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第28日目 死の砂漠から呼ぶ者は ⑦ 残り時間44日
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結局、この日は買い物に行く前に宴?が始まってしまった為に終了する頃には『アルハール』の店は全て閉店時間となっていたのだった。
そして、ここは私の泊まる御1人様用のスイートルームである。
「すまなかった、エリス。ホテルに着く前に・・・エリスの服や必需品を買い揃えておかなければならなかったのに・・・。」
『白銀のナイト』を代表して私に神妙な面持ちで謝罪してきたのはアンディだった。
お酒で酔いつぶれたアベルを除いた、他のナイト達は皆視線を合わせにくいのか、全員下を向いて俯いている。
「・・・・。」
思わず恨みを込めた目つきで彼等をジロリと見る私。しかし・・・。
「もう・・・いいですよ、皆さん。明日は朝からモンスター討伐に出発する訳ですから・・・どうぞお部屋に戻り、身体を休めてください。私は・・・・1日位着替えが無くても・・・大丈夫ですから。メイド服のまま寝るから気にしないで下さい。」
「「「「いいや、それは駄目だっ!」」」」
アンディ、エリオット、ジェフリー、アドニスが何故か綺麗に声を揃える。
「あの・・・・駄目と言われても・・私は手ぶらで来てしまっているんですよ?あ、それともこの部屋はスイートルームだからパジャマがあるんですね?」
私はパチンと手を叩いた。
「いや、生憎この部屋には・・・パジャマは置いていないんだ。」
エリオットが神妙な面持ちで言う。
「え・・?それじゃあやっぱりメイド服で寝るしか無いじゃないですか・・・。」
世間では夜寝る時には裸で寝る人もいるというが・・・私は決して裸族では無いので裸で寝れる訳はない。
「いや、大丈夫だ。エリス。俺のパジャマを貸してやろう。ど・・・どうだ?」
エリオットが頬を赤らめながら言う。
「「「何だって?!」」」
途端にアンディ、ジェフリー、アドニスが一斉にエリオットに注目する。
確かに・・貸して貰えるのは助かるが、何故そこで顔を赤らめているのだろう?
「あの・・・でも私がエリオット様のパジャマを借りたら・・・今夜着るパジャマが無くなるのではないですか?」
「い、いや・・・こんな事もあろうかと・・・予備で2着パジャマを持って来ているのだ。」
ますます顔を赤らめるエリオット。
「「「ずるいぞっ!!」」」
それに対して声を揃えてエリオットを睨み付ける3人。
最早私には何が何だか分からない。・・・が、メイド服で寝るよりはずっとましだ。
「有難うございます、エリオット様。では・・・パジャマをお借りしても良いでしょうか?」
「あ、ああ・・・。で、では少しだけ待っていろよ、エリス。」
「はい、よろしくお願いします。」
そしてエリオットがパジャマを取りに部屋に戻ると途端に3人のナイト達に囲まれた。
「ねえ、エリス!本当に?本気でエリオットのパジャマを借りるつもりなの?!」
アドニスが青ざめた顔で詰め寄って来た。
「そうだ!エリスッ!パジャマなら・・俺のを貸してやるっ!」
ジェフリーが両肩を掴んできた。
「エリス・・・。誰のパジャマを借りたいのか、今一度自分の心に尋ねてみるんだ。」
何故か真剣な顔で私を見下ろすアンディ。
そしてその時エリオットが戻って来た。手には真新しいパジャマを持っている。
「さあ、エリス。これを貸してやろう。明日、返してくれればいいから。」
エリオットは気持ち悪い位ニコニコと笑みを浮かべながらパジャマを差し出してきた。そしてエリオットの好感度は既に350にまでなっている。な・・何故っ?!
そして一方のアンディ、ジェフリー、アドニスは険しい顔をしてエリオットを黙って睨み付けている。・・・やれやれ、本当に彼等は仲が悪いんだなあ・・・。
まあ、とに角パジャマを借りられた私はエリオットに礼を伝えようとして、ある事に気が付いた。
「あれ・・・・?エリオット様・・・。ひょっとして、このパジャマ・・・新しいのではないですか?!」
まさかの・・・おニューかっ?!
「ああ、そうだ。そ、その・・・言わゆる・・・彼シャツとしてエリスに貸そう。あ、後は・・・明日そのまま俺に返してくれれば・・それでいい。」
エリオットはますます顔を赤らめながら私を見つめる。
「は・・・はあ?!か・・彼シャツですかっ?!」
彼シャツ・・それは萌え要素?としてよく使われるシチュエーション。彼氏のシャツを彼女がだぶつかせながら着こなすという・・・あれの事を言っているのか?!
「「「エリオット・・・ッ!やはり・・!」」」
残りの3人は最早嫉妬にまみれた顔でエリオットを睨み付け・・・負けじとエリオットも睨みを聞かせる。そして4人の間にはバチバチと火花が散って・って。ま・まさか・・・っ!
「や、やめてくださいッ!!こ、こんな場所で火花を散らさないで下さいっ!!このホテルに万一の事があったら・・・皆で・・よ、夜逃げする羽目になりまよっ?!」
私の言葉にようやく我に返ったのか、4人が一斉に振り向く。
「すまなかった・・・。エリス。」
アンディが申し訳なさそうに頭を下げて来る。
「騒がせてしまったな・・・反省してるよ。」
ジェフリーはばつが悪そうにしている。
「ごめんね・エリス。僕達・・・魔力が強すぎるからヒートアップしやすいんだよ。」
アドニスは私の頭を撫でてきた。
「まあとにかく皆さん、落ち着いて頂けて良かったです。そして・・エリオット様。」
私はエリオットの方を向いた。
「な、何だっ?!」
「このパジャマ・・・やはりお返しします。さっきバスルームを覗いた時、バスローブがあったのを思い出しましたので。」
「あ、ああ・・そ・そうか・・・分かったよ。」
残念そうに私からパジャマを受け取るエリオット。
そして私は彼等に言った。
「それでは皆様。お休みなさい。」
頭を下げると、有無を言わさず部屋のドアを閉める私。
「全く・・・。本当に『白銀のナイト』達と一緒に行動すると疲れるなあ・・。兎に角シャワーを浴びたらすぐに寝よう。」
欠伸をしながらシャワールームへ行くと、すぐに熱いシャワーを浴びる。
「ふう・・・気持ちいいなあ。何となくこの『アルハール』へ着いた時から砂埃が多い気がして、シャワーを浴びたかったんだよね~。」
そして髪の毛を念入りに洗い、身体も全身くまなくすっきり洗い上げるとバスタオルを巻き付けて寝室へとやってきた。
「はああ~・・・やっぱり・・裸で寝るしか無いのかなあ・・。流石に今日来ていた服で寝るなんて事はしたくないし・・・。」
ハンガーにかけてあるメイド服をチラリと見ながら溜息をついた。
・・・実はこの部屋にバスローブなんて本当は無かったのである。ただ、これ以上争いの火種は起こしたくなかったので、エリオットにパジャマを返したわけなのだが・・・。
それにしても理不尽だ。
「全く・・何でこんなに彼等に気を遣わないとならないのかな?!ほんとに割に合わないよ・・・。」
そこまで言いかけて、ふと思いついた。
「そういえば・・ポイントで何かパジャマか洋服に交換出来ないかな?」
最近、貯めたスキルポイント・・・何も交換しないでためておいたからな・・・。どれ、試しに幾らぐらいポイントがたまっているのやら・・。
そして・・液晶画面に表示された合計ポイントを見た私はびっくり仰天してしまった。
何と私の合計ポイントは100000ポイントもたまっているでは無いか。
ひょっとして・・バグなのだろうか?
「まあバグならバグでいいや、ありがたく受け取って置こう!」
そして私はバスタオル1枚を巻き付けただけの姿でベッドにゴロンと転がると、再び液晶パネルを操作し・・・・。
「おおっ!な、何これは・・・こんな画期的なアイテムがあったなんて・・・!」
私が目にしたのはその名もずばり「一泊分お泊りセット」である。
そのセット内容の内訳は、パジャマ、新しい下着、歯磨きセットに洗顔セット迄ついて、8000ポイントで交換出来るようになっていた。
「よし!早速交換よっ!」
ぽちッと液晶画面をタップ。途端に光に包まれる私の身体―!
「うわあああ・・・何。これ・・趣味の悪いパジャマ・・。」
それはまるで囚人服のような青い横じまの線が入ったパジャマだった。全くこんなパジャマを着て寝なくてなはならないなんて・・・・。
「まあ・・・いいか。何も着ないで寝るよりはましだし・・・。ふう・・それにしても今日は長い1日だっなあ・・・疲れたし、もう寝ようっ!」
そして私は明かりを消して、ベッドに潜り込むと・・すぐに眠りに就いてしまった。
『お疲れさまでした。第28日目終了致しました。今回のコンピューウィルスの出現場所と正体が判明いたしました。出現場所はここから西の砂漠地帯。ウィルスの正体は巨大化したアリジゴクです。罠にご注意下さい。『オリビア』によって攻略対象1名の好感度が下げられました。好感度を奪い返して下さい。残り時間は44日となります―。』
そして、ここは私の泊まる御1人様用のスイートルームである。
「すまなかった、エリス。ホテルに着く前に・・・エリスの服や必需品を買い揃えておかなければならなかったのに・・・。」
『白銀のナイト』を代表して私に神妙な面持ちで謝罪してきたのはアンディだった。
お酒で酔いつぶれたアベルを除いた、他のナイト達は皆視線を合わせにくいのか、全員下を向いて俯いている。
「・・・・。」
思わず恨みを込めた目つきで彼等をジロリと見る私。しかし・・・。
「もう・・・いいですよ、皆さん。明日は朝からモンスター討伐に出発する訳ですから・・・どうぞお部屋に戻り、身体を休めてください。私は・・・・1日位着替えが無くても・・・大丈夫ですから。メイド服のまま寝るから気にしないで下さい。」
「「「「いいや、それは駄目だっ!」」」」
アンディ、エリオット、ジェフリー、アドニスが何故か綺麗に声を揃える。
「あの・・・・駄目と言われても・・私は手ぶらで来てしまっているんですよ?あ、それともこの部屋はスイートルームだからパジャマがあるんですね?」
私はパチンと手を叩いた。
「いや、生憎この部屋には・・・パジャマは置いていないんだ。」
エリオットが神妙な面持ちで言う。
「え・・?それじゃあやっぱりメイド服で寝るしか無いじゃないですか・・・。」
世間では夜寝る時には裸で寝る人もいるというが・・・私は決して裸族では無いので裸で寝れる訳はない。
「いや、大丈夫だ。エリス。俺のパジャマを貸してやろう。ど・・・どうだ?」
エリオットが頬を赤らめながら言う。
「「「何だって?!」」」
途端にアンディ、ジェフリー、アドニスが一斉にエリオットに注目する。
確かに・・貸して貰えるのは助かるが、何故そこで顔を赤らめているのだろう?
「あの・・・でも私がエリオット様のパジャマを借りたら・・・今夜着るパジャマが無くなるのではないですか?」
「い、いや・・・こんな事もあろうかと・・・予備で2着パジャマを持って来ているのだ。」
ますます顔を赤らめるエリオット。
「「「ずるいぞっ!!」」」
それに対して声を揃えてエリオットを睨み付ける3人。
最早私には何が何だか分からない。・・・が、メイド服で寝るよりはずっとましだ。
「有難うございます、エリオット様。では・・・パジャマをお借りしても良いでしょうか?」
「あ、ああ・・・。で、では少しだけ待っていろよ、エリス。」
「はい、よろしくお願いします。」
そしてエリオットがパジャマを取りに部屋に戻ると途端に3人のナイト達に囲まれた。
「ねえ、エリス!本当に?本気でエリオットのパジャマを借りるつもりなの?!」
アドニスが青ざめた顔で詰め寄って来た。
「そうだ!エリスッ!パジャマなら・・俺のを貸してやるっ!」
ジェフリーが両肩を掴んできた。
「エリス・・・。誰のパジャマを借りたいのか、今一度自分の心に尋ねてみるんだ。」
何故か真剣な顔で私を見下ろすアンディ。
そしてその時エリオットが戻って来た。手には真新しいパジャマを持っている。
「さあ、エリス。これを貸してやろう。明日、返してくれればいいから。」
エリオットは気持ち悪い位ニコニコと笑みを浮かべながらパジャマを差し出してきた。そしてエリオットの好感度は既に350にまでなっている。な・・何故っ?!
そして一方のアンディ、ジェフリー、アドニスは険しい顔をしてエリオットを黙って睨み付けている。・・・やれやれ、本当に彼等は仲が悪いんだなあ・・・。
まあ、とに角パジャマを借りられた私はエリオットに礼を伝えようとして、ある事に気が付いた。
「あれ・・・・?エリオット様・・・。ひょっとして、このパジャマ・・・新しいのではないですか?!」
まさかの・・・おニューかっ?!
「ああ、そうだ。そ、その・・・言わゆる・・・彼シャツとしてエリスに貸そう。あ、後は・・・明日そのまま俺に返してくれれば・・それでいい。」
エリオットはますます顔を赤らめながら私を見つめる。
「は・・・はあ?!か・・彼シャツですかっ?!」
彼シャツ・・それは萌え要素?としてよく使われるシチュエーション。彼氏のシャツを彼女がだぶつかせながら着こなすという・・・あれの事を言っているのか?!
「「「エリオット・・・ッ!やはり・・!」」」
残りの3人は最早嫉妬にまみれた顔でエリオットを睨み付け・・・負けじとエリオットも睨みを聞かせる。そして4人の間にはバチバチと火花が散って・って。ま・まさか・・・っ!
「や、やめてくださいッ!!こ、こんな場所で火花を散らさないで下さいっ!!このホテルに万一の事があったら・・・皆で・・よ、夜逃げする羽目になりまよっ?!」
私の言葉にようやく我に返ったのか、4人が一斉に振り向く。
「すまなかった・・・。エリス。」
アンディが申し訳なさそうに頭を下げて来る。
「騒がせてしまったな・・・反省してるよ。」
ジェフリーはばつが悪そうにしている。
「ごめんね・エリス。僕達・・・魔力が強すぎるからヒートアップしやすいんだよ。」
アドニスは私の頭を撫でてきた。
「まあとにかく皆さん、落ち着いて頂けて良かったです。そして・・エリオット様。」
私はエリオットの方を向いた。
「な、何だっ?!」
「このパジャマ・・・やはりお返しします。さっきバスルームを覗いた時、バスローブがあったのを思い出しましたので。」
「あ、ああ・・そ・そうか・・・分かったよ。」
残念そうに私からパジャマを受け取るエリオット。
そして私は彼等に言った。
「それでは皆様。お休みなさい。」
頭を下げると、有無を言わさず部屋のドアを閉める私。
「全く・・・。本当に『白銀のナイト』達と一緒に行動すると疲れるなあ・・。兎に角シャワーを浴びたらすぐに寝よう。」
欠伸をしながらシャワールームへ行くと、すぐに熱いシャワーを浴びる。
「ふう・・・気持ちいいなあ。何となくこの『アルハール』へ着いた時から砂埃が多い気がして、シャワーを浴びたかったんだよね~。」
そして髪の毛を念入りに洗い、身体も全身くまなくすっきり洗い上げるとバスタオルを巻き付けて寝室へとやってきた。
「はああ~・・・やっぱり・・裸で寝るしか無いのかなあ・・。流石に今日来ていた服で寝るなんて事はしたくないし・・・。」
ハンガーにかけてあるメイド服をチラリと見ながら溜息をついた。
・・・実はこの部屋にバスローブなんて本当は無かったのである。ただ、これ以上争いの火種は起こしたくなかったので、エリオットにパジャマを返したわけなのだが・・・。
それにしても理不尽だ。
「全く・・何でこんなに彼等に気を遣わないとならないのかな?!ほんとに割に合わないよ・・・。」
そこまで言いかけて、ふと思いついた。
「そういえば・・ポイントで何かパジャマか洋服に交換出来ないかな?」
最近、貯めたスキルポイント・・・何も交換しないでためておいたからな・・・。どれ、試しに幾らぐらいポイントがたまっているのやら・・。
そして・・液晶画面に表示された合計ポイントを見た私はびっくり仰天してしまった。
何と私の合計ポイントは100000ポイントもたまっているでは無いか。
ひょっとして・・バグなのだろうか?
「まあバグならバグでいいや、ありがたく受け取って置こう!」
そして私はバスタオル1枚を巻き付けただけの姿でベッドにゴロンと転がると、再び液晶パネルを操作し・・・・。
「おおっ!な、何これは・・・こんな画期的なアイテムがあったなんて・・・!」
私が目にしたのはその名もずばり「一泊分お泊りセット」である。
そのセット内容の内訳は、パジャマ、新しい下着、歯磨きセットに洗顔セット迄ついて、8000ポイントで交換出来るようになっていた。
「よし!早速交換よっ!」
ぽちッと液晶画面をタップ。途端に光に包まれる私の身体―!
「うわあああ・・・何。これ・・趣味の悪いパジャマ・・。」
それはまるで囚人服のような青い横じまの線が入ったパジャマだった。全くこんなパジャマを着て寝なくてなはならないなんて・・・・。
「まあ・・・いいか。何も着ないで寝るよりはましだし・・・。ふう・・それにしても今日は長い1日だっなあ・・・疲れたし、もう寝ようっ!」
そして私は明かりを消して、ベッドに潜り込むと・・すぐに眠りに就いてしまった。
『お疲れさまでした。第28日目終了致しました。今回のコンピューウィルスの出現場所と正体が判明いたしました。出現場所はここから西の砂漠地帯。ウィルスの正体は巨大化したアリジゴクです。罠にご注意下さい。『オリビア』によって攻略対象1名の好感度が下げられました。好感度を奪い返して下さい。残り時間は44日となります―。』
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