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7-7 後悔しても知りませんよ?
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「な、な、何よ・・・これは・・・。」
ガタガタ震えながらリーゼロッテは言う。
「や、やはり・・魔女だ・・。俺の妻は世界最強の魔女だったのだ・・。」
アレックス皇子の妻と言う言葉にいら立ちが募る。しかも何故かその表情が少し嬉しそうなのも気にくわない。
「ちょっと!何が妻ですかっ!気持ちの悪い事言わないで下さいっ!!」
ドーンッ!!
もう一発雷を落としてやった。
「「ヒャアアアッ!!」」
更に増えるベッドの大穴。その穴は床まで貫通していた。
それを見て再び震え上がる2人。そして背後には拍手をするミラージュがいた。
「よ、よせっ!レベッカ!お前は俺の妻だろう?夫に雷を落としていいと思っているのか?!普通はそんな事はしないぞっ?!」
アレックス皇子は当たり前のことを言う。
そんなのは当然のこと。
普通の人間には雷など落とせるはずはないのだから。
「何が妻ですかっ!図々しいっ!あと一度でも私の事を妻と読んだら二度とその口がきけないようにしてやりますよっ?!しかも・・・今頃になって私の名前を呼ぶなんて一体どういうつもりですかっ?!大体・・いっつもいっつも強引に自分の言う事を聞かせていたくせに・・・。山賊に襲われたときは私だけ馬車から降ろして自分は高みの見物。おまけにガーランド王国では私がベッドに潜り込んできた?それはあの部屋にベッドが1台しかなかったからじゃないですかっ!しかもキングサイズですごく大きかったのに・・空いてるスペースで寝かせて欲しかったのでベッドに上がっただけですよっ?!でも・・それだって私の事を邪険に追い払いましたよねっ?!お陰であの時、風邪を退いてしまったじゃないですかっ!私がどれ程今怒っているか・・・分りますかっ?!」
ついに私の怒りが真っ赤な炎となって身体から噴き出してしまった。
ゴオッ!!
激しい熱風が部屋の中で巻き起こる。
「「ギャアアアッ!!」」
私の身体から突然火柱が上がったのを見たバカップルは熱さと恐怖で悲鳴を上げる。そして私の怒りの炎は高く舞い上がり・・・天井を一部焦がしてしまった。
「レベッカ様!落ち着いて!落ち着いて下さいっ!ここは部屋の中ですよっ!!」
ミラージュに言われ、少し冷静さを取り戻した私はすぐさま身体から吹きあがっていた炎を鎮火させた。
「ふう・・・。」
そしてベッドの上を見ると、そこには目を回して伸びているリーゼロッテと震えながら私を見つめているアレックス皇子の姿があった。
「お、お前・・・い、一体・・・な、何者なんだ・・・?」
アレックス皇子は震えながら尋ねる。
「私?私はオーランド王国の第四皇女・・・レベッカ・ヤングですよ?」
何を今更変な事を尋ねて来るのだろう。
「ち、違うっ!お、俺が聞きたいのはそんな事じゃないっ!そ、その力は一体何なんだっ?!言えっ!い、いや・・教えて下さいっ!や、やはり魔女だったのかっ?!」
アレックス皇子は土下座をして頼んできた。
「・・・。」
私は黙ってアレックス皇子を見た。だが、今更こんな男に自分の正体を明かす気にもなれない。ただ・・・・。
「アレックス皇子・・・私、前から言ってましたよね?私には親切にしておいたほうがいいと・・。」
「あ、ああ・・・た、確かに言われていたが・・・。」
「あれはね・・・忠告だったんですよ?」
「忠告・・・?な、なにが忠告だ・・。あ、そうか・・分かったぞ!答えないって言う事は・・今までのは魔術と見せかけて実は手品だったんだなっ?!ふう・・・危なかった・・。危うくお前に騙されるところだったぞ・・。いいだろう、そんなに離婚したいなら離婚してやる!その代わり・・今すぐこの国を出て行けっ!」
ここまで来てアレックス皇子はまたもや失言を吐いた。
「分りました・・・お望みとあらば出て行きます。その代り・・後で後悔しても知りませんよ?」
「ああ!出てけ出てけっ!ただし・・俺は後悔などしないからなっ?!」
アレックス皇子は腕組みすると言った。まあ・・いつまであの態度を取っていられるだろうか。
「行きましょう、ミラージュ。」
私はアレックス皇子に背を向けるとミラージュを見た。
「行くのですか?レベッカ様・あの男をあのままにしておいて・・?」
「ええ。どうせ・・・すぐに泣きついて来るに決まっているもの。」
最も・・・その時が来ても私には助ける気は毛頭ないけれども―。
ガタガタ震えながらリーゼロッテは言う。
「や、やはり・・魔女だ・・。俺の妻は世界最強の魔女だったのだ・・。」
アレックス皇子の妻と言う言葉にいら立ちが募る。しかも何故かその表情が少し嬉しそうなのも気にくわない。
「ちょっと!何が妻ですかっ!気持ちの悪い事言わないで下さいっ!!」
ドーンッ!!
もう一発雷を落としてやった。
「「ヒャアアアッ!!」」
更に増えるベッドの大穴。その穴は床まで貫通していた。
それを見て再び震え上がる2人。そして背後には拍手をするミラージュがいた。
「よ、よせっ!レベッカ!お前は俺の妻だろう?夫に雷を落としていいと思っているのか?!普通はそんな事はしないぞっ?!」
アレックス皇子は当たり前のことを言う。
そんなのは当然のこと。
普通の人間には雷など落とせるはずはないのだから。
「何が妻ですかっ!図々しいっ!あと一度でも私の事を妻と読んだら二度とその口がきけないようにしてやりますよっ?!しかも・・・今頃になって私の名前を呼ぶなんて一体どういうつもりですかっ?!大体・・いっつもいっつも強引に自分の言う事を聞かせていたくせに・・・。山賊に襲われたときは私だけ馬車から降ろして自分は高みの見物。おまけにガーランド王国では私がベッドに潜り込んできた?それはあの部屋にベッドが1台しかなかったからじゃないですかっ!しかもキングサイズですごく大きかったのに・・空いてるスペースで寝かせて欲しかったのでベッドに上がっただけですよっ?!でも・・それだって私の事を邪険に追い払いましたよねっ?!お陰であの時、風邪を退いてしまったじゃないですかっ!私がどれ程今怒っているか・・・分りますかっ?!」
ついに私の怒りが真っ赤な炎となって身体から噴き出してしまった。
ゴオッ!!
激しい熱風が部屋の中で巻き起こる。
「「ギャアアアッ!!」」
私の身体から突然火柱が上がったのを見たバカップルは熱さと恐怖で悲鳴を上げる。そして私の怒りの炎は高く舞い上がり・・・天井を一部焦がしてしまった。
「レベッカ様!落ち着いて!落ち着いて下さいっ!ここは部屋の中ですよっ!!」
ミラージュに言われ、少し冷静さを取り戻した私はすぐさま身体から吹きあがっていた炎を鎮火させた。
「ふう・・・。」
そしてベッドの上を見ると、そこには目を回して伸びているリーゼロッテと震えながら私を見つめているアレックス皇子の姿があった。
「お、お前・・・い、一体・・・な、何者なんだ・・・?」
アレックス皇子は震えながら尋ねる。
「私?私はオーランド王国の第四皇女・・・レベッカ・ヤングですよ?」
何を今更変な事を尋ねて来るのだろう。
「ち、違うっ!お、俺が聞きたいのはそんな事じゃないっ!そ、その力は一体何なんだっ?!言えっ!い、いや・・教えて下さいっ!や、やはり魔女だったのかっ?!」
アレックス皇子は土下座をして頼んできた。
「・・・。」
私は黙ってアレックス皇子を見た。だが、今更こんな男に自分の正体を明かす気にもなれない。ただ・・・・。
「アレックス皇子・・・私、前から言ってましたよね?私には親切にしておいたほうがいいと・・。」
「あ、ああ・・・た、確かに言われていたが・・・。」
「あれはね・・・忠告だったんですよ?」
「忠告・・・?な、なにが忠告だ・・。あ、そうか・・分かったぞ!答えないって言う事は・・今までのは魔術と見せかけて実は手品だったんだなっ?!ふう・・・危なかった・・。危うくお前に騙されるところだったぞ・・。いいだろう、そんなに離婚したいなら離婚してやる!その代わり・・今すぐこの国を出て行けっ!」
ここまで来てアレックス皇子はまたもや失言を吐いた。
「分りました・・・お望みとあらば出て行きます。その代り・・後で後悔しても知りませんよ?」
「ああ!出てけ出てけっ!ただし・・俺は後悔などしないからなっ?!」
アレックス皇子は腕組みすると言った。まあ・・いつまであの態度を取っていられるだろうか。
「行きましょう、ミラージュ。」
私はアレックス皇子に背を向けるとミラージュを見た。
「行くのですか?レベッカ様・あの男をあのままにしておいて・・?」
「ええ。どうせ・・・すぐに泣きついて来るに決まっているもの。」
最も・・・その時が来ても私には助ける気は毛頭ないけれども―。
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