愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと

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30.ダイソン伯爵夫人④

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 今日は彼が帰ってくる日だ。
 彼は非常に仕事が出来る事から会社で寝泊まりする事もあり、暫くの間会えない事がある。
 僕は僕と彼の家でそわそわしながら待っていた。
 ガチャン、と玄関の音がする。僕は思わず玄関へと歩き出す。
 その先には彼が居た。
「ただいま」
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