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第4章 5 お父様と私
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パレードは夜からで、ナッツさんが19時に屋敷まで迎えに来てくれることになった。
《 正装して待っていてよ。 》
ナッツさんは別れ際、私にこう言った。
「フフフ・・・。」
笑みを浮かべながら我が家までの道のりを歩いていると、不意に里香さんが語り掛けてきた。
《 随分楽しそうね。 》
「ええ、勿論ですよ。だって・・・今夜、お祭りがあって・・・パレードに一緒に参加しようって誘われたんですよ?しかも正装して・・。」
《 ふ~ん・・・なるほど・・それってデートの誘いよね? 》
「ええっ?!デ、デートなんて・・・そんな・・・。」
《 こら、恍けるんじゃないの。自分だって分かってるんでしょう?これはデートだってことくらい。 》
「は、はい・・・その通りです・・・。やっぱり里香さんて察しがいいですね?」
《 あのぇ・・察しがいい悪いの問題じゃないわ。誰だってお見通しよ。 それで・・どう?着ていくドレスは決まってるの? 》
里香さんの質問に私は答えた。
「はい!もちろんです!」
****
「ロザリア・・・今度の男性はおかしな男では無いだろうね?」
今夜男の人がパレードに参加する為に迎えに来ると言う話をすると、お父様は心配そうに尋ねてきた。
「はい、問題ありません。ちゃんとした人ですから。」
ドレスアップした私はお父様に確認した。
「どうですか?お父様・・・似合っていますか?」
髪をハーフアップにし、水色のハンカチーフスリーブの袖のドレープが入った大人びたドレスに着替え、白いパンプスを履いた私はクルリと回ってみる。
「うん・・うん・・ロザリア。本当によく似合っているよ。痩せてすごく綺麗になったし・・・まるでお母さんに生き写しだよ・・。」
お父様は涙ぐみながら私を見た。
「お父様・・・。お父様も・・・すごく素敵になりましたよ?」
今、目の前に立つ父に以前の面影は何も無い。里香さんの教え通りに脂っこい料理をやめたせいか、痩せただけでなく、髪も生えてきたのだから。
「お父様・・・きっと今のお父様なら再婚相手も見つかりますよ。」
けれどお父様は首を振った。
「な、何を言うんだね?ロザリア。私の妻は生涯かけて1人だけ・・ロザリア。お前のお母さんだけだよ。」
「ですが、お父様・・・。お父様はまだ40歳とお若いじゃありませんか。私だって・・・いつかは誰かの花嫁になって嫁いでこの家を出て行ってしまうかもしれません。でもお父様を1人残して嫁ぐなんて事、私には・・・。」
「ロザリア・・・。」
「お父様には・・幸せになって貰いたいのです。やはり恋愛って生きていくうえで大切な事だって思いませんか?」
にっこりと笑みを浮かべて私はお父様を見つめた。その時・・・。
「た・た・た・大変でございますっ!!」
突如、お父様の執事が部屋の中へ駈け込んで来た。
「どうしたのだ・・?騒がしい・・・。折角ロザリアと父娘の語らいをしていたのに・・・。」
お父様は迷惑そうに眉をしかめる。
「それは大変申し訳ございませんでした・・・ですが、今は緊急事態なのです!」
「緊急事態・・・?一体何だ?それは?」
私は黙って2人の会話を聞きながら部屋の壁にかけてある時計を見た。
「あ、いけない。そろそろナッツさんが来る頃だわ。」
「ナッツさん?お迎えの方のお名前ですか?」
執事は私に尋ねてきた。
「ええ。あだ名でそう呼んでるだけなの。本当の名前は知らないわ。」
しかし、執事の顔は青ざめてゆく。
「そ、そんなまさか・・・ロザリア様のお相手の方と言うのは・・・。」
その時―。
「ロザリア様っ!大変です!すぐに・・・すぐにエントランスへお越しくださいっ!」
メイドの1人が部屋に飛び込んできた―。
《 正装して待っていてよ。 》
ナッツさんは別れ際、私にこう言った。
「フフフ・・・。」
笑みを浮かべながら我が家までの道のりを歩いていると、不意に里香さんが語り掛けてきた。
《 随分楽しそうね。 》
「ええ、勿論ですよ。だって・・・今夜、お祭りがあって・・・パレードに一緒に参加しようって誘われたんですよ?しかも正装して・・。」
《 ふ~ん・・・なるほど・・それってデートの誘いよね? 》
「ええっ?!デ、デートなんて・・・そんな・・・。」
《 こら、恍けるんじゃないの。自分だって分かってるんでしょう?これはデートだってことくらい。 》
「は、はい・・・その通りです・・・。やっぱり里香さんて察しがいいですね?」
《 あのぇ・・察しがいい悪いの問題じゃないわ。誰だってお見通しよ。 それで・・どう?着ていくドレスは決まってるの? 》
里香さんの質問に私は答えた。
「はい!もちろんです!」
****
「ロザリア・・・今度の男性はおかしな男では無いだろうね?」
今夜男の人がパレードに参加する為に迎えに来ると言う話をすると、お父様は心配そうに尋ねてきた。
「はい、問題ありません。ちゃんとした人ですから。」
ドレスアップした私はお父様に確認した。
「どうですか?お父様・・・似合っていますか?」
髪をハーフアップにし、水色のハンカチーフスリーブの袖のドレープが入った大人びたドレスに着替え、白いパンプスを履いた私はクルリと回ってみる。
「うん・・うん・・ロザリア。本当によく似合っているよ。痩せてすごく綺麗になったし・・・まるでお母さんに生き写しだよ・・。」
お父様は涙ぐみながら私を見た。
「お父様・・・。お父様も・・・すごく素敵になりましたよ?」
今、目の前に立つ父に以前の面影は何も無い。里香さんの教え通りに脂っこい料理をやめたせいか、痩せただけでなく、髪も生えてきたのだから。
「お父様・・・きっと今のお父様なら再婚相手も見つかりますよ。」
けれどお父様は首を振った。
「な、何を言うんだね?ロザリア。私の妻は生涯かけて1人だけ・・ロザリア。お前のお母さんだけだよ。」
「ですが、お父様・・・。お父様はまだ40歳とお若いじゃありませんか。私だって・・・いつかは誰かの花嫁になって嫁いでこの家を出て行ってしまうかもしれません。でもお父様を1人残して嫁ぐなんて事、私には・・・。」
「ロザリア・・・。」
「お父様には・・幸せになって貰いたいのです。やはり恋愛って生きていくうえで大切な事だって思いませんか?」
にっこりと笑みを浮かべて私はお父様を見つめた。その時・・・。
「た・た・た・大変でございますっ!!」
突如、お父様の執事が部屋の中へ駈け込んで来た。
「どうしたのだ・・?騒がしい・・・。折角ロザリアと父娘の語らいをしていたのに・・・。」
お父様は迷惑そうに眉をしかめる。
「それは大変申し訳ございませんでした・・・ですが、今は緊急事態なのです!」
「緊急事態・・・?一体何だ?それは?」
私は黙って2人の会話を聞きながら部屋の壁にかけてある時計を見た。
「あ、いけない。そろそろナッツさんが来る頃だわ。」
「ナッツさん?お迎えの方のお名前ですか?」
執事は私に尋ねてきた。
「ええ。あだ名でそう呼んでるだけなの。本当の名前は知らないわ。」
しかし、執事の顔は青ざめてゆく。
「そ、そんなまさか・・・ロザリア様のお相手の方と言うのは・・・。」
その時―。
「ロザリア様っ!大変です!すぐに・・・すぐにエントランスへお越しくださいっ!」
メイドの1人が部屋に飛び込んできた―。
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