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第3章 1 オスカーの眼差し
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「あ・・・。」
暗闇の部屋の中、何の前触れもなく突然私は目が覚めた。
「え・・?ここは・・・。」
いきなり目が覚めてしまったので、自分が今何処にいるのか一瞬分からなくなってしまった。
カチコチカチコチ・・・
暗い部屋に規則正しく動く時計の針の音が聞こえている。
「そ、そうだわ・・・。ここは私の部屋・・・。」
あの後、何が合ったのだろう?
オスカーと話をしている内に自分が忘れていた記憶を取り戻しかけ・・・そこを激しい頭痛が襲ってきた。そしてその後、オスカーに痛み止めを飲まされて・・・。
あの後・・・どうやら痛み止めの薬が効いた私はそのまま眠ってしまったらしく、目を覚ましたのは自分の自室で時刻は既に夜の7時を回っていた。
「どうしよう・・・。私は王族のオスカーの前で・・・眠ってしまったんだ・・!」
思わずベッドの中で頭を抱えてしまった。あの血の気の多いオスカーの事だ。自分の目の前で勝手に眠ってしまった事を激怒していないだろうか?父と・・母に何か迷惑をかけてしまわなかっただろうか・・・?
不安に思った私は急いでベッドから起き上がると、自室を飛び出した。
「アイリス様っ!どうされましたかっ?!」
廊下に出た所でフットマンに会った。
「お父様とお母様は・・・今どちらにいらっしゃるの?!」
「は、はい。旦那様と奥様は今お食事中でダイニングルームに・・・・あ!アイリス様っ?!」
最期まで聞かずに私は走り出すと、ダイニングルームへ向かった。長い廊下を走り、大きな扉の前で足を止めると私はノックもせずに両手で開け放した。
「お父様っ!お母様っ!」
すると、目に飛び込んできたのは長いテーブルに座った父と母、そして・・・。
「アイリスッ!良かった・・・目が覚めたのかっ?!」
何とオスカーも座っているでは無いか。
「オ・・オスカー様っ?!」
な、何故・・・・オスカーがここに・・・?
そこは晩餐の席で3人の前には豪華な食事が並んでいる。
「ア・・・アイリス・・・。目を覚ましたようだな・・し、しかしノックもせずに、いきなり駆け込んで来るとは淑女としてどうかと思うぞ・・・。」
父はオスカーの手前、私を窘めた。
「そ、そうですよ・・・アイリス。仮にもオスカー様の前で・・・。」
母も引きつった笑みを浮かべながら私を見る。
「あ・・・も、申し訳ございませんでした・・。大変お見苦しい場面をおみせしてしまいました。」
慌てて頭を下げてお辞儀をすると、突然オスカーが立ち上がり、ツカツカと私の側へ歩いてきた。
「良い、そんな事は気にするな。走ってここまで来れたと言う事は・・それだけ元気になった証拠だ。・・・安心した。」
そして私の左手を取ると、フッと笑みを浮かべた。
「オ・・・オスカー様・・・。もしかすると・・・?」
私はすっかり頭が混乱していた。オスカーは私が突然頭痛を訴えた時に、貴重な薬を飲ませてくれた。そしてそのまま眠りについた私を・・・?
「ああ・・・お前の目が覚めるまで・・・心配だったからここに残ると言ったら・・イリヤ家が食事を用意してくれたのだ・・・。」
「オスカー様・・・。」
オスカーは私の目をじっと見つめながら、私の手を強く握り締めると言った。
「アイリス、お前も・・・俺の隣に座って一緒に食事にしよう。」
「は、はい・・・。」
戸惑いながら返事をし、一瞬チラリと父と母を見ると、2人供口をぽかんと開けたまま唖然とした表情で私を見ている。・・・が私もその気持ちは良く分かる。
70年前のオスカーはこんなに穏やかな姿を見せた事等一度も無かったのだから。
「そ、そうだな。アイリス、お前もオスカー様の隣で食事をすると良い。」
すると、オスカーは言った。
「当然だ。アイリスは俺の婚約者なのだからな。」
そして再び私に視線を向け、笑みを浮かべた—。
暗闇の部屋の中、何の前触れもなく突然私は目が覚めた。
「え・・?ここは・・・。」
いきなり目が覚めてしまったので、自分が今何処にいるのか一瞬分からなくなってしまった。
カチコチカチコチ・・・
暗い部屋に規則正しく動く時計の針の音が聞こえている。
「そ、そうだわ・・・。ここは私の部屋・・・。」
あの後、何が合ったのだろう?
オスカーと話をしている内に自分が忘れていた記憶を取り戻しかけ・・・そこを激しい頭痛が襲ってきた。そしてその後、オスカーに痛み止めを飲まされて・・・。
あの後・・・どうやら痛み止めの薬が効いた私はそのまま眠ってしまったらしく、目を覚ましたのは自分の自室で時刻は既に夜の7時を回っていた。
「どうしよう・・・。私は王族のオスカーの前で・・・眠ってしまったんだ・・!」
思わずベッドの中で頭を抱えてしまった。あの血の気の多いオスカーの事だ。自分の目の前で勝手に眠ってしまった事を激怒していないだろうか?父と・・母に何か迷惑をかけてしまわなかっただろうか・・・?
不安に思った私は急いでベッドから起き上がると、自室を飛び出した。
「アイリス様っ!どうされましたかっ?!」
廊下に出た所でフットマンに会った。
「お父様とお母様は・・・今どちらにいらっしゃるの?!」
「は、はい。旦那様と奥様は今お食事中でダイニングルームに・・・・あ!アイリス様っ?!」
最期まで聞かずに私は走り出すと、ダイニングルームへ向かった。長い廊下を走り、大きな扉の前で足を止めると私はノックもせずに両手で開け放した。
「お父様っ!お母様っ!」
すると、目に飛び込んできたのは長いテーブルに座った父と母、そして・・・。
「アイリスッ!良かった・・・目が覚めたのかっ?!」
何とオスカーも座っているでは無いか。
「オ・・オスカー様っ?!」
な、何故・・・・オスカーがここに・・・?
そこは晩餐の席で3人の前には豪華な食事が並んでいる。
「ア・・・アイリス・・・。目を覚ましたようだな・・し、しかしノックもせずに、いきなり駆け込んで来るとは淑女としてどうかと思うぞ・・・。」
父はオスカーの手前、私を窘めた。
「そ、そうですよ・・・アイリス。仮にもオスカー様の前で・・・。」
母も引きつった笑みを浮かべながら私を見る。
「あ・・・も、申し訳ございませんでした・・。大変お見苦しい場面をおみせしてしまいました。」
慌てて頭を下げてお辞儀をすると、突然オスカーが立ち上がり、ツカツカと私の側へ歩いてきた。
「良い、そんな事は気にするな。走ってここまで来れたと言う事は・・それだけ元気になった証拠だ。・・・安心した。」
そして私の左手を取ると、フッと笑みを浮かべた。
「オ・・・オスカー様・・・。もしかすると・・・?」
私はすっかり頭が混乱していた。オスカーは私が突然頭痛を訴えた時に、貴重な薬を飲ませてくれた。そしてそのまま眠りについた私を・・・?
「ああ・・・お前の目が覚めるまで・・・心配だったからここに残ると言ったら・・イリヤ家が食事を用意してくれたのだ・・・。」
「オスカー様・・・。」
オスカーは私の目をじっと見つめながら、私の手を強く握り締めると言った。
「アイリス、お前も・・・俺の隣に座って一緒に食事にしよう。」
「は、はい・・・。」
戸惑いながら返事をし、一瞬チラリと父と母を見ると、2人供口をぽかんと開けたまま唖然とした表情で私を見ている。・・・が私もその気持ちは良く分かる。
70年前のオスカーはこんなに穏やかな姿を見せた事等一度も無かったのだから。
「そ、そうだな。アイリス、お前もオスカー様の隣で食事をすると良い。」
すると、オスカーは言った。
「当然だ。アイリスは俺の婚約者なのだからな。」
そして再び私に視線を向け、笑みを浮かべた—。
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