32 / 95
第31話 連れて帰っていただけますか?
しおりを挟む
「あ、あれは……!」
その服を目にした途端、エイドリアンの表情が青ざめる。
ほぅ……一応、心当たりはあるようだ。
「それはステラの服じゃないか……? だが何故そんなに汚れているのだ?」
父が怪訝そうに首を傾げる。
え? もしかして覚えていないのだろうか? 夕食の席で私が土下座捺せられた話はしたはずなのに? ひょっとすると、相当酔いが回っているのかもしれない。
「ステラ嬢の服……?」
一方のロンド伯爵も不思議そうに私の服と、エイドリアン、そして私に視線をせわしなく移している。
「ステラ、何故この服がこれ程までに汚れてしまったか教えて差し上げなさい。そこにいる男共に」
母が顎でしゃくる。
おおっ! なんて言葉遣いに、その態度!
やはり母も酔っ払っているのかもしれない。
「はい、お母様。このスカート部分の汚れは、本日エイドリアン様以下3名の男子学生達に強要されて土下座させられたときについた汚れです」
「な、何だと!? 土下座だと!?」
父がソファから立ち上がる。
あ、その様子……やっぱり覚えていなかったか。
「ど、土下座……?」
アボット伯爵は震えながら、隣で青ざめているエイドリアンを見つめる。
「はい、大勢の学生たちが見ている中で4人の男性たちに強要されたのです。……とても怖かったです。しかもその理由はエイドリアンを含め、3名の男子学生達が好意を寄せている女性を噴水に突き落としたという濡れ衣を着せられたからです」
「な、何と……。エイドリアンッ! それは本当のことなのか!?」
「……」
青ざめたエイドリアンは唇を噛み締めて黙っている。
「沈黙は肯定を意味する……つまり、そういうことですわ。伯爵?」
微笑し、腕組みする母の姿はまるで悪女? そのものだ。
「エイドリアンッ! な、何てことをしてくれたんだ! 仮にもお前の婚約者であり……アボット家の御令嬢のステラ嬢に! しかも、好意を寄せている女性だと? どういうことなのだ!」
激怒した伯爵は、エイドリアンの胸ぐらを掴むと自分の方に引き寄せた。
伯爵はますます頭全体が真っ赤に染まる。その有り様がおかしすぎて、私は笑い出したくなるのを必死で耐えていた。
「エイドリアン君……今まではステラに免じて素行の悪さを見逃してきたが、もうそうはいかない。何しろ、婚約破棄を娘の方から訴えてきたのだからな。婚約者がいながら、他の女性にうつつを抜かす。挙げ句に屈辱を味合わせるとは……」
父は静かな声でエイドリアンに語りかけ、次にロンド伯爵に目を向けた。
「もう、婚約破棄は決定だ。ということで今日限りで資金援助は一切停止させてもらう。借金もまとめて返済してもらおう」
え!? ロンド伯爵家は借金までしていたの? それなのに、あんな態度を私に取るなんて……エイドリアンは余程の阿呆と見える。
「そ、そんな……! 婚約破棄は受けます! で、ですが……資金援助停止に借金をすぐに返済なんて……! そんなことをされたら、ロンド家はお終いです! 我々家族はどうなっても構いませんが……従業員が路頭に迷ってしまいます! 何とかお慈悲を! 土下座なら、この私がいくらでも致します! せめて、借金返済だけはお待ち下さい!」
ロンド伯爵は、ソファから降りると床に座り込んで頭を床に擦り付け始めた。
う~ん……ここまでされると同情したくなる気持ちになってきた。
何故なら私も、元社畜。何となく伯爵の気持ちが理解できるからだ。
「お父様、少し宜しいでしょうか?」
「何だ? ステラ」
「ロンド家の会社で働く従業員たちには何の罪もありません。悪いのはエイドリアンですから」
「何だって!?」
エイドリアンが声を荒げた。
「この馬鹿息子! 静かにしろ!」
当然伯爵に叱責される。
「だが、エイドリアンは散々お前に酷いことをしてきた。それを見逃すわけにはいかないな。彼にはそれ相応の罰を与えなければ」
「でしたら、エイドリアンが二度と私の前に現れない約束をして貰えればいいです。そうですね……ついでに大学もやめてもらって。 もし、この約束を破れば、即刻借金返済に資金援助の停止を行うというのはどうでしょうか?」
大学に行けば、イヤでも顔をあわせてしまう。
「何だって!? 大学をやめろだって!?」
未だに阿呆なエイドリアンが喚く。本当に自分の立場を分かっていないようだ。
「はい! 明日にでも退学届を出します! それにもう二度とステラ嬢の前に姿を現さないと約束致しますから!」
エイドリアンの代わりに伯爵が返事する。
「……どうだ? ステラ」
父が尋ねる。
「そうですね、それでいいです」
すると母が笑顔を見せた。
「それでは、ロンド伯爵。すぐに、そちらの令息を連れて帰っていただけますか? もうこれ以上、彼の顔を見ていたくもないので」
その言葉にエイドリアンの顔から血の気が引く。
すごい……さながらパワハラ上司のようだ。
「は、はい! すぐに連れて帰ります! おい! 帰るぞ! 今すぐだ!」
ロンド伯爵はエイドリアンの腕を掴んで立たせると、まるで引きずるようにして連れ去っていった。
その後ろ姿を見送る私と両親。
「……やれやれ、やっと静かになったか」
「ええ、本当ね」
互いの顔を見合わせ合う、両親。
結局、何故私より立場の低いエイドリアンが威張り散らしていたのかは不明だったけれども両親に尋ねるわけにはいかない。
でも、まぁいいか。
少なくとも、明日からは私を脅かす存在が1人減るのだから。
ただ、一つ気になることがある。
去り際にエイドリアンは言葉を発することなく口だけ動かして、こう言った。
『覚えていろ』
また、私に何かしでかしてくるつもりだろうか……?
「どうした? ステラ、浮かない顔して」
父が不意に話しかけてくる。
「いえ、何でもありません」
私は笑みを浮かべて返事をした。
そうだ、気にしていても仕方がない。今の私は他にするべきことがあるのだから――
その服を目にした途端、エイドリアンの表情が青ざめる。
ほぅ……一応、心当たりはあるようだ。
「それはステラの服じゃないか……? だが何故そんなに汚れているのだ?」
父が怪訝そうに首を傾げる。
え? もしかして覚えていないのだろうか? 夕食の席で私が土下座捺せられた話はしたはずなのに? ひょっとすると、相当酔いが回っているのかもしれない。
「ステラ嬢の服……?」
一方のロンド伯爵も不思議そうに私の服と、エイドリアン、そして私に視線をせわしなく移している。
「ステラ、何故この服がこれ程までに汚れてしまったか教えて差し上げなさい。そこにいる男共に」
母が顎でしゃくる。
おおっ! なんて言葉遣いに、その態度!
やはり母も酔っ払っているのかもしれない。
「はい、お母様。このスカート部分の汚れは、本日エイドリアン様以下3名の男子学生達に強要されて土下座させられたときについた汚れです」
「な、何だと!? 土下座だと!?」
父がソファから立ち上がる。
あ、その様子……やっぱり覚えていなかったか。
「ど、土下座……?」
アボット伯爵は震えながら、隣で青ざめているエイドリアンを見つめる。
「はい、大勢の学生たちが見ている中で4人の男性たちに強要されたのです。……とても怖かったです。しかもその理由はエイドリアンを含め、3名の男子学生達が好意を寄せている女性を噴水に突き落としたという濡れ衣を着せられたからです」
「な、何と……。エイドリアンッ! それは本当のことなのか!?」
「……」
青ざめたエイドリアンは唇を噛み締めて黙っている。
「沈黙は肯定を意味する……つまり、そういうことですわ。伯爵?」
微笑し、腕組みする母の姿はまるで悪女? そのものだ。
「エイドリアンッ! な、何てことをしてくれたんだ! 仮にもお前の婚約者であり……アボット家の御令嬢のステラ嬢に! しかも、好意を寄せている女性だと? どういうことなのだ!」
激怒した伯爵は、エイドリアンの胸ぐらを掴むと自分の方に引き寄せた。
伯爵はますます頭全体が真っ赤に染まる。その有り様がおかしすぎて、私は笑い出したくなるのを必死で耐えていた。
「エイドリアン君……今まではステラに免じて素行の悪さを見逃してきたが、もうそうはいかない。何しろ、婚約破棄を娘の方から訴えてきたのだからな。婚約者がいながら、他の女性にうつつを抜かす。挙げ句に屈辱を味合わせるとは……」
父は静かな声でエイドリアンに語りかけ、次にロンド伯爵に目を向けた。
「もう、婚約破棄は決定だ。ということで今日限りで資金援助は一切停止させてもらう。借金もまとめて返済してもらおう」
え!? ロンド伯爵家は借金までしていたの? それなのに、あんな態度を私に取るなんて……エイドリアンは余程の阿呆と見える。
「そ、そんな……! 婚約破棄は受けます! で、ですが……資金援助停止に借金をすぐに返済なんて……! そんなことをされたら、ロンド家はお終いです! 我々家族はどうなっても構いませんが……従業員が路頭に迷ってしまいます! 何とかお慈悲を! 土下座なら、この私がいくらでも致します! せめて、借金返済だけはお待ち下さい!」
ロンド伯爵は、ソファから降りると床に座り込んで頭を床に擦り付け始めた。
う~ん……ここまでされると同情したくなる気持ちになってきた。
何故なら私も、元社畜。何となく伯爵の気持ちが理解できるからだ。
「お父様、少し宜しいでしょうか?」
「何だ? ステラ」
「ロンド家の会社で働く従業員たちには何の罪もありません。悪いのはエイドリアンですから」
「何だって!?」
エイドリアンが声を荒げた。
「この馬鹿息子! 静かにしろ!」
当然伯爵に叱責される。
「だが、エイドリアンは散々お前に酷いことをしてきた。それを見逃すわけにはいかないな。彼にはそれ相応の罰を与えなければ」
「でしたら、エイドリアンが二度と私の前に現れない約束をして貰えればいいです。そうですね……ついでに大学もやめてもらって。 もし、この約束を破れば、即刻借金返済に資金援助の停止を行うというのはどうでしょうか?」
大学に行けば、イヤでも顔をあわせてしまう。
「何だって!? 大学をやめろだって!?」
未だに阿呆なエイドリアンが喚く。本当に自分の立場を分かっていないようだ。
「はい! 明日にでも退学届を出します! それにもう二度とステラ嬢の前に姿を現さないと約束致しますから!」
エイドリアンの代わりに伯爵が返事する。
「……どうだ? ステラ」
父が尋ねる。
「そうですね、それでいいです」
すると母が笑顔を見せた。
「それでは、ロンド伯爵。すぐに、そちらの令息を連れて帰っていただけますか? もうこれ以上、彼の顔を見ていたくもないので」
その言葉にエイドリアンの顔から血の気が引く。
すごい……さながらパワハラ上司のようだ。
「は、はい! すぐに連れて帰ります! おい! 帰るぞ! 今すぐだ!」
ロンド伯爵はエイドリアンの腕を掴んで立たせると、まるで引きずるようにして連れ去っていった。
その後ろ姿を見送る私と両親。
「……やれやれ、やっと静かになったか」
「ええ、本当ね」
互いの顔を見合わせ合う、両親。
結局、何故私より立場の低いエイドリアンが威張り散らしていたのかは不明だったけれども両親に尋ねるわけにはいかない。
でも、まぁいいか。
少なくとも、明日からは私を脅かす存在が1人減るのだから。
ただ、一つ気になることがある。
去り際にエイドリアンは言葉を発することなく口だけ動かして、こう言った。
『覚えていろ』
また、私に何かしでかしてくるつもりだろうか……?
「どうした? ステラ、浮かない顔して」
父が不意に話しかけてくる。
「いえ、何でもありません」
私は笑みを浮かべて返事をした。
そうだ、気にしていても仕方がない。今の私は他にするべきことがあるのだから――
146
お気に入りに追加
2,245
あなたにおすすめの小説

白い結婚のはずでしたが、王太子の愛人に嘲笑されたので隣国へ逃げたら、そちらの王子に大切にされました
ゆる
恋愛
「王太子妃として、私はただの飾り――それなら、いっそ逃げるわ」
オデット・ド・ブランシュフォール侯爵令嬢は、王太子アルベールの婚約者として育てられた。誰もが羨む立場のはずだったが、彼の心は愛人ミレイユに奪われ、オデットはただの“形式だけの妻”として冷遇される。
「君との結婚はただの義務だ。愛するのはミレイユだけ」
そう嘲笑う王太子と、勝ち誇る愛人。耐え忍ぶことを強いられた日々に、オデットの心は次第に冷え切っていった。だが、ある日――隣国アルヴェールの王子・レオポルドから届いた一通の書簡が、彼女の運命を大きく変える。
「もし君が望むなら、私は君を迎え入れよう」
このまま王太子妃として屈辱に耐え続けるのか。それとも、自らの人生を取り戻すのか。
オデットは決断する。――もう、アルベールの傀儡にはならない。
愛人に嘲笑われた王妃の座などまっぴらごめん!
王宮を飛び出し、隣国で新たな人生を掴み取ったオデットを待っていたのは、誠実な王子の深い愛。
冷遇された令嬢が、理不尽な白い結婚を捨てて“本当の幸せ”を手にする

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。

無能だとクビになったメイドですが、今は王宮で筆頭メイドをしています
如月ぐるぐる
恋愛
「お前の様な役立たずは首だ! さっさと出て行け!」
何年も仕えていた男爵家を追い出され、途方に暮れるシルヴィア。
しかし街の人々はシルビアを優しく受け入れ、宿屋で住み込みで働く事になる。
様々な理由により職を転々とするが、ある日、男爵家は爵位剥奪となり、近隣の子爵家の代理人が統治する事になる。
この地域に詳しく、元男爵家に仕えていた事もあり、代理人がシルヴィアに協力を求めて来たのだが……
男爵メイドから王宮筆頭メイドになるシルビアの物語が、今始まった。

[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
【完結】「異世界に召喚されたら聖女を名乗る女に冤罪をかけられ森に捨てられました。特殊スキルで育てたリンゴを食べて生き抜きます」
まほりろ
恋愛
※小説家になろう「異世界転生ジャンル」日間ランキング9位!2022/09/05
仕事からの帰り道、近所に住むセレブ女子大生と一緒に異世界に召喚された。
私たちを呼び出したのは中世ヨーロッパ風の世界に住むイケメン王子。
王子は美人女子大生に夢中になり彼女を本物の聖女と認定した。
冴えない見た目の私は、故郷で女子大生を脅迫していた冤罪をかけられ追放されてしまう。
本物の聖女は私だったのに……。この国が困ったことになっても助けてあげないんだから。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろう先行投稿。カクヨム、エブリスタにも投稿予定。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる