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フレーベル家の事情 ④
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「ねぇ、お母様。この恰好おかしくないかしら?」
ピンク色の薔薇模様があしらわれたドレスを着たモニカが鏡を前に尋ねて来た。
「大丈夫、素敵よ。お前は頭は悪いけれどもとても美人だからね」
言いながら私も自分のドレス姿がおかしくないか、鏡の前でチェックする。
「何よ、頭が悪いだけ余計よ」
モニカはブツブツ言っているが、聞こえないふりをした。何しろ、これから初対面する王太子の事で私は頭が一杯になっていたからだ。
「いい?モニカ。お前はただニコニコ笑って私の隣に座っていればいいのだからね?王太子様と結婚したいなら、私の言う通りにするのよ?」
「分ったわよ」
口を尖らせながら返事をするモニカ。そこへ侍女長のイライジャが慌ててやって来た。
「奥様、いつまで王太子様をお待たせするつもりですか?もうかれこれ1時間近くお待たせしているのですよ?早くいらして下さい!」
「え?もう1時間も経過していたの?た、大変だわっ!」
何て事だろう。衣装選びに夢中になって時間の事を忘れていた。
「モニカ、早く来なさい!急ぐわよ!」
「はい、お母様っ!」
そして私達はドレスの裾をたくし上げて、急いで応接室へと向かった―。
****
応接室に入るなり、私はすぐに頭を下げて挨拶をした。
「どうもお待たせ致しました。初めまして、王太子様。ただいまフレーベル家の当主であるダミアンは不在の為、代わって私、妻でありますアビゲイル・フレーベルがご挨拶に伺いました。隣におりますのは娘のモニカです。どうぞよろしくお願い致します」
そして笑みを浮かべながら顔を上げてギョッとしてしまった。我が家自慢の肘掛け椅子に座るスーツ姿の若く美しい男性が王太子様であると言う事はすぐに分った。しかし彼の背後に控える屈強そうな5人の男たち…。彼らの恰好はどう見ても近衛兵に見える。しかも何故か全員こちらに敵意を向けているのがひしひしと感じられた。
何故近衛兵を連れてこの屋敷へ?背中から嫌な汗が噴き出て来るのを感じた。
一方、モニカは近衛兵の敵意を感じる事も無く、王太子様の姿を見て頬を染めている。しかし、肝心の王太子様はモニカを見向きもしない。
何か変だ。モニカに会いに来たのでは無いのだろうか?しかし、ここでひるんではいけない。
「それでは私共も失礼して椅子に掛けさせて頂きます」
そしてモニカに目配せする。この馬鹿娘は王太子様にまだ挨拶すらしていない。早く挨拶をさせなければ。
しかし―。
ドサッ
モニカは挨拶もしないうちにさっさと椅子に腰かけてしまったのだ。私は頭を抱えたくなった。いくら物覚えが悪くても礼儀作法位、家庭教師をつけておくべきだった。今更ながらアゼリアにばかり教育を受けさせていたのを後悔するも、もう遅い。
「あ、あら。モニカったら初めて会う王太子様に緊張して挨拶も忘れてしまったようですわね。ホホホホ…」
誤魔化し笑いをしながら私も椅子に腰を下ろした。すると初めて王太子様が口を開いた。
「初めて会う…か。やっぱりあなた方は一介の使用人の顔すら覚えていない…という事なんだね?」
そして口元に笑みを浮かべながら私とモニカを交互に見る。
「え…?今、何と仰ったのでしょうか?」
言ってる意味が分からず、首を傾げた。
「見覚えが無いですか?僕の顔に」
「見覚えって…」
失礼とは思いつつ、私はじっと王太子様の顔を見つめた。…駄目だ、全く思い出せない。
「申し訳ございません…全く見覚えがありません…」
するとモニカが手を挙げた。
「はい!私は覚えています!」
「へ~。本当かい?それならどこだった?」
王太子様は眼を細めてモニカを見た。本当に?本当にモニカは王太子様を見たことがあるのだろうか?
「先月町で私達すれ違いましたよね?そこで王太子様は私を見初めてくれたのですよね?」
こ、この馬鹿娘っ!モニカを黙らせておくべきだった。そんな見え透いた嘘をつくなんて…!王太子様も余程驚いたのか目を見開いてモニカを見ている。
「違うよ。そんなところでは会っていない。だけど…本当に覚えていないとは…」
王太子様は溜息をつくと言った。
「2年前…この屋敷で1人の御者が主に鞭で酷く打たれて気絶した事件があった。そしてそのまま屋敷の外へ運び出されて雨の降る路上に放り棄てられてしまった…。まるでゴミのようにね。覚えていませんか?」
「え…?」
その言葉に背筋が寒くなった。使用人の鞭打ち事件…覚えている。あの時ダミアンは御者の青年にアゼリアへの環境改善を訴えられ…激怒して青年を激しく鞭で打ち続けたのだ。気絶しようが、血まみれになろうがお構いなしに…。
まさか…あ、あの時の若者が…今目の前にいる王太子様だった…?隣に座るモニカも思い出したのだろうか。真っ青な顔で震えている。
「その顔…ようやく僕の事を思い出してくれたようだね?」
王太子様はニッコリ笑みを浮かべると言った。
「アゼリアに会わせてくれるね?それとももう婚約者と結婚して今は幸せに暮らしているのかな?」
私はこの瞬間、悟った。
もう…全て終わりだ―と。
ピンク色の薔薇模様があしらわれたドレスを着たモニカが鏡を前に尋ねて来た。
「大丈夫、素敵よ。お前は頭は悪いけれどもとても美人だからね」
言いながら私も自分のドレス姿がおかしくないか、鏡の前でチェックする。
「何よ、頭が悪いだけ余計よ」
モニカはブツブツ言っているが、聞こえないふりをした。何しろ、これから初対面する王太子の事で私は頭が一杯になっていたからだ。
「いい?モニカ。お前はただニコニコ笑って私の隣に座っていればいいのだからね?王太子様と結婚したいなら、私の言う通りにするのよ?」
「分ったわよ」
口を尖らせながら返事をするモニカ。そこへ侍女長のイライジャが慌ててやって来た。
「奥様、いつまで王太子様をお待たせするつもりですか?もうかれこれ1時間近くお待たせしているのですよ?早くいらして下さい!」
「え?もう1時間も経過していたの?た、大変だわっ!」
何て事だろう。衣装選びに夢中になって時間の事を忘れていた。
「モニカ、早く来なさい!急ぐわよ!」
「はい、お母様っ!」
そして私達はドレスの裾をたくし上げて、急いで応接室へと向かった―。
****
応接室に入るなり、私はすぐに頭を下げて挨拶をした。
「どうもお待たせ致しました。初めまして、王太子様。ただいまフレーベル家の当主であるダミアンは不在の為、代わって私、妻でありますアビゲイル・フレーベルがご挨拶に伺いました。隣におりますのは娘のモニカです。どうぞよろしくお願い致します」
そして笑みを浮かべながら顔を上げてギョッとしてしまった。我が家自慢の肘掛け椅子に座るスーツ姿の若く美しい男性が王太子様であると言う事はすぐに分った。しかし彼の背後に控える屈強そうな5人の男たち…。彼らの恰好はどう見ても近衛兵に見える。しかも何故か全員こちらに敵意を向けているのがひしひしと感じられた。
何故近衛兵を連れてこの屋敷へ?背中から嫌な汗が噴き出て来るのを感じた。
一方、モニカは近衛兵の敵意を感じる事も無く、王太子様の姿を見て頬を染めている。しかし、肝心の王太子様はモニカを見向きもしない。
何か変だ。モニカに会いに来たのでは無いのだろうか?しかし、ここでひるんではいけない。
「それでは私共も失礼して椅子に掛けさせて頂きます」
そしてモニカに目配せする。この馬鹿娘は王太子様にまだ挨拶すらしていない。早く挨拶をさせなければ。
しかし―。
ドサッ
モニカは挨拶もしないうちにさっさと椅子に腰かけてしまったのだ。私は頭を抱えたくなった。いくら物覚えが悪くても礼儀作法位、家庭教師をつけておくべきだった。今更ながらアゼリアにばかり教育を受けさせていたのを後悔するも、もう遅い。
「あ、あら。モニカったら初めて会う王太子様に緊張して挨拶も忘れてしまったようですわね。ホホホホ…」
誤魔化し笑いをしながら私も椅子に腰を下ろした。すると初めて王太子様が口を開いた。
「初めて会う…か。やっぱりあなた方は一介の使用人の顔すら覚えていない…という事なんだね?」
そして口元に笑みを浮かべながら私とモニカを交互に見る。
「え…?今、何と仰ったのでしょうか?」
言ってる意味が分からず、首を傾げた。
「見覚えが無いですか?僕の顔に」
「見覚えって…」
失礼とは思いつつ、私はじっと王太子様の顔を見つめた。…駄目だ、全く思い出せない。
「申し訳ございません…全く見覚えがありません…」
するとモニカが手を挙げた。
「はい!私は覚えています!」
「へ~。本当かい?それならどこだった?」
王太子様は眼を細めてモニカを見た。本当に?本当にモニカは王太子様を見たことがあるのだろうか?
「先月町で私達すれ違いましたよね?そこで王太子様は私を見初めてくれたのですよね?」
こ、この馬鹿娘っ!モニカを黙らせておくべきだった。そんな見え透いた嘘をつくなんて…!王太子様も余程驚いたのか目を見開いてモニカを見ている。
「違うよ。そんなところでは会っていない。だけど…本当に覚えていないとは…」
王太子様は溜息をつくと言った。
「2年前…この屋敷で1人の御者が主に鞭で酷く打たれて気絶した事件があった。そしてそのまま屋敷の外へ運び出されて雨の降る路上に放り棄てられてしまった…。まるでゴミのようにね。覚えていませんか?」
「え…?」
その言葉に背筋が寒くなった。使用人の鞭打ち事件…覚えている。あの時ダミアンは御者の青年にアゼリアへの環境改善を訴えられ…激怒して青年を激しく鞭で打ち続けたのだ。気絶しようが、血まみれになろうがお構いなしに…。
まさか…あ、あの時の若者が…今目の前にいる王太子様だった…?隣に座るモニカも思い出したのだろうか。真っ青な顔で震えている。
「その顔…ようやく僕の事を思い出してくれたようだね?」
王太子様はニッコリ笑みを浮かべると言った。
「アゼリアに会わせてくれるね?それとももう婚約者と結婚して今は幸せに暮らしているのかな?」
私はこの瞬間、悟った。
もう…全て終わりだ―と。
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