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第37日目 朝の騒動と魔法使い?
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『おはようございます。だい37日目の朝がやって参りました。ドラゴン・アスピダとのストーリーが解放されました。』
う・・・ん・・・。もう朝か・・・。それにしても・・・何だか身体が重いなあ・・まるで何か重たいものがのしかかっているような感覚だ・・・。
ゴロンと寝返りを打って私は目を見開いた。
何とそこには青い髪の裸のイケメンが隣で私をじっと見つめていたからだ。
「へ・・・?」
あまりの突然の出来事に目をぱちくりさせていると、突然イケメンが言った。
「おはよう、よく眠れたようだな?やはり俺の吐く甘い息はいいだろう?」
そして、突然私の前髪をかきあげてなんとキッスをしてくるでは無いか。
「キャアアアアアア~ッ!!」
私の叫び声が従業員宿舎に響き渡った―。
「何?何があったのっ?!」
すると普段は寝ぼけ眼のアンが何故かほうきを片手に飛び込んできた。それどころかジャネットにカミラ、それにナタリーと全メイドが私の部屋に集まって来て全員が目を見開いた。
「エ・・・エリス・・あんた・・とうとう『白銀のナイト』様達だけでは飽き足らず・・・男を自分のベッドに招き入れたのねっ?!」
長い髪を振り乱しながらジャネットが喚く。
「エリス・・・やはり大胆な女だったのね・・・。でも連れ込むなら別の部屋でやってくれる?」
カミラは頭を押さえながら言う。
「くっ・・・いっつもいっつもエリスばかり・・・!」
ナタリーは悔しそうに地団太を踏む
「全く・・・エリスも隅に置けないね。このこの~。」
等と言いつつ、ほうきで突く真似をするアン。お願いだからそれだけはやめて。
「ち、違いますっ!これは何かの誤解ですってばっ!!」
慌てて手をブンブン振るも誰も聞く耳を持ってくれない。
冗談じゃないっ!メイドの部屋に男を連れ込んだ事が白銀のナイト達に知れたら、今迄築き上げて来た?好感度がだだ下がりするに決まってるっ!!
挙句に騒ぎを聞きつけたのか、階下で暮す男性従業員達も駆けつけて来たでは無いか。男性陣の中で真っ先に部屋に飛び込んできたのは言うまでも無くトビー。
「僕の愛しいエリスゥッ!!一体何があったんだい?!」
そして私がベッドの上で青年体の姿をした裸のアスピダに羽交い絞めされているのを見てトビーは顔色を変えた。そして私はさらに驚く。トビーの好感度が460になっている!
「お・・お・・おいっ!おまえええっ!!俺の・・俺のエリスに何をしているんじゃいっ!!」
妙な言葉遣いでアスピダを指さすトビー。するとアスピダは言う。
「何だ・・・人間風情が俺様に何て口を利くんだ?」
そして私を右手で抱きしめたまま左手で長い髪をかきあげる。そしてうっとりとその姿に見惚れる女性メイド達。あれあれ・・・何とアンまでポ~ッと見惚れているよ。貴女、ガルシアという恋人がいるでしょう?
だけど・・・確かに悔しいほどアスピダは格好いい。危うく私も見惚れかけてしまい・・我に返った。
「ちょ、ちょっと!アスピダッ!!本当に離してよっ!迷惑してるんだから・・・・。」
言いかけている傍から残りの従業員のダン、ニコル、ジョージ迄集まって来てしまった・・・。
「おいっ!貴様!さっさとエリスから離れろっ!」
ダンは烈火のごとく怒っているし、好感度は400だ。
「くっそ~最近エリスと会う機会が無かったと思えば・・・また新し男を捕まえて来たのか・・?」
ニコルは人聞きの悪い事を言う。ちなみに彼の好感度は300である。
「お・・・俺より格好いい・・・。
顔だけ?がとりえのジョージは心底傷ついた顔をしている・・勿論彼の好感度も400だった。と言うか、何故皆これ程迄に好感度が上がってるっ?!これも上層部の仕業なのだろうか・・?
しかし・・。とにかく今は周りがギャーギャーと好き勝手騒ぎ、話しにならない。
「皆さんっ!静かにして下さいっ!」
両手で耳を押さえても誰もがますま大声で喚きだす。するとついに見兼ねたのかアスピダがいきなり耳元で囁いて来た。
「いいか?お前はそのまま耳を押さえていろよ?」
「ほえ?」
すると・・・・。
グオオオオオオッ!!
アスピダが咆哮を上げた—。
途端に空気がビリビリと振動し、部屋中の窓ガラスがパリンパリンと割れていく。
ああっ!!私の大切なカーテンが・・・カーテンがあああッ!!
窓ガラスどころか、壁に掛けてある鏡迄がパリーンと砕け散る。そしてマグカップが、花瓶が・・・次々と粉々に砕け散り・・気付けば、アンを始めとした全メンバーが床の上に伸びていたのだった—。
「ちょっとおおおっ!な、何て事してくれたのよっ!アスピダッ!!」
私は涙目でアスピダに訴えた。
「何だ?うれし泣きしているのか?よしよし可愛い奴だ。」
言いながらアスピダは肩を掴んで引き寄せると髪を撫でて来る。
「ちがーうっ!!そんなはず無いでしょうっ?!いい?アスピダッ!この学園はブラック経営なのよっ?!私達従業員は安い給料で、しかも、少ない人数で長時間労働をさせられているの!ただでさえ人手が足りなくて、朝だって仕事が山積みなのに・・・どうしてくれるのよっ!!」
時計をチラリと見ると、もう6時になろうとしている。
「ああーっ!た、大変っ!と、とりあえず厨房の手伝いに・・・。」
床に伸びた全員を踏みつけないように慎重にベッドの上から降りてメイド服に手を伸ばし・・・アスピダを見た。
「ねえ・・・アスピダ。」
「何だ?エリス?」
あれ・・・今名前を呼ばれた・・・?
「私・・着替えたいのよ。取りあえず床に伸びてる全員を別の部屋に移動できる?」
「ああ、いいぜ。そんな事簡単だ。」
アスピダはパチンと指を鳴らすと、一瞬でアンやトビー達の姿が消えてしまった。
え?う、嘘でしょう?だが・・・。
アスピダがニヤニヤしながら私を見ている。
「アスピダ・・・。」
「何だ?」
「私・・・着替えたいんだけど・・?」
「ああ、そうか。その服に着替えたいのか?」
するとアスピダは再びパチンと指を鳴らし・・・なんと一瞬で私のお着替えは終わったでは無いか!
「おおっ!す・すごいっ!!早く仕事にいかなくちゃ!」
急いで部屋を飛び出そうとした私をアスピダが背後から呼び止めた。
「おい、待てよ、エリス。」
呼ばれて振り向いた私は・・・再び固まり・・・悲鳴を上げた—。
「もうっ!!本当に信じられないっ!!素っ裸で仁王立ちしているなんてあり得ないからねっ!!」
朝っぱらから凄い光景を見せられてしまったせいで私のイライラはマックスだ。
「何だ?あれくらいで恥ずかしがって・・可愛い奴だ。」
取り合えず男性用従業員の制服を身に着けたアスピダがくっついてくる。
「別に恥ずかしがったわけじゃないからね?驚いただけなのっ!」
「そうか?ひょっとしてお前は男の裸見慣れてるのか?」
「そう言う質問はノーコメントよっ!」
しかし・・・いつまでアスピダはついて来るのだろう?とうとう厨房の前までアスピダはくっついて来てしまった。
「おはようございますっ!ガルシアさんっ!」
バアンッ!と扉を開け放つと、そこには山盛りの野菜を前にしたガルシアが立っていた。
「よお、お早うエリス。さっき物凄い悲鳴が聞こえたけど・・・大丈夫だったか?」
「ええまあ・・大丈夫です。ところで実は大変な事が起きてしまって・・・。」
「何だ?大変な事って・・・?」
「実は先程ちょっとしたトラブルで私以外の全員が気絶してしまったんです・・・。」
「な、何っ?!」
「ど・・・どうしましょう~っ!!」
「グアアアアッ!ど、どうすればいいんだああッ!!」
ガルシアと私は頭を抱えて悶絶していると、アスピダがのんびりと言った。
「何だ?何故喚いているんだ?」
「アスピダッ!貴方のせいよっ!業務が滞ってしまったのはっ!」
「何いっ?!こいつのせいかっ?!」
珍しくガルシアも涙目になってアスピダの襟首を掴む。すると何を思ったかアスピダが言った。
「ははあん・・・。これが朝の仕度ってわけか・・・。」
そして指をパチンと鳴らすと・・・何故かそこには全てのおかずが大鍋に出来上がっていたのである—。
う・・・ん・・・。もう朝か・・・。それにしても・・・何だか身体が重いなあ・・まるで何か重たいものがのしかかっているような感覚だ・・・。
ゴロンと寝返りを打って私は目を見開いた。
何とそこには青い髪の裸のイケメンが隣で私をじっと見つめていたからだ。
「へ・・・?」
あまりの突然の出来事に目をぱちくりさせていると、突然イケメンが言った。
「おはよう、よく眠れたようだな?やはり俺の吐く甘い息はいいだろう?」
そして、突然私の前髪をかきあげてなんとキッスをしてくるでは無いか。
「キャアアアアアア~ッ!!」
私の叫び声が従業員宿舎に響き渡った―。
「何?何があったのっ?!」
すると普段は寝ぼけ眼のアンが何故かほうきを片手に飛び込んできた。それどころかジャネットにカミラ、それにナタリーと全メイドが私の部屋に集まって来て全員が目を見開いた。
「エ・・・エリス・・あんた・・とうとう『白銀のナイト』様達だけでは飽き足らず・・・男を自分のベッドに招き入れたのねっ?!」
長い髪を振り乱しながらジャネットが喚く。
「エリス・・・やはり大胆な女だったのね・・・。でも連れ込むなら別の部屋でやってくれる?」
カミラは頭を押さえながら言う。
「くっ・・・いっつもいっつもエリスばかり・・・!」
ナタリーは悔しそうに地団太を踏む
「全く・・・エリスも隅に置けないね。このこの~。」
等と言いつつ、ほうきで突く真似をするアン。お願いだからそれだけはやめて。
「ち、違いますっ!これは何かの誤解ですってばっ!!」
慌てて手をブンブン振るも誰も聞く耳を持ってくれない。
冗談じゃないっ!メイドの部屋に男を連れ込んだ事が白銀のナイト達に知れたら、今迄築き上げて来た?好感度がだだ下がりするに決まってるっ!!
挙句に騒ぎを聞きつけたのか、階下で暮す男性従業員達も駆けつけて来たでは無いか。男性陣の中で真っ先に部屋に飛び込んできたのは言うまでも無くトビー。
「僕の愛しいエリスゥッ!!一体何があったんだい?!」
そして私がベッドの上で青年体の姿をした裸のアスピダに羽交い絞めされているのを見てトビーは顔色を変えた。そして私はさらに驚く。トビーの好感度が460になっている!
「お・・お・・おいっ!おまえええっ!!俺の・・俺のエリスに何をしているんじゃいっ!!」
妙な言葉遣いでアスピダを指さすトビー。するとアスピダは言う。
「何だ・・・人間風情が俺様に何て口を利くんだ?」
そして私を右手で抱きしめたまま左手で長い髪をかきあげる。そしてうっとりとその姿に見惚れる女性メイド達。あれあれ・・・何とアンまでポ~ッと見惚れているよ。貴女、ガルシアという恋人がいるでしょう?
だけど・・・確かに悔しいほどアスピダは格好いい。危うく私も見惚れかけてしまい・・我に返った。
「ちょ、ちょっと!アスピダッ!!本当に離してよっ!迷惑してるんだから・・・・。」
言いかけている傍から残りの従業員のダン、ニコル、ジョージ迄集まって来てしまった・・・。
「おいっ!貴様!さっさとエリスから離れろっ!」
ダンは烈火のごとく怒っているし、好感度は400だ。
「くっそ~最近エリスと会う機会が無かったと思えば・・・また新し男を捕まえて来たのか・・?」
ニコルは人聞きの悪い事を言う。ちなみに彼の好感度は300である。
「お・・・俺より格好いい・・・。
顔だけ?がとりえのジョージは心底傷ついた顔をしている・・勿論彼の好感度も400だった。と言うか、何故皆これ程迄に好感度が上がってるっ?!これも上層部の仕業なのだろうか・・?
しかし・・。とにかく今は周りがギャーギャーと好き勝手騒ぎ、話しにならない。
「皆さんっ!静かにして下さいっ!」
両手で耳を押さえても誰もがますま大声で喚きだす。するとついに見兼ねたのかアスピダがいきなり耳元で囁いて来た。
「いいか?お前はそのまま耳を押さえていろよ?」
「ほえ?」
すると・・・・。
グオオオオオオッ!!
アスピダが咆哮を上げた—。
途端に空気がビリビリと振動し、部屋中の窓ガラスがパリンパリンと割れていく。
ああっ!!私の大切なカーテンが・・・カーテンがあああッ!!
窓ガラスどころか、壁に掛けてある鏡迄がパリーンと砕け散る。そしてマグカップが、花瓶が・・・次々と粉々に砕け散り・・気付けば、アンを始めとした全メンバーが床の上に伸びていたのだった—。
「ちょっとおおおっ!な、何て事してくれたのよっ!アスピダッ!!」
私は涙目でアスピダに訴えた。
「何だ?うれし泣きしているのか?よしよし可愛い奴だ。」
言いながらアスピダは肩を掴んで引き寄せると髪を撫でて来る。
「ちがーうっ!!そんなはず無いでしょうっ?!いい?アスピダッ!この学園はブラック経営なのよっ?!私達従業員は安い給料で、しかも、少ない人数で長時間労働をさせられているの!ただでさえ人手が足りなくて、朝だって仕事が山積みなのに・・・どうしてくれるのよっ!!」
時計をチラリと見ると、もう6時になろうとしている。
「ああーっ!た、大変っ!と、とりあえず厨房の手伝いに・・・。」
床に伸びた全員を踏みつけないように慎重にベッドの上から降りてメイド服に手を伸ばし・・・アスピダを見た。
「ねえ・・・アスピダ。」
「何だ?エリス?」
あれ・・・今名前を呼ばれた・・・?
「私・・着替えたいのよ。取りあえず床に伸びてる全員を別の部屋に移動できる?」
「ああ、いいぜ。そんな事簡単だ。」
アスピダはパチンと指を鳴らすと、一瞬でアンやトビー達の姿が消えてしまった。
え?う、嘘でしょう?だが・・・。
アスピダがニヤニヤしながら私を見ている。
「アスピダ・・・。」
「何だ?」
「私・・・着替えたいんだけど・・?」
「ああ、そうか。その服に着替えたいのか?」
するとアスピダは再びパチンと指を鳴らし・・・なんと一瞬で私のお着替えは終わったでは無いか!
「おおっ!す・すごいっ!!早く仕事にいかなくちゃ!」
急いで部屋を飛び出そうとした私をアスピダが背後から呼び止めた。
「おい、待てよ、エリス。」
呼ばれて振り向いた私は・・・再び固まり・・・悲鳴を上げた—。
「もうっ!!本当に信じられないっ!!素っ裸で仁王立ちしているなんてあり得ないからねっ!!」
朝っぱらから凄い光景を見せられてしまったせいで私のイライラはマックスだ。
「何だ?あれくらいで恥ずかしがって・・可愛い奴だ。」
取り合えず男性用従業員の制服を身に着けたアスピダがくっついてくる。
「別に恥ずかしがったわけじゃないからね?驚いただけなのっ!」
「そうか?ひょっとしてお前は男の裸見慣れてるのか?」
「そう言う質問はノーコメントよっ!」
しかし・・・いつまでアスピダはついて来るのだろう?とうとう厨房の前までアスピダはくっついて来てしまった。
「おはようございますっ!ガルシアさんっ!」
バアンッ!と扉を開け放つと、そこには山盛りの野菜を前にしたガルシアが立っていた。
「よお、お早うエリス。さっき物凄い悲鳴が聞こえたけど・・・大丈夫だったか?」
「ええまあ・・大丈夫です。ところで実は大変な事が起きてしまって・・・。」
「何だ?大変な事って・・・?」
「実は先程ちょっとしたトラブルで私以外の全員が気絶してしまったんです・・・。」
「な、何っ?!」
「ど・・・どうしましょう~っ!!」
「グアアアアッ!ど、どうすればいいんだああッ!!」
ガルシアと私は頭を抱えて悶絶していると、アスピダがのんびりと言った。
「何だ?何故喚いているんだ?」
「アスピダッ!貴方のせいよっ!業務が滞ってしまったのはっ!」
「何いっ?!こいつのせいかっ?!」
珍しくガルシアも涙目になってアスピダの襟首を掴む。すると何を思ったかアスピダが言った。
「ははあん・・・。これが朝の仕度ってわけか・・・。」
そして指をパチンと鳴らすと・・・何故かそこには全てのおかずが大鍋に出来上がっていたのである—。
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