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第32日目 あれもこれもベソとノッポのせい
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『おはようございます。32日目の朝がやって参りました。本日と明日は祝日なりますのでメイドの仕事はお休みとなります。またコンピューターウィルスが発生時には出動願います。攻略対象の好感度が2名下がっております。3日以内に彼等の好感度を元に戻してください。それではこの2日間の休暇をお楽しみ下さい。』
「ふ~ん・・・。好感度が2名下がっていると言う訳ね。それならもう誰が下がったのか言うまでもないよね。」
ベッドに寝っ転がりながら私は布団の中で呟いた。
それにしてもめんどくさい・・・。ここ最近メイドの仕事ではなく害虫駆除の仕事とオリビアの陰謀によって下げられた『白銀のナイト』の好感度を取り返す日々に追われている気がする。
「もう・・今日ぐらいはゆっくり休んでも罰が当たらないよね・・・。」
そこで私は再び布団を被り、目を閉じて・・・飛び起きた。
「そうだ・・・ベソとノッポの処へ行って、『白銀のナイト』の好感度を上げて貰うように頼もうっ!大体、本来ならあの2人に『アルハール』へ付き合って貰う予定だったんだから。」
そこで私は早速出かけるためにクローゼットを開けた。さて今日はどんな服を着ようかな・・・?
そして私がチョイスした今日の服はこれだっ!若草色の細かい花柄のワンピース。裾の丈の長さはつま先まで隠れて見えるほどの長ロング丈。その上からはエプロンワンピースを着て、ボンネットを被る。
さて、今回の私の服のコンセプトは・・・ずばり『大草原の小さな家』。
主人公のローラみたいに髪をおさげに結わえて、鏡の前で回転してみる。
「うん、今日もエリスは可愛いね。」
さらに鏡の前でウィンクをしてみる。傍から見ればほんとにナルシストに見られるだろうが、この部屋には誰もいない。1人だけの空間だもんね~。
「さて、ベソとノッポの処へ行こうかな。」
そして私はスキップをしながら『管理事務局』へと向かった。
「ベソ~ッ、ノッポ~いるんでしょう?」
ドアをドンドン叩くと・・・中から何やらガタガタと走りまわる音が聞こえ、ようやくドアが開かれた。
「お、おはようございます。エリスさん。」
ドアを開けてくれたのは今日はノッポの方だった。
「おはよう、ノッポ・・・。うん?」
ふと、私はある匂いに気が付いた。この匂いは・・・。
「な・な・何ですかっ?!」
「これは・・・ラーメンの匂いだっ!」
部屋の中へ飛び込むと私は匂いの根源を探し・・・。
「そこかっ?!」
いつの間にか隠し部屋?のような本棚を発見・・・怪しい・・。
「あ・・・・!エリスさんっ?!そ、そこは・・・っ!」
ノッポが私に追いつくと狼狽えた。
「フフフ・・・。うまくごまかしたかもしれないけどね・・・。私の鼻はごまかせないわよ?この奥から・・・美味しそうなラーメンの匂いがしている・・・。この間私が夢にまで出てきた味噌ラーメンの匂いがするのよっ!」
「ええ?!味噌ラーメンの夢を見たんですかっ?!」
ノッポが体をのけぞらせるように言う。
「ええ!ほぼ1日おきに見てるわよっ!だってこの世界にはラーメンが無いんだからっ!どうしてラーメンが無いのよっ!早くここを開けなさいっ!」
「わ・・分かりました!開ければいいんでしょう?開ければっ!ベソッ!ここを開けてくれッ!」
悲鳴交じりにノッポが言う。
ギギギ~・・・重苦しい音を立てて扉がゆっくり開いた・・・。そして恨めしそうな目でこちらを見るベソの姿が現れた。
「ねえ、味噌ラーメン・・・皆で分けて食べましょう?」
そして私はにっこり微笑んだ。
3人で二人分の味噌ラーメンをテーブルを囲んで食べる私達。
「あ~っ!美味しい・・・最高っ!」
熱いラーメンを食べながらにっこり微笑む。
「全く・・・・どうしていつも俺達の食事時を狙って来るんですか・・・。」
恨めしそうな目で私を見ながらラーメンを食べるベソ。
「本当ですよ。食べ物の匂いをキャチするセンサーでも付けているんじゃないでしょうね?」
ノッポも言いながらスープを飲む。
「そうかもね・・・っていうか、このバーチャル世界って本当にリアルだよね?だって食べ物の味覚とかちゃんとあるんだから、びっくりだよ。一体どいう言う仕組みになってるの?」
するとベソが人差しを立てて、チッチッチッとキザな態度を取る。
「エリスさん・・・それは言えませんねえ?何せ企業秘密ですから。」
「ふ~ん・・そんな事言ってほんとは仕組みを知らないんじゃないの?」
ラーメンを食べながらさり気なく言う。
すると・・・。
「グウッ!!」
苦しそうに胸を押さえるベソ。
あ・・・その態度・・・。きっと貴方も知らないのね?ノッポも似たような態度を取っている所を見ると、恐らく2人供、味覚の仕組みまでは知らないのであろう。
「そう言えば、エリスさん。今回は立て続けにウィルス駆除が発生しましたね。お疲れさまでした。我々のサポートは役立ちましたか?」
ノッポのさり気ない一言に私は思わずピクリと反応した。
「何・・・サポート・・・ですって・・・?」
「え・・?な、何ですか?何か・・エリスさん。目が座ってますよ?しかも気のせいか・・・黒いオーラが出ていませんかっ?!」
ノッポが怯え切った目で私を見る。
「お、落ち着いて下さいっ!お、俺達陰ながら必死でエリスさんをサポートしたんですよ?!」
ベソは半べそで訴える。
「サポートですって?!いつ、どこでよっ!こっちはそんな覚え全く無いんですけどっ?!」
「で、ですから『アルハール砂漠』ではウィルスをエリスさんの前に出現させ、攫わせたじゃないですか!しかもあの超レアキャラのタリク王子に会わせてあげましたよね?!あのキャラは幻の攻略対象としてユーザーから大人気なんですよっ?!」
ノッポは必死な様子で私に説明する。
「そ、それに次の国『インベル』では沼地に住むウィルスを町まで誘導したんですよ?ついでに先に帰らせた『白銀のナイト』達を捕らえて、ウィルスの体内に入れたのは俺ですけどね?」
ベソがやや自慢げ?に語る。
「ちょっと、待ちなさいよ・・・・。何でそんなややこしいサポートをするのよっ?そこまでの事が出来るなら遠隔操作?でウィルス駆除位出来たんじゃなの?それにねえ・・私は別にタリク王子なんか望んでいないわよっ?!逆に余計なキャラを増やしてくれていい迷惑してるのよっ!」
「ええ?そ、そうだったんですか?!てっきりタリク王子に会えて感謝されるかと思っていたのに・・・。」
ノッポの言葉に切れそうになる私。
「そんな訳無いでしょうっ?!ねえ、今すぐタリク王子を消してよっ!」
「ひえええっ!め、滅茶苦茶な事言わないで下さいよ。一度出現させた攻略対象を消せるはず無いじゃないですかっ!こんなのタリク王子のファンに聞かれたら・・只ではすみませんよっ?!」
「チッ!使えない男ね・・・。」
腕組みしながらノッポをじろりと見る。
「う・・・し、舌打迄されるとは・・・・。」
「それにベソッ!どうして『白銀のナイト』達を先に帰らせた挙句、あんな不気味なウィルスの中に閉じ込めたのよっ?!すごく気色悪かったんだからね?!」
「え・・?ヒーロー達を助けるヒロインは好感度アップを狙えるかと思って・・。」
「そこまでの事が出来るなら、遠隔操作で皆の好感度上げる事位簡単に出来たんじゃないのっ?お陰で大変な目に遭ったじゃないの。サポートする気があるなら、もっと他に良い方法をかこれから考えてよねっ!」
それから30分程彼等に対する私のお説教は続くのであった—。
「ふ~ん・・・。好感度が2名下がっていると言う訳ね。それならもう誰が下がったのか言うまでもないよね。」
ベッドに寝っ転がりながら私は布団の中で呟いた。
それにしてもめんどくさい・・・。ここ最近メイドの仕事ではなく害虫駆除の仕事とオリビアの陰謀によって下げられた『白銀のナイト』の好感度を取り返す日々に追われている気がする。
「もう・・今日ぐらいはゆっくり休んでも罰が当たらないよね・・・。」
そこで私は再び布団を被り、目を閉じて・・・飛び起きた。
「そうだ・・・ベソとノッポの処へ行って、『白銀のナイト』の好感度を上げて貰うように頼もうっ!大体、本来ならあの2人に『アルハール』へ付き合って貰う予定だったんだから。」
そこで私は早速出かけるためにクローゼットを開けた。さて今日はどんな服を着ようかな・・・?
そして私がチョイスした今日の服はこれだっ!若草色の細かい花柄のワンピース。裾の丈の長さはつま先まで隠れて見えるほどの長ロング丈。その上からはエプロンワンピースを着て、ボンネットを被る。
さて、今回の私の服のコンセプトは・・・ずばり『大草原の小さな家』。
主人公のローラみたいに髪をおさげに結わえて、鏡の前で回転してみる。
「うん、今日もエリスは可愛いね。」
さらに鏡の前でウィンクをしてみる。傍から見ればほんとにナルシストに見られるだろうが、この部屋には誰もいない。1人だけの空間だもんね~。
「さて、ベソとノッポの処へ行こうかな。」
そして私はスキップをしながら『管理事務局』へと向かった。
「ベソ~ッ、ノッポ~いるんでしょう?」
ドアをドンドン叩くと・・・中から何やらガタガタと走りまわる音が聞こえ、ようやくドアが開かれた。
「お、おはようございます。エリスさん。」
ドアを開けてくれたのは今日はノッポの方だった。
「おはよう、ノッポ・・・。うん?」
ふと、私はある匂いに気が付いた。この匂いは・・・。
「な・な・何ですかっ?!」
「これは・・・ラーメンの匂いだっ!」
部屋の中へ飛び込むと私は匂いの根源を探し・・・。
「そこかっ?!」
いつの間にか隠し部屋?のような本棚を発見・・・怪しい・・。
「あ・・・・!エリスさんっ?!そ、そこは・・・っ!」
ノッポが私に追いつくと狼狽えた。
「フフフ・・・。うまくごまかしたかもしれないけどね・・・。私の鼻はごまかせないわよ?この奥から・・・美味しそうなラーメンの匂いがしている・・・。この間私が夢にまで出てきた味噌ラーメンの匂いがするのよっ!」
「ええ?!味噌ラーメンの夢を見たんですかっ?!」
ノッポが体をのけぞらせるように言う。
「ええ!ほぼ1日おきに見てるわよっ!だってこの世界にはラーメンが無いんだからっ!どうしてラーメンが無いのよっ!早くここを開けなさいっ!」
「わ・・分かりました!開ければいいんでしょう?開ければっ!ベソッ!ここを開けてくれッ!」
悲鳴交じりにノッポが言う。
ギギギ~・・・重苦しい音を立てて扉がゆっくり開いた・・・。そして恨めしそうな目でこちらを見るベソの姿が現れた。
「ねえ、味噌ラーメン・・・皆で分けて食べましょう?」
そして私はにっこり微笑んだ。
3人で二人分の味噌ラーメンをテーブルを囲んで食べる私達。
「あ~っ!美味しい・・・最高っ!」
熱いラーメンを食べながらにっこり微笑む。
「全く・・・・どうしていつも俺達の食事時を狙って来るんですか・・・。」
恨めしそうな目で私を見ながらラーメンを食べるベソ。
「本当ですよ。食べ物の匂いをキャチするセンサーでも付けているんじゃないでしょうね?」
ノッポも言いながらスープを飲む。
「そうかもね・・・っていうか、このバーチャル世界って本当にリアルだよね?だって食べ物の味覚とかちゃんとあるんだから、びっくりだよ。一体どいう言う仕組みになってるの?」
するとベソが人差しを立てて、チッチッチッとキザな態度を取る。
「エリスさん・・・それは言えませんねえ?何せ企業秘密ですから。」
「ふ~ん・・そんな事言ってほんとは仕組みを知らないんじゃないの?」
ラーメンを食べながらさり気なく言う。
すると・・・。
「グウッ!!」
苦しそうに胸を押さえるベソ。
あ・・・その態度・・・。きっと貴方も知らないのね?ノッポも似たような態度を取っている所を見ると、恐らく2人供、味覚の仕組みまでは知らないのであろう。
「そう言えば、エリスさん。今回は立て続けにウィルス駆除が発生しましたね。お疲れさまでした。我々のサポートは役立ちましたか?」
ノッポのさり気ない一言に私は思わずピクリと反応した。
「何・・・サポート・・・ですって・・・?」
「え・・?な、何ですか?何か・・エリスさん。目が座ってますよ?しかも気のせいか・・・黒いオーラが出ていませんかっ?!」
ノッポが怯え切った目で私を見る。
「お、落ち着いて下さいっ!お、俺達陰ながら必死でエリスさんをサポートしたんですよ?!」
ベソは半べそで訴える。
「サポートですって?!いつ、どこでよっ!こっちはそんな覚え全く無いんですけどっ?!」
「で、ですから『アルハール砂漠』ではウィルスをエリスさんの前に出現させ、攫わせたじゃないですか!しかもあの超レアキャラのタリク王子に会わせてあげましたよね?!あのキャラは幻の攻略対象としてユーザーから大人気なんですよっ?!」
ノッポは必死な様子で私に説明する。
「そ、それに次の国『インベル』では沼地に住むウィルスを町まで誘導したんですよ?ついでに先に帰らせた『白銀のナイト』達を捕らえて、ウィルスの体内に入れたのは俺ですけどね?」
ベソがやや自慢げ?に語る。
「ちょっと、待ちなさいよ・・・・。何でそんなややこしいサポートをするのよっ?そこまでの事が出来るなら遠隔操作?でウィルス駆除位出来たんじゃなの?それにねえ・・私は別にタリク王子なんか望んでいないわよっ?!逆に余計なキャラを増やしてくれていい迷惑してるのよっ!」
「ええ?そ、そうだったんですか?!てっきりタリク王子に会えて感謝されるかと思っていたのに・・・。」
ノッポの言葉に切れそうになる私。
「そんな訳無いでしょうっ?!ねえ、今すぐタリク王子を消してよっ!」
「ひえええっ!め、滅茶苦茶な事言わないで下さいよ。一度出現させた攻略対象を消せるはず無いじゃないですかっ!こんなのタリク王子のファンに聞かれたら・・只ではすみませんよっ?!」
「チッ!使えない男ね・・・。」
腕組みしながらノッポをじろりと見る。
「う・・・し、舌打迄されるとは・・・・。」
「それにベソッ!どうして『白銀のナイト』達を先に帰らせた挙句、あんな不気味なウィルスの中に閉じ込めたのよっ?!すごく気色悪かったんだからね?!」
「え・・?ヒーロー達を助けるヒロインは好感度アップを狙えるかと思って・・。」
「そこまでの事が出来るなら、遠隔操作で皆の好感度上げる事位簡単に出来たんじゃないのっ?お陰で大変な目に遭ったじゃないの。サポートする気があるなら、もっと他に良い方法をかこれから考えてよねっ!」
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