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2章 2 最愛の弟との別れ
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顔を上げると、喪服を着た黒髪の男性が私達をじっと見下ろしていた。年齢は父と同世代のようにも見える。
「あの……フローネさんと、ニコル君……ですか?」
男性がもう一度尋ねてきた。
「は、はい。そうですが……あの、どちら様でしょうか?」
立ち上がると返事をした。
「あぁ、やはりフローネさんとニコル君だったのですね? 良かった。私はこういう者です」
男性が名刺を差し出してきた。
「ありがとうございます」
早速受け取り、目を落とした。
「え……? 『デイリー・トピック』社の……」
「はい、トム・ブラウンと申します。お父様の社説を担当させていただいた編集者です」
「え? お父様の……!? 生前は父が色々とお世話になりました。わざわざ葬儀に来ていただき、感謝申し上げます」
慌てて挨拶をする。
「この度は訃報を聞いて、とても驚いております。それで……」
ブラウン氏は何故か、ニコルをじっと見つめる。
「ニコル、あなたも御挨拶なさい」
声をかけると、ニコルは立ち上がり挨拶した。
「はじめまして……ニコルです」
「君がニコルくんですか。……うん、とても利発そうなお子さんですね」
ニコニコ笑みを浮かべながらブラウン氏はニコルを見つめる。
「ありがとうございます」
お礼を述べると、ブラウン氏から思いもよらない話が飛び出してきた。
「実は生前、お父様から頼まれていたことがあるのです。自分に万一のことがあったら、子どもたちをよろしく頼むと」
「お父様がですか?」
「はい、そうです。私には妻がおりますが……子供がおりません。長年、子供を望んでおりましたが、叶わずに今に至ります」
「そうでしたか……」
「それで、これは提案なのですが……ニコル君を養子にもらいたいと考えているのですが、いかがでしょうか?」
「え! ニコルをですか?」
思わず、私にしがみつくニコルを見下ろす。
「はい。私達がニコル君の親になるのです。勿論、教育だって受けさせてあげます。ニコル君は、とても聡明なお子さんだと聞いております。望めば大学だっていかせてあげられます」
「大学まで……」
ニコルは勉強が大好きだ。
出来れば大学まで進学させてあげたいのが私の希望。私の分まで勉強させてあげたいが……今の私には不可能。
だけど、ブラウン氏の養子になれば……。
「ニコル」
声をかけると、ニコルはビクリと動いた。
「こちらの方がニコルを養子にしたいのですって。……つまり、この方の家族になるのよ? どう?」
するとニコルは私とブラウン氏を交互に見つめ、尋ねてきた。
「お姉様は……?」
「え?」
「お姉様は一緒なの……?」
「あ……そ、それは……」
ブラウン氏の表情が曇る。
そこで私はニコルの前にしゃがみ、視線を合わせた。
「いいえ、私はいかない。養子になるのはニコル、あなただけよ」
「そ、そんな……」
ニコルの大きな目に涙が浮かぶ。
その涙に胸がしめつけられる。
「ニコル、聞いて頂戴。私はもう19歳、成人年齢なの。一人で働いて生きていけるのよ。だけど……一人で暮らすのが精一杯なの」
「僕……が邪魔……なの……?」
ニコルの両目から涙が溢れてきた。
「そうじゃないわ。邪魔なはず無いじゃない。だって、大切な……たった一人きりの家族なのよ?」
「だ、だったら……」
「いい? 良く聞いて頂戴、ニコル」
ニコルの言葉を遮るように、私は言葉を続ける。
「私と一緒に暮らしても、生活は苦しいだけ。学校だって進学させてあげられないの。どう頑張っても……自分だけが暮らしていくのが精一杯なのよ。あの家にも住めなくなるのよ? これからは家賃がかかるアパートメントに暮らさなければならなくなるから、二人一緒では今以上に貧しい生活が待ってる。あなたをそんな目に遭わせたくないのよ」
涙をこらえて、必死に説得する。
私だって、可愛い弟と一緒にいたい。だけど、ブラウン氏が養子に望んでいるのはニコルなのだ。
成人年齢の女性を養子に迎えようと考える人などいるはずもない。
そんな私達の会話を申し訳無さそうに聞いているブラウン氏。彼の気が変わっては大変だ。
私は彼に声をかけた。
「ブラウンさん、どうか弟を養子にしていただけますか?」
「お姉様!」
ニコルが私にすがりついてくる。
「大丈夫、時々ニコルに会いに行くわ。いいですよね? ブラウンさん」
「はい、それはいくらでも構いません」
「だ、だけど……」
まだすがりついて離れないニコル。こうなったら、心を鬼にするしかない。
「いい加減にして! ニコル!」
私の声にニコルはビクリとする。
「……あまり、困らせないで。なら、正直に言うわ。あなたは足手まといなのよ」
「え……あ、足出まとい……?」
「ええ、そうよ。もう、これ以上……誰かの世話をして生きていくのは疲れたのよ。一人で自由に暮らしたいの」
「そ、そんな……」
涙を流しながら私を見つめるニコルから無理やり顔を背けるとブラウン氏に声をかけた。
「……連れて行って下さい」
「え?」
「今すぐニコルを連れて行って下さい、お願いします! 荷物は後で郵送しますので」
「分かりました。名刺の裏には私の住所も記載されておりますので。さ、おいで」
ブラウン氏はニコルを抱きかかえた。
「お姉様! お姉様!」
ニコルは泣きながら背を向けている私に叫んでいる。
「行ってください!」
背中で答えると、ニコルの鳴き声が遠ざかっていく。
ごめんなさい……ニコル……!
お葬式も終わっていない中……私は最愛の弟に別れを告げた――
「あの……フローネさんと、ニコル君……ですか?」
男性がもう一度尋ねてきた。
「は、はい。そうですが……あの、どちら様でしょうか?」
立ち上がると返事をした。
「あぁ、やはりフローネさんとニコル君だったのですね? 良かった。私はこういう者です」
男性が名刺を差し出してきた。
「ありがとうございます」
早速受け取り、目を落とした。
「え……? 『デイリー・トピック』社の……」
「はい、トム・ブラウンと申します。お父様の社説を担当させていただいた編集者です」
「え? お父様の……!? 生前は父が色々とお世話になりました。わざわざ葬儀に来ていただき、感謝申し上げます」
慌てて挨拶をする。
「この度は訃報を聞いて、とても驚いております。それで……」
ブラウン氏は何故か、ニコルをじっと見つめる。
「ニコル、あなたも御挨拶なさい」
声をかけると、ニコルは立ち上がり挨拶した。
「はじめまして……ニコルです」
「君がニコルくんですか。……うん、とても利発そうなお子さんですね」
ニコニコ笑みを浮かべながらブラウン氏はニコルを見つめる。
「ありがとうございます」
お礼を述べると、ブラウン氏から思いもよらない話が飛び出してきた。
「実は生前、お父様から頼まれていたことがあるのです。自分に万一のことがあったら、子どもたちをよろしく頼むと」
「お父様がですか?」
「はい、そうです。私には妻がおりますが……子供がおりません。長年、子供を望んでおりましたが、叶わずに今に至ります」
「そうでしたか……」
「それで、これは提案なのですが……ニコル君を養子にもらいたいと考えているのですが、いかがでしょうか?」
「え! ニコルをですか?」
思わず、私にしがみつくニコルを見下ろす。
「はい。私達がニコル君の親になるのです。勿論、教育だって受けさせてあげます。ニコル君は、とても聡明なお子さんだと聞いております。望めば大学だっていかせてあげられます」
「大学まで……」
ニコルは勉強が大好きだ。
出来れば大学まで進学させてあげたいのが私の希望。私の分まで勉強させてあげたいが……今の私には不可能。
だけど、ブラウン氏の養子になれば……。
「ニコル」
声をかけると、ニコルはビクリと動いた。
「こちらの方がニコルを養子にしたいのですって。……つまり、この方の家族になるのよ? どう?」
するとニコルは私とブラウン氏を交互に見つめ、尋ねてきた。
「お姉様は……?」
「え?」
「お姉様は一緒なの……?」
「あ……そ、それは……」
ブラウン氏の表情が曇る。
そこで私はニコルの前にしゃがみ、視線を合わせた。
「いいえ、私はいかない。養子になるのはニコル、あなただけよ」
「そ、そんな……」
ニコルの大きな目に涙が浮かぶ。
その涙に胸がしめつけられる。
「ニコル、聞いて頂戴。私はもう19歳、成人年齢なの。一人で働いて生きていけるのよ。だけど……一人で暮らすのが精一杯なの」
「僕……が邪魔……なの……?」
ニコルの両目から涙が溢れてきた。
「そうじゃないわ。邪魔なはず無いじゃない。だって、大切な……たった一人きりの家族なのよ?」
「だ、だったら……」
「いい? 良く聞いて頂戴、ニコル」
ニコルの言葉を遮るように、私は言葉を続ける。
「私と一緒に暮らしても、生活は苦しいだけ。学校だって進学させてあげられないの。どう頑張っても……自分だけが暮らしていくのが精一杯なのよ。あの家にも住めなくなるのよ? これからは家賃がかかるアパートメントに暮らさなければならなくなるから、二人一緒では今以上に貧しい生活が待ってる。あなたをそんな目に遭わせたくないのよ」
涙をこらえて、必死に説得する。
私だって、可愛い弟と一緒にいたい。だけど、ブラウン氏が養子に望んでいるのはニコルなのだ。
成人年齢の女性を養子に迎えようと考える人などいるはずもない。
そんな私達の会話を申し訳無さそうに聞いているブラウン氏。彼の気が変わっては大変だ。
私は彼に声をかけた。
「ブラウンさん、どうか弟を養子にしていただけますか?」
「お姉様!」
ニコルが私にすがりついてくる。
「大丈夫、時々ニコルに会いに行くわ。いいですよね? ブラウンさん」
「はい、それはいくらでも構いません」
「だ、だけど……」
まだすがりついて離れないニコル。こうなったら、心を鬼にするしかない。
「いい加減にして! ニコル!」
私の声にニコルはビクリとする。
「……あまり、困らせないで。なら、正直に言うわ。あなたは足手まといなのよ」
「え……あ、足出まとい……?」
「ええ、そうよ。もう、これ以上……誰かの世話をして生きていくのは疲れたのよ。一人で自由に暮らしたいの」
「そ、そんな……」
涙を流しながら私を見つめるニコルから無理やり顔を背けるとブラウン氏に声をかけた。
「……連れて行って下さい」
「え?」
「今すぐニコルを連れて行って下さい、お願いします! 荷物は後で郵送しますので」
「分かりました。名刺の裏には私の住所も記載されておりますので。さ、おいで」
ブラウン氏はニコルを抱きかかえた。
「お姉様! お姉様!」
ニコルは泣きながら背を向けている私に叫んでいる。
「行ってください!」
背中で答えると、ニコルの鳴き声が遠ざかっていく。
ごめんなさい……ニコル……!
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