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8-8 結婚式 ③
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豪華な食事やスピーチ、今回の披露宴の為に作成した動画などが流され、披露宴は盛大に盛り上がり、幕を閉じた。
そして参加者たちは出口に立つ新郎新婦に挨拶をしながら式場を次々と出て行く。
「やあ、皆・・・今日は俺と静香の結婚式に参加してくれて本当に有難う。特に・・・九条、オハイオからわざわざ来てくれて感謝している。」
琢磨に笑みを浮かべながら二階堂は言った。真っ白なタキシード姿に身を包んだ背の高い美形の二階堂は正にモデルのようないでたちであった。
現に二階堂の姿に見惚れて、頬を赤く染めていいた女性客の何と多かった事か。
ドレスに身を包んだ姫宮も微笑みながら翔、琢磨、朱莉、修也を順番に見つめて頭を下げた。
「先輩、そんな事言ってくれるなら後1か月程日本に滞在してもいいですか?どうも向こうの水はあわなくて。」
琢磨が言うと、二階堂は真面目に言った。
「琢磨、来月も会社に籍を置いて置きたいなら不要な発言は控えるべきだな。」
ニヤリと笑いながら二階堂は言う。
「う・・・・!」
思わず琢磨が言葉に詰まると素早く姫宮が口を挟んできた。
「社長、その発言はパワハラに値しますよ?どうか不用意な発言は控えて下さい。」
「お、おい・・・静香、何だよ。披露宴の場で社長だなんて・・・お前は俺の秘書である前に妻になったんだろう?」
オロオロしたように言う二階堂に翔は笑いながら言った。
「ハハハ・・・まさに姫宮さ・・じゃなかった。静香さんらしい発言だ。先輩、せいぜい尻に敷かれて下さい。」
「ええ、そうさせて頂きます。」
ニッコリ微笑む姫宮に二階堂は翔に抗議した。
「おい、翔。余計な事を言って・・後で覚えてろよ!」
「本当に、先輩は妙に子供っぽい所がありますよね・・・。」
琢磨は肩をあげながら言った。すると今迄彼等の会話を黙って聞いていた修也が口を開いた。
「皆さん、とっても仲が良さそうで羨ましい限りですね。」
「そうか?なら・・各務君。君も二次会へ来ないかい?夜7時からこのホテルの近くのバーを貸し切りで行うんだよ。九条も鳴海も参加するし・・・どうかな?」
二階堂の提案に姫宮も頷いた。
「ええ、そうですね。是非各務さんも来てください。」
「ええ・・・?ですが・・・。」
修也は躊躇していると、二階堂は今度は朱莉を見た。
「え・・・と・・・、朱莉さんは・・・。」
すると朱莉は答えた。
「いえ、私はレンちゃんがいますので遠慮しておきます。どうぞ皆さんで楽しんで来てください。」
そしてスリングの中で眠っている蓮の頭をそっと撫でた。
「朱莉さん・・・。」
翔は朱莉に申し訳ない気持ちになってしまった。朱莉だってまだ若い。本来なら飲み会を楽しんでもおかしくはない年齢だ。だが、自分と明日香の子育てを朱莉に押して付けてしまっている。それが申し訳なくて翔は言った。
「朱莉さん、なら俺も二次会には出ないで帰るよ。」
しかし、朱莉は言った。
「いいえ、翔さん。私の事はお気になさらずにどうぞ二次会に参加して下さい。折角九条さんも帰国してきている事ですし・・。」
そして琢磨をチラリと見た。
「朱莉さん・・・。」
琢磨も朱莉を見た。朱莉は琢磨と翔の仲たがいをずっと気にしていた。出来れば2人のわだかまりが解け、また以前のような親友同士に戻って貰いたいと思っていた。
(そうよ、この二次会がきっと2人の仲を元通りにしてくれるはず・・。)
「そうか・・・そうだったね。何だか悪いね。朱莉さん。」
二階堂は申し訳なさそうに答える。姫宮もすまなそうな表情を浮かべていると修也が口を開いた。
「あの、僕も遠慮しておきます。」
「「え?」」
琢磨と二階堂が声を上げた。しかし、翔だけは黙っている。
「何故だい?各務君。」
「ええ、僕はまだ新参者ですし・・・何だか二次会に参加するのは場違いな気がして・・折角のお誘いなのに申し訳ございません。また別の機会に誘っていただければ幸いです。」
「そうだな、修也はまだ日が浅いからな。いいんじゃないか?どうせ参加しても知らない連中ばかりだろうし・・。」
どことなく冷たい物言いをする翔の事が朱莉は少し気になった。
(まただわ・・・翔先輩。何だか各務さんに対して冷たい態度を取っているように見えるけど・・どうしてなんだろう?)
「それじゃ、二次会が始まるまで控室で待っていてくれ。このフロアの下にホールを貸し切っているんだ。俺達も準備が終わったらそっちへ行くから。」
二階堂は翔と琢磨を見渡すと言った。
「はい、分かりました。」
「ええ。」
翔と琢磨が返事をすると、朱莉は二階堂と姫宮を見た。
「とても素敵な式でした。どうぞお幸せになって下さい。」
すると二階堂は言った。
「いや、お礼を言うのはこちらの方だよ。俺が静香と出会えたのはある意味朱莉さんのお陰と言っても過言ではないからね。こちらこそありがとう、朱莉さん。」
「朱莉さん・・・本当に兄の件で、朱莉さんには沢山迷惑をかけてしまってごめんなさい。でも、もう兄は日本にはいません。だから・・これからはどうかお幸せに暮らしてください。」
「静香さん・・・有難うございます。」
朱莉は深々と頭を下げると言った。
「それでは・・・お先に失礼しますね。」
「僕も失礼します。」
修也もお辞儀をすると、二階堂が言った。
「そうだ、各務君。朱莉さんを途中まで送ってあげてくれないか?」
修也は一瞬チラリと翔を見た後、返事をした。
「はい、分かりました。それでは一緒に参りましょうか?」
朱莉の方に向き直ると、修也は声を掛けた。
「は、はい。よろしくお願いします。」
そして、朱莉と修也が並んで歩いていくのを翔はじっと見送っていたが・・二階堂に視線を移すと言った。
「先輩・・・・恨みますよ・・・。」
「ええ、俺も翔と同じ意見です。」
琢磨もジロリと二階堂を睨み付けた。
「ええっ?!な、何だよ・・・お前達・・・よりにもよってこんなめでたい席でそんな事を言うなんて・・!」
そんな二階堂を見ながら姫宮は溜息をつくのだった—。
一方、朱莉は修也と並んで歩きながらホテルの出口へと向かっていると突然修也が声を掛けてきた。
「朱莉さん、荷物・・お持ちしますよ。」
「え・・?ですが・・。」
しかし修也は右手を差し出すと言った。
「さあ、荷物・・・貸してください。」
「あ・・・有難うございます・・。」
朱莉は恥ずかしそうに修也に蓮の荷物が入ったままバッグを手渡した。すると修也が言った。
「あ・・・ほら、結構重いじゃないですか。赤ちゃんを抱っこしているのにいつもこんなに重い荷物を持ち歩いているんですか?」
再び歩き始めながら修也は朱莉に尋ねてきた。
「い、いえ・・いつもはこんなに沢山荷物を入れてこないのですけど・・・今日は朝から結婚式があったじゃないですか。なのでいつもよりも多めにおむつや粉ミルクを持ってきているので・・。それにしても・・・。」
朱莉は躊躇いながら言った。
「どうかしましたか?」
「何だか・・・かえって申し訳ありません。スーツを着ている男性に・・そ、そんなママバッグを持たせてしまって・・。」
修也が今持っているママバッグは、紺色のキルティングの大きなバッグでサテンのリボンがアクセントでついている。とても男性が持つようなバッグでは無い。
「いいんですよ、そんな事気にしないで。」
修也は笑みを浮かべながら言う。
「いえ、それだけじゃありませ・・・。先程の二次会の話も・・・本当は私が参加出来ないから・・各務さんもお断りしたのじゃありませんか?」
朱莉はあの時はっきり見たのだ。二次会の誘いを修也が断る時に、朱莉の顔をチラリと見たのを・・・。
「いえ・・・別にそんなつもりではなかったのですが・・・。」
いつの間にか、2人はホテルのエントランス迄やって来ていた。
「それなら・・・何処かでコーヒーでも飲んで帰りませんか?蓮ちゃんもまだ眠っているようですし・・・。」
修也は朱莉に尋ねた。
「はい・・・そうですね。」
朱莉は躊躇いがちに返事をした。
(どうしてなんだろう・・・この人を見ていると懐かしい気持ちになって来るのは・・もう少し、一緒にいたいと思ってしまうのは・・・。)
朱莉は自分の心の中に芽生えた気持ちに戸惑うのだった—。
そして参加者たちは出口に立つ新郎新婦に挨拶をしながら式場を次々と出て行く。
「やあ、皆・・・今日は俺と静香の結婚式に参加してくれて本当に有難う。特に・・・九条、オハイオからわざわざ来てくれて感謝している。」
琢磨に笑みを浮かべながら二階堂は言った。真っ白なタキシード姿に身を包んだ背の高い美形の二階堂は正にモデルのようないでたちであった。
現に二階堂の姿に見惚れて、頬を赤く染めていいた女性客の何と多かった事か。
ドレスに身を包んだ姫宮も微笑みながら翔、琢磨、朱莉、修也を順番に見つめて頭を下げた。
「先輩、そんな事言ってくれるなら後1か月程日本に滞在してもいいですか?どうも向こうの水はあわなくて。」
琢磨が言うと、二階堂は真面目に言った。
「琢磨、来月も会社に籍を置いて置きたいなら不要な発言は控えるべきだな。」
ニヤリと笑いながら二階堂は言う。
「う・・・・!」
思わず琢磨が言葉に詰まると素早く姫宮が口を挟んできた。
「社長、その発言はパワハラに値しますよ?どうか不用意な発言は控えて下さい。」
「お、おい・・・静香、何だよ。披露宴の場で社長だなんて・・・お前は俺の秘書である前に妻になったんだろう?」
オロオロしたように言う二階堂に翔は笑いながら言った。
「ハハハ・・・まさに姫宮さ・・じゃなかった。静香さんらしい発言だ。先輩、せいぜい尻に敷かれて下さい。」
「ええ、そうさせて頂きます。」
ニッコリ微笑む姫宮に二階堂は翔に抗議した。
「おい、翔。余計な事を言って・・後で覚えてろよ!」
「本当に、先輩は妙に子供っぽい所がありますよね・・・。」
琢磨は肩をあげながら言った。すると今迄彼等の会話を黙って聞いていた修也が口を開いた。
「皆さん、とっても仲が良さそうで羨ましい限りですね。」
「そうか?なら・・各務君。君も二次会へ来ないかい?夜7時からこのホテルの近くのバーを貸し切りで行うんだよ。九条も鳴海も参加するし・・・どうかな?」
二階堂の提案に姫宮も頷いた。
「ええ、そうですね。是非各務さんも来てください。」
「ええ・・・?ですが・・・。」
修也は躊躇していると、二階堂は今度は朱莉を見た。
「え・・・と・・・、朱莉さんは・・・。」
すると朱莉は答えた。
「いえ、私はレンちゃんがいますので遠慮しておきます。どうぞ皆さんで楽しんで来てください。」
そしてスリングの中で眠っている蓮の頭をそっと撫でた。
「朱莉さん・・・。」
翔は朱莉に申し訳ない気持ちになってしまった。朱莉だってまだ若い。本来なら飲み会を楽しんでもおかしくはない年齢だ。だが、自分と明日香の子育てを朱莉に押して付けてしまっている。それが申し訳なくて翔は言った。
「朱莉さん、なら俺も二次会には出ないで帰るよ。」
しかし、朱莉は言った。
「いいえ、翔さん。私の事はお気になさらずにどうぞ二次会に参加して下さい。折角九条さんも帰国してきている事ですし・・。」
そして琢磨をチラリと見た。
「朱莉さん・・・。」
琢磨も朱莉を見た。朱莉は琢磨と翔の仲たがいをずっと気にしていた。出来れば2人のわだかまりが解け、また以前のような親友同士に戻って貰いたいと思っていた。
(そうよ、この二次会がきっと2人の仲を元通りにしてくれるはず・・。)
「そうか・・・そうだったね。何だか悪いね。朱莉さん。」
二階堂は申し訳なさそうに答える。姫宮もすまなそうな表情を浮かべていると修也が口を開いた。
「あの、僕も遠慮しておきます。」
「「え?」」
琢磨と二階堂が声を上げた。しかし、翔だけは黙っている。
「何故だい?各務君。」
「ええ、僕はまだ新参者ですし・・・何だか二次会に参加するのは場違いな気がして・・折角のお誘いなのに申し訳ございません。また別の機会に誘っていただければ幸いです。」
「そうだな、修也はまだ日が浅いからな。いいんじゃないか?どうせ参加しても知らない連中ばかりだろうし・・。」
どことなく冷たい物言いをする翔の事が朱莉は少し気になった。
(まただわ・・・翔先輩。何だか各務さんに対して冷たい態度を取っているように見えるけど・・どうしてなんだろう?)
「それじゃ、二次会が始まるまで控室で待っていてくれ。このフロアの下にホールを貸し切っているんだ。俺達も準備が終わったらそっちへ行くから。」
二階堂は翔と琢磨を見渡すと言った。
「はい、分かりました。」
「ええ。」
翔と琢磨が返事をすると、朱莉は二階堂と姫宮を見た。
「とても素敵な式でした。どうぞお幸せになって下さい。」
すると二階堂は言った。
「いや、お礼を言うのはこちらの方だよ。俺が静香と出会えたのはある意味朱莉さんのお陰と言っても過言ではないからね。こちらこそありがとう、朱莉さん。」
「朱莉さん・・・本当に兄の件で、朱莉さんには沢山迷惑をかけてしまってごめんなさい。でも、もう兄は日本にはいません。だから・・これからはどうかお幸せに暮らしてください。」
「静香さん・・・有難うございます。」
朱莉は深々と頭を下げると言った。
「それでは・・・お先に失礼しますね。」
「僕も失礼します。」
修也もお辞儀をすると、二階堂が言った。
「そうだ、各務君。朱莉さんを途中まで送ってあげてくれないか?」
修也は一瞬チラリと翔を見た後、返事をした。
「はい、分かりました。それでは一緒に参りましょうか?」
朱莉の方に向き直ると、修也は声を掛けた。
「は、はい。よろしくお願いします。」
そして、朱莉と修也が並んで歩いていくのを翔はじっと見送っていたが・・二階堂に視線を移すと言った。
「先輩・・・・恨みますよ・・・。」
「ええ、俺も翔と同じ意見です。」
琢磨もジロリと二階堂を睨み付けた。
「ええっ?!な、何だよ・・・お前達・・・よりにもよってこんなめでたい席でそんな事を言うなんて・・!」
そんな二階堂を見ながら姫宮は溜息をつくのだった—。
一方、朱莉は修也と並んで歩きながらホテルの出口へと向かっていると突然修也が声を掛けてきた。
「朱莉さん、荷物・・お持ちしますよ。」
「え・・?ですが・・。」
しかし修也は右手を差し出すと言った。
「さあ、荷物・・・貸してください。」
「あ・・・有難うございます・・。」
朱莉は恥ずかしそうに修也に蓮の荷物が入ったままバッグを手渡した。すると修也が言った。
「あ・・・ほら、結構重いじゃないですか。赤ちゃんを抱っこしているのにいつもこんなに重い荷物を持ち歩いているんですか?」
再び歩き始めながら修也は朱莉に尋ねてきた。
「い、いえ・・いつもはこんなに沢山荷物を入れてこないのですけど・・・今日は朝から結婚式があったじゃないですか。なのでいつもよりも多めにおむつや粉ミルクを持ってきているので・・。それにしても・・・。」
朱莉は躊躇いながら言った。
「どうかしましたか?」
「何だか・・・かえって申し訳ありません。スーツを着ている男性に・・そ、そんなママバッグを持たせてしまって・・。」
修也が今持っているママバッグは、紺色のキルティングの大きなバッグでサテンのリボンがアクセントでついている。とても男性が持つようなバッグでは無い。
「いいんですよ、そんな事気にしないで。」
修也は笑みを浮かべながら言う。
「いえ、それだけじゃありませ・・・。先程の二次会の話も・・・本当は私が参加出来ないから・・各務さんもお断りしたのじゃありませんか?」
朱莉はあの時はっきり見たのだ。二次会の誘いを修也が断る時に、朱莉の顔をチラリと見たのを・・・。
「いえ・・・別にそんなつもりではなかったのですが・・・。」
いつの間にか、2人はホテルのエントランス迄やって来ていた。
「それなら・・・何処かでコーヒーでも飲んで帰りませんか?蓮ちゃんもまだ眠っているようですし・・・。」
修也は朱莉に尋ねた。
「はい・・・そうですね。」
朱莉は躊躇いがちに返事をした。
(どうしてなんだろう・・・この人を見ていると懐かしい気持ちになって来るのは・・もう少し、一緒にいたいと思ってしまうのは・・・。)
朱莉は自分の心の中に芽生えた気持ちに戸惑うのだった—。
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