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第36話 幸せを祈る悪役令息
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何だろう?今の言葉の意味は……一体どう解釈すればいいんだ?
『ときめきなら……感じています』とは、誰に対しての言葉なのだろう?
まさか僕に対してだろうか?何しろ、今エディットの前に立っているのは他でも無い僕なのだから。
けれど、僕はこの世界で悪役令息。
今まで散々エディットに対して酷いことをしてきた記憶は残っている。
その僕に『ときめき』を感じるはずは無いじゃないか。
それに、エディットとヒーローである王子は原作と同じ出会いをしている。
つまりこの世界は原作通りに話が進んでいると言う事だ。
ならエディットが結ばれる相手は僕ではなく、王子なのだ。
と言うことは…うん。
やっぱりエディットの言葉は王子に向けられた言葉に決まっている。
僕はそう結論付けて頷いた。
危ないところだった……。危うく勘違いするところだった。
「そうなんだね?エディット。うん、君の気持ちはよく分かったよ」
「え‥‥?ほ、本当ですか?」
エディットはランタンの灯りに照らされながら、ますます顔を真っ赤にさせた。
「うん、本当だよ」
「あ、ありがとう…ござい、ます……」
今にも消え入りそうな声で真っ赤な顔で俯くエディットは本当に可愛らしかった。
よし、それならエディットと王子の恋の成就を願ってお祈りしよう。
「それじゃ、エディット。あのランタンに向かってお祈りしようか?2人の将来の幸せを祈ってね?」
「ええっ?!しょ、将来の幸せを祈って…ですか?!」
エディットは真っ赤な顔のまま、驚いた様子で目を見開いて僕を見た。
「うん、そうだよ。ひょっとして…迷惑だったかな?」
ここで僕がエディットと王子の幸せを祈っているということを強調しておけば、2人が結ばれた後も追放される可能性が減るだろう。
今はエディットに嫌がらせをしていないけれども、過去の僕は前科がある。
打てるだけの手は打っておかなければ。
「そ、そんな……迷惑なんて…とんでもありません。私、すごく……嬉しいです」
目を潤ませながら語るエディットは本当に嬉しそうだった。
「よし、それじゃ2人で一緒に祈ろう?」
「はい」
そして2人並んで手を組んで目を閉じると、僕は王子とエディットに幸せな未来が訪れる事をランタンに願った――。
****
「エディット、そう言えばお腹空かないかい?」
橋の上から願い事を祈った帰り道、エディットの手を繋いで歩きながら尋ねた。
時刻は夜の7時を過ぎており、そろそろ僕のお腹は空腹を感じ始めていた。
「アドルフ様はお腹が空いていらっしゃるのですね?」
僕を見上げて尋ねるエディット。
「うん、そうだよ。エディットは違うのかい?」
「え、ええ‥‥。私は…その…何だか胸が一杯で‥‥」
何故か恥ずかしそうにうつむくエディット。
「そうなのかい?う~ん……だったレストランに行くのはやめたほうがいいな」
「え?そんな。私のことはどうぞお構いなく、お店に入ってください」
「駄目だよ。僕1人の食事にエディットをつき合わせるなんて真似は出来ないよ。でも少しくらいなら食べられそうかな?」
「そうですね。少しくらいなら」
「それなら……あ!あれならどうかな?」
道路の反対側に屋台が立ち並んでいる光景が目に入った。
「屋台‥‥ですか?」
普通の子息令嬢なら屋台でなんか食事をしたりしないだろう。やっぱりエディットも抵抗があるのだろうか?
「イヤかな?イヤならやめるけど?」
「いいえ、イヤではありません。アドルフ様とご一緒なら、どんな場所でも行ってみたいです」
やっぱり、幾ら先程の王子が気になっても僕たちはまだ婚約中。
そんな僕にエディットは気を使ってくれての発言なのだろう。
「そうかな?それならいいけど…。それじゃ、行こう」
「はい」
僕はエディットの小さな手をはぐれないようにしっかり握ると、人混みを縫うように反対側にある屋台街へ向かった。
「う~ん‥‥どの店がいいかな…‥?」
エディットと手をつなぎながら、どの屋台がいいか探した。
けれども立ち並ぶ屋台の半分以上はお酒も提供している。
まさか貴族令嬢のエディットをそのような屋台に連れてはいけない。
すると…。
「アドルフ様。あそこの屋台はいかがですか?私達と同じくらいの年齢の方々がいますよ?」
エディットが指さした先にある屋台は確かに同年代とみられる男女が屋台で買い物をし、周囲に置かれた椅子に腰かけて美味しそうに食べている姿がみられた。
「うん、あの店なら健全そうだ。行ってみよう?」
「はい」
そして僕たちはエディットが見つけてくれた屋台を目指した。
**
「へ~…ここがさっきの屋台か…」
「色々なメニューがありますね」
その屋台は前世の日本のファストフード店を彷彿させた。
看板に書かれたメニューにはスパイシーなフライドチキンにフライドポテト、それに揚げたアップルパイやチョコレートパイ、パンプキンパイなどもあった。
「そうか、スイーツもあるから女性客も来ているんだな。エディット、ここの屋台でいいかな?」
「はい、勿論です」
屋台には5人ほどの客が並んでいた。
僕とエディットも最後尾に並ぶと、自分達の順番が回ってくるのを待った。
そして約5分程、並んだところで僕達の順番が回ってきた。
「へい、らっしゃい!」
威勢のよい屋台の男性が出迎えてくれた。何だか居酒屋店員のノリに似ている。
「エディットは何にする?」
真っ先に尋ねた。
「そうですね…では、パンプキンパイにします」
エディットは予め、注文する料理を決めていたようだった。
「それじゃ、パンプキンパイ1つに、チキンとフライドポテトの盛り合わせを1つお願いします」
「へい!注文承りました。それにしてもこんなに可愛い恋人を連れているなんて、兄さんもやるねぇ?」
どうやら彼は僕とエディットを恋人同士だと勘違いしているようだった。けれど、わざわざ否定するのもどうかと思った。
「はい、そうです」
そのまま返事をした時、エディットの視線を感じて振り向いた。
「……」
エディットは驚いたように目を見開いて僕を見つめていた。
ひょっとすると……また僕は余計な発言をしてしまったのかもしれない――。
『ときめきなら……感じています』とは、誰に対しての言葉なのだろう?
まさか僕に対してだろうか?何しろ、今エディットの前に立っているのは他でも無い僕なのだから。
けれど、僕はこの世界で悪役令息。
今まで散々エディットに対して酷いことをしてきた記憶は残っている。
その僕に『ときめき』を感じるはずは無いじゃないか。
それに、エディットとヒーローである王子は原作と同じ出会いをしている。
つまりこの世界は原作通りに話が進んでいると言う事だ。
ならエディットが結ばれる相手は僕ではなく、王子なのだ。
と言うことは…うん。
やっぱりエディットの言葉は王子に向けられた言葉に決まっている。
僕はそう結論付けて頷いた。
危ないところだった……。危うく勘違いするところだった。
「そうなんだね?エディット。うん、君の気持ちはよく分かったよ」
「え‥‥?ほ、本当ですか?」
エディットはランタンの灯りに照らされながら、ますます顔を真っ赤にさせた。
「うん、本当だよ」
「あ、ありがとう…ござい、ます……」
今にも消え入りそうな声で真っ赤な顔で俯くエディットは本当に可愛らしかった。
よし、それならエディットと王子の恋の成就を願ってお祈りしよう。
「それじゃ、エディット。あのランタンに向かってお祈りしようか?2人の将来の幸せを祈ってね?」
「ええっ?!しょ、将来の幸せを祈って…ですか?!」
エディットは真っ赤な顔のまま、驚いた様子で目を見開いて僕を見た。
「うん、そうだよ。ひょっとして…迷惑だったかな?」
ここで僕がエディットと王子の幸せを祈っているということを強調しておけば、2人が結ばれた後も追放される可能性が減るだろう。
今はエディットに嫌がらせをしていないけれども、過去の僕は前科がある。
打てるだけの手は打っておかなければ。
「そ、そんな……迷惑なんて…とんでもありません。私、すごく……嬉しいです」
目を潤ませながら語るエディットは本当に嬉しそうだった。
「よし、それじゃ2人で一緒に祈ろう?」
「はい」
そして2人並んで手を組んで目を閉じると、僕は王子とエディットに幸せな未来が訪れる事をランタンに願った――。
****
「エディット、そう言えばお腹空かないかい?」
橋の上から願い事を祈った帰り道、エディットの手を繋いで歩きながら尋ねた。
時刻は夜の7時を過ぎており、そろそろ僕のお腹は空腹を感じ始めていた。
「アドルフ様はお腹が空いていらっしゃるのですね?」
僕を見上げて尋ねるエディット。
「うん、そうだよ。エディットは違うのかい?」
「え、ええ‥‥。私は…その…何だか胸が一杯で‥‥」
何故か恥ずかしそうにうつむくエディット。
「そうなのかい?う~ん……だったレストランに行くのはやめたほうがいいな」
「え?そんな。私のことはどうぞお構いなく、お店に入ってください」
「駄目だよ。僕1人の食事にエディットをつき合わせるなんて真似は出来ないよ。でも少しくらいなら食べられそうかな?」
「そうですね。少しくらいなら」
「それなら……あ!あれならどうかな?」
道路の反対側に屋台が立ち並んでいる光景が目に入った。
「屋台‥‥ですか?」
普通の子息令嬢なら屋台でなんか食事をしたりしないだろう。やっぱりエディットも抵抗があるのだろうか?
「イヤかな?イヤならやめるけど?」
「いいえ、イヤではありません。アドルフ様とご一緒なら、どんな場所でも行ってみたいです」
やっぱり、幾ら先程の王子が気になっても僕たちはまだ婚約中。
そんな僕にエディットは気を使ってくれての発言なのだろう。
「そうかな?それならいいけど…。それじゃ、行こう」
「はい」
僕はエディットの小さな手をはぐれないようにしっかり握ると、人混みを縫うように反対側にある屋台街へ向かった。
「う~ん‥‥どの店がいいかな…‥?」
エディットと手をつなぎながら、どの屋台がいいか探した。
けれども立ち並ぶ屋台の半分以上はお酒も提供している。
まさか貴族令嬢のエディットをそのような屋台に連れてはいけない。
すると…。
「アドルフ様。あそこの屋台はいかがですか?私達と同じくらいの年齢の方々がいますよ?」
エディットが指さした先にある屋台は確かに同年代とみられる男女が屋台で買い物をし、周囲に置かれた椅子に腰かけて美味しそうに食べている姿がみられた。
「うん、あの店なら健全そうだ。行ってみよう?」
「はい」
そして僕たちはエディットが見つけてくれた屋台を目指した。
**
「へ~…ここがさっきの屋台か…」
「色々なメニューがありますね」
その屋台は前世の日本のファストフード店を彷彿させた。
看板に書かれたメニューにはスパイシーなフライドチキンにフライドポテト、それに揚げたアップルパイやチョコレートパイ、パンプキンパイなどもあった。
「そうか、スイーツもあるから女性客も来ているんだな。エディット、ここの屋台でいいかな?」
「はい、勿論です」
屋台には5人ほどの客が並んでいた。
僕とエディットも最後尾に並ぶと、自分達の順番が回ってくるのを待った。
そして約5分程、並んだところで僕達の順番が回ってきた。
「へい、らっしゃい!」
威勢のよい屋台の男性が出迎えてくれた。何だか居酒屋店員のノリに似ている。
「エディットは何にする?」
真っ先に尋ねた。
「そうですね…では、パンプキンパイにします」
エディットは予め、注文する料理を決めていたようだった。
「それじゃ、パンプキンパイ1つに、チキンとフライドポテトの盛り合わせを1つお願いします」
「へい!注文承りました。それにしてもこんなに可愛い恋人を連れているなんて、兄さんもやるねぇ?」
どうやら彼は僕とエディットを恋人同士だと勘違いしているようだった。けれど、わざわざ否定するのもどうかと思った。
「はい、そうです」
そのまま返事をした時、エディットの視線を感じて振り向いた。
「……」
エディットは驚いたように目を見開いて僕を見つめていた。
ひょっとすると……また僕は余計な発言をしてしまったのかもしれない――。
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