107 / 107
エピローグ
しおりを挟む
私の身体から光がほとばしり、ジュリエッタの身体を貫いたその瞬間―。
「ギャアアアアアアッ!!」
ジュリエッタが恐ろしい悲鳴を上げてのたうち回った。身体からは蒸気のようなものを吹き出し、どんどんジュリエッタの身体が年老い始めたのだ。
「イヤアアアアッ!やめて!止めて!」
ジュリエッタは必死になって私に手を差し伸べるが、最早その手も枯れ木の様になっている。
「お、おのれ…シルビア…よくもこの私に…」
ジュリエッタの老化していく速さは凄まじかった。けれども私の心は何も感じない。
「ああ…やめて…お、お願い…私が滅んだら…だ、誰がこの国を…」
ぼろ雑巾のような姿になりながら、まだジュリエッタは呻いている。
「この国を治めるのは…本当の王子であるユベール様よ」
私は吐き捨てるように言うと、背後でユベールの動く気配を感じた。
「シルビア。下がっていろ…とどめは俺が刺す」
「…お願いします。ユベール様」
私はスッと後ろに下がると、ユベールは無言で剣を構えたままジュリエッタの傍に近付くと、そのまま身体に剣を突き立てた。
ザクッ!!
「ギャアアアアアーッ!!」
激しい断末魔の声を上げて…ジュリエッタは完全に動かなくなった。そしてユベールの足元には背丈が半分ほどに縮んでしまったまるで枯れ木のような姿に変わり果てたジュリエッタの姿があった。
ユベールがため息をついて振り返った。いつの間にか夜が明け、太陽の光がユベールの身体を背後から照らしている。
「シルビア…全て終わったな?」
そこに立つのは、今までにない位、優しい笑みを浮かべたユベールだった。
「ユベール様…わ、私が…怖くないのですか…?」
「怖い?何故お前を怖いと思うんだ?」
ユベールは私に歩み寄ると、強く抱き寄せて来た。
「シルビア…今度はお前が助かって…本当に良かった…」
「ユ、ユベール様…」
私はユベールの胸に顔をうずめ、涙した―。
****
その後はものすごい騒ぎとなった。ジュリエッタによって掛けられた魔法は解け、アンリ王子…基、アンリ侯爵はジュリエッタの部屋の中で発見された。どうやら魔法による特殊な封印が掛けられていたようだった。そして自分が本当は王子では無かった事に気が付いていた。そしてユベールは真の王子として国王に謁見することになり、私たちの試験は終了となった―。
ユベールを含め、15年以上魔法に掛けられていた人々はジュリエッタのしでかした処理に追われ、私はユベールに会えない日々が続いていた…。
そして三日後―。
私は屋敷に帰る為に馬車の前に立っていた。そして目の前にはアンリ侯爵がいる。
「シルビア…本当に帰ってしまうのかい?」
「はい、もう試験も終了しましたし…他の残りの令嬢達も殆ど帰ってしまいましたから」
私は清々しい顔で答える。
「そうかい…?」
アンリ侯爵はチラリと背後を見ると、そこには警備の兵士が立っている。
「彼らは皆…僕を見張っているのさ。一部の人々からは僕は謀反人とみなされているからね」
寂しげに言うアンリ侯爵。
「そうですか…それでアンリ侯爵。元の自分を取り戻した気分はどうですか?」
「うん、悪くないね。今までずっと心のどこかに合った違和感を感じなくなった。だけど…本当にユベール王子には悪い事をしてしまったと思っているよ…。実はユベール王子の額には傷跡があるんだけど…その傷だって僕とユベール王子が子供の頃に剣術の練習で負わせてしまった傷だったのに…僕には傷跡すら無いのに、僕に傷を負わせたとしてユベール王子を脅迫していたのだから…」
項垂れるアンリ侯爵。
「仕方無いですよ。操られていたのですから。それでは、私も行きますね」
馬車に乗り込もうとしたとき、アンリ侯爵が声を掛けて来た。
「シルビア」
「はい?」
「本当に…ユベール王子には会わなくていいのかい?」
ユベール…その言葉を聞くとズキリと胸が痛む。だけど、彼はこの国の王子。元々はアンリ侯爵がジュリエッタに操られていなければ、会う事だって叶わないような方だ。きっと、彼はこの先今の自分に見合う結婚相手を見つけるだろう。私は…ほんの僅かでもユベールと愛し合えただけで十分だ。だって…12回のループを終えて初めて、結ばれたのだから。それだけでもう思い残す事は何も無い。
「はい、いいんです。それではアンリ侯爵…御機嫌よう」
「気を付けてね」
アンリ侯爵は馬車のドアを閉めた―。
ガラガラガラガラ…
走り続ける馬車の中で私はずっと俯いていた。ユベール…最後に一目会いたかった…。
その時―。
「…まれっ!その馬車…止まれッ!」
「え…?」
驚いて馬車の窓から外を見ると、馬にまたがったユベールが物凄い速さでこちらへ近づいて来る。御者も驚いて馬車を止めるとユベールはすぐに追いつき、ヒラリと飛び降りた。そして怖い顔で馬車の扉を開けると私の向かい側の席に座り込んだ。
「ユ、ユベール様…」
「何故だ?」
「え?」
「何故、勝手に帰ろうとした?」
「あ、それは…試験が終わったからです…。もう私達の役目も終わったので…」
「何が役目は終わっただ?お前の役目は終わっていないだろう?」
ユベールはイライラした口調で私を見た。
「え…?役目…?」
すると突然ユベールが私の右手首を掴み、グイッ強く引き寄せて来た。
「え?あ、キャアアッ!」
気付けば私はユベールの膝の上に乗っていた。眼前には美しいユベールの顔があり、もう恥ずかしくてたまらない。
「お、降ろして下さいっ!は、恥ずかしいので…」
するとユベールが私に耳元に口を寄せると言った。
「恥ずかしい?俺達はもう身体を重ねているのに?」
その言葉に顔がカッと熱くなる。
「あ、あの、それは…んっ!」
私はユベールの口づけで言葉を塞がれた。ユベール…。私はユベールの首に腕を回し、彼の深い口付けに応えた。
やがて長い口付けを終えるとユベールは言った。
「シルビア、お前を愛している。このままお前を城へ連れて帰る許可をくれないか?」
「で、ですが…私とユベール様では身分が…そ、それに私はもう魔力を使い切ってしまったのですよ?」
そう、あの日以来…私の力は発動しなくなっていた。恐らく全てはジュリエッタの時を急激に進めたことで使い切ってしまったのだろう。
するとユベールは笑みを浮かべると言った。
「俺が魔力を欲しているハズがないだろう?俺が欲しいのはシルビア。お前だけだ」
「ユ、ユベール様…」
私の目から涙が流れた。それをユベールが親指で拭いながら私に再度言う。
「愛している。シルビア。どうか俺と結婚して欲しい」
「は…はい!」
私はユベールに抱きつき…その夜、再び彼に抱かれた―。
そして時は流れ…。
****
7月7日―
ついに私とユベールの結婚式を迎える日がやって来た。
私は真っ白なウェディングドレスに身を包み、控室で待っていた。するとそこへやはり真っ白なスーツに身を包んだユベールが部屋の中へ入って来た。
「シルビア、待たせたな?」
そして私に手を伸ばす。
「いいえ、こんなの待った内に入りません」
そしてユベールの手を取ると言った。
「愛しています。ユベール様」
「シルビア…」
瞳を閉じたユベールの顔が近付いて来たので、私もそっと目を閉じるとすぐに唇が重なって来た。
ユベールと口づけを交わしながら、私は思った。
だって…私は貴方に再び会うために…12回もの時をループして来たのだから―。
<完>
「ギャアアアアアアッ!!」
ジュリエッタが恐ろしい悲鳴を上げてのたうち回った。身体からは蒸気のようなものを吹き出し、どんどんジュリエッタの身体が年老い始めたのだ。
「イヤアアアアッ!やめて!止めて!」
ジュリエッタは必死になって私に手を差し伸べるが、最早その手も枯れ木の様になっている。
「お、おのれ…シルビア…よくもこの私に…」
ジュリエッタの老化していく速さは凄まじかった。けれども私の心は何も感じない。
「ああ…やめて…お、お願い…私が滅んだら…だ、誰がこの国を…」
ぼろ雑巾のような姿になりながら、まだジュリエッタは呻いている。
「この国を治めるのは…本当の王子であるユベール様よ」
私は吐き捨てるように言うと、背後でユベールの動く気配を感じた。
「シルビア。下がっていろ…とどめは俺が刺す」
「…お願いします。ユベール様」
私はスッと後ろに下がると、ユベールは無言で剣を構えたままジュリエッタの傍に近付くと、そのまま身体に剣を突き立てた。
ザクッ!!
「ギャアアアアアーッ!!」
激しい断末魔の声を上げて…ジュリエッタは完全に動かなくなった。そしてユベールの足元には背丈が半分ほどに縮んでしまったまるで枯れ木のような姿に変わり果てたジュリエッタの姿があった。
ユベールがため息をついて振り返った。いつの間にか夜が明け、太陽の光がユベールの身体を背後から照らしている。
「シルビア…全て終わったな?」
そこに立つのは、今までにない位、優しい笑みを浮かべたユベールだった。
「ユベール様…わ、私が…怖くないのですか…?」
「怖い?何故お前を怖いと思うんだ?」
ユベールは私に歩み寄ると、強く抱き寄せて来た。
「シルビア…今度はお前が助かって…本当に良かった…」
「ユ、ユベール様…」
私はユベールの胸に顔をうずめ、涙した―。
****
その後はものすごい騒ぎとなった。ジュリエッタによって掛けられた魔法は解け、アンリ王子…基、アンリ侯爵はジュリエッタの部屋の中で発見された。どうやら魔法による特殊な封印が掛けられていたようだった。そして自分が本当は王子では無かった事に気が付いていた。そしてユベールは真の王子として国王に謁見することになり、私たちの試験は終了となった―。
ユベールを含め、15年以上魔法に掛けられていた人々はジュリエッタのしでかした処理に追われ、私はユベールに会えない日々が続いていた…。
そして三日後―。
私は屋敷に帰る為に馬車の前に立っていた。そして目の前にはアンリ侯爵がいる。
「シルビア…本当に帰ってしまうのかい?」
「はい、もう試験も終了しましたし…他の残りの令嬢達も殆ど帰ってしまいましたから」
私は清々しい顔で答える。
「そうかい…?」
アンリ侯爵はチラリと背後を見ると、そこには警備の兵士が立っている。
「彼らは皆…僕を見張っているのさ。一部の人々からは僕は謀反人とみなされているからね」
寂しげに言うアンリ侯爵。
「そうですか…それでアンリ侯爵。元の自分を取り戻した気分はどうですか?」
「うん、悪くないね。今までずっと心のどこかに合った違和感を感じなくなった。だけど…本当にユベール王子には悪い事をしてしまったと思っているよ…。実はユベール王子の額には傷跡があるんだけど…その傷だって僕とユベール王子が子供の頃に剣術の練習で負わせてしまった傷だったのに…僕には傷跡すら無いのに、僕に傷を負わせたとしてユベール王子を脅迫していたのだから…」
項垂れるアンリ侯爵。
「仕方無いですよ。操られていたのですから。それでは、私も行きますね」
馬車に乗り込もうとしたとき、アンリ侯爵が声を掛けて来た。
「シルビア」
「はい?」
「本当に…ユベール王子には会わなくていいのかい?」
ユベール…その言葉を聞くとズキリと胸が痛む。だけど、彼はこの国の王子。元々はアンリ侯爵がジュリエッタに操られていなければ、会う事だって叶わないような方だ。きっと、彼はこの先今の自分に見合う結婚相手を見つけるだろう。私は…ほんの僅かでもユベールと愛し合えただけで十分だ。だって…12回のループを終えて初めて、結ばれたのだから。それだけでもう思い残す事は何も無い。
「はい、いいんです。それではアンリ侯爵…御機嫌よう」
「気を付けてね」
アンリ侯爵は馬車のドアを閉めた―。
ガラガラガラガラ…
走り続ける馬車の中で私はずっと俯いていた。ユベール…最後に一目会いたかった…。
その時―。
「…まれっ!その馬車…止まれッ!」
「え…?」
驚いて馬車の窓から外を見ると、馬にまたがったユベールが物凄い速さでこちらへ近づいて来る。御者も驚いて馬車を止めるとユベールはすぐに追いつき、ヒラリと飛び降りた。そして怖い顔で馬車の扉を開けると私の向かい側の席に座り込んだ。
「ユ、ユベール様…」
「何故だ?」
「え?」
「何故、勝手に帰ろうとした?」
「あ、それは…試験が終わったからです…。もう私達の役目も終わったので…」
「何が役目は終わっただ?お前の役目は終わっていないだろう?」
ユベールはイライラした口調で私を見た。
「え…?役目…?」
すると突然ユベールが私の右手首を掴み、グイッ強く引き寄せて来た。
「え?あ、キャアアッ!」
気付けば私はユベールの膝の上に乗っていた。眼前には美しいユベールの顔があり、もう恥ずかしくてたまらない。
「お、降ろして下さいっ!は、恥ずかしいので…」
するとユベールが私に耳元に口を寄せると言った。
「恥ずかしい?俺達はもう身体を重ねているのに?」
その言葉に顔がカッと熱くなる。
「あ、あの、それは…んっ!」
私はユベールの口づけで言葉を塞がれた。ユベール…。私はユベールの首に腕を回し、彼の深い口付けに応えた。
やがて長い口付けを終えるとユベールは言った。
「シルビア、お前を愛している。このままお前を城へ連れて帰る許可をくれないか?」
「で、ですが…私とユベール様では身分が…そ、それに私はもう魔力を使い切ってしまったのですよ?」
そう、あの日以来…私の力は発動しなくなっていた。恐らく全てはジュリエッタの時を急激に進めたことで使い切ってしまったのだろう。
するとユベールは笑みを浮かべると言った。
「俺が魔力を欲しているハズがないだろう?俺が欲しいのはシルビア。お前だけだ」
「ユ、ユベール様…」
私の目から涙が流れた。それをユベールが親指で拭いながら私に再度言う。
「愛している。シルビア。どうか俺と結婚して欲しい」
「は…はい!」
私はユベールに抱きつき…その夜、再び彼に抱かれた―。
そして時は流れ…。
****
7月7日―
ついに私とユベールの結婚式を迎える日がやって来た。
私は真っ白なウェディングドレスに身を包み、控室で待っていた。するとそこへやはり真っ白なスーツに身を包んだユベールが部屋の中へ入って来た。
「シルビア、待たせたな?」
そして私に手を伸ばす。
「いいえ、こんなの待った内に入りません」
そしてユベールの手を取ると言った。
「愛しています。ユベール様」
「シルビア…」
瞳を閉じたユベールの顔が近付いて来たので、私もそっと目を閉じるとすぐに唇が重なって来た。
ユベールと口づけを交わしながら、私は思った。
だって…私は貴方に再び会うために…12回もの時をループして来たのだから―。
<完>
11
お気に入りに追加
337
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(7件)
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢ですが、ヒロインの恋を応援していたら婚約者に執着されています
窓辺ミナミ
ファンタジー
悪役令嬢の リディア・メイトランド に転生した私。
シナリオ通りなら、死ぬ運命。
だけど、ヒロインと騎士のストーリーが神エピソード! そのスチルを生で見たい!
騎士エンドを見学するべく、ヒロインの恋を応援します!
というわけで、私、悪役やりません!
来たるその日の為に、シナリオを改変し努力を重ねる日々。
あれれ、婚約者が何故か甘く見つめてきます……!
気付けば婚約者の王太子から溺愛されて……。
悪役令嬢だったはずのリディアと、彼女を愛してやまない執着系王子クリストファーの甘い恋物語。はじまりはじまり!
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました★
感想有難うございます。次話で完結です。
感想ありがとうございます。すみません、今私的で忙しく、更新止まっていますが、もうそろそろ再開します。お待ち下さい