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番外編 カウベリーの事件簿 ③
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「実は・・この町には2年前までは重要文化財に指定されていた教会があったのです。それがある日火事になって焼け落ちる事件が起こりました。」
ルドルフの話に警察官は頷いた。
「ああ・・そう言えばそんな事件があったな。担当は私では無かったが・・同じ所轄内の警察官数名がここの町に派遣されたことがあったよ。確か地方新聞の記事にも取り上げられていたな。」
「そんな事があったんですね?自分はまだその時はいなかったので知りませんでした。」
若手警察官が目を見開いた。
「はい・・それで、その時火事の現場にいたのが僕の友人達で・・・メンバーの中にはイワンとグレースも含まれていたんです・・。」
ルドルフは一言一句かみしめるように言う。
「ほう・・。」
警察官は興味深げに頷く。
「確か・・・あの火事の事件は子供たちが教会の中に入り込んで・・寒さのあまり薪で火をつけた時に誤って火事を起こしてしまったとされていたな。全員未成年だったことと、意図的では無かったと言う事で特に罪に問われることは無かったが・・。」
ルドルフはその話をじっと聞き・・顔を上げた。
「当時・・あの火事を起こしたのは・・・ここの領主様の娘が・・火をついた薪を落としてしまったからだと本人が告白して・・犯人扱いされてしまったんです。」
「うん?犯人扱い・・?ルドルフ君の話では、まるでその領主の娘は犯人ではないと言っているように聞こえるが?」
「ええ、当然ですっ!ヒルダ様がそんな事するはずは絶対にありませんからっ!」
警察官の言葉にルドルフはつい大きな声を上げてしまった。
「「・・・。」」
これにはさすがの2人の警察官も驚いてしまった。
「あ・・す、すみません。つい大きな声を上げてしまって・・・。」
ルドルフは慌てて謝罪した。
「いや、いいんだよ。確か、この町の領主はハリス・フィールズ伯爵だったね。彼のご子息であるエドガー・フィールズ伯爵にも挨拶はしたのだが・・・まさか令嬢迄いたとは思わなかったよ。」
「ええ・・でも知らなくて当然です。ヒルダ様は・・・教会を燃やした罪でハリス様から爵位を剥奪され、親子の縁を切られ・・・『カウベリー』を去らなければならなかったのですから・・。何しろ、あの当時は・・町の人たちがヒルダ様の事を激怒して・・大変なありさまでしたから・・。」
ルドルフは悔しそうに唇を噛む。それを聞いていた若手警察官は言った。
「君・・・もしかしてそのヒルダ様っていう人が・・・?」
「はい・・ハリス様の娘で・・・僕の・・・婚約者・・でした・・。」
ルドルフは涙ぐみながら言った。
「「え・・・・?」」
2人の警察官は明らかに狼狽した様子でルドルフを見た。
「それでルドルフ君は火事を起こしたのは・・彼女では無いと言いたいんだね・・?」
警察官はルドルフに静かに語り掛けた。
「ええ・・・でも僕には分かります!絶対にヒルダ様ではありません!何故なら・・僕がカウベリー駅でイワンに偶然会った時・・彼は酷く怯えていたんですよ?!そして逃げてしまった・・。それからすぐにハリス様にイワンが謝罪の手紙を出してきたんですっ!」
ルドルフの言葉に警察官の目が険しくなった。
「手紙・・?どんな・・?」
そこでルドルフは手紙の大雑把な内容を説明した。イワンの話を2人の警察官はじっと聞いていた。そして話を聞き終えると警察官は言った。
「確かに・・・あまりにも抽象的な内容だが・・あやしいな。手紙はこの家の領主様が持っているんだよね?」
「はい、そうです。」
ルドルフは頷く。
「よし、それではイワンの家の捜索後・・・フィールズ家に行ってみよう。」
「はい、そうですね。」
2人の警察官は互いに顔を見合わせ、頷きあった。
その様子を見てルドルフは思った。
(良かった・・・これで少しは・・ヒルダ様を取り巻く状況が変化していくかもしれない・・。)
と―。
ルドルフの話に警察官は頷いた。
「ああ・・そう言えばそんな事件があったな。担当は私では無かったが・・同じ所轄内の警察官数名がここの町に派遣されたことがあったよ。確か地方新聞の記事にも取り上げられていたな。」
「そんな事があったんですね?自分はまだその時はいなかったので知りませんでした。」
若手警察官が目を見開いた。
「はい・・それで、その時火事の現場にいたのが僕の友人達で・・・メンバーの中にはイワンとグレースも含まれていたんです・・。」
ルドルフは一言一句かみしめるように言う。
「ほう・・。」
警察官は興味深げに頷く。
「確か・・・あの火事の事件は子供たちが教会の中に入り込んで・・寒さのあまり薪で火をつけた時に誤って火事を起こしてしまったとされていたな。全員未成年だったことと、意図的では無かったと言う事で特に罪に問われることは無かったが・・。」
ルドルフはその話をじっと聞き・・顔を上げた。
「当時・・あの火事を起こしたのは・・・ここの領主様の娘が・・火をついた薪を落としてしまったからだと本人が告白して・・犯人扱いされてしまったんです。」
「うん?犯人扱い・・?ルドルフ君の話では、まるでその領主の娘は犯人ではないと言っているように聞こえるが?」
「ええ、当然ですっ!ヒルダ様がそんな事するはずは絶対にありませんからっ!」
警察官の言葉にルドルフはつい大きな声を上げてしまった。
「「・・・。」」
これにはさすがの2人の警察官も驚いてしまった。
「あ・・す、すみません。つい大きな声を上げてしまって・・・。」
ルドルフは慌てて謝罪した。
「いや、いいんだよ。確か、この町の領主はハリス・フィールズ伯爵だったね。彼のご子息であるエドガー・フィールズ伯爵にも挨拶はしたのだが・・・まさか令嬢迄いたとは思わなかったよ。」
「ええ・・でも知らなくて当然です。ヒルダ様は・・・教会を燃やした罪でハリス様から爵位を剥奪され、親子の縁を切られ・・・『カウベリー』を去らなければならなかったのですから・・。何しろ、あの当時は・・町の人たちがヒルダ様の事を激怒して・・大変なありさまでしたから・・。」
ルドルフは悔しそうに唇を噛む。それを聞いていた若手警察官は言った。
「君・・・もしかしてそのヒルダ様っていう人が・・・?」
「はい・・ハリス様の娘で・・・僕の・・・婚約者・・でした・・。」
ルドルフは涙ぐみながら言った。
「「え・・・・?」」
2人の警察官は明らかに狼狽した様子でルドルフを見た。
「それでルドルフ君は火事を起こしたのは・・彼女では無いと言いたいんだね・・?」
警察官はルドルフに静かに語り掛けた。
「ええ・・・でも僕には分かります!絶対にヒルダ様ではありません!何故なら・・僕がカウベリー駅でイワンに偶然会った時・・彼は酷く怯えていたんですよ?!そして逃げてしまった・・。それからすぐにハリス様にイワンが謝罪の手紙を出してきたんですっ!」
ルドルフの言葉に警察官の目が険しくなった。
「手紙・・?どんな・・?」
そこでルドルフは手紙の大雑把な内容を説明した。イワンの話を2人の警察官はじっと聞いていた。そして話を聞き終えると警察官は言った。
「確かに・・・あまりにも抽象的な内容だが・・あやしいな。手紙はこの家の領主様が持っているんだよね?」
「はい、そうです。」
ルドルフは頷く。
「よし、それではイワンの家の捜索後・・・フィールズ家に行ってみよう。」
「はい、そうですね。」
2人の警察官は互いに顔を見合わせ、頷きあった。
その様子を見てルドルフは思った。
(良かった・・・これで少しは・・ヒルダ様を取り巻く状況が変化していくかもしれない・・。)
と―。
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