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1章 11 私の特技とは
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「うん、これなら大丈夫そうね。それにしても手頃な大きさのマッチ箱があってよかったわ。だけど、この世界で私のテクニックが受けるかなぁ?」
テーブルの上に乗せた4つのマッチ箱を見つめ、ポツリと呟いた時。
「リアンナ様……? 起きてらしたのですか?」
背後でニーナの声が聞こえた。ふりむくと、眠そうに瞼をこすりながらベッドから身を起こしているニーナの姿がある。
「ええ、おはよう。ニーナ」
「おはようございます、リアンナ様。随分と早いお目覚めだったのですね?」
ニーナがベッドから降りてきて、首を傾げた。
「これはマッチ箱ですよね? テーブルの上に置いて一体何をなさっていたのですか?」
そのとき、私に脳裏に閃いた。そうだ! まずはニーナで試してみよう!
「先ずは着替えてきて。それが終わってから説明してあげるから」
「はい。分かりました」
返事をしたニーナはすぐに着替えをするために、私の側から離れていった。
――数分後。
「リアンナ様、着替えてまいりました」
私の前に薄紫色のワンピースにエプロンドレスを身につけたニーナが姿を現した。
「あら~良く似合っているじゃない」
「ありがとうございます。でも、よろしかったのですか? 私やジャンにまで洋服を買ってくださるなんて」
ニーナが申し訳無さそうに俯いた。
「何言ってるの。メイド服姿でずっといるわけにいかないでしょう? それじゃ尋ねるけど、メイド姿で食堂に入って食事したりできる?」
「……う~ん……出来ない……と思います」
「そうでしょう? だからこれは必要経費なの。それに昨夜、言ったよね? これからは私がニーナとジャンの雇用主になるって。これからは2人にも色々と働いてもらわなければならないんだから。それだけ頼りにしてるんだよ?」
「リアンナ様……分かりました! 私もジャンも精一杯がんばりますね!」
ニーナは笑顔で返事をする。
「うん、頼りにしてるわ。それじゃ、早速だけど……座ってくれる?」
向かい側の席を勧めた。
「はい、失礼します」
背筋を正して向かい側に座ったリーナ。私は1箱だけ隅に寄せていたマッチ箱を手に取った。
「ニーナ、これ何か分かる?」
「え? マッチ箱ですよね?」
「ええ。でも中身は違うの」
マッチ箱を引き出すと、中身は貝で出来た3つのボタンが入っている。
「ボタン……? ですか?」
「そう、ボタンよ」
再びマッチ箱の蓋を閉めると、手にとって小刻みに振ってみた。
すると中でカチャカチャと音が聞こえる。
「どう? 聞こえた?」
「はい、聞こえます」
「そう。それじゃ、ここからが本番」
私はテーブルの上に3つ並んだマッチ箱を指さした。
「いい。このマッチ箱には1箱だけ、さっきと同じボタンが入っているの。聞こえる?」
一番右端のマッチ箱を手に取り、振ってみると先ほどと同じ音がカチャカチャと聞こえる。
「聞こえましたね」
「うん、それじゃ残りのマッチ箱を振ってみるね」
次に真ん中、一番左とマッチ箱を振ってみると音は鳴らない。
「……どれも鳴りませんね」
「そう。だって今ボタンが入っているのはこの右端のマッチ箱だけだから」
再度手にとって、振ってみると音がカチャカチャ鳴る。
「確かに、それだけ鳴りますね」
頷くニーナ。ここからが本番だ。
「それじゃ、今からこのマッチ箱を入れ替えていくからよ~く見ていてね」
「はい」
そこで私は、ゆっくり3つのマッチ箱の位置を入れ替えていく。
そしてその様子を真剣に見つめるニーナ。
そろそろ、この辺でやめておこう。
「はい、マッチ箱の入れ替えはここまで。それでは尋ねます。今、ボタンが入っているマッチ箱はどれでしょう」
間違えずにマッチ箱の動きを見ていれば、誰でも今ボタンが入った箱は一番左を指差すはず。
現に、そうなるように動かしたからだ。
「え~と……これですね」
案の定、ニーナは一番左のマッチ箱を指差す。
けれど……。
「それじゃ、マッチ箱を振ってみるね」
私はニーナが指さしたマッチ箱を振ってみた。
「え……? 音が鳴らない……?」
ニーナが目を見開く。
「それじゃ、次は真ん中を振ってみるね」
真ん中のマッチ箱を振っても音は鳴らない。そして最後に一番左のマッチ箱を振ってみる。
カチャカチャ
「え!? お、音が鳴った? もしかして私……見落としてしまったのでしょうか?」
「それはどうかな~。それじゃ、今度はもっと分かりやすくしてあげる」
マッチ箱には馬の絵が描かれている。私はわざと馬の絵が上下逆さまになるように向きを変えてマッチ箱を振ってみる。
カチャカチャ
「どう? 音は聞こえた?」
「はい、バッチリ聞こえました」
大きく頷くニーナ。
「それじゃ、またさっきみたいにマッチ箱を動かしていくからね」
私はニーナが見ている前で、3つのマッチ箱を動かしていく。
「……はい。それじゃ、ボタンが入っているマッチ箱はどれでしょう」
「迷うことはありません。先程向きを変えたこのマッチ箱ですよね?」
ニーナは迷うこと無く、先程音が鳴ったマッチ箱を指さした。
……思った通りの反応だ。
「それじゃ、振ってみるわね」
私はニーナが指さしたマッチ箱を左手にとって振ってみる。
「……え? 音が鳴らない……そ、そんな! さっき、確かに鳴りましたよ!」
「それじゃ、次に隣りのマッチ箱を振ってみるからね。よーく聞いていてよ?」
私は真ん中のマッチ箱を右手で取り……。
カチャカチャ
「ええっ!! お、音が鳴った!? そ、そんな!!」
驚いたニーナはついに席を立ってしまった。
「どう? 驚いた?」
すると言葉をなくした様子でコクコクと頷くニーナ。
ニーナは思っていた以上に良い、反応を見せてくれた。
これなら、他の人たちも驚いてくれるに違いない。
そう、私の特技はマジック。
そして今披露したのは初歩中の初歩。誰でもちょっと練習すればできるマジックだ。
交通事故にさえ遭わなければ、本日は都内の特設会場で仲間たちと共にマジックを披露することになっていたのだ。
この世界で生きていくために、マジックを披露してお金儲けをしてやるのだから……。
私は自分自身に言い聞かせるのだった――
テーブルの上に乗せた4つのマッチ箱を見つめ、ポツリと呟いた時。
「リアンナ様……? 起きてらしたのですか?」
背後でニーナの声が聞こえた。ふりむくと、眠そうに瞼をこすりながらベッドから身を起こしているニーナの姿がある。
「ええ、おはよう。ニーナ」
「おはようございます、リアンナ様。随分と早いお目覚めだったのですね?」
ニーナがベッドから降りてきて、首を傾げた。
「これはマッチ箱ですよね? テーブルの上に置いて一体何をなさっていたのですか?」
そのとき、私に脳裏に閃いた。そうだ! まずはニーナで試してみよう!
「先ずは着替えてきて。それが終わってから説明してあげるから」
「はい。分かりました」
返事をしたニーナはすぐに着替えをするために、私の側から離れていった。
――数分後。
「リアンナ様、着替えてまいりました」
私の前に薄紫色のワンピースにエプロンドレスを身につけたニーナが姿を現した。
「あら~良く似合っているじゃない」
「ありがとうございます。でも、よろしかったのですか? 私やジャンにまで洋服を買ってくださるなんて」
ニーナが申し訳無さそうに俯いた。
「何言ってるの。メイド服姿でずっといるわけにいかないでしょう? それじゃ尋ねるけど、メイド姿で食堂に入って食事したりできる?」
「……う~ん……出来ない……と思います」
「そうでしょう? だからこれは必要経費なの。それに昨夜、言ったよね? これからは私がニーナとジャンの雇用主になるって。これからは2人にも色々と働いてもらわなければならないんだから。それだけ頼りにしてるんだよ?」
「リアンナ様……分かりました! 私もジャンも精一杯がんばりますね!」
ニーナは笑顔で返事をする。
「うん、頼りにしてるわ。それじゃ、早速だけど……座ってくれる?」
向かい側の席を勧めた。
「はい、失礼します」
背筋を正して向かい側に座ったリーナ。私は1箱だけ隅に寄せていたマッチ箱を手に取った。
「ニーナ、これ何か分かる?」
「え? マッチ箱ですよね?」
「ええ。でも中身は違うの」
マッチ箱を引き出すと、中身は貝で出来た3つのボタンが入っている。
「ボタン……? ですか?」
「そう、ボタンよ」
再びマッチ箱の蓋を閉めると、手にとって小刻みに振ってみた。
すると中でカチャカチャと音が聞こえる。
「どう? 聞こえた?」
「はい、聞こえます」
「そう。それじゃ、ここからが本番」
私はテーブルの上に3つ並んだマッチ箱を指さした。
「いい。このマッチ箱には1箱だけ、さっきと同じボタンが入っているの。聞こえる?」
一番右端のマッチ箱を手に取り、振ってみると先ほどと同じ音がカチャカチャと聞こえる。
「聞こえましたね」
「うん、それじゃ残りのマッチ箱を振ってみるね」
次に真ん中、一番左とマッチ箱を振ってみると音は鳴らない。
「……どれも鳴りませんね」
「そう。だって今ボタンが入っているのはこの右端のマッチ箱だけだから」
再度手にとって、振ってみると音がカチャカチャ鳴る。
「確かに、それだけ鳴りますね」
頷くニーナ。ここからが本番だ。
「それじゃ、今からこのマッチ箱を入れ替えていくからよ~く見ていてね」
「はい」
そこで私は、ゆっくり3つのマッチ箱の位置を入れ替えていく。
そしてその様子を真剣に見つめるニーナ。
そろそろ、この辺でやめておこう。
「はい、マッチ箱の入れ替えはここまで。それでは尋ねます。今、ボタンが入っているマッチ箱はどれでしょう」
間違えずにマッチ箱の動きを見ていれば、誰でも今ボタンが入った箱は一番左を指差すはず。
現に、そうなるように動かしたからだ。
「え~と……これですね」
案の定、ニーナは一番左のマッチ箱を指差す。
けれど……。
「それじゃ、マッチ箱を振ってみるね」
私はニーナが指さしたマッチ箱を振ってみた。
「え……? 音が鳴らない……?」
ニーナが目を見開く。
「それじゃ、次は真ん中を振ってみるね」
真ん中のマッチ箱を振っても音は鳴らない。そして最後に一番左のマッチ箱を振ってみる。
カチャカチャ
「え!? お、音が鳴った? もしかして私……見落としてしまったのでしょうか?」
「それはどうかな~。それじゃ、今度はもっと分かりやすくしてあげる」
マッチ箱には馬の絵が描かれている。私はわざと馬の絵が上下逆さまになるように向きを変えてマッチ箱を振ってみる。
カチャカチャ
「どう? 音は聞こえた?」
「はい、バッチリ聞こえました」
大きく頷くニーナ。
「それじゃ、またさっきみたいにマッチ箱を動かしていくからね」
私はニーナが見ている前で、3つのマッチ箱を動かしていく。
「……はい。それじゃ、ボタンが入っているマッチ箱はどれでしょう」
「迷うことはありません。先程向きを変えたこのマッチ箱ですよね?」
ニーナは迷うこと無く、先程音が鳴ったマッチ箱を指さした。
……思った通りの反応だ。
「それじゃ、振ってみるわね」
私はニーナが指さしたマッチ箱を左手にとって振ってみる。
「……え? 音が鳴らない……そ、そんな! さっき、確かに鳴りましたよ!」
「それじゃ、次に隣りのマッチ箱を振ってみるからね。よーく聞いていてよ?」
私は真ん中のマッチ箱を右手で取り……。
カチャカチャ
「ええっ!! お、音が鳴った!? そ、そんな!!」
驚いたニーナはついに席を立ってしまった。
「どう? 驚いた?」
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ニーナは思っていた以上に良い、反応を見せてくれた。
これなら、他の人たちも驚いてくれるに違いない。
そう、私の特技はマジック。
そして今披露したのは初歩中の初歩。誰でもちょっと練習すればできるマジックだ。
交通事故にさえ遭わなければ、本日は都内の特設会場で仲間たちと共にマジックを披露することになっていたのだ。
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