貴方誰ですか?〜婚約者が10年ぶりに帰ってきました〜

第一章

恋慕

sideエドワード
私の名はエドワード。貴族院で働く職員だ。私は学園時代からアーニャさんを慕っておりしかし彼女には婚約者がいると聞いて諦めた。つもりだった。その後お見合いを進められたりしたがどうにも興味が湧かない。父も母も自分が次男だったためそこまで結婚相手を強制することもなく過ごしてきた。だけど相談室に彼女が来た。その瞬間運命だと思った。柄にもなく気づいたら食事に誘っていた。私は貴族院の中でちょっとしたグルメ通として有名だった。そこで生かした知識でアーニャさんを楽しませてあげたい。その一心で必死に調べてとっておきのレストランにアーニャさんを連れて行った。アーニャさんは思ったとおり普段のクールビューティーさとはまた違う美しさを全面に出してくれた。私が守ってあげたい。そう思った。