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3章 7 保健室のヒルダ
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アデルは校長室に呼び出されていた。
「アデルさん・・・今度は貴女ですか?ヒルダさんに嫌がらせをしたのは・・?」
校長マチルダは左手で額を押さえながら言う。
「・・・。」
アデルは無言を貫いている。
「アデルさん。何故ヒルダさんを地下倉庫へ突き落としたのですか?幸い・・彼女は怪我を免れたものの・・一歩間違えれば大怪我をしていたかもしれませんよっ?!」
アデルの両隣には取り巻きの2人の女生徒たちがいる。彼女達はシクシクと恐怖に震えながら泣いている。
マチルダは溜息をついた。少女たちの話によると、確かにヒルダを連れ出したのは3人だが、地下倉庫へ突き飛ばしたのはアデルだった。そして2人には硬く口止めをしていた。しかし、どういう経路かヒルダを地下倉庫へ突き落とした犯人がアデルだと突き止めたのはクラス委員長のマイクだった。マイクはアデルからヒルダの居場所を聞きだし、地下倉庫へ行った時にはヒルダは極度の寒さの状況下に置かれ、意識が朦朧としていた―。
「アデルさん・・あの地下倉庫の室温が何度なのかご存じですか?」
「いいえ。知りません。」
アデルは初めて返事をした。
「あの地下倉庫は寒い隙間風が入ってきます。温度計を確認したところ、部屋の室温は5度しかありませんでした。マイクがヒルダさんを発見していなければ・・彼女は死んでいたかもしれないのですよっ?!」
いくらアデルの家が富豪で、この学園に多額の寄付金を支援してくれていても今回の事はさすがに目を背けるわけにはいかなかった。何故なら下手をすればヒルダは凍死していたかもしれないからだ。
「・・・貴女のご両親を学園へ呼びます。私からじかに話をする必要がありそうですしね。」
「そ、そんなっ!校長先生っ!両親にだけは・・言わないで下さいっ!」
そこでアデルの目に初めて脅えが走った。
「いえ、それは出来ません。・・・ご両親からもじかにヒルダさんに謝罪をしていただかなければなりませんからね。」
すると、ますますアデルの取り巻きの少女たちはすすり泣き。アデルはわめいた。
「そ、そうだわっ!お金・・ヒルダさんに慰謝料を渡せばいですよね?!」
アデルの言葉はマチルダをイラつかせた。
「アデルさん・・貴女はお金をヒルダさんに渡して口止め料とするつもりですね?なんでもお金で解決できるとは思わないことです。やはり・・貴女を含めてご両親とよく話し合う必要があるようですね。・・・とにかくまずは保健室にいるヒルダさんに謝罪をすることが先決です。さ、行きますよ。」
マチルダはガタンと席を立つと、3人の少女を見つめた。3人ともまだ椅子から立ち上ろうとしない。
「あなた方・・・何をしているのすか?立ちなさい。保健室へ行くのですよ。」
「「「・・・・。」」」
アデル達はついに観念したのか、席を立った。
「それでは保健室へ行きましょう。」
暖炉の傍でヒルダはアレンが入れてくれた紅茶を飲みながら、温まっていた。その時、保健室のドアがノックされた。
コンコン
「おや?誰だろう?」
アレンは立ち上がるとドアを開けた。そこにはマチルダ校長が立っている。
「校長・・・どうされたのですか?わざわざ保健室にお越しになるとは・・・。」
「こちらにヒルダさんがおりますね?」
マチルダは言う。
「ええ・・・今暖炉の前におりますが?」
アレンはチラリとヒルダの方を見ながら返事をする。
「そうですか。実は今ヒルダさんを地下倉庫へ突き落とした少女たちを連れてきたのです。中に入ってもよろしいですか?」
「え、ええ・・・どうぞ。」
「貴女達、お入りさない。」
マチルダは自分たちの後ろについてきたアデル達に声を掛けた。
「「「・・・。」」」
少女たちは無言のまま保健室へと入っていく。一番最後に部屋の中へ入ってきた校長はヒルダに声を掛けた。
「ヒルダさん。」
「はい?」
名前を呼ばれたヒルダは振り向き、そこにアデル達の姿を見て目を見開いた。
「あなたたちは・・・。」
すると、何を思ったのか突然アデルはヒルダに駆け寄り、右手を両手で握りしめると言った。
「お願いっ!ヒルダさんっ!私・・・どうかしてたのっ!あんな・・あんな酷い事をしてしまって・・!どうか、どうか私を許してっ!両親には内緒にさせて・・っ!」
「アデルさんっ!ヒルダさんから手を離しなさいっ!きちんとご両親には報告させて頂きますっ!」
するとヒルダは静かに言った。
「いいんです、校長先生。この話はもうこれで終わりにさせて下さい。」
「ほ、ほんとう・・・?ヒルダさん・・・・。」
アデルも他の2人の少女も泣いていた。
「ヒルダさん。でもそれでは示しがつきませんよ?」
マチルダの言葉にヒルダは言った。
「いいんです。子供は皆誰しも両親には嫌われたくないし・・見捨てられたくないものです・・・。今この場で反省してくれればそれで私は構いません。」
それを聞いたアデル達はますます涙を流した。
「ヒルダ・・・君は・・。」
(ヒルダ・・・・もしかして君は両親に・・・捨てられた過去があるのか・・?)
アレンはヒルダのその様子を茫然と見ていた。もちろんマチルダも同じ気持ちで見つめていた―。
「アデルさん・・・今度は貴女ですか?ヒルダさんに嫌がらせをしたのは・・?」
校長マチルダは左手で額を押さえながら言う。
「・・・。」
アデルは無言を貫いている。
「アデルさん。何故ヒルダさんを地下倉庫へ突き落としたのですか?幸い・・彼女は怪我を免れたものの・・一歩間違えれば大怪我をしていたかもしれませんよっ?!」
アデルの両隣には取り巻きの2人の女生徒たちがいる。彼女達はシクシクと恐怖に震えながら泣いている。
マチルダは溜息をついた。少女たちの話によると、確かにヒルダを連れ出したのは3人だが、地下倉庫へ突き飛ばしたのはアデルだった。そして2人には硬く口止めをしていた。しかし、どういう経路かヒルダを地下倉庫へ突き落とした犯人がアデルだと突き止めたのはクラス委員長のマイクだった。マイクはアデルからヒルダの居場所を聞きだし、地下倉庫へ行った時にはヒルダは極度の寒さの状況下に置かれ、意識が朦朧としていた―。
「アデルさん・・あの地下倉庫の室温が何度なのかご存じですか?」
「いいえ。知りません。」
アデルは初めて返事をした。
「あの地下倉庫は寒い隙間風が入ってきます。温度計を確認したところ、部屋の室温は5度しかありませんでした。マイクがヒルダさんを発見していなければ・・彼女は死んでいたかもしれないのですよっ?!」
いくらアデルの家が富豪で、この学園に多額の寄付金を支援してくれていても今回の事はさすがに目を背けるわけにはいかなかった。何故なら下手をすればヒルダは凍死していたかもしれないからだ。
「・・・貴女のご両親を学園へ呼びます。私からじかに話をする必要がありそうですしね。」
「そ、そんなっ!校長先生っ!両親にだけは・・言わないで下さいっ!」
そこでアデルの目に初めて脅えが走った。
「いえ、それは出来ません。・・・ご両親からもじかにヒルダさんに謝罪をしていただかなければなりませんからね。」
すると、ますますアデルの取り巻きの少女たちはすすり泣き。アデルはわめいた。
「そ、そうだわっ!お金・・ヒルダさんに慰謝料を渡せばいですよね?!」
アデルの言葉はマチルダをイラつかせた。
「アデルさん・・貴女はお金をヒルダさんに渡して口止め料とするつもりですね?なんでもお金で解決できるとは思わないことです。やはり・・貴女を含めてご両親とよく話し合う必要があるようですね。・・・とにかくまずは保健室にいるヒルダさんに謝罪をすることが先決です。さ、行きますよ。」
マチルダはガタンと席を立つと、3人の少女を見つめた。3人ともまだ椅子から立ち上ろうとしない。
「あなた方・・・何をしているのすか?立ちなさい。保健室へ行くのですよ。」
「「「・・・・。」」」
アデル達はついに観念したのか、席を立った。
「それでは保健室へ行きましょう。」
暖炉の傍でヒルダはアレンが入れてくれた紅茶を飲みながら、温まっていた。その時、保健室のドアがノックされた。
コンコン
「おや?誰だろう?」
アレンは立ち上がるとドアを開けた。そこにはマチルダ校長が立っている。
「校長・・・どうされたのですか?わざわざ保健室にお越しになるとは・・・。」
「こちらにヒルダさんがおりますね?」
マチルダは言う。
「ええ・・・今暖炉の前におりますが?」
アレンはチラリとヒルダの方を見ながら返事をする。
「そうですか。実は今ヒルダさんを地下倉庫へ突き落とした少女たちを連れてきたのです。中に入ってもよろしいですか?」
「え、ええ・・・どうぞ。」
「貴女達、お入りさない。」
マチルダは自分たちの後ろについてきたアデル達に声を掛けた。
「「「・・・。」」」
少女たちは無言のまま保健室へと入っていく。一番最後に部屋の中へ入ってきた校長はヒルダに声を掛けた。
「ヒルダさん。」
「はい?」
名前を呼ばれたヒルダは振り向き、そこにアデル達の姿を見て目を見開いた。
「あなたたちは・・・。」
すると、何を思ったのか突然アデルはヒルダに駆け寄り、右手を両手で握りしめると言った。
「お願いっ!ヒルダさんっ!私・・・どうかしてたのっ!あんな・・あんな酷い事をしてしまって・・!どうか、どうか私を許してっ!両親には内緒にさせて・・っ!」
「アデルさんっ!ヒルダさんから手を離しなさいっ!きちんとご両親には報告させて頂きますっ!」
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