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6-9 1つ目の事件
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ああ・・・眠いなぁ・・・。
午前7時―
リーゼロッテは替えのシーツと枕カバーをまだ持ってきてくれない。ウウ・・本当に眠い。今の私にはベッドで横になることが出来ないので、自室の部屋に置かれたカウチソファでクッションを枕代わりにパジャマのままウトウトしていた・・。
するとそこへ突然・・・。
「おい!起きろっ!」
頭上で何者かの怒鳴りつける声が聞こえ、慌てて私はガバリと飛び起きた。そして半分寝ぼけた頭で見上げると、そこには腕組みをして何故か怒りの眼差しを私に向けるアレックス皇子の姿があった。
「あ・・おはようございます、アレックス様。でも出来ればもう少し静かに起こして頂けないでしょうか?いきなり怒鳴りつけるように起こされると心臓が止まってしまうかもしれませんので・・・。」
「ふん、お前のように心臓に毛が生えたような人間が何を言ってる。それ位で心臓が止まるほどの人間でもあるまい。」
「心臓に毛が生えた人間なんてこの世にいませんよ。そんな人がいれば、病気かもはや人間ではありません。」
見上げたまま返事をした。
「う・・うるさいっ!一々真面目に返答するなっ!今のは物の例えだ、例えっ!ところでお前・・一体彼女に何をしたんだっ?!」
「え?彼女って?」
「彼女って言うのはお前の新しい専属メイド・・リーゼロッテだっ!」
「ああ・・リーゼロッテがどうしたと言うのですか?」
「うるさいっ!とぼけるのもいい加減にしろっ!お前は今日・・・朝の6時と言う非常識な時間にリーゼロッテを呼びつけ、自分のベッドのシーツと枕カバーを無理やり交換させた挙句、この時間に洗濯場へ運べば誰かが勝手に洗濯をやってくれるから置いてくればいいと言ってそそのかしたそうじゃないかっ?!おかげで彼女はその行為を他のメイドによって見とがめられ、メイド長に呼び出されてこっぴどく叱られて泣きながら俺の処へやって来たのだぞっ?!何故そのようなでたらめを彼女に教えたりしたのだっ!」
う~ん・・寝起きでうまく頭が回らないが・・どうやらリーゼロッテが勝手にやった事でメイド長に叱られ、その原因を作ったのがこの私と言う事でアレックス皇子に怒鳴られているようだ。でもその前にどうしても確認しておきたい事がある。
「あの~・・質問なのですが・・ちょっとよろしいでしょうか・・?」
右手を上げると言った。
「仕方ない・・・発言の許可を許そう。」
随分上から目線の物言いだが・・まあいつもの事だし・・・。
「リーゼロッテはどこにいるのですか?」
「俺の部屋だ。」
ああ・・・なるほど、俺の部屋ね・・。ん?俺の部屋?
「あの、リーゼロッテは私のメイドですよね?」
「ああ。そうだ。」
「何故、アレックス様の部屋にいるのですか?」
「そ、それは・・お前に嘘をつかれたからと泣きついてきたからだ。それで彼女の気が収まるまで俺の部屋で休ませている。」
「そうですか・・・では誰か別のメイドに新しいシーツカバーと枕カバーを持って来てもらえるように頼んでいただけますか?ベッドに横になりたくても、なれないんですよ・・アフ・・・。」
欠伸をかみ殺しながら言うと、アレックス皇子はますますヒートアップした。
「お、お前・・・!今話をしているのはそこなのか?!そうじゃないっ!、違うだろうがっ?!」
地団太を踏みながらアレックス皇子は喚く。
うわっ!本当にそんな事をしている人物を間近でみてしまった。でも今私にとって一番重要なのはシーツと枕カバーだ。それ以外はどうでもいい。
「分かりました・・・。それじゃリーゼロッテの気が収まったら私の部屋に新しい枕カバーとシーツを持ってきて来るように伝えて下さい。・・私はまだ眠いので寝ます。」
「お・・・お前という奴は・・・・っ!勝手にしろっ!」
アレックス皇子はプンプンしながら出て行った。やれやれ・・・これでやっと静かに寝れる。次に文句を言ってきたら・・・その時は対処しよう。
そして私は再び眠りに就いた―。
午前7時―
リーゼロッテは替えのシーツと枕カバーをまだ持ってきてくれない。ウウ・・本当に眠い。今の私にはベッドで横になることが出来ないので、自室の部屋に置かれたカウチソファでクッションを枕代わりにパジャマのままウトウトしていた・・。
するとそこへ突然・・・。
「おい!起きろっ!」
頭上で何者かの怒鳴りつける声が聞こえ、慌てて私はガバリと飛び起きた。そして半分寝ぼけた頭で見上げると、そこには腕組みをして何故か怒りの眼差しを私に向けるアレックス皇子の姿があった。
「あ・・おはようございます、アレックス様。でも出来ればもう少し静かに起こして頂けないでしょうか?いきなり怒鳴りつけるように起こされると心臓が止まってしまうかもしれませんので・・・。」
「ふん、お前のように心臓に毛が生えたような人間が何を言ってる。それ位で心臓が止まるほどの人間でもあるまい。」
「心臓に毛が生えた人間なんてこの世にいませんよ。そんな人がいれば、病気かもはや人間ではありません。」
見上げたまま返事をした。
「う・・うるさいっ!一々真面目に返答するなっ!今のは物の例えだ、例えっ!ところでお前・・一体彼女に何をしたんだっ?!」
「え?彼女って?」
「彼女って言うのはお前の新しい専属メイド・・リーゼロッテだっ!」
「ああ・・リーゼロッテがどうしたと言うのですか?」
「うるさいっ!とぼけるのもいい加減にしろっ!お前は今日・・・朝の6時と言う非常識な時間にリーゼロッテを呼びつけ、自分のベッドのシーツと枕カバーを無理やり交換させた挙句、この時間に洗濯場へ運べば誰かが勝手に洗濯をやってくれるから置いてくればいいと言ってそそのかしたそうじゃないかっ?!おかげで彼女はその行為を他のメイドによって見とがめられ、メイド長に呼び出されてこっぴどく叱られて泣きながら俺の処へやって来たのだぞっ?!何故そのようなでたらめを彼女に教えたりしたのだっ!」
う~ん・・寝起きでうまく頭が回らないが・・どうやらリーゼロッテが勝手にやった事でメイド長に叱られ、その原因を作ったのがこの私と言う事でアレックス皇子に怒鳴られているようだ。でもその前にどうしても確認しておきたい事がある。
「あの~・・質問なのですが・・ちょっとよろしいでしょうか・・?」
右手を上げると言った。
「仕方ない・・・発言の許可を許そう。」
随分上から目線の物言いだが・・まあいつもの事だし・・・。
「リーゼロッテはどこにいるのですか?」
「俺の部屋だ。」
ああ・・・なるほど、俺の部屋ね・・。ん?俺の部屋?
「あの、リーゼロッテは私のメイドですよね?」
「ああ。そうだ。」
「何故、アレックス様の部屋にいるのですか?」
「そ、それは・・お前に嘘をつかれたからと泣きついてきたからだ。それで彼女の気が収まるまで俺の部屋で休ませている。」
「そうですか・・・では誰か別のメイドに新しいシーツカバーと枕カバーを持って来てもらえるように頼んでいただけますか?ベッドに横になりたくても、なれないんですよ・・アフ・・・。」
欠伸をかみ殺しながら言うと、アレックス皇子はますますヒートアップした。
「お、お前・・・!今話をしているのはそこなのか?!そうじゃないっ!、違うだろうがっ?!」
地団太を踏みながらアレックス皇子は喚く。
うわっ!本当にそんな事をしている人物を間近でみてしまった。でも今私にとって一番重要なのはシーツと枕カバーだ。それ以外はどうでもいい。
「分かりました・・・。それじゃリーゼロッテの気が収まったら私の部屋に新しい枕カバーとシーツを持ってきて来るように伝えて下さい。・・私はまだ眠いので寝ます。」
「お・・・お前という奴は・・・・っ!勝手にしろっ!」
アレックス皇子はプンプンしながら出て行った。やれやれ・・・これでやっと静かに寝れる。次に文句を言ってきたら・・・その時は対処しよう。
そして私は再び眠りに就いた―。
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