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第68話 気になる言葉
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「お、お客って…誰かな?」
扉越しに声を掛けると、驚きの名前が上げられた。
『セオドリック・ジョンソンという方よ』
「ええっ?!」
そ、そんな…っ!ど、どうして王子がここに…っ?!
思わずサチに視線を向けると、真っ青な顔で首をブンブン横に振っている。
…という事はサチにも何も心当たりが無いってことだ。
「ど、どうしよう!お兄ちゃん!」
サチが青ざめた顔で僕の腕を掴んでいる。
「どうしようって……」
その時。
『開けるわよ』
母の声が聞こえ、扉が大きく開け放たれた。
ガチャッ!
扉が開かれた瞬間、僕とサチは素早く距離を取っていた。
そして僕の眼前には怪訝そうな表情を浮かべた母が立っている。
「アドルフ…そちらのお嬢さんと一体何の話をしていたの?いい?そちらのお嬢さんはね……」
すると、扉の陰からこの世界のヒーローである王子が姿を現した。
彼は一瞬、僕に鋭い目を向け……次にサチに視線を移すと笑顔を見せた。
「アリス、帰ってこないから迎えに来たよ」
「す、すみません……。セオドリック様」
サチは王子に申し訳なさげに頭を下げると、いそいそと僕の脇を通り抜けて王子の隣に立った。
一体、これはどういうことなのだろう……?
未だに状況がつかめないでいるのは母も同じだった。
「あ、あの…これは一体……?」
母はサチを迎えに来た王子に尋ねた。
すると王子は人懐こい笑みを浮かべると母に頭を下げた。
「申し遅れました。僕は実は訳合って身分を隠していますが、隣国の王子です。この度は留学生としてエステル学院に転校してきました。そして彼女は僕の専属侍女で、同じくエステル学院に一緒に転校してきたのです」
「ま、ま、まぁ!貴方様は…お、王子様でいらっしゃるのですかっ?!で、では何故侍女の方が我が家に…?!」
母はすっかり僕をそっちのけで王子の話に夢中?になっている。
「はい、実は侍女…アリスは朝から体調があまり良くはありませんでしたが、責任感が強い彼女は僕と一緒に登校してきたのです。そうだよね?アリス」
不意に王子は隣に立つサチに声を掛けてきた。
「え?あ、は、はい!そうです!」
頷くサチを見て王子は更に続ける。
「そして彼女は…我慢が限界だったのでしょうね…。放課後、教員室に用があった僕は、先に馬車乗り場へ向かうようにアリスに言いました。彼女は言いつけ通り先に向かったのですが…いざ、僕が馬車乗り場へ行ってみるとアリスの姿は何処にもありませんでした。その時、僕は思い付きました。ひょっとすると体調を崩したアリスは医務室へ行ったのではないだろうかと。そこで僕は慌てて医務室へ向かいました」
母は熱心に王子の話に耳を傾け、僕は半ば関心しながら王子の作り話を聞いていた。
それはサチも同じだったのだろう。
口をポカンと開けた状態で王子の話を聞いているのだから。
サチは昔から訳の分からない話を聞かされると口を開ける癖があったからだ。
「まぁ……ほんとんうに責任感が強い侍女さんなのですね…」
王子の作り話を信じ切っている母は、サチをじっと見た。
「い、いえ…そ、それ程でも…」
サチは自分の髪に触れながら、チラリと僕に視線を送る。
「はい、とても彼女は責任感が強い女性です。そして医務室へ行って見るとベッドで眠っている彼女の姿があったのです。医務室には先生がいたので、一体何があったのかを尋ねると、貧血で廊下に倒れているところを発見した男子学生がアリスを医務室に運んでくれたそうです。そしてその人物こそが…彼だったのです」
王子は僕を見る言い切った。
「まぁ!アドルフが…!驚きだわ!」
母が目を見開いて僕を見る。
でも一番驚いているのは他でも無い僕自身だった。
「彼はどうやら用事があったらしく、医務室の先生に自分のクラスと名前だけ告げて去って行ったそうです。その話を聞いた後すぐに、すっかり体調が良くなったアリスが目を覚ましました。早速彼女に状況を説明したところ、どうしても彼にお礼を述べたいとアリスは言ったのです」
「は、はい!そうです!」
お調子者のサチは王子の嘘に便乗する。すると王子は笑みを浮かべるとさらに話を進めた。
「そういう訳で事務所でこの家の場所を教えて貰い、アリスは1人でこちらへ伺ったのです。本来であれば僕も一緒に来るべきだったのですが、実は本日16時から式典に出席してスピーチをしなければなりませんでした。そこでやむを得ず彼女一人をこちらに向かわせたのです。けれど、彼は外出して留守だったのですよね?」
「え、ええ…そうなのですよ。それでこちらのお嬢さんを応接室に案内させて頂きましたの」
母が王子の話に相槌を打つ。
「そして式典が終わり、僕は寮に戻りました。その後アリスが女子寮に戻ったか確認しに行くと、驚いたことにまだ帰宅していないと言ではありませんか。そこで迎えにやって来た次第です」
王子の見事な作り話が終了した。
凄い‥‥何て弁が立つひとなのだろう。僕はすっかり感心してしまった。
「まぁ…そういうことだったのですね?これでようやく納得しました。何故こちらのお嬢さんが我が家にやって来たのかが」
母は完全に今の王子の話で納得している。
「さて、彼にお礼も述べることが出来たわけだし…帰ろうか?アリス」
王子はサチに優しい笑顔を向けた。
「ええ、そうですね」
すると母がすかさず声を掛けた。
「王子様、私達もお見送りさせて下さい」
「そうですね。それでは全員で参りましょう」
こうして、僕たちは全員でサチと王子を見送る為にエントランスへ向かった――。
****
外はすっかり夜になり、無数の星が輝いていた。
王子が乗って来た馬車には既にサチが乗り込んでいた。
「王子様、お気をつけてお帰り下さいませ」
隣国の王子に会えたと言う事で、母はすっかりご機嫌だった。
「ええ、ありがとうございます」
王子は笑顔で返事をし…次に僕を小さく手招きした。
「はい?」
訝しく思いながら王子の近くに行くと、彼は僕にだけ聞こえる声で語りかけて来た。
「いいか?良く覚えておくんだ。助けてやったんだからこれで貸し一つだからな?」
「え……?」
貸しって…?
しかし、尋ねる間もなく王子は馬車に乗り込んでしまった。
「遅くまでお邪魔してしまい、申し訳ございませんでした」
窓から顔をのぞかせたサチが母に声を掛けて来た。
「いいえ、お気になさらないで下さい」
母は笑顔で返事をする。
「アリスがお世話になりました」
王子は母に声を掛けると、すぐに御者に命じた。
「馬車を出してくれ」
「はい」
王子に命じられた御者はすぐに馬車を走らせ‥‥2人を乗せた馬車はあっという間に遠ざかって行った――。
扉越しに声を掛けると、驚きの名前が上げられた。
『セオドリック・ジョンソンという方よ』
「ええっ?!」
そ、そんな…っ!ど、どうして王子がここに…っ?!
思わずサチに視線を向けると、真っ青な顔で首をブンブン横に振っている。
…という事はサチにも何も心当たりが無いってことだ。
「ど、どうしよう!お兄ちゃん!」
サチが青ざめた顔で僕の腕を掴んでいる。
「どうしようって……」
その時。
『開けるわよ』
母の声が聞こえ、扉が大きく開け放たれた。
ガチャッ!
扉が開かれた瞬間、僕とサチは素早く距離を取っていた。
そして僕の眼前には怪訝そうな表情を浮かべた母が立っている。
「アドルフ…そちらのお嬢さんと一体何の話をしていたの?いい?そちらのお嬢さんはね……」
すると、扉の陰からこの世界のヒーローである王子が姿を現した。
彼は一瞬、僕に鋭い目を向け……次にサチに視線を移すと笑顔を見せた。
「アリス、帰ってこないから迎えに来たよ」
「す、すみません……。セオドリック様」
サチは王子に申し訳なさげに頭を下げると、いそいそと僕の脇を通り抜けて王子の隣に立った。
一体、これはどういうことなのだろう……?
未だに状況がつかめないでいるのは母も同じだった。
「あ、あの…これは一体……?」
母はサチを迎えに来た王子に尋ねた。
すると王子は人懐こい笑みを浮かべると母に頭を下げた。
「申し遅れました。僕は実は訳合って身分を隠していますが、隣国の王子です。この度は留学生としてエステル学院に転校してきました。そして彼女は僕の専属侍女で、同じくエステル学院に一緒に転校してきたのです」
「ま、ま、まぁ!貴方様は…お、王子様でいらっしゃるのですかっ?!で、では何故侍女の方が我が家に…?!」
母はすっかり僕をそっちのけで王子の話に夢中?になっている。
「はい、実は侍女…アリスは朝から体調があまり良くはありませんでしたが、責任感が強い彼女は僕と一緒に登校してきたのです。そうだよね?アリス」
不意に王子は隣に立つサチに声を掛けてきた。
「え?あ、は、はい!そうです!」
頷くサチを見て王子は更に続ける。
「そして彼女は…我慢が限界だったのでしょうね…。放課後、教員室に用があった僕は、先に馬車乗り場へ向かうようにアリスに言いました。彼女は言いつけ通り先に向かったのですが…いざ、僕が馬車乗り場へ行ってみるとアリスの姿は何処にもありませんでした。その時、僕は思い付きました。ひょっとすると体調を崩したアリスは医務室へ行ったのではないだろうかと。そこで僕は慌てて医務室へ向かいました」
母は熱心に王子の話に耳を傾け、僕は半ば関心しながら王子の作り話を聞いていた。
それはサチも同じだったのだろう。
口をポカンと開けた状態で王子の話を聞いているのだから。
サチは昔から訳の分からない話を聞かされると口を開ける癖があったからだ。
「まぁ……ほんとんうに責任感が強い侍女さんなのですね…」
王子の作り話を信じ切っている母は、サチをじっと見た。
「い、いえ…そ、それ程でも…」
サチは自分の髪に触れながら、チラリと僕に視線を送る。
「はい、とても彼女は責任感が強い女性です。そして医務室へ行って見るとベッドで眠っている彼女の姿があったのです。医務室には先生がいたので、一体何があったのかを尋ねると、貧血で廊下に倒れているところを発見した男子学生がアリスを医務室に運んでくれたそうです。そしてその人物こそが…彼だったのです」
王子は僕を見る言い切った。
「まぁ!アドルフが…!驚きだわ!」
母が目を見開いて僕を見る。
でも一番驚いているのは他でも無い僕自身だった。
「彼はどうやら用事があったらしく、医務室の先生に自分のクラスと名前だけ告げて去って行ったそうです。その話を聞いた後すぐに、すっかり体調が良くなったアリスが目を覚ましました。早速彼女に状況を説明したところ、どうしても彼にお礼を述べたいとアリスは言ったのです」
「は、はい!そうです!」
お調子者のサチは王子の嘘に便乗する。すると王子は笑みを浮かべるとさらに話を進めた。
「そういう訳で事務所でこの家の場所を教えて貰い、アリスは1人でこちらへ伺ったのです。本来であれば僕も一緒に来るべきだったのですが、実は本日16時から式典に出席してスピーチをしなければなりませんでした。そこでやむを得ず彼女一人をこちらに向かわせたのです。けれど、彼は外出して留守だったのですよね?」
「え、ええ…そうなのですよ。それでこちらのお嬢さんを応接室に案内させて頂きましたの」
母が王子の話に相槌を打つ。
「そして式典が終わり、僕は寮に戻りました。その後アリスが女子寮に戻ったか確認しに行くと、驚いたことにまだ帰宅していないと言ではありませんか。そこで迎えにやって来た次第です」
王子の見事な作り話が終了した。
凄い‥‥何て弁が立つひとなのだろう。僕はすっかり感心してしまった。
「まぁ…そういうことだったのですね?これでようやく納得しました。何故こちらのお嬢さんが我が家にやって来たのかが」
母は完全に今の王子の話で納得している。
「さて、彼にお礼も述べることが出来たわけだし…帰ろうか?アリス」
王子はサチに優しい笑顔を向けた。
「ええ、そうですね」
すると母がすかさず声を掛けた。
「王子様、私達もお見送りさせて下さい」
「そうですね。それでは全員で参りましょう」
こうして、僕たちは全員でサチと王子を見送る為にエントランスへ向かった――。
****
外はすっかり夜になり、無数の星が輝いていた。
王子が乗って来た馬車には既にサチが乗り込んでいた。
「王子様、お気をつけてお帰り下さいませ」
隣国の王子に会えたと言う事で、母はすっかりご機嫌だった。
「ええ、ありがとうございます」
王子は笑顔で返事をし…次に僕を小さく手招きした。
「はい?」
訝しく思いながら王子の近くに行くと、彼は僕にだけ聞こえる声で語りかけて来た。
「いいか?良く覚えておくんだ。助けてやったんだからこれで貸し一つだからな?」
「え……?」
貸しって…?
しかし、尋ねる間もなく王子は馬車に乗り込んでしまった。
「遅くまでお邪魔してしまい、申し訳ございませんでした」
窓から顔をのぞかせたサチが母に声を掛けて来た。
「いいえ、お気になさらないで下さい」
母は笑顔で返事をする。
「アリスがお世話になりました」
王子は母に声を掛けると、すぐに御者に命じた。
「馬車を出してくれ」
「はい」
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