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ヤンの章 ㉕ アゼリアの花に想いを寄せて
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ベンジャミン先生の事務所を出て教会への道のりを歩いていた。
辺りはすっかり夜になり、街灯に照らされた石畳の道を歩きながら先程ベンジャミン先生と話をした時の事を思い出していた。
話し合いの結果、僕は卒業までは教会で暮らす事になった。そして『ハイネ』にある法律大学に合格する為に、勉学に励むことを約束した。受験までは後3ヶ月しかない。合格できるか不安はあるけれどもベンジャミン先生の話では、僕の成績なら推薦状を書いて貰えるだろうから、一般入試に比べてそれほど難しくは無いだろうと言われた。
「勉強…頑張らなくちゃな」
アゼリア様もきっと応援してくれているはずだ。
そしてメロディの家の方角と教会へ向かう十字路に差し掛かった時、ふと脳裏にメロディのことが脳裏に浮かんだ。
「そうだ、メロディに報告していこう。オリバーさんも僕がベンジャミン先生の養子になるかどうかを気にしていたし…」
僕はもと来た道を引き返し、メロディの家に足を向けた。
歩く道すがら、思った。
メロディ…僕がベンジャミン先生の養子になる事を決めたと話したら、何と思うだろう?驚くかな?それとも喜んでくれるだろうか?そうだ、もし無事大学に合格出来たならメロディと一緒に『ハイネ』へ行こう…。
メロディと『ハイネ』へ行った後の事を色々想像しながら歩いてると、メロディの住む住宅街にやってきていた。
早くメロディに報告しよう。
自然と足が早まる。
やがてメロディの住む家が見えた時、街灯がある門の近くでメロディが立っているのが見えた。
メロディッ!
何て偶然なんだろう。近付こうとした次の瞬間…。
「え…?」
僕は足を止めた。
さっきは気付かなかったけれども、メロディは1人じゃ無かった。男の人と一緒にいたのだ
その人物は僕の方に背を向けて立ってるので顔は確認出来なかったけれどもメロディと親しということが雰囲気で分かった。
あの人は…誰なんだろう…?
「え…?」
次の瞬間、僕は驚いた。メロディが顔を上に向けて、男の人がメロディに顔を近づけていく。
「!」
もうそこから先は見ていられなかった。僕は背中を向けると、急ぎ足でその場を去っていった。
嘘だ…まさか、メロディが…。男の人と…。
…何処をどう帰って来たのか覚えていなかった。
気付けば僕は教会の前に立っていた。
「…ただいま…」
扉を開けて中へ入るとシスターアンジュの声が聞こえた。
「ヤンッ?!ヤンなの?!」
「は、はい」
返事をして廊下を歩いていくと、シスターアンジュが部屋から飛び出してきた。
「ヤンッ!随分遅かったじゃないの。本当に心配したのよ…」
言いかけたシスターアンジュは次の瞬間、ハッとなって僕を見た。
「ど、どうしたの…?ヤン…顔色が真っ青よ…?何かあったの?」
「い、いえ…何もありません。心配掛けてすみません」
頭を下げた。
「え、ええ。それはもういいけど…でも、本当に大丈夫なの?」
「はい、大丈夫です…ごめんなさい。シスターアンジュ。僕…今日は何だかとても疲れてしまって…今日はもう休ませて下さい」
「ヤン…」
「それじゃ、失礼します」
僕はそれだけ言うと、シスターアンジュをその場に残し、部屋へと向かった―。
辺りはすっかり夜になり、街灯に照らされた石畳の道を歩きながら先程ベンジャミン先生と話をした時の事を思い出していた。
話し合いの結果、僕は卒業までは教会で暮らす事になった。そして『ハイネ』にある法律大学に合格する為に、勉学に励むことを約束した。受験までは後3ヶ月しかない。合格できるか不安はあるけれどもベンジャミン先生の話では、僕の成績なら推薦状を書いて貰えるだろうから、一般入試に比べてそれほど難しくは無いだろうと言われた。
「勉強…頑張らなくちゃな」
アゼリア様もきっと応援してくれているはずだ。
そしてメロディの家の方角と教会へ向かう十字路に差し掛かった時、ふと脳裏にメロディのことが脳裏に浮かんだ。
「そうだ、メロディに報告していこう。オリバーさんも僕がベンジャミン先生の養子になるかどうかを気にしていたし…」
僕はもと来た道を引き返し、メロディの家に足を向けた。
歩く道すがら、思った。
メロディ…僕がベンジャミン先生の養子になる事を決めたと話したら、何と思うだろう?驚くかな?それとも喜んでくれるだろうか?そうだ、もし無事大学に合格出来たならメロディと一緒に『ハイネ』へ行こう…。
メロディと『ハイネ』へ行った後の事を色々想像しながら歩いてると、メロディの住む住宅街にやってきていた。
早くメロディに報告しよう。
自然と足が早まる。
やがてメロディの住む家が見えた時、街灯がある門の近くでメロディが立っているのが見えた。
メロディッ!
何て偶然なんだろう。近付こうとした次の瞬間…。
「え…?」
僕は足を止めた。
さっきは気付かなかったけれども、メロディは1人じゃ無かった。男の人と一緒にいたのだ
その人物は僕の方に背を向けて立ってるので顔は確認出来なかったけれどもメロディと親しということが雰囲気で分かった。
あの人は…誰なんだろう…?
「え…?」
次の瞬間、僕は驚いた。メロディが顔を上に向けて、男の人がメロディに顔を近づけていく。
「!」
もうそこから先は見ていられなかった。僕は背中を向けると、急ぎ足でその場を去っていった。
嘘だ…まさか、メロディが…。男の人と…。
…何処をどう帰って来たのか覚えていなかった。
気付けば僕は教会の前に立っていた。
「…ただいま…」
扉を開けて中へ入るとシスターアンジュの声が聞こえた。
「ヤンッ?!ヤンなの?!」
「は、はい」
返事をして廊下を歩いていくと、シスターアンジュが部屋から飛び出してきた。
「ヤンッ!随分遅かったじゃないの。本当に心配したのよ…」
言いかけたシスターアンジュは次の瞬間、ハッとなって僕を見た。
「ど、どうしたの…?ヤン…顔色が真っ青よ…?何かあったの?」
「い、いえ…何もありません。心配掛けてすみません」
頭を下げた。
「え、ええ。それはもういいけど…でも、本当に大丈夫なの?」
「はい、大丈夫です…ごめんなさい。シスターアンジュ。僕…今日は何だかとても疲れてしまって…今日はもう休ませて下さい」
「ヤン…」
「それじゃ、失礼します」
僕はそれだけ言うと、シスターアンジュをその場に残し、部屋へと向かった―。
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