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26.求婚のやり直し②【本編完結】
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しばらくの間、私と鶏の睨み合いを無表情で見ていたイーライが『……そろそろ前に進みたい』と呟く。
そうだった、こんな事をしている場合ではなかった。
鶏を抱いている腕にギュッと力を込めると、鶏は『グエッ…』と鳴いてからぐったりする。
ひよこ殿下の時と違って、骨が折れる音はしなかった。
――どうやら上達したらしい。
邪魔者がいなくなったところで話を始めようとするが、なぜかイザクの視線は私の腕の中にいる鶏に向いている。
「イザク?」
「すまない、ちょっとぼうっとしてたようだ。…別に息をしているか確かめていたんじゃないから。
ええっと、リラ、これからは偽名のイーライではなくイザクと呼んで欲しい」
「もちろん、いいわ。イザク殿下?それともイザク様がいいかしら?」
実は私も尋問が終わったあと、彼と同じことを考えていた。これから正式に婚約するのにいつまでも偽名で呼ぶのはおかしいだろう。
なにより今現在も恋人同士なのだから本当の名前で呼びたい。
「殿下や様はいらない。リラの前では今までのようにただのイザクでいたいから」
「イザク、これからもよろしくね」
「こちらこそ、よろしく。リラ」
不思議とその呼び方に違和感はそんなになかった。
彼が本物の第二王子と分かった後も、王族ぶることなく態度が全く変わらないからだろう。
それからイザクは真剣な表情を浮かべて、私のほうに一歩近づいてくる。
「リラ、やり直しをさせて欲しい」
「やり直し…?」
私は意味が分からなくて彼の言葉を繰り返しながら首を傾げてみせる。
「いろいろとすれ違ってしまったから、まだ私から大切なことを話していない。これから正式に王家からエール伯爵家へ婚約の申込みをする前に、私の想いを自分の言葉でちゃんとリラに伝えたいんだ」
そう言うと彼は汚れることも厭わずに、私の前で地面に片膝をつく。彼の右手にはいつの間にか白い花が握られていて、それを私にそっと差し出してくる。
――あのときと同じ私の大好き花だった。
「リラ・エール、生涯君のことだけを愛すると誓う。どんな時も笑っている君の隣にいたい。もし君が泣いていたら、私がその涙を受け止めたい。どうかその権利を私に与えてくれないだろうか」
「生涯あなたの隣にいるわ。だから一緒に笑っていましょう、イザク」
私が微笑んで彼の手から白い花を受け取ると、彼は立ち上がり私の頬にそっと口づけする。
見つめ合いながら微笑む二人。
自然と甘い雰囲気に包まれ、彼は私を抱きしめようと腕をのばしてくる。
もちろん私も彼に身を任せようとした………が、それは叶わなかった。
いつの間にか復活していた鶏によって甘い雰囲気は一瞬で壊される。
「コッココケーー!!」
「きゃー、なんてことするのよ!」
パクパクッ、ゴックン!
鶏はイザクがくれた求愛の花をもの凄い勢いで食べていく。
慌てて鶏を腕から下ろしたが、時すでに遅し…。
一生の思い出になるはずの花が無惨にも茎と葉だけになっている。
あの時にもっと力を込めておくべきだった……。
――後悔先に立たず。
「コッケーーーー!」
呆然とする私を嘲笑うかのように、鶏は勝利の雄叫びをあげながらイザクに擦り寄っていく。どうやら本気でイザクの花嫁になろうとしているようだ。
イザクはなんとか離そうとするが、鶏は足元から離れない。
もう後悔はしたくないから、全力で潰しにかかると神に誓う。
神様、もう手加減は二度としません!
人のものに手を出したらどうなるか、その身を持って知るがいい。
私は微笑みながらイザクに纏わりついている鶏に近づいていく。
「に・わ・と・り・さ・ん、唐揚げと焼鳥はどちらがお好み?」
「コケッーーーーー……」
鶏は私の言葉を聞くなり、駆け足でイザクから離れていく。
しかし近くの木陰から顔を出して、じっとイザクに熱い眼差しを向けている。どうやらまだ諦めてはいないらしい。
怒らせてはいけない人を怒らせたと理解し身を引くか、それとも夕食のテーブルに載るほうが早いか。
どちらでも私は構わない。
たぶん夕食のメニューを変更する日のほうが早いと私は思っている。
ねっ、鶏さん…♪
◇ ◇ ◇
【~そのころ離宮では~】*ひよこ殿下視点
あれから必死に『ピロピロ…(食べないで…)』とエレンに訴え続け、なんとか夕食のおかずになることを阻止した。
ホッとしたら眠くなったのでお昼寝をして、起きたら心も体も頭もスッキリしていた。
あれ、僕は今日はなにしてたんだっけ?
スッキリしすぎて思い出せないな、まあいっか。
たぶん忘れたのはどうでもいい記憶だから、気にしないし気にならない。
ふと時計を見るともうおやつの時間が過ぎていたので、急いで中庭へと向かう。
「ぴーぴよっぴー(ねえ、ミミズまだー)」
下僕エレンは今日もよく働いているが、なかなかミミズを掘り出すことが出来ないでいる。
仕方がないから、乾燥ミミズを食べて待ってあげる。
ポリポリ、ゴックン。ポキポキ、ゴックン。
ただ待っているのも暇なので、エレンがサボっていないか監視しようと近づいていく。
「ぴよぴよぴっぴ!(下僕、遅いぞ!)」
「おっ、ひよこ殿下も掘りに来たのか?自分の餌を自分で探そうとするなんて偉いぞ」
下僕は相変わらず僕の言葉を理解できない。
本当にお馬鹿さんだけど、僕は心が広いから許してあげる。
「ぴぴよよっぴ!(大蛇のようなミミズをくれ!)」
「あっはは、本当にひよこ殿下は前向きだな。あんなことの後なのに、落ち込まないなんて」
「ぴろぴーぴっぴ!(ツチノコサイズでも構わん!)
「いくらなんでも立ち直りが早すぎるぞ」
下僕が意味が分からないことを言ってくる。
あんなことってなんだ??
「私の前ではそれでもいいけど、イザク殿下にはちゃんと反省した態度を見せたほうがいいぞ」
「ぴろ?ぴーぴっぴ!(反省?しないもーん)」
僕の辞書に反省という文字はない。なぜなら反省するようなことは一つもないからだ。
それにイザク殿下は従者イーライになったから、もう本物は僕だ。
――第二王子ひよこ殿下とは僕のこと。
つまり下僕エレンの訳が分からん戯言に耳を貸す必要はないだろう。
「もうすぐ殿下が戻ってくると思うぞ。その時はちゃんとしろよ」
「ぴぅ、よぴよぴっぴ!(うん、どっちが上かビシッと分からせる!)」
胸を張って王族ポーズを決める。この数カ月間鏡の前で練習し続けていたけど、今日が初披露だ。
自分で言うのもなんだけど、最高にかっこいい。
「直立不動で気持ちを示すつもりなのか。なかなかいいと思うぞ、イザク殿下の前でも頑張れ」
「ぴぅ、ぴっよぅ!(うん、任せろ!)」
数時間後、僕の運命はいかに……。
(完)
*********************
これにて本編は完結です。
最後までお読みいただき有り難うございます(=´▽`=)ノ
そうだった、こんな事をしている場合ではなかった。
鶏を抱いている腕にギュッと力を込めると、鶏は『グエッ…』と鳴いてからぐったりする。
ひよこ殿下の時と違って、骨が折れる音はしなかった。
――どうやら上達したらしい。
邪魔者がいなくなったところで話を始めようとするが、なぜかイザクの視線は私の腕の中にいる鶏に向いている。
「イザク?」
「すまない、ちょっとぼうっとしてたようだ。…別に息をしているか確かめていたんじゃないから。
ええっと、リラ、これからは偽名のイーライではなくイザクと呼んで欲しい」
「もちろん、いいわ。イザク殿下?それともイザク様がいいかしら?」
実は私も尋問が終わったあと、彼と同じことを考えていた。これから正式に婚約するのにいつまでも偽名で呼ぶのはおかしいだろう。
なにより今現在も恋人同士なのだから本当の名前で呼びたい。
「殿下や様はいらない。リラの前では今までのようにただのイザクでいたいから」
「イザク、これからもよろしくね」
「こちらこそ、よろしく。リラ」
不思議とその呼び方に違和感はそんなになかった。
彼が本物の第二王子と分かった後も、王族ぶることなく態度が全く変わらないからだろう。
それからイザクは真剣な表情を浮かべて、私のほうに一歩近づいてくる。
「リラ、やり直しをさせて欲しい」
「やり直し…?」
私は意味が分からなくて彼の言葉を繰り返しながら首を傾げてみせる。
「いろいろとすれ違ってしまったから、まだ私から大切なことを話していない。これから正式に王家からエール伯爵家へ婚約の申込みをする前に、私の想いを自分の言葉でちゃんとリラに伝えたいんだ」
そう言うと彼は汚れることも厭わずに、私の前で地面に片膝をつく。彼の右手にはいつの間にか白い花が握られていて、それを私にそっと差し出してくる。
――あのときと同じ私の大好き花だった。
「リラ・エール、生涯君のことだけを愛すると誓う。どんな時も笑っている君の隣にいたい。もし君が泣いていたら、私がその涙を受け止めたい。どうかその権利を私に与えてくれないだろうか」
「生涯あなたの隣にいるわ。だから一緒に笑っていましょう、イザク」
私が微笑んで彼の手から白い花を受け取ると、彼は立ち上がり私の頬にそっと口づけする。
見つめ合いながら微笑む二人。
自然と甘い雰囲気に包まれ、彼は私を抱きしめようと腕をのばしてくる。
もちろん私も彼に身を任せようとした………が、それは叶わなかった。
いつの間にか復活していた鶏によって甘い雰囲気は一瞬で壊される。
「コッココケーー!!」
「きゃー、なんてことするのよ!」
パクパクッ、ゴックン!
鶏はイザクがくれた求愛の花をもの凄い勢いで食べていく。
慌てて鶏を腕から下ろしたが、時すでに遅し…。
一生の思い出になるはずの花が無惨にも茎と葉だけになっている。
あの時にもっと力を込めておくべきだった……。
――後悔先に立たず。
「コッケーーーー!」
呆然とする私を嘲笑うかのように、鶏は勝利の雄叫びをあげながらイザクに擦り寄っていく。どうやら本気でイザクの花嫁になろうとしているようだ。
イザクはなんとか離そうとするが、鶏は足元から離れない。
もう後悔はしたくないから、全力で潰しにかかると神に誓う。
神様、もう手加減は二度としません!
人のものに手を出したらどうなるか、その身を持って知るがいい。
私は微笑みながらイザクに纏わりついている鶏に近づいていく。
「に・わ・と・り・さ・ん、唐揚げと焼鳥はどちらがお好み?」
「コケッーーーーー……」
鶏は私の言葉を聞くなり、駆け足でイザクから離れていく。
しかし近くの木陰から顔を出して、じっとイザクに熱い眼差しを向けている。どうやらまだ諦めてはいないらしい。
怒らせてはいけない人を怒らせたと理解し身を引くか、それとも夕食のテーブルに載るほうが早いか。
どちらでも私は構わない。
たぶん夕食のメニューを変更する日のほうが早いと私は思っている。
ねっ、鶏さん…♪
◇ ◇ ◇
【~そのころ離宮では~】*ひよこ殿下視点
あれから必死に『ピロピロ…(食べないで…)』とエレンに訴え続け、なんとか夕食のおかずになることを阻止した。
ホッとしたら眠くなったのでお昼寝をして、起きたら心も体も頭もスッキリしていた。
あれ、僕は今日はなにしてたんだっけ?
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たぶん忘れたのはどうでもいい記憶だから、気にしないし気にならない。
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「ぴーぴよっぴー(ねえ、ミミズまだー)」
下僕エレンは今日もよく働いているが、なかなかミミズを掘り出すことが出来ないでいる。
仕方がないから、乾燥ミミズを食べて待ってあげる。
ポリポリ、ゴックン。ポキポキ、ゴックン。
ただ待っているのも暇なので、エレンがサボっていないか監視しようと近づいていく。
「ぴよぴよぴっぴ!(下僕、遅いぞ!)」
「おっ、ひよこ殿下も掘りに来たのか?自分の餌を自分で探そうとするなんて偉いぞ」
下僕は相変わらず僕の言葉を理解できない。
本当にお馬鹿さんだけど、僕は心が広いから許してあげる。
「ぴぴよよっぴ!(大蛇のようなミミズをくれ!)」
「あっはは、本当にひよこ殿下は前向きだな。あんなことの後なのに、落ち込まないなんて」
「ぴろぴーぴっぴ!(ツチノコサイズでも構わん!)
「いくらなんでも立ち直りが早すぎるぞ」
下僕が意味が分からないことを言ってくる。
あんなことってなんだ??
「私の前ではそれでもいいけど、イザク殿下にはちゃんと反省した態度を見せたほうがいいぞ」
「ぴろ?ぴーぴっぴ!(反省?しないもーん)」
僕の辞書に反省という文字はない。なぜなら反省するようなことは一つもないからだ。
それにイザク殿下は従者イーライになったから、もう本物は僕だ。
――第二王子ひよこ殿下とは僕のこと。
つまり下僕エレンの訳が分からん戯言に耳を貸す必要はないだろう。
「もうすぐ殿下が戻ってくると思うぞ。その時はちゃんとしろよ」
「ぴぅ、よぴよぴっぴ!(うん、どっちが上かビシッと分からせる!)」
胸を張って王族ポーズを決める。この数カ月間鏡の前で練習し続けていたけど、今日が初披露だ。
自分で言うのもなんだけど、最高にかっこいい。
「直立不動で気持ちを示すつもりなのか。なかなかいいと思うぞ、イザク殿下の前でも頑張れ」
「ぴぅ、ぴっよぅ!(うん、任せろ!)」
数時間後、僕の運命はいかに……。
(完)
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これにて本編は完結です。
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