の混じり物が重たい音で落ちていく。
「あ、ぐ……くぅ……」
「あら?」
四つん這いのまま、項垂れる流華の髪を掴んで、ノウは荒く持ち上げる。
「この程度で折れるのかしら? 漏らした程度で?」
「……っ! 馬鹿、言うなよ……っ! あ、あん……っ、ふぅ、あ……」
「そうよね、そうこなくっちゃね」
頬を紅潮させながらも睨み返す流華に、ノウは笑って言ってのけた。
「だって、イったら、の罰は今からだものね」
がたん、と流華を飲み込んでいる台座が揺れた。ぐらぐらと揺れながら、落ちていく先はゲルの沼。
近づいてくる毒々しい配色に、恐怖で喉が干上がる。
だけど、でも。
(……冷静に、なれ……っ。考えろ)
どうせ、今抵抗しても逃れられはしない。
(無駄に、体力を使うな。暴れても、クソ女を喜ばせる、だけだ、から)
ぎゅう、と身体を固める。数秒後にくる絶望に備えて、必死に心を奮い立たせる。
黙ってしまった流華の尻を、ノウは人差し指でふにふにと押した。
「なんとか言ったら? ねえねえ」
「……せいぜい、好き勝手やれよ。あたし、は……っ! 絶対、負けない、からな……っ」
四つん這いの流華の上に乗ったノウは、ゾクゾクとした愉悦を感じていた。
(とっても、良いわね……。愚かな女は大好きよ)
家畜のように糞便まで垂れ流しながら、なお抵抗の意思を強く持つ流華の姿は、滑稽であると同時に愛おしい。
背筋を撫でるたび、乳首を吸いたてる触手を強めるたび、
「あ、ん……っ! んあ……っ」
と喘ぎながらも、まだ勝つつもりなのが、本当に愉快だ。
ゲルの沼が、流華の太ももに触れようとしていた。
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