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第28日目 死の砂漠から呼ぶ者は ⑥
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「さあ、勇者の御一行様、わが国『アルハール』名物の料理を沢山ご用意させて頂きました。是非とも召し上がって下さい!」
支配人はニコニコしながら両手を広げて言った。
勇者の御一行?この支配人は何を勘違いしているのだろう?彼らは勇者ではありませんよ。『白銀のナイト』と呼ばれるエタニティス学園の学生さん達なのですけど・・。
今、私たちの前には『アルハール』名物の様々な料理がテーブル一杯に並べられている。
そして私たちをこのホテルに招いた支配人が揉み手?をしながら何やら話をしているが・・・耳を傾ける人物は誰もいない。
「どうだい、エリス。『アルハール』名物の料理は。この国の料理はね、グルメ雑誌に紹介される位有名なんだぞ?」
隣に座っているジェフリーが話しかけてきた。
「はい、流石グルメ雑誌に紹介されるだけの事はありますよね。この料理、スパイスが聞いていてとても美味しいです。」
チキン料理を頬張りながら満足げに答えた。
「エリス。食事もいいけど、この国のもう一つの名物は何と言っても地ビールなんだ。アルコール度数が普通のビールよりも高いのが特徴なんだが、苦みの中にほんの僅かに感じられるフルーティーな味わいは女性にも人気なんだぞ?」
アベルは食事も満足に口に入れずに、まるでビール評論家のように熱く地ビールについて語っている。
「・・・いえ。私今日はアルコールよりも食事に徹したいと思いますので、お気になさらないでください。」
言いながらレンズマメのスープを一口飲む。おおっ!これもカレー風味のスパイスが効いて美味しいっ!
「そうなのか・・・?残念だな・・・。折角一緒にビールを飲めると思ったのに・・・。」
「ご期待に沿えず、すみません。」
アベルがしゅんとしているので一応謝罪して置こう。
やれやれ・・・・。しかしエリスは極端にアルコールに弱いのは前回フレッドと一緒にスーパー銭湯に行った時に身に染みて良く分かっている。あの時はたった一杯のカクテルで酔っ払ってしまい・・・そこにどういう経路があったかは不明だが、フレッドにキスをされているのだ。そしてここには今好感度300の5人の『白銀のナイト』達が揃っている・・・。故に、絶対にアルコールを飲んで酔ってしまう訳にはいかないっ!と私の中で警告音が鳴っているのである。
それにしても・・・アベルはさっきから浴びるようにビールを飲んでいるなあ・・・。
何か意外だ。一番ナイト達の間で背が低いのに、まさか一番ののん兵衛だったとは思いもしなかった。でも・・・ひょっとするとアベルの身長が低いのはアルコールを過剰に摂取した弊害が起きているのではないだろうか?
私は他の『白銀のナイト』達の様子を伺った。
アンディは黙々と食事を口にしているし、アドニスはフルーツばかり食べている。
エリオットの方は何やら難しい顔をしながらワインを飲んでいる。
そして・・・誰一人として支配人の話を聞いていないのは明らかだった。
私は隣に座っているジェフリーに耳打ちするように話しかけた。
「あの・・・ジェフリー様。ちょっとよろしいですか?」
「うん?何だ?」
ジェフリーは私から声を掛けられたのが嬉しいのかニコニコしながらこちらを見た。
「皆さん・・・誰も支配人の話を聞いていないようなんですけど・・・。」
「ああ、それはいつもの事だから。」
「え・・?いつもの事って・・・。」
そこまで言いかけた時、背後からエリオットが声を掛けてきた。
「おい、ジェフリー。席替えの時間だ、代われ。」
「分かったよ・・・。それじゃまたな、エリス。」
言うと、ジェフリーは席を立って先ほどまでエリオットが座っていた席へ移動してしまった。
え?席替え?席替えって何?
しかし、考える間もなくエリオットは私の隣に座って来た。
そしてジロリと私を見る。
「エリス・・・。ジェフリーと何の話をしていたんだ?」
「え・・?そ、それは・・・。」
言えない。とてもではないがエリオットに
「何故皆さんは他の人の話を聞かないのですか?」
等口が裂けても・・・・!
最近になって分かってきたことが一つある。『白銀のナイト』達の中で一番おっかないのは言うまでもなく、常に腰に剣を携えているフレッドだ。そして・・・次に恐ろしいのが今、隣に座っているエリオットなのだ。
考えてみれば・・・ゲーム中でもエリオット攻略するのはかなり大変だったしな・・・。
等と頭の中で考えていると、さらにエリオットが声を掛けてきた。
「おい、エリス。人の話を聞いているのか?ジェフリーとは一体どんな話をしていたのだ?」
・・支配人の話しを聞いていない人に言われたくないのですが・・・とは口が裂けても言えず・・。
「え~と、あのですね・・・・。」
ま・まずい・・・何とかごまかさなくては・・・。そうだ、アベルに助けを・・・ってアレレ・・・?
何とアベルはビール瓶を抱えたままテーブルの上に突っ伏して眠っていた。
「あれ・・・アベル様・・・?ひょっとして・・・眠ってるんですか?」
隣に座っているエリオットに尋ねてみた。
「ああ。いつもの事だ、気にするな。」
「え・・?いつもの事って・・・?」
「アベルは俺達の中で一番アルコールに弱いんだ。それなのに、いつもモンスター討伐で様々な場所に呼ばれる度・・・無理してアルコールを飲んで・・・いつも最終的には潰れている。恐らく選ばれた『白銀のナイト』の一員のくせに、自分の低身長を気にし、世間の人々に馬鹿にされたくない為に苦手なアルコールを飲んで強い自分を見せたいのだろう。」
私はエリオットがアベルについてぺらぺらと話す様を黙って見ていた。
あの~・・・それって全部エリオットの考えで喋っているわけですよねえ・・・・?
やはり、『白銀のナイト』達はある意味恐ろしい。ゲーム中では彼らは堅い絆で結ばれて、どんな強敵とも力を合わせて戦ってきたと言うのに・・・実際は蓋を開けて見れば・・・。
「はあ~・・・・。」
「何故ため息をつく?」
ハッ!し、しまった・・・!エリオットの前だと言うのにた、ため息をついてしまった・・・!
「あ、あの・・少し疲れてしまって・・・ハハハ・・・・。」
笑ってごまかすとエリオットが心配そうに声を掛けてきた。
「何?そうなのか?それは困ったな・・・。この後皆でエリスの服や必需品を買いに行く予定だったのに・・・。」
あ!そうだった!エリオットに無理やり連行?される形で『アルハール』までメイド服のまま来てしまったのだ。
「エリス・・・・。パジャマすら持ってきていないだろう・・?そ、その・・・。」
何故かエリオットが顔を赤らめて私を見つめた。はい?何故・・何故そこで顔を赤らめている?!
その時、今度はアンディが声を掛けてきた。
「エリオット、代わってくれ。今度は俺がエリスの隣に座る番だ。」
はあ?何ですか・・・それ・・・?
「ちっ!せっかくこれからだったと言うのに・・・。でも時間なら仕方ないな・・。ではまたな、エリス。」
エリオットは名残惜しそうに席を立った。それよりも私はエリオットの残した台詞の方が気になって仕方ない。
ねえ?せっかくこれからだったのにって・・・一体どういう意味だったの?!
そんな私の不安な気持ちを知りもせず、アンディがニコニコしながら声を掛けてきた。
「それで、エリス。一体エリオットとは・・・どんな話をしていたんだ?」
え・・・?まさかこのくだりを全員やるわけ・・・?
思わず、アンディの顔をまじまじと見つめる私。
もうこれ以上は勘弁して下さいよ―。
支配人はニコニコしながら両手を広げて言った。
勇者の御一行?この支配人は何を勘違いしているのだろう?彼らは勇者ではありませんよ。『白銀のナイト』と呼ばれるエタニティス学園の学生さん達なのですけど・・。
今、私たちの前には『アルハール』名物の様々な料理がテーブル一杯に並べられている。
そして私たちをこのホテルに招いた支配人が揉み手?をしながら何やら話をしているが・・・耳を傾ける人物は誰もいない。
「どうだい、エリス。『アルハール』名物の料理は。この国の料理はね、グルメ雑誌に紹介される位有名なんだぞ?」
隣に座っているジェフリーが話しかけてきた。
「はい、流石グルメ雑誌に紹介されるだけの事はありますよね。この料理、スパイスが聞いていてとても美味しいです。」
チキン料理を頬張りながら満足げに答えた。
「エリス。食事もいいけど、この国のもう一つの名物は何と言っても地ビールなんだ。アルコール度数が普通のビールよりも高いのが特徴なんだが、苦みの中にほんの僅かに感じられるフルーティーな味わいは女性にも人気なんだぞ?」
アベルは食事も満足に口に入れずに、まるでビール評論家のように熱く地ビールについて語っている。
「・・・いえ。私今日はアルコールよりも食事に徹したいと思いますので、お気になさらないでください。」
言いながらレンズマメのスープを一口飲む。おおっ!これもカレー風味のスパイスが効いて美味しいっ!
「そうなのか・・・?残念だな・・・。折角一緒にビールを飲めると思ったのに・・・。」
「ご期待に沿えず、すみません。」
アベルがしゅんとしているので一応謝罪して置こう。
やれやれ・・・・。しかしエリスは極端にアルコールに弱いのは前回フレッドと一緒にスーパー銭湯に行った時に身に染みて良く分かっている。あの時はたった一杯のカクテルで酔っ払ってしまい・・・そこにどういう経路があったかは不明だが、フレッドにキスをされているのだ。そしてここには今好感度300の5人の『白銀のナイト』達が揃っている・・・。故に、絶対にアルコールを飲んで酔ってしまう訳にはいかないっ!と私の中で警告音が鳴っているのである。
それにしても・・・アベルはさっきから浴びるようにビールを飲んでいるなあ・・・。
何か意外だ。一番ナイト達の間で背が低いのに、まさか一番ののん兵衛だったとは思いもしなかった。でも・・・ひょっとするとアベルの身長が低いのはアルコールを過剰に摂取した弊害が起きているのではないだろうか?
私は他の『白銀のナイト』達の様子を伺った。
アンディは黙々と食事を口にしているし、アドニスはフルーツばかり食べている。
エリオットの方は何やら難しい顔をしながらワインを飲んでいる。
そして・・・誰一人として支配人の話を聞いていないのは明らかだった。
私は隣に座っているジェフリーに耳打ちするように話しかけた。
「あの・・・ジェフリー様。ちょっとよろしいですか?」
「うん?何だ?」
ジェフリーは私から声を掛けられたのが嬉しいのかニコニコしながらこちらを見た。
「皆さん・・・誰も支配人の話を聞いていないようなんですけど・・・。」
「ああ、それはいつもの事だから。」
「え・・?いつもの事って・・・。」
そこまで言いかけた時、背後からエリオットが声を掛けてきた。
「おい、ジェフリー。席替えの時間だ、代われ。」
「分かったよ・・・。それじゃまたな、エリス。」
言うと、ジェフリーは席を立って先ほどまでエリオットが座っていた席へ移動してしまった。
え?席替え?席替えって何?
しかし、考える間もなくエリオットは私の隣に座って来た。
そしてジロリと私を見る。
「エリス・・・。ジェフリーと何の話をしていたんだ?」
「え・・?そ、それは・・・。」
言えない。とてもではないがエリオットに
「何故皆さんは他の人の話を聞かないのですか?」
等口が裂けても・・・・!
最近になって分かってきたことが一つある。『白銀のナイト』達の中で一番おっかないのは言うまでもなく、常に腰に剣を携えているフレッドだ。そして・・・次に恐ろしいのが今、隣に座っているエリオットなのだ。
考えてみれば・・・ゲーム中でもエリオット攻略するのはかなり大変だったしな・・・。
等と頭の中で考えていると、さらにエリオットが声を掛けてきた。
「おい、エリス。人の話を聞いているのか?ジェフリーとは一体どんな話をしていたのだ?」
・・支配人の話しを聞いていない人に言われたくないのですが・・・とは口が裂けても言えず・・。
「え~と、あのですね・・・・。」
ま・まずい・・・何とかごまかさなくては・・・。そうだ、アベルに助けを・・・ってアレレ・・・?
何とアベルはビール瓶を抱えたままテーブルの上に突っ伏して眠っていた。
「あれ・・・アベル様・・・?ひょっとして・・・眠ってるんですか?」
隣に座っているエリオットに尋ねてみた。
「ああ。いつもの事だ、気にするな。」
「え・・?いつもの事って・・・?」
「アベルは俺達の中で一番アルコールに弱いんだ。それなのに、いつもモンスター討伐で様々な場所に呼ばれる度・・・無理してアルコールを飲んで・・・いつも最終的には潰れている。恐らく選ばれた『白銀のナイト』の一員のくせに、自分の低身長を気にし、世間の人々に馬鹿にされたくない為に苦手なアルコールを飲んで強い自分を見せたいのだろう。」
私はエリオットがアベルについてぺらぺらと話す様を黙って見ていた。
あの~・・・それって全部エリオットの考えで喋っているわけですよねえ・・・・?
やはり、『白銀のナイト』達はある意味恐ろしい。ゲーム中では彼らは堅い絆で結ばれて、どんな強敵とも力を合わせて戦ってきたと言うのに・・・実際は蓋を開けて見れば・・・。
「はあ~・・・・。」
「何故ため息をつく?」
ハッ!し、しまった・・・!エリオットの前だと言うのにた、ため息をついてしまった・・・!
「あ、あの・・少し疲れてしまって・・・ハハハ・・・・。」
笑ってごまかすとエリオットが心配そうに声を掛けてきた。
「何?そうなのか?それは困ったな・・・。この後皆でエリスの服や必需品を買いに行く予定だったのに・・・。」
あ!そうだった!エリオットに無理やり連行?される形で『アルハール』までメイド服のまま来てしまったのだ。
「エリス・・・・。パジャマすら持ってきていないだろう・・?そ、その・・・。」
何故かエリオットが顔を赤らめて私を見つめた。はい?何故・・何故そこで顔を赤らめている?!
その時、今度はアンディが声を掛けてきた。
「エリオット、代わってくれ。今度は俺がエリスの隣に座る番だ。」
はあ?何ですか・・・それ・・・?
「ちっ!せっかくこれからだったと言うのに・・・。でも時間なら仕方ないな・・。ではまたな、エリス。」
エリオットは名残惜しそうに席を立った。それよりも私はエリオットの残した台詞の方が気になって仕方ない。
ねえ?せっかくこれからだったのにって・・・一体どういう意味だったの?!
そんな私の不安な気持ちを知りもせず、アンディがニコニコしながら声を掛けてきた。
「それで、エリス。一体エリオットとは・・・どんな話をしていたんだ?」
え・・・?まさかこのくだりを全員やるわけ・・・?
思わず、アンディの顔をまじまじと見つめる私。
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