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第18日目 命がけの野外パーティー準備 その④
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「キャアアアアアッ!!」
植物園の中に飛び込んだ途端、思わず絶叫してしまった。紫色のグロテスクな色をした私よりもはるかに大きなつぼのような形をした不気味な植物。そしてそのツルはウネウネト動き、獲物を待ち構えているようにも見える。
そしてあろうことか、そのツルは私めがけて襲い掛かって来たのだ。
「エリスッ!」
するとダンが私の前に立ちはだかると、除草剤のホースをウツボカズラ目がけて噴霧した!
「ダ、ダンッ!!」
「エリス!逃げろっ!この温室の奥に・・・レインボーローズが生えている!俺が奴を引き付けているうちに・・・取りに行けっ!」
ダンは噴霧器を噴射しながら私を振り返ると叫んだ。
「うんっ!分かったっ!!」
背中にしょっていたカゴの肩ひもをしっかり握りしめると、後ろを振り返ることもなく、猛ダッシュで走り出した。
ごめんね!ダンッ!!骨は・・・拾ってあげるからっ!!
レインボーロズッ!レインボーローズは何所?!
走りながら、辺りをキョロキョロと見渡し、ひときわ厳重に柵に覆われている場所を発見した。
も、もしや・・・あれがレインボーローズッ?!
よし・・!
そして柵に近づいたその時・・・背後に何か殺気?を感じ、慌てて振り向くと・・・・。
なんと、先ほどよりも一回りは大きいと思われる巨大なウツボカズラが迫っていたのである。
紫色のグロテスクな色と形のウツボカズラ・・・。・・ウネウネと動く触手は不気味以外の何もでもない。それなのに、その醜い外見とは裏腹にウツボカズラからは甘い蜜のような香りがしている。
い、いやだ・・・。怖い。気持ち悪い・・・。
あまりの恐怖に動けないでいると、あろうことか触手がシュルリと伸びてきて、右足首に絡みつき、気が付けば私は逆さに宙づりにされていた。
「キャアアアッ!!」
再び悲鳴を上げながら、命の危険が迫っている非常事態なのに、ああ今日はスカートをはいていなくて本当に良かった・・・・等と考えていると眼前にウツボカズラの袋の中身が見えた。
中には液体が満ちている・・・。じょ、冗談じゃないっ!あ・・・あの中に私を落とす気なのだろうか?!
まずいまずいまずい!この世界に来て今までに無い、一番のピンチだっ!
私はダメもとで叫んだ。
「が・・・害虫駆除!」
すると、途端に私の右手が光り輝き、ウツボカズラが一瞬怯んだ?
やがて光は収まり・・・右手には杖がしっかりと握られている。私はその杖を振りかざし・・叫んだ。
「て・・・『天罰っ!!』」
すると杖からバチバチと音がして、突然巨大な稲妻が放出され、食虫植物に直撃。
ドーンッ!!!
その激しい音は振動となって辺りを震わせる―。
そして私の足に絡みついていた食虫植物のツルがすると足首から外れ・・・。
「イヤアアアアッ!!」
私は頭から地面へ落下していく。もう駄目だっ!私はここで死ぬ―!
思わずギュッと目を閉じる。
その瞬間、誰かがガシッと抱き留めてくれた。
え・・・?誰・・?
瞑っていた目を恐る恐る開けると、そこには私を抱き留めたダンの姿があった。
「ダ、ダン・・・・。」
「エリス・・・無事だったか?」
ダンは私を地面に下すと尋ねてきた。
「は、はい・・・。何とか・・・ダンも無事で良かったです・・。」
しかし、ダンの服はあちこち破けたり、焦げたような跡がある。
「大分・・・格闘したようですね・・・。」
ダンは私の視線に気づいたのか、自分の着ている服を見ながら言った。
「あ、ああ・・・。まあ無事ではあったが・・・なかなか危ないところだったな。危うく中に放り込まれて溶かされるところだった。」
「よ、よく無事でしたね・・・。」
私はぞっとしながら言った。
「ああ、ちょうど今日の弁当を背中のリュックの中に入れていたんだ。それでリュックごとあいつの口の中に放り込んでやった。そして奴の動きが止まったすきに噴霧器で大量に除草剤をまいてやったのさ。」
「そ、そうだったんですね。」
「それよりエリスこそ大丈夫だったか?驚いたよ。激しい稲妻が見えたかと思ったら、お前がウツボカズラに捕まっていたんだからな。そのあと地面に落下していく姿を見た瞬間、身体が勝手に動いていたよ。でも本当に無事で良かった・・・。まさかこんな所にまでウツボカズラが生息しいたなんて・・・。」
言いながらダンが袖で目元をぬぐう。
え・・・?ひょっとして・・・。
「ダン・・・もしかして・・泣いているのですか・・・?」
「あ、ああ・・・。お前が無事だと分かったら・・涙腺が緩んだようだ。」
ダンは泣き笑いのような笑みを浮かべて私を見つめた。
「大丈夫ですよ、泣かないで下さい。私には必殺技があるんですからそう簡単にはやられませんよ。」
心配かけさせまいと私はわざと胸を張って自慢げに言った。
「え?必殺技・・?何だ、それ?」
ダンが首を傾げて来る。
まあ、どうせトビーにもジョージにも杖の事がバレてるんだから、この際別に構わないか。
「これです、この杖が私の必殺アイテムですよ。」
ダンに杖を見せながら言う。
「え・・?この杖が・・・?別に至って普通に見えるがなあ?」
首を傾げながらダンは杖を見つめる。
「ええそうなんですよ。至って普通の杖に見えるようですが、実はこの杖はですね・・・。」
その時、ダンが何やら恐怖に満ちた顔を浮かべて私の顔よりも高い位置を見つめている。え?何?
振り向いた私は・・・今度こそ肝を冷やした。
何とそこには先程よりも巨大な・・体長5mはあろうかと思われる巨大なウツボカズラがいたのである。
しかも恐ろしい事に口?のような部分からはポタポタと甘い液体のようなものを垂らしている。その姿はまるで・・・。
「逃げるぞっ!エリスッ!このままじゃ・・2人とも奴に喰われてしまうっ!」
言うと、ダンは私の手を掴み、物凄い勢いで走り始めた。
そう・・・最早私達は完全にウツボカズラから捕食される餌と見られている!
すると背後からヒュンヒュンとまるで鞭を振るうような音が迫って来た。ギョッとなって思わず振り向くとウツボカズラが巨体を揺すりながら、つるを自在に操り、私達を捕らえようとしているのだ。
無数に生えたツルは縦横無尽に動き回り、私達を捕まえようとしている。
一方の私は走り回ってもう体力の限界だ・・このままでは・・・確実に私もダンも・・殺られてしまう!!
「ダ、ダンッ!手を・・・私の手を離してくださいッ!!」
「エ、エリスッ!どうするつもりだ?!」
「あの・・・ウツボカズラを倒すんですっ!」
そうだ、さっきだってこの杖で倒せたんだ。ならあのウツボカズラにだって有効なはず・・・!
しかし、ダンは私の手を掴んで走りながら言う。
「駄目だっ!エリス、お前を置いて1人逃げられるかっ!」
「いいから、離してくださいっ!このままでは・・2人とも死にますよ?!」
強引にダンの手を振り払うと、私は杖を振りかざした。しかも・・・無意識のうちに先程とは違う言葉を発していた。
「『神の怒りっ!!』」
すると突然ウツボカズラの上に真っ黒な雲が出現し、そこから激しい雷鳴が鳴り響くと同時に目も眩むような閃光が走ると同時に巨大な破裂音が響き渡った。
そして・・・徐々に目が慣れてきた私とダンの目に飛び込んできたのは真っ黒こげになったウツボカズラであった—。
夕方5時—
スタッフルームに戻った私とダンの前にトビーが慌てて駆けつけて来ると私の手を取り、言った。
「ああ、エリス!君の無事な姿を見る事が出来て本当に嬉しいよ。ご苦労だったね・・。こんなに貴重な薔薇をあんな危険な場所から取って来てくれたなんて・・・本当にありがとう。エリス。」
うっとりとした表情で私を見つめ、次にダンの方を向くと言った。
「ダン。お前もご苦労だったな?」
「ああ・・・。」
ダンは何処か面白くなさそうに答える。それはそうだろう。あれだけ命がけで苦労したのにねぎらいの言葉がそれだけなんて・・・。でも今日は本当に疲れた・・。
「あの・・・トビーさん。今日も疲れたので・・・もう休ませて頂いてもいいですか?」
力なく言うと、トビーが慌てたように言った。
「あ、ああ。すまなかったね。エリス。気が付かなくて・・・・いいよ。もう今日は寮へ戻っても。明日の手伝いも免除してあげるから、せめて夕方の花火の時くらいは顔をみせてくれないかい?」
必死で懇願するトビー。
「はい・・分かりました。では失礼しますね。」
ペコリと頭を下げると私は重い足取りで寮へと戻ったのだった—。
『お疲れさまでした。第18日目が終了致しました。今回の活躍で害虫駆除の必殺技<神の怒り>を習得致しました。明日は野外パーティーです。是非お楽しみ下さい』
植物園の中に飛び込んだ途端、思わず絶叫してしまった。紫色のグロテスクな色をした私よりもはるかに大きなつぼのような形をした不気味な植物。そしてそのツルはウネウネト動き、獲物を待ち構えているようにも見える。
そしてあろうことか、そのツルは私めがけて襲い掛かって来たのだ。
「エリスッ!」
するとダンが私の前に立ちはだかると、除草剤のホースをウツボカズラ目がけて噴霧した!
「ダ、ダンッ!!」
「エリス!逃げろっ!この温室の奥に・・・レインボーローズが生えている!俺が奴を引き付けているうちに・・・取りに行けっ!」
ダンは噴霧器を噴射しながら私を振り返ると叫んだ。
「うんっ!分かったっ!!」
背中にしょっていたカゴの肩ひもをしっかり握りしめると、後ろを振り返ることもなく、猛ダッシュで走り出した。
ごめんね!ダンッ!!骨は・・・拾ってあげるからっ!!
レインボーロズッ!レインボーローズは何所?!
走りながら、辺りをキョロキョロと見渡し、ひときわ厳重に柵に覆われている場所を発見した。
も、もしや・・・あれがレインボーローズッ?!
よし・・!
そして柵に近づいたその時・・・背後に何か殺気?を感じ、慌てて振り向くと・・・・。
なんと、先ほどよりも一回りは大きいと思われる巨大なウツボカズラが迫っていたのである。
紫色のグロテスクな色と形のウツボカズラ・・・。・・ウネウネと動く触手は不気味以外の何もでもない。それなのに、その醜い外見とは裏腹にウツボカズラからは甘い蜜のような香りがしている。
い、いやだ・・・。怖い。気持ち悪い・・・。
あまりの恐怖に動けないでいると、あろうことか触手がシュルリと伸びてきて、右足首に絡みつき、気が付けば私は逆さに宙づりにされていた。
「キャアアアッ!!」
再び悲鳴を上げながら、命の危険が迫っている非常事態なのに、ああ今日はスカートをはいていなくて本当に良かった・・・・等と考えていると眼前にウツボカズラの袋の中身が見えた。
中には液体が満ちている・・・。じょ、冗談じゃないっ!あ・・・あの中に私を落とす気なのだろうか?!
まずいまずいまずい!この世界に来て今までに無い、一番のピンチだっ!
私はダメもとで叫んだ。
「が・・・害虫駆除!」
すると、途端に私の右手が光り輝き、ウツボカズラが一瞬怯んだ?
やがて光は収まり・・・右手には杖がしっかりと握られている。私はその杖を振りかざし・・叫んだ。
「て・・・『天罰っ!!』」
すると杖からバチバチと音がして、突然巨大な稲妻が放出され、食虫植物に直撃。
ドーンッ!!!
その激しい音は振動となって辺りを震わせる―。
そして私の足に絡みついていた食虫植物のツルがすると足首から外れ・・・。
「イヤアアアアッ!!」
私は頭から地面へ落下していく。もう駄目だっ!私はここで死ぬ―!
思わずギュッと目を閉じる。
その瞬間、誰かがガシッと抱き留めてくれた。
え・・・?誰・・?
瞑っていた目を恐る恐る開けると、そこには私を抱き留めたダンの姿があった。
「ダ、ダン・・・・。」
「エリス・・・無事だったか?」
ダンは私を地面に下すと尋ねてきた。
「は、はい・・・。何とか・・・ダンも無事で良かったです・・。」
しかし、ダンの服はあちこち破けたり、焦げたような跡がある。
「大分・・・格闘したようですね・・・。」
ダンは私の視線に気づいたのか、自分の着ている服を見ながら言った。
「あ、ああ・・・。まあ無事ではあったが・・・なかなか危ないところだったな。危うく中に放り込まれて溶かされるところだった。」
「よ、よく無事でしたね・・・。」
私はぞっとしながら言った。
「ああ、ちょうど今日の弁当を背中のリュックの中に入れていたんだ。それでリュックごとあいつの口の中に放り込んでやった。そして奴の動きが止まったすきに噴霧器で大量に除草剤をまいてやったのさ。」
「そ、そうだったんですね。」
「それよりエリスこそ大丈夫だったか?驚いたよ。激しい稲妻が見えたかと思ったら、お前がウツボカズラに捕まっていたんだからな。そのあと地面に落下していく姿を見た瞬間、身体が勝手に動いていたよ。でも本当に無事で良かった・・・。まさかこんな所にまでウツボカズラが生息しいたなんて・・・。」
言いながらダンが袖で目元をぬぐう。
え・・・?ひょっとして・・・。
「ダン・・・もしかして・・泣いているのですか・・・?」
「あ、ああ・・・。お前が無事だと分かったら・・涙腺が緩んだようだ。」
ダンは泣き笑いのような笑みを浮かべて私を見つめた。
「大丈夫ですよ、泣かないで下さい。私には必殺技があるんですからそう簡単にはやられませんよ。」
心配かけさせまいと私はわざと胸を張って自慢げに言った。
「え?必殺技・・?何だ、それ?」
ダンが首を傾げて来る。
まあ、どうせトビーにもジョージにも杖の事がバレてるんだから、この際別に構わないか。
「これです、この杖が私の必殺アイテムですよ。」
ダンに杖を見せながら言う。
「え・・?この杖が・・・?別に至って普通に見えるがなあ?」
首を傾げながらダンは杖を見つめる。
「ええそうなんですよ。至って普通の杖に見えるようですが、実はこの杖はですね・・・。」
その時、ダンが何やら恐怖に満ちた顔を浮かべて私の顔よりも高い位置を見つめている。え?何?
振り向いた私は・・・今度こそ肝を冷やした。
何とそこには先程よりも巨大な・・体長5mはあろうかと思われる巨大なウツボカズラがいたのである。
しかも恐ろしい事に口?のような部分からはポタポタと甘い液体のようなものを垂らしている。その姿はまるで・・・。
「逃げるぞっ!エリスッ!このままじゃ・・2人とも奴に喰われてしまうっ!」
言うと、ダンは私の手を掴み、物凄い勢いで走り始めた。
そう・・・最早私達は完全にウツボカズラから捕食される餌と見られている!
すると背後からヒュンヒュンとまるで鞭を振るうような音が迫って来た。ギョッとなって思わず振り向くとウツボカズラが巨体を揺すりながら、つるを自在に操り、私達を捕らえようとしているのだ。
無数に生えたツルは縦横無尽に動き回り、私達を捕まえようとしている。
一方の私は走り回ってもう体力の限界だ・・このままでは・・・確実に私もダンも・・殺られてしまう!!
「ダ、ダンッ!手を・・・私の手を離してくださいッ!!」
「エ、エリスッ!どうするつもりだ?!」
「あの・・・ウツボカズラを倒すんですっ!」
そうだ、さっきだってこの杖で倒せたんだ。ならあのウツボカズラにだって有効なはず・・・!
しかし、ダンは私の手を掴んで走りながら言う。
「駄目だっ!エリス、お前を置いて1人逃げられるかっ!」
「いいから、離してくださいっ!このままでは・・2人とも死にますよ?!」
強引にダンの手を振り払うと、私は杖を振りかざした。しかも・・・無意識のうちに先程とは違う言葉を発していた。
「『神の怒りっ!!』」
すると突然ウツボカズラの上に真っ黒な雲が出現し、そこから激しい雷鳴が鳴り響くと同時に目も眩むような閃光が走ると同時に巨大な破裂音が響き渡った。
そして・・・徐々に目が慣れてきた私とダンの目に飛び込んできたのは真っ黒こげになったウツボカズラであった—。
夕方5時—
スタッフルームに戻った私とダンの前にトビーが慌てて駆けつけて来ると私の手を取り、言った。
「ああ、エリス!君の無事な姿を見る事が出来て本当に嬉しいよ。ご苦労だったね・・。こんなに貴重な薔薇をあんな危険な場所から取って来てくれたなんて・・・本当にありがとう。エリス。」
うっとりとした表情で私を見つめ、次にダンの方を向くと言った。
「ダン。お前もご苦労だったな?」
「ああ・・・。」
ダンは何処か面白くなさそうに答える。それはそうだろう。あれだけ命がけで苦労したのにねぎらいの言葉がそれだけなんて・・・。でも今日は本当に疲れた・・。
「あの・・・トビーさん。今日も疲れたので・・・もう休ませて頂いてもいいですか?」
力なく言うと、トビーが慌てたように言った。
「あ、ああ。すまなかったね。エリス。気が付かなくて・・・・いいよ。もう今日は寮へ戻っても。明日の手伝いも免除してあげるから、せめて夕方の花火の時くらいは顔をみせてくれないかい?」
必死で懇願するトビー。
「はい・・分かりました。では失礼しますね。」
ペコリと頭を下げると私は重い足取りで寮へと戻ったのだった—。
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