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1章 9 ステラ
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その日、事件は起こった―。
お昼休み・・・ヒルダはカミラが作ってくれたお弁当をリュックサックから取り出しているとステラが声を掛けてきた。
「ヒ・ル・ダさん。私と一緒にお昼を食べに行きましょう。」
ヒルダはステラを一瞥すると言った。
「結構よ。私、お弁当を持ってきているから。」
そしてフイとステラから視線を逸らせたが、そんな事でくじけるステラでは無い。
「いいから行きましょうよっ!」
言いながらヒョイとヒルダのお弁当が入った紙袋を取り上げてしまった。
「ちょ、ちょっと!何するのっ?!」
ヒルダは慌ててステラからお弁当を取ろうとするとステラが言った。
「ねえ~教室にはもう私とヒルダさんしか残っていないのよ?皆学食かカフェテリアで食事しているんだから・・・一緒に行きましょうよ~。」
ステラはヒルダのお弁当を抱え込んだまま媚びを売るような目で訴える。
「だって私はお弁当を持ってきているもの。」
「あら、ヒルダさん。お弁当を学食やカフェテリアで食べている人は大勢いるわよ?それにココアとか、ホットミルクとか・・スープだって売ってるんだから・・今日みたいな雪のさむーい日は温かい飲み物が恋しくなると思わない?」
「・・・。」
ヒルダはステラをじっと見た。この分だとステラに付き合わない限りお弁当は返してもらえないだろう・・・そう思ったヒルダは溜息をつくと言った。
「分ったわ・・・・貴女の言う通りにするからお弁当を返してくれる?」
「やったっ!そうこなくっちゃっ!」
ステラは嬉しそうにウィンクをした―。
「私ね・・・入学して1カ月くらい経ってから、ずーっとお友達になりたいって思っていたのよ。」
ヒルダと並んで歩きながらステラは話しかけて来る。
「・・・。」
しかしヒルダは返事をせずに黙って歩いている。そんなヒルダをチラリと見ながらステラは続ける。
「ヒルダさんて、すごく勉強は出来るし、とっても大人びているし・・・一部の貴族派閥の令嬢達からは嫌がらせを受けているのに、ちっとも気にする素振りは無いし・・・。」
そこで初めてヒルダは口を挟んだ。
「別に気にしていないわけじゃないわ。ただ相手にするのが面倒なだけよ。」
「そう、そう!そんなクールなところがまたかっこういいのよねえ~。ヒルダさんは男の子達から高嶺の花扱いされてるけど、私達みたいな無派閥派の女生徒達からも憧れの存在なんだから・・・。」
「え・・?私達・・・?」
ステラの言葉を聞いてヒルダは何故か嫌な予感がしてきた。
「ねえ・・ステラさん。ひょっとして・・・今から一緒にランチを食べる相手は・・他にもいるのかしら?」
「良く分かったわねっ!そうなの、私と同じ無派閥派の友人達がいるのよ。皆ヒルダさんとお友達になりたがってるの!」
それを聞いたヒルダは顔をしかめると言った。
「私・・教室に戻るわ。」
そしてくるりと踵を返そうとしたところ、ヒルダは右腕を掴まれた。
「ああっ!お願いっ!そんな事言わないでっ!私の顔を立てると思って・・・今日だけでもいいから・・・!」
ステラに腕を掴まれ、懇願されるヒルダ。
「・・・・。」
性格は変わってしまったが、根本的に優しいヒルダは人の頼みを断れない。
「分ったわ・・・今日だけ付き合うから・・・腕を離してくれる?」
「本当っ?!ありがとう、ヒルダさんっ!」
ステラは笑顔になると今度はヒルダの左手をしっかり握りしめてきた。
「ちょ、ちょっと・・・・。」
「さあ!行きましょう?ヒルダさんっ!」
ステラはヒルダの手を引いて、学食へと向かった。
そして教室ではヒルダを陥れる為、貴族派閥のリーダーであるダフネが罠に掛けようと教室に残り、画策していた―。
お昼休み・・・ヒルダはカミラが作ってくれたお弁当をリュックサックから取り出しているとステラが声を掛けてきた。
「ヒ・ル・ダさん。私と一緒にお昼を食べに行きましょう。」
ヒルダはステラを一瞥すると言った。
「結構よ。私、お弁当を持ってきているから。」
そしてフイとステラから視線を逸らせたが、そんな事でくじけるステラでは無い。
「いいから行きましょうよっ!」
言いながらヒョイとヒルダのお弁当が入った紙袋を取り上げてしまった。
「ちょ、ちょっと!何するのっ?!」
ヒルダは慌ててステラからお弁当を取ろうとするとステラが言った。
「ねえ~教室にはもう私とヒルダさんしか残っていないのよ?皆学食かカフェテリアで食事しているんだから・・・一緒に行きましょうよ~。」
ステラはヒルダのお弁当を抱え込んだまま媚びを売るような目で訴える。
「だって私はお弁当を持ってきているもの。」
「あら、ヒルダさん。お弁当を学食やカフェテリアで食べている人は大勢いるわよ?それにココアとか、ホットミルクとか・・スープだって売ってるんだから・・今日みたいな雪のさむーい日は温かい飲み物が恋しくなると思わない?」
「・・・。」
ヒルダはステラをじっと見た。この分だとステラに付き合わない限りお弁当は返してもらえないだろう・・・そう思ったヒルダは溜息をつくと言った。
「分ったわ・・・・貴女の言う通りにするからお弁当を返してくれる?」
「やったっ!そうこなくっちゃっ!」
ステラは嬉しそうにウィンクをした―。
「私ね・・・入学して1カ月くらい経ってから、ずーっとお友達になりたいって思っていたのよ。」
ヒルダと並んで歩きながらステラは話しかけて来る。
「・・・。」
しかしヒルダは返事をせずに黙って歩いている。そんなヒルダをチラリと見ながらステラは続ける。
「ヒルダさんて、すごく勉強は出来るし、とっても大人びているし・・・一部の貴族派閥の令嬢達からは嫌がらせを受けているのに、ちっとも気にする素振りは無いし・・・。」
そこで初めてヒルダは口を挟んだ。
「別に気にしていないわけじゃないわ。ただ相手にするのが面倒なだけよ。」
「そう、そう!そんなクールなところがまたかっこういいのよねえ~。ヒルダさんは男の子達から高嶺の花扱いされてるけど、私達みたいな無派閥派の女生徒達からも憧れの存在なんだから・・・。」
「え・・?私達・・・?」
ステラの言葉を聞いてヒルダは何故か嫌な予感がしてきた。
「ねえ・・ステラさん。ひょっとして・・・今から一緒にランチを食べる相手は・・他にもいるのかしら?」
「良く分かったわねっ!そうなの、私と同じ無派閥派の友人達がいるのよ。皆ヒルダさんとお友達になりたがってるの!」
それを聞いたヒルダは顔をしかめると言った。
「私・・教室に戻るわ。」
そしてくるりと踵を返そうとしたところ、ヒルダは右腕を掴まれた。
「ああっ!お願いっ!そんな事言わないでっ!私の顔を立てると思って・・・今日だけでもいいから・・・!」
ステラに腕を掴まれ、懇願されるヒルダ。
「・・・・。」
性格は変わってしまったが、根本的に優しいヒルダは人の頼みを断れない。
「分ったわ・・・今日だけ付き合うから・・・腕を離してくれる?」
「本当っ?!ありがとう、ヒルダさんっ!」
ステラは笑顔になると今度はヒルダの左手をしっかり握りしめてきた。
「ちょ、ちょっと・・・・。」
「さあ!行きましょう?ヒルダさんっ!」
ステラはヒルダの手を引いて、学食へと向かった。
そして教室ではヒルダを陥れる為、貴族派閥のリーダーであるダフネが罠に掛けようと教室に残り、画策していた―。
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