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21 彼のためにも
しおりを挟む稽古がなくなった代わりに増えた、《夜の稽古》
なぜこのような行為をするのか、聞いてみても、答えはなかった。
ただ、その指で、弄ぶだけ……。
ネオの本心が、わからない。
否……
聞いて、ネオが離れてしまうのが怖い。
「お嬢様は、こちらのお稽古は得意でいらっしゃるのですね」
腰に指を滑らせると、下着の中に手を入れた。
「ほら、こんなに愛液が滴っている」
「っぁ、ひぁ……っ!」
グチュっと、卑猥な音が耳に届く。
静かな部屋に響き渡り、恥ずかしさで腰を動かした。
ネオは、おや、と首をかしげた。
「もっと触って欲しいという、おねだり、ですか」
「ち、ちが……っ!」
「素直になれば、もっと気持ちよくして差し上げますよ」
そういいながら、下着をゆっくりと脱がせていく。
太ももから抜けていき、足元へと落ちる。
シアのスカートをまくり上げると、なにも身につけていない体をあらわにさせた。
太ももを伝う、愛液。
見られていると思うと、より、熱を帯びる。
ジンジンとして、どうしたらいいのかわからない。
もどかしい気持ちで、ネオを見つめる。
ネオの足が、太もものあいだに割って入る。
触れたあたりが、ビクンッと跳ねた。
ネオは、くくく、と笑った。
「いわないと、わかりませんよ」
「ひ、ぁっ……む、りぃ……っ」
「なにが、ですか?」
シアの瞳には、しだいに涙が浮かぶ。
やめて欲しいのに。
体が、ネオを求めてしまう。
熱を帯びた体に触れる手を、もっと欲しいと願ってしまう。
この熱の正体が、なんなのか――…
シアは知らない。
だから、どうすればいいのか、わからない。
言葉に詰まっていると、ネオの指が、股のあたりに触れた。
固くなった蕾。
すっと撫でると、シアの体が跳ね上がった。
「ひぁっ、んぁっン!!」
電気が走ったみたいに、体中がビリビリとする。
もっと、ネオに触れて欲しい。
もっと、求めて欲しい。
私だけを、見て欲しい。
欲望だらけの感情が、シアの心を支配する。
「も、っ…とぉ…っ」
羞恥心を捨てて、シアは欲望に忠実になる。
その言葉を聞いたネオは、さらに蕾に触れた。
擦るように何度も往復する指先。
愛液が溢れて、太ももを濡らす。
「あっ、ぁひぅっ……ンぁっ」
「お嬢様、私の指で、イッてください」
イクって、なに……?
どういうこと……?
わからない。
けれど……
いま確実にいえることは、もっと触れて欲しいということ。
「お嬢様……お嬢様……っ」
「あ、あぁっン、……ネ、オ……っ!!」
ビクンッ!!
と大きく、体が跳ね上がる。
体が仰け反り、足の指が天井を向いてビクビクと震える。
呼吸が乱れ、体の火照りが気怠さを増す。
ネオは、優しく頭を撫でた。
「上手に、イケましたね」
「――…っ!!」
これが、イクという感覚。
体がビリビリしていて、動けない。
初めての感覚。
シアは、ぐっと唇を噛みしめた。
「もう、嫌……」
「シアお嬢様」
「ネオの顔、見たくない。出てって……」
そう言葉を紡ぐと、ネオはすっと体を離した。
「仰せのままに」
そういって、ネオは部屋をあとにした。
なぜこのような行為をするのか、聞いてみても、答えはなかった。
ただ、その指で、弄ぶだけ……。
ネオの本心が、わからない。
否……
聞いて、ネオが離れてしまうのが怖い。
「お嬢様は、こちらのお稽古は得意でいらっしゃるのですね」
腰に指を滑らせると、下着の中に手を入れた。
「ほら、こんなに愛液が滴っている」
「っぁ、ひぁ……っ!」
グチュっと、卑猥な音が耳に届く。
静かな部屋に響き渡り、恥ずかしさで腰を動かした。
ネオは、おや、と首をかしげた。
「もっと触って欲しいという、おねだり、ですか」
「ち、ちが……っ!」
「素直になれば、もっと気持ちよくして差し上げますよ」
そういいながら、下着をゆっくりと脱がせていく。
太ももから抜けていき、足元へと落ちる。
シアのスカートをまくり上げると、なにも身につけていない体をあらわにさせた。
太ももを伝う、愛液。
見られていると思うと、より、熱を帯びる。
ジンジンとして、どうしたらいいのかわからない。
もどかしい気持ちで、ネオを見つめる。
ネオの足が、太もものあいだに割って入る。
触れたあたりが、ビクンッと跳ねた。
ネオは、くくく、と笑った。
「いわないと、わかりませんよ」
「ひ、ぁっ……む、りぃ……っ」
「なにが、ですか?」
シアの瞳には、しだいに涙が浮かぶ。
やめて欲しいのに。
体が、ネオを求めてしまう。
熱を帯びた体に触れる手を、もっと欲しいと願ってしまう。
この熱の正体が、なんなのか――…
シアは知らない。
だから、どうすればいいのか、わからない。
言葉に詰まっていると、ネオの指が、股のあたりに触れた。
固くなった蕾。
すっと撫でると、シアの体が跳ね上がった。
「ひぁっ、んぁっン!!」
電気が走ったみたいに、体中がビリビリとする。
もっと、ネオに触れて欲しい。
もっと、求めて欲しい。
私だけを、見て欲しい。
欲望だらけの感情が、シアの心を支配する。
「も、っ…とぉ…っ」
羞恥心を捨てて、シアは欲望に忠実になる。
その言葉を聞いたネオは、さらに蕾に触れた。
擦るように何度も往復する指先。
愛液が溢れて、太ももを濡らす。
「あっ、ぁひぅっ……ンぁっ」
「お嬢様、私の指で、イッてください」
イクって、なに……?
どういうこと……?
わからない。
けれど……
いま確実にいえることは、もっと触れて欲しいということ。
「お嬢様……お嬢様……っ」
「あ、あぁっン、……ネ、オ……っ!!」
ビクンッ!!
と大きく、体が跳ね上がる。
体が仰け反り、足の指が天井を向いてビクビクと震える。
呼吸が乱れ、体の火照りが気怠さを増す。
ネオは、優しく頭を撫でた。
「上手に、イケましたね」
「――…っ!!」
これが、イクという感覚。
体がビリビリしていて、動けない。
初めての感覚。
シアは、ぐっと唇を噛みしめた。
「もう、嫌……」
「シアお嬢様」
「ネオの顔、見たくない。出てって……」
そう言葉を紡ぐと、ネオはすっと体を離した。
「仰せのままに」
そういって、ネオは部屋をあとにした。
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