呪われた姿が可愛いので愛でてもよろしいでしょうか…?

我が国の第二王子が隣国での留学を終えて数年ぶりに帰国することになった。王都では彼が帰国する前から、第二王子の婚約者の座を巡って令嬢達が水面下で激しく火花を散らしているらしい。

辺境の伯爵令嬢であるリラ・エールは王都に出向くことは滅多にないので関係のない話だ。


そんななか帰国した第二王子はなんと呪われていた。

どんな姿になったのか分からないが、令嬢達がみな逃げ出すくらいだからさぞ恐ろしい姿になってしまったのだろうと辺境の地にまで噂は流れてきた。


――えっ、これが呪いなの?か、可愛すぎるわ!

私の目の前の現れたのは、呪いによってとても愛らしい姿になった第二王子だった。

『あの、抱きしめてもいいかしら?』
『・・・・駄目です』

私は抱きしめようと手を伸ばすが、第二王子の従者に真顔で止められてしまった。

※設定はゆるいです。
※5/29 タイトルを少し変更しました。
24h.ポイント 71pt
1,457
小説 13,461 位 / 194,394件 恋愛 6,467 位 / 57,839件

あなたにおすすめの小説

貴方にはもう何も期待しません〜夫は唯の同居人〜

きんのたまご
恋愛
夫に何かを期待するから裏切られた気持ちになるの。 もう期待しなければ裏切られる事も無い。

十二時の鐘が鳴ったなら

小本手だるふ
恋愛
金髪金瞳のマティアス・ロード公爵は今年で30歳。 マティアスは幼い頃から類まれなる美貌と誰にでも公平に接する人当たりの良さで社交界の人気者。 しかしたった一人例外がいた。 それはレティシア・テレーズという名の15歳も年の離れた婚約者だった。 釣り合ってるいるのは公爵令嬢という身分だけで、実際は親子みたいだと揶揄され笑われているレティシアは、この婚約をないものにしようと今宵の夜会でマティアスに婚約解消を伝えるべく決意を固めていた。 案の定冷たい態度のマティアスに、レティシアはブチギレるが・・・・・・。

余命3ヶ月を言われたので静かに余生を送ろうと思ったのですが…大好きな殿下に溺愛されました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のセイラは、ずっと孤独の中生きてきた。自分に興味のない父や婚約者で王太子のロイド。 特に王宮での居場所はなく、教育係には嫌味を言われ、王宮使用人たちからは、心無い噂を流される始末。さらに婚約者のロイドの傍には、美しくて人当たりの良い侯爵令嬢のミーアがいた。 ロイドを愛していたセイラは、辛くて苦しくて、胸が張り裂けそうになるのを必死に耐えていたのだ。 毎日息苦しい生活を強いられているせいか、最近ずっと調子が悪い。でもそれはきっと、気のせいだろう、そう思っていたセイラだが、ある日吐血してしまう。 診察の結果、母と同じ不治の病に掛かっており、余命3ヶ月と宣言されてしまったのだ。 もう残りわずかしか生きられないのなら、愛するロイドを解放してあげよう。そして自分は、屋敷でひっそりと最期を迎えよう。そう考えていたセイラ。 一方セイラが余命宣告を受けた事を知ったロイドは… ※両想いなのにすれ違っていた2人が、幸せになるまでのお話しです。 よろしくお願いいたします。 他サイトでも同時投稿中です。

幼馴染を溺愛する旦那様の前から、消えてあげることにします

新野乃花(大舟)
恋愛
「旦那様、幼馴染だけを愛されればいいじゃありませんか。私はいらない存在らしいので、静かにいなくなってあげます」

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました

歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。 卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。 理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。 …と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。 全二話で完結します、予約投稿済み

喋ることができなくなった行き遅れ令嬢ですが、幸せです。

加藤ラスク
恋愛
セシル = マクラグレンは昔とある事件のせいで喋ることができなくなっていた。今は王室内事務局で働いており、真面目で誠実だと評判だ。しかし後輩のラーラからは、行き遅れ令嬢などと嫌味を言われる日々。 そんなセシルの密かな喜びは、今大人気のイケメン騎士団長クレイグ = エヴェレストに会えること。クレイグはなぜか毎日事務局に顔を出し、要件がある時は必ずセシルを指名していた。そんなある日、重要な書類が紛失する事件が起きて……

間違って舞踏会に一番乗りしてしまったシンデレラ

矢野りと
恋愛
リリミア・ムーアは正真正銘の子爵令嬢だ。 幼い頃に母を亡くし、数年後には大好きだった父も不慮の事故で呆気なくこの世を去ってしまう。 可哀想な彼女は一人残されて……とはならなかった。 父であるムーア子爵は亡くなる一ヶ月前に再婚していたのだ。だから継母と二人の義姉も一緒に残されたのである。 それから先はお決まりのパターンを辿ることになる。 まるでおとぎ話のシンデレラのように…。 気づけばリリミアは『シンデレラ令嬢』と陰で呼ばれるようになっていた。 『いつかきっと幸せになれるわ』と頑張り続ける前向きな彼女。 ちょっとおとぎ話のシンデレラよりもたくましい…。 ある日憧れの王子様を近くで見てみようと王城で開かれる舞踏会にこっそりと参加する。 だが間違って開始時刻よりもだいぶ早くに到着してしまい、王子と護衛騎士の会話を偶然耳にしてしまう。 『そこにいるのは誰だっ!』 『……誰もいませんのでお気になさらずに……』 ※この作品には『ある日愛する妻が何も告げずに家を出ていってしまった…』の登場人物が出ています。