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第41話 やはり私は狙われていた?
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「ベルナルド王子はこちらのお部屋でお待ちです」
ジョンに案内された部屋の扉はとても大きく、白塗りの扉だった。
「このお部屋にベルナルド王子はいるのね?」
「ええ、そうです」
そしてジョンは扉をノックもせずに勢いよく開けてしまった。
バンッ!!
「失礼致しますっ!」
そして大きな声で部屋の中に入って行く。
「ちょっと!ジョンッ!」
なんて非常識な行動を取るのだろう。仮にもこの部屋にいるのはベルナルド王子なのに。
「う、うわっ!な、何だっ?!と、突然にっ!」
一方、驚いたのはベルナルド王子である。相当驚いたのだろう。ソファから立ち上がるや否や、腰から素早い行動で銃を引き抜くと、チャキッ!と銃口をこちらへ向けて来たのだから。な、何故ベルナルド王子は拳銃を所持しているのよっ!
「キャアアッ!」
冷たく光る銃口をピタリと向けられ、思わず叫ぶ私。や、やはり私の命を狙っていたのはベルナルド王子だったのだろうかっ?!
するとそれを目の当たりにしたジョンが不敵な笑みを浮かべながら言う。
「ベルナルド王子…とうとう尻尾を出しましたね…?所詮小者だと思って大それた事等出来ない人物だろうと貴方のことをみくびっていましたが…なかなかどうして見どころがあったようではないですか?」
ベルナルド王子を褒めているのか、はたまたけなしているのか訳の分らない台詞を言うジョン。彼は私を背中にかばいながら、いつの間にかメラメラと燃え盛る火の玉を作り出し、空中で浮かせてベルナルド王子と対峙している。
それにしても見どころって…。私に銃口を向けた行動を見どころがあると言うのならその台詞はいただけない。
「どうなんです?正直に答えないと…どうなるか分かりますよね?」
するとジョンの作り出した火の玉が一回り大きくなる。
「ヒッ!」
悲鳴じみた声をあげるのはベルナルド王子。
ジョン…ま、まさかこの部屋の中で火の玉を投げつけたりしないわよね?
「やめてよ!こんなところで火の玉を投げたりしたら…火事になっちゃうじゃないの!」
「おい!火事の心配よりも俺の心配の方をしないのかっ?!」
喚くベルナルド王子にジョンは言った。
「それよりも早くその銃口を降ろしたほうが身の為だと思いますよ?王子様?」
どこか小馬鹿にした言い方をするジョンだったが、その目は恐ろしい光をたたえている。
「ま、待てっ!待ってくれっ!今しまうからっ!」
ベルナルド王子はジョンの様子に恐れをなしたのか、ガタガタ震えながら拳銃をホルダーにしまうと、いっきにまくしたてた。
「ち、違うっ!今のは誤解だっ!突然勢いよく背後で扉が開かれたから、驚きのあまり自分の命を守る為に銃を抜いただけだ!そ、その証拠にほら見ろ!銃は既にしまってあるだろう?!ほ、ほらっ!何なら両手だって上げたっていいぞ?!」
王子は言うや否やバンザイをした。
「そうですか…?ではそのままの体勢でいてくださいね?こちらへは何をしにいらしたのですか?」
ジョンは静かに尋ねる。
「ユリアに大事な話があって訪ねてきたんだ」
両手をあげたまま王子は答える。
「大事な話…?私にですか…?」
「ああ、そうだ!と、とりあえず…2人きりで話をさせてくれ!」
ベルナルド王子は私を凝視しながら言った―。
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「このお部屋にベルナルド王子はいるのね?」
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「失礼致しますっ!」
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「ちょっと!ジョンッ!」
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「う、うわっ!な、何だっ?!と、突然にっ!」
一方、驚いたのはベルナルド王子である。相当驚いたのだろう。ソファから立ち上がるや否や、腰から素早い行動で銃を引き抜くと、チャキッ!と銃口をこちらへ向けて来たのだから。な、何故ベルナルド王子は拳銃を所持しているのよっ!
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するとそれを目の当たりにしたジョンが不敵な笑みを浮かべながら言う。
「ベルナルド王子…とうとう尻尾を出しましたね…?所詮小者だと思って大それた事等出来ない人物だろうと貴方のことをみくびっていましたが…なかなかどうして見どころがあったようではないですか?」
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それにしても見どころって…。私に銃口を向けた行動を見どころがあると言うのならその台詞はいただけない。
「どうなんです?正直に答えないと…どうなるか分かりますよね?」
するとジョンの作り出した火の玉が一回り大きくなる。
「ヒッ!」
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ジョン…ま、まさかこの部屋の中で火の玉を投げつけたりしないわよね?
「やめてよ!こんなところで火の玉を投げたりしたら…火事になっちゃうじゃないの!」
「おい!火事の心配よりも俺の心配の方をしないのかっ?!」
喚くベルナルド王子にジョンは言った。
「それよりも早くその銃口を降ろしたほうが身の為だと思いますよ?王子様?」
どこか小馬鹿にした言い方をするジョンだったが、その目は恐ろしい光をたたえている。
「ま、待てっ!待ってくれっ!今しまうからっ!」
ベルナルド王子はジョンの様子に恐れをなしたのか、ガタガタ震えながら拳銃をホルダーにしまうと、いっきにまくしたてた。
「ち、違うっ!今のは誤解だっ!突然勢いよく背後で扉が開かれたから、驚きのあまり自分の命を守る為に銃を抜いただけだ!そ、その証拠にほら見ろ!銃は既にしまってあるだろう?!ほ、ほらっ!何なら両手だって上げたっていいぞ?!」
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「そうですか…?ではそのままの体勢でいてくださいね?こちらへは何をしにいらしたのですか?」
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「ユリアに大事な話があって訪ねてきたんだ」
両手をあげたまま王子は答える。
「大事な話…?私にですか…?」
「ああ、そうだ!と、とりあえず…2人きりで話をさせてくれ!」
ベルナルド王子は私を凝視しながら言った―。
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