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第2章 57 意図しなかった出来事
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本屋を出た俺はマンションに食材が何も無いことを思い出した。
「そうだな。何か食材でも買いに行くか…」
そこで以前のタイムリープで彩花が冷凍食品だけを扱っている格安スーパーがあると教えてくれた話を思い出した。
確か野菜もカット済みで冷凍されているからすぐ調理出来るって話してくれたけな…。
「よし、その店へ行ってみるか」
そして彩花が教えてくれた冷凍食品専門のスーパーへ足を向けた。
****
「ここが彩花が以前教えてくれたスーパか‥」
店の前に到着し、スマホのナビを閉じると早速自動ドアを潜り抜けた。
「うわぁ…凄い光景だな…」
店内には縦置きの冷凍庫と横置きの冷凍庫がずらりと並んでいた。その店は本当に冷凍食品しか置いていなかったのだ。
「こんな店初めてだな。子供の頃はこんな店気付きもしなかったな…」
早速レジ籠を手に取ると、冷凍庫の中を見て回った。
「へ~…これなんか便利だな…」
その棚には電子レンジで温めればすぐ食べられるカレーセットが並べられていた。
手に取って眺めていた時…。
「あ…」
不意にすぐ傍で声が聞こえた。
え?まさか…その声は…?
顔を上げると、そこには驚いた表情の彩花が立っていた。
彩花…っ!!
まさか、ここで会えるとは思ってもいなかった。
このチャンスを逃したくない…っ!!
そこで俺は笑みを浮かべると彩花に声を掛けた。
「こんにちは。またお会いしましたね?」
「え、ええ…偶然ですね…」
彩花はためらいがちに返事をしてくれた。
「今日初めてこの店に来たんですけど、すごいですね。ここって冷凍食品しか売っていないのですから。美味しそうな食材を見つけて、つい手に取ってしまったんです」
俺は手にしたカレーセットを彩花に見せた。
「ええ、この店は冷凍食品専門店なんです。…来るの初めてなのですか?」
彩花が話に乗ってきてくれた!
「はい。実は今日引っ越してきたばかりでまだ不案内で…。食材が何も無かったので食料品を買いに来たんですよ」
「そうだったのですか?でも引っ越してきたばかりで自炊されるなんて凄いですね」
「ありがとうございます。ずっと一人暮らしをしてきたので料理は得意なんですよ」
さりげなく1人であることを強調した。
「私と同じですね。私もずっと一人暮らしなので」
「貴女もそうだったんですね?」
「あ…」
そこで俺肝心なものが無いことに気付いた。
「どうかしましたか?」
彩花が首を傾げる。
「ええ…冷凍食品を買いに来たのに、肝心の保冷バッグが無いことに気付いて…これでは買い物で来そうにありませんね。ここから駅までは歩くと15分位かかる場所に暮らしているので」
そしてさりげなく自分の今住んでいる住所を教えると彩花は目を見開いた。
恐らく、俺の住む住所が自分の住むアパートのすぐ近くだったからだろう。
「それじゃ、俺は帰ります…」
彩花に頭を下げ、店を出ようとした時―。
「あ、あの…!」
彩花が俺を引き留めてきた―。
「そうだな。何か食材でも買いに行くか…」
そこで以前のタイムリープで彩花が冷凍食品だけを扱っている格安スーパーがあると教えてくれた話を思い出した。
確か野菜もカット済みで冷凍されているからすぐ調理出来るって話してくれたけな…。
「よし、その店へ行ってみるか」
そして彩花が教えてくれた冷凍食品専門のスーパーへ足を向けた。
****
「ここが彩花が以前教えてくれたスーパか‥」
店の前に到着し、スマホのナビを閉じると早速自動ドアを潜り抜けた。
「うわぁ…凄い光景だな…」
店内には縦置きの冷凍庫と横置きの冷凍庫がずらりと並んでいた。その店は本当に冷凍食品しか置いていなかったのだ。
「こんな店初めてだな。子供の頃はこんな店気付きもしなかったな…」
早速レジ籠を手に取ると、冷凍庫の中を見て回った。
「へ~…これなんか便利だな…」
その棚には電子レンジで温めればすぐ食べられるカレーセットが並べられていた。
手に取って眺めていた時…。
「あ…」
不意にすぐ傍で声が聞こえた。
え?まさか…その声は…?
顔を上げると、そこには驚いた表情の彩花が立っていた。
彩花…っ!!
まさか、ここで会えるとは思ってもいなかった。
このチャンスを逃したくない…っ!!
そこで俺は笑みを浮かべると彩花に声を掛けた。
「こんにちは。またお会いしましたね?」
「え、ええ…偶然ですね…」
彩花はためらいがちに返事をしてくれた。
「今日初めてこの店に来たんですけど、すごいですね。ここって冷凍食品しか売っていないのですから。美味しそうな食材を見つけて、つい手に取ってしまったんです」
俺は手にしたカレーセットを彩花に見せた。
「ええ、この店は冷凍食品専門店なんです。…来るの初めてなのですか?」
彩花が話に乗ってきてくれた!
「はい。実は今日引っ越してきたばかりでまだ不案内で…。食材が何も無かったので食料品を買いに来たんですよ」
「そうだったのですか?でも引っ越してきたばかりで自炊されるなんて凄いですね」
「ありがとうございます。ずっと一人暮らしをしてきたので料理は得意なんですよ」
さりげなく1人であることを強調した。
「私と同じですね。私もずっと一人暮らしなので」
「貴女もそうだったんですね?」
「あ…」
そこで俺肝心なものが無いことに気付いた。
「どうかしましたか?」
彩花が首を傾げる。
「ええ…冷凍食品を買いに来たのに、肝心の保冷バッグが無いことに気付いて…これでは買い物で来そうにありませんね。ここから駅までは歩くと15分位かかる場所に暮らしているので」
そしてさりげなく自分の今住んでいる住所を教えると彩花は目を見開いた。
恐らく、俺の住む住所が自分の住むアパートのすぐ近くだったからだろう。
「それじゃ、俺は帰ります…」
彩花に頭を下げ、店を出ようとした時―。
「あ、あの…!」
彩花が俺を引き留めてきた―。
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