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第35日目 奪われた魔鉱石 ④
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「おい、エリス。そのオリバーとかいう男・・・見つかったか?」
アルコールに酔って赤ら顔のタリク王子が耳打ちしてきた。
「う~ん・・・。今のところそれらしき人物は見当たらない様ですねえ・・・。」
シャンパンをチビチビ飲みながら答える。
「う・・・む。そうか、なら仕方が無い。ポーカーの台でも冷やかしにいってやろうか・・・。エリス、おまえはどうする?」
「私はいいですよ。大体ここで遊んでいたらオリバー様を見つけられないじゃないですか?」
「う、うむ。そうだな。ではエリス、俺は少し席を外すが・・・。」
突如、タリク王子は私の肩に手を置きグイと引き寄せると耳元で囁いた。
「いいか、エリス。今のお前はとても魅力的な姿をしている。くれぐれも変な男に捕まらないようにしろよ?いいな?」
アルコール臭い息を人に吹きかけながら、人の肩に手を置くタリク王子の甲をつねりながら言った。
「はい、大丈夫ですよ。タリク王子、ご心配なさらずどうぞ遊んできてください。」
私は手でシッシッと追い払いながら笑みを浮かべると、タリク王子はニッコリ笑い、千鳥足でバカラの台へと歩いていく。
あ~あ・・・ポーカーのテーブルは反対側なのに・・・。まあいいや、ほっておこう。タリク王子はここに来る前、バカラは苦手だと言っていたけど・・・まあ一応王族なので身ぐるみ剥がされる事は無いだろう。
それよりも気がかりなのはベソとノッポだ。彼らは店内へ入るや否や、ばらばらになって探しましょうと言って、あっという間に走り去ってしまったのだ。
「ベソとノッポはオリバーを見つけられたのかなあ・・・?」
シャンパンをクイッと飲み干すと、人込みを縫うようにオリバーの姿を探していると、スロットコーナーで大騒ぎしている連中がいた。
「やったー!来た来た来たっ!」
「揃ったーっ!ジャックポットだーっ!!」
そこのスロットマシンには人が群がっている。全くどこの誰があんな大声で騒いでいるのだろう?確認しようと近付いて私は驚いた。何と騒ぎの中心になっていたのは他でも無い、ベソとノッポではないか。
「あ・・・あいつら・・・っ!オリバーを探すって言っていたくせにスロットマシンで遊んでいたのねっ?!」
私は人混みをかき分けながら、スロットマシンで大当たりして高笑いをしているベソとノッポの元へ向かうと、それぞれの耳を思い切り引っ張ってやった。
「ベソッ!ノッポ!2人供こんな所で何やってるのよっ!」
「エ・・エリスさんっ?!」
ノッポが私を見てギョッとした顔をした。
「ヒエエエッ!すみません!すみません!一度でいいからカジノを体験してみたくて・・・っ!」
ベソは涙目で訴えて来る。
「私1人にオリバーを探させておいて、2人はこんな所で遊んでいるなんてふざけないでよっ!とっととオリバーを探してコンピュータウィルスの駆除と魔鉱石の奪還をしないと私達はどうなってしまうか分かってるでしょう?!」
「「はいっ!」」
「分かったなら、早く探しに行くわよっ!」
すると2人は大慌てで設けた分のコインをかき集めて袋に入れると担ぎ上げ、私の後をふらつく足でついて来る。
う~ん・・・そうとうあの2人は儲けたな?後で何か奢って貰おう・・・。
その時、今度は別の台で騒ぎが起こっている。どうやら客の1人が暴れているようだが・・。
「全くカジノって言う場所はこんなに騒がしい場所だったのね。オリバーを見つけたえらもう二度と来たくないわ。」
「ええ・・・でも意外と面白いですよ?」
ベソに続いてノッポも言う。
「そうですよ。当たりが来た時のあの感覚は一度味わったら忘れられませんよ。」
「ふ~ん。そんなものなの?ところでタリク王子は何処に行ったんだろう・・?」
キョロキョロ見渡していると、すると突然タリク王子の怒鳴り声が耳に飛び込んできた。
「う・・煩いっ!無い物は無いのだっ!お前ら・・・この店はぼったくりしすぎだっ!幾ら俺が王子でも無い袖は振れんっ!」
「「「え?!」」」
私達は同時に声の方を振り向いた。するとそこにはすっかりみぐるみを剥がされて、布で出来た丈の長い割烹着?のようなものを着せられたタリク王子が屈強な男達を相手に怒鳴っている。
「エ・・・エリスさん・・・あそこにいるの・・ひょっとしてタリク王子じゃないですか・・・?」
ノッポが震えながら指さす。
「ええ・・そうですね・・・。まるで囚人の要な服を着せられた無駄にイケメンなあの男性は紛れもないタリク王子ですよ・・・。」
ベソが言う。
「う・・・嘘でしょう?タリク王子・・本当にみぐるみ剥がされちゃったのっ?!」
「どうするんですか、エリスさんっ!」
ベソが耳元で囁いてくる。
「そんなの決まっているでしょうっ?!しらんぷりしてるのよっ!」
「何でっすって?!それは酷いっ!見捨てる気ですかっ?!」
ノッポが言う。
「酷いっ!鬼だっ!鬼畜だっ!」
ベソも喚く。
「う・・・煩いわねっ!タリク王子は勝手に賭け事をして負けたのよっ?!私達には関係無いわっ!そんな事よりも早くオリバーを探しに行かないとっ!ほらっ!行くわよ!」
ベソとノッポを引き連れて人混みに隠れてその場を後にしようとしたところ、タリク王子が突然喚いた。
「ま、待てっ!俺には仲間がいるんだっ!あいつらにも借金を肩代わりして貰うから待ってくれ!おいっ!エリスッ!ベソっ!ノッポ!いるんだろうっ?!」
「「「な・・・・?!」」」
なんって馬鹿な王子なのだっ?!私達を借金の連帯保証人にでもするつもりなのかっ?!
すると1人の、屈強な男の声が聞こえた。
「ほう・・・そうか、こいつらがエリスにベソ、ノッポだな?」
悪魔のような声が聞こえて来た。
「な・・何で?あいつ等私達の顔を知ってるとでもいうのかしら?」
「なにいってるんですかっ!ここに入る前に我々は写真を撮られたじゃないですか。忘れたんですか?!」
ノッポが情けない声をあげる。
あ・・・そうだったっ!!思い出したっ!
すると何処かで聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「ああ、俺はこいつらの事ならよく知っている。俺が探し出してここへ連れて来てやるよ。」
「え?今の声は・・・・?」
私がその声の聞こえた方向を振り向いた時・・・。
「見つけたぞっ!エリスッ!」
何と鬼のような形相でこちらへ向かって走って来るのはオリバーである。
「ヒエエエエッ!オ・オリバーだっ!」
ベソが叫んだ。
「イヤアアアアンッ!!」
オリバーの余りの恐ろしさに私は悲鳴を上げると走り出した。そして他の来店客達も悲鳴をあげながら一斉に逃げ出した。
「あっ!ずるいっ!先に逃げないで下さいよっ!」
ノッポも必死で走り出す。その後をベソも追いかける。そして私は走りにくい靴のせいで転んでしまった。
「キャアアッ!」
思わず床に倒れ込むと、オリバーがいつの間にかすぐ側に立っていた。
「ふははは・・・。逃がさないぞ・・。」
嫌だ、怖い怖い怖い・・。気付けば私は叫んでいた。
「ウ・・ウィルス駆除っ!」
途端に私の身体は光り輝き、いつも通りの戦闘メイド服姿にチェンジアップッ!!
そしてステッキをオリバーに向けると叫んだ。
「神の裁きっ!!」
すると・・・ここは屋内という場所にも関わらず、オリバーの頭上に黒い雲が集まり始め、雷鳴が轟き、オリバー目掛けて、雷が落下する。
バリバリバリッ!!
ドーンッ!!
この雷の威力で、店内にいた客も従業員もカジノ台もろとも全て吹っ飛ばされてしまう。
そして全てが収まり、辺りが静寂に包まれた頃・・・そこには私一人が立っていた。
さらに目の前には完全に床の上に伸びてしまったオリバーの姿が。
どうやら私は・・・いつの間にかかなりレベルアップをしていたらしい―。
アルコールに酔って赤ら顔のタリク王子が耳打ちしてきた。
「う~ん・・・。今のところそれらしき人物は見当たらない様ですねえ・・・。」
シャンパンをチビチビ飲みながら答える。
「う・・・む。そうか、なら仕方が無い。ポーカーの台でも冷やかしにいってやろうか・・・。エリス、おまえはどうする?」
「私はいいですよ。大体ここで遊んでいたらオリバー様を見つけられないじゃないですか?」
「う、うむ。そうだな。ではエリス、俺は少し席を外すが・・・。」
突如、タリク王子は私の肩に手を置きグイと引き寄せると耳元で囁いた。
「いいか、エリス。今のお前はとても魅力的な姿をしている。くれぐれも変な男に捕まらないようにしろよ?いいな?」
アルコール臭い息を人に吹きかけながら、人の肩に手を置くタリク王子の甲をつねりながら言った。
「はい、大丈夫ですよ。タリク王子、ご心配なさらずどうぞ遊んできてください。」
私は手でシッシッと追い払いながら笑みを浮かべると、タリク王子はニッコリ笑い、千鳥足でバカラの台へと歩いていく。
あ~あ・・・ポーカーのテーブルは反対側なのに・・・。まあいいや、ほっておこう。タリク王子はここに来る前、バカラは苦手だと言っていたけど・・・まあ一応王族なので身ぐるみ剥がされる事は無いだろう。
それよりも気がかりなのはベソとノッポだ。彼らは店内へ入るや否や、ばらばらになって探しましょうと言って、あっという間に走り去ってしまったのだ。
「ベソとノッポはオリバーを見つけられたのかなあ・・・?」
シャンパンをクイッと飲み干すと、人込みを縫うようにオリバーの姿を探していると、スロットコーナーで大騒ぎしている連中がいた。
「やったー!来た来た来たっ!」
「揃ったーっ!ジャックポットだーっ!!」
そこのスロットマシンには人が群がっている。全くどこの誰があんな大声で騒いでいるのだろう?確認しようと近付いて私は驚いた。何と騒ぎの中心になっていたのは他でも無い、ベソとノッポではないか。
「あ・・・あいつら・・・っ!オリバーを探すって言っていたくせにスロットマシンで遊んでいたのねっ?!」
私は人混みをかき分けながら、スロットマシンで大当たりして高笑いをしているベソとノッポの元へ向かうと、それぞれの耳を思い切り引っ張ってやった。
「ベソッ!ノッポ!2人供こんな所で何やってるのよっ!」
「エ・・エリスさんっ?!」
ノッポが私を見てギョッとした顔をした。
「ヒエエエッ!すみません!すみません!一度でいいからカジノを体験してみたくて・・・っ!」
ベソは涙目で訴えて来る。
「私1人にオリバーを探させておいて、2人はこんな所で遊んでいるなんてふざけないでよっ!とっととオリバーを探してコンピュータウィルスの駆除と魔鉱石の奪還をしないと私達はどうなってしまうか分かってるでしょう?!」
「「はいっ!」」
「分かったなら、早く探しに行くわよっ!」
すると2人は大慌てで設けた分のコインをかき集めて袋に入れると担ぎ上げ、私の後をふらつく足でついて来る。
う~ん・・・そうとうあの2人は儲けたな?後で何か奢って貰おう・・・。
その時、今度は別の台で騒ぎが起こっている。どうやら客の1人が暴れているようだが・・。
「全くカジノって言う場所はこんなに騒がしい場所だったのね。オリバーを見つけたえらもう二度と来たくないわ。」
「ええ・・・でも意外と面白いですよ?」
ベソに続いてノッポも言う。
「そうですよ。当たりが来た時のあの感覚は一度味わったら忘れられませんよ。」
「ふ~ん。そんなものなの?ところでタリク王子は何処に行ったんだろう・・?」
キョロキョロ見渡していると、すると突然タリク王子の怒鳴り声が耳に飛び込んできた。
「う・・煩いっ!無い物は無いのだっ!お前ら・・・この店はぼったくりしすぎだっ!幾ら俺が王子でも無い袖は振れんっ!」
「「「え?!」」」
私達は同時に声の方を振り向いた。するとそこにはすっかりみぐるみを剥がされて、布で出来た丈の長い割烹着?のようなものを着せられたタリク王子が屈強な男達を相手に怒鳴っている。
「エ・・・エリスさん・・・あそこにいるの・・ひょっとしてタリク王子じゃないですか・・・?」
ノッポが震えながら指さす。
「ええ・・そうですね・・・。まるで囚人の要な服を着せられた無駄にイケメンなあの男性は紛れもないタリク王子ですよ・・・。」
ベソが言う。
「う・・・嘘でしょう?タリク王子・・本当にみぐるみ剥がされちゃったのっ?!」
「どうするんですか、エリスさんっ!」
ベソが耳元で囁いてくる。
「そんなの決まっているでしょうっ?!しらんぷりしてるのよっ!」
「何でっすって?!それは酷いっ!見捨てる気ですかっ?!」
ノッポが言う。
「酷いっ!鬼だっ!鬼畜だっ!」
ベソも喚く。
「う・・・煩いわねっ!タリク王子は勝手に賭け事をして負けたのよっ?!私達には関係無いわっ!そんな事よりも早くオリバーを探しに行かないとっ!ほらっ!行くわよ!」
ベソとノッポを引き連れて人混みに隠れてその場を後にしようとしたところ、タリク王子が突然喚いた。
「ま、待てっ!俺には仲間がいるんだっ!あいつらにも借金を肩代わりして貰うから待ってくれ!おいっ!エリスッ!ベソっ!ノッポ!いるんだろうっ?!」
「「「な・・・・?!」」」
なんって馬鹿な王子なのだっ?!私達を借金の連帯保証人にでもするつもりなのかっ?!
すると1人の、屈強な男の声が聞こえた。
「ほう・・・そうか、こいつらがエリスにベソ、ノッポだな?」
悪魔のような声が聞こえて来た。
「な・・何で?あいつ等私達の顔を知ってるとでもいうのかしら?」
「なにいってるんですかっ!ここに入る前に我々は写真を撮られたじゃないですか。忘れたんですか?!」
ノッポが情けない声をあげる。
あ・・・そうだったっ!!思い出したっ!
すると何処かで聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「ああ、俺はこいつらの事ならよく知っている。俺が探し出してここへ連れて来てやるよ。」
「え?今の声は・・・・?」
私がその声の聞こえた方向を振り向いた時・・・。
「見つけたぞっ!エリスッ!」
何と鬼のような形相でこちらへ向かって走って来るのはオリバーである。
「ヒエエエエッ!オ・オリバーだっ!」
ベソが叫んだ。
「イヤアアアアンッ!!」
オリバーの余りの恐ろしさに私は悲鳴を上げると走り出した。そして他の来店客達も悲鳴をあげながら一斉に逃げ出した。
「あっ!ずるいっ!先に逃げないで下さいよっ!」
ノッポも必死で走り出す。その後をベソも追いかける。そして私は走りにくい靴のせいで転んでしまった。
「キャアアッ!」
思わず床に倒れ込むと、オリバーがいつの間にかすぐ側に立っていた。
「ふははは・・・。逃がさないぞ・・。」
嫌だ、怖い怖い怖い・・。気付けば私は叫んでいた。
「ウ・・ウィルス駆除っ!」
途端に私の身体は光り輝き、いつも通りの戦闘メイド服姿にチェンジアップッ!!
そしてステッキをオリバーに向けると叫んだ。
「神の裁きっ!!」
すると・・・ここは屋内という場所にも関わらず、オリバーの頭上に黒い雲が集まり始め、雷鳴が轟き、オリバー目掛けて、雷が落下する。
バリバリバリッ!!
ドーンッ!!
この雷の威力で、店内にいた客も従業員もカジノ台もろとも全て吹っ飛ばされてしまう。
そして全てが収まり、辺りが静寂に包まれた頃・・・そこには私一人が立っていた。
さらに目の前には完全に床の上に伸びてしまったオリバーの姿が。
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