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19.王女の苛立ち~アイラ王女視点~②
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---だからなに?そんなこと今はどうだっていいじゃない!
「あら間抜けな侍女もいたものね。自分から転んで花瓶に頭をぶつけるなんて。
部屋が汚れてしまうわ、お前達早く始末しなさい。
あっ、それとこの侍女の家族には私が『哀悼の意を表していた』とちゃんと伝えておきなさいね」
「「……」」
つまらない事に動揺して主人である王女に返事も返してこない侍女達。でも私は優しいから叱ったりせずに優しく言葉を掛けるだけにする。
「みなも気をつけなさいね、こんな不幸な事故に。まあ優秀なお前達ならちゃんと理解していると思うけど。
そういえば、みなの家族は息災かしら…?ふふふっ」
「「……し、承知いたしました」」
侍女達は震えながら後始末をしている。
この部屋では様々な事が起こるが、それはすべて不幸な事故でしかない。優秀な侍女達はちゃんとそれが分かっているので、とても助かっている。
---やはり侍女は教育が大切ね。あの新入りもちゃんと侍女らしくしていれば良かったものを。
この部屋でたった今起こった不幸のお陰か、少し冷静に考えることが出来てきた。
私をこんなに苛立たせた者にはちょっとしたお仕置きが必要だ、いろいろと面倒だが部を弁えない者達には王女としていつものように教えてあげることにする。…私は慈愛に満ちた王女だから。
早速こんな時に役に立つ男を呼ぶように侍女に指示を出す。
これで私の気もすぐに晴れるだろう。
王女たるものいつでも優雅で落ち着いていなくてはいけないから、これは必要な処置なのだ。
決してただの我が儘ではない、私が幸せでいる事はみんなの望みであり幸せでもあるのだから。
---ふふふ、今度はどんな手を使おうかしら。あの地味な女を襲わせる?それではエドワードにしかダメージを与えられないわね。私を馬鹿にしたあの女も苦しませなくては…。
そうそう、確か子供がいたはず♪
まずはそちらを女の前で始末し、次に女を辱めようかしらね。
そしてちょっとだけ落ち込んだ彼を私が慰めてあげましょう。
私を苦しめる者達へのお仕置きを考えていると侍女が呼びに行った男がもう部屋にやってきていた。
男は私に呼びだされたことに喜び興奮しているのが良く分かる。
---そうよ、この男の反応こそ正しいのよ。
「失礼いたします。アイラ王女様お呼びでしょうか」
「ええ、貴方に会いたくなったの。それにちょっと聞いて欲しい事もあったから。お時間は大丈夫かしら?」
「勿論です。麗しいアイラ様に捧げる時間は無限にございます」
この男は単純でいい、私に夢中でなんでも願いを叶えてくれる。その褒美も一時の快楽を与える事で済むのだから、お安いものだ。
---さあ、今回も私の為に動いてちょうだいな。
私は微笑みながら取り巻きの一人であるその男の耳元で独り言を囁き、悲し気に目を伏せその身を震わせてみる。その後は『辛い気持ちを忘れさせて』と閨へと誘い朝まで快楽に耽る。
これでいい。
私は何もしないけど勝手に踊ってくれるのを待てばいい。
「あら間抜けな侍女もいたものね。自分から転んで花瓶に頭をぶつけるなんて。
部屋が汚れてしまうわ、お前達早く始末しなさい。
あっ、それとこの侍女の家族には私が『哀悼の意を表していた』とちゃんと伝えておきなさいね」
「「……」」
つまらない事に動揺して主人である王女に返事も返してこない侍女達。でも私は優しいから叱ったりせずに優しく言葉を掛けるだけにする。
「みなも気をつけなさいね、こんな不幸な事故に。まあ優秀なお前達ならちゃんと理解していると思うけど。
そういえば、みなの家族は息災かしら…?ふふふっ」
「「……し、承知いたしました」」
侍女達は震えながら後始末をしている。
この部屋では様々な事が起こるが、それはすべて不幸な事故でしかない。優秀な侍女達はちゃんとそれが分かっているので、とても助かっている。
---やはり侍女は教育が大切ね。あの新入りもちゃんと侍女らしくしていれば良かったものを。
この部屋でたった今起こった不幸のお陰か、少し冷静に考えることが出来てきた。
私をこんなに苛立たせた者にはちょっとしたお仕置きが必要だ、いろいろと面倒だが部を弁えない者達には王女としていつものように教えてあげることにする。…私は慈愛に満ちた王女だから。
早速こんな時に役に立つ男を呼ぶように侍女に指示を出す。
これで私の気もすぐに晴れるだろう。
王女たるものいつでも優雅で落ち着いていなくてはいけないから、これは必要な処置なのだ。
決してただの我が儘ではない、私が幸せでいる事はみんなの望みであり幸せでもあるのだから。
---ふふふ、今度はどんな手を使おうかしら。あの地味な女を襲わせる?それではエドワードにしかダメージを与えられないわね。私を馬鹿にしたあの女も苦しませなくては…。
そうそう、確か子供がいたはず♪
まずはそちらを女の前で始末し、次に女を辱めようかしらね。
そしてちょっとだけ落ち込んだ彼を私が慰めてあげましょう。
私を苦しめる者達へのお仕置きを考えていると侍女が呼びに行った男がもう部屋にやってきていた。
男は私に呼びだされたことに喜び興奮しているのが良く分かる。
---そうよ、この男の反応こそ正しいのよ。
「失礼いたします。アイラ王女様お呼びでしょうか」
「ええ、貴方に会いたくなったの。それにちょっと聞いて欲しい事もあったから。お時間は大丈夫かしら?」
「勿論です。麗しいアイラ様に捧げる時間は無限にございます」
この男は単純でいい、私に夢中でなんでも願いを叶えてくれる。その褒美も一時の快楽を与える事で済むのだから、お安いものだ。
---さあ、今回も私の為に動いてちょうだいな。
私は微笑みながら取り巻きの一人であるその男の耳元で独り言を囁き、悲し気に目を伏せその身を震わせてみる。その後は『辛い気持ちを忘れさせて』と閨へと誘い朝まで快楽に耽る。
これでいい。
私は何もしないけど勝手に踊ってくれるのを待てばいい。
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