二人の公爵令嬢 どうやら愛されるのはひとりだけのようです
ある日、マーコック公爵家の屋敷から一歳になったばかりの娘の姿が忽然と消えた。
それから十六年後、リディアは自分が公爵令嬢だと知る。
本当の家族と感動の再会を果たし、温かく迎え入れられたリディア。
しかし、公爵家には自分と同じ年齢、同じ髪の色、同じ瞳の子がすでにいた。その子はリディアの身代わりとして縁戚から引き取られた養女だった。
『シャロンと申します、お姉様』
彼女が口にしたのは、両親が生まれたばかりのリディアに贈ったはずの名だった。
家族の愛情も本当の名前も婚約者も、すでにその子のものだと気づくのに時間は掛からなかった。
自分の居場所を見つけられず、葛藤するリディア。
『……今更見つかるなんて……』
ある晩、母である公爵夫人の本音を聞いてしまい、リディアは家族と距離を置こうと決意する。
これ以上、傷つくのは嫌だから……。
けれども、公爵家を出たリディアを家族はそっとしておいてはくれず……。
――どうして誘拐されたのか、誰にひとりだけ愛されるのか。それぞれの事情が絡み合っていく。
◇家族との関係に悩みながらも、自分らしく生きようと奮闘するリディア。そんな彼女が自分の居場所を見つけるお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※作品の内容が合わない時は、そっと閉じていただければ幸いです。
※執筆中は余裕がないため、感想への返信はお礼のみになっております。……本当に申し訳ございませんm(_ _;)m
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kokekokko様、感想有り難うございます
ルークライ!!!おかえりぃ〜(つД`)・゚・
ひゅうが ちなつ様、感想有り難うございます
ルークー‼︎
目覚めたー‼︎
よかったよぉー‼︎😭
なるなる様、感想有り難うございます
タイトルを見て、、
もしや、、もしやと思いましたが。。
おかえり〜ルーク!
本当に良かったね、頑張ったね、リディ❣️
リディアはルークライのたった1人の愛する人。
公爵家のシャロンではないんだよね
愛する家族と一緒に、幸せにならないとね👍
Coco663様、感想有り難うございます
わ〜ん、意識が戻って良かった、今一番好きなお話です。被害を最小に食い止めたのだから褒美があるよね、しかも、愚かな王女のせいなのだから、自称父の王弟頑張れ、許すな。誘拐犯は母の恋人?
ahmama様、感想有り難うございます
良かったね。
にゃ王さくら様、感想有り難うございます
父との対決、頑張ったね!😄✌️
お祭り気分様、感想有り難うございます
目が覚めて良かった。
リディアがんばったね。
今日はこれだけで胸一杯。
余韻に浸ります。
みゃん様、感想有り難うございます
あーーーーーっタオル!タオル!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
おかえり〜ルーク💕
グレース様、感想有り難うございます
決別は母親だけではなくマーコック家との決別なんですかね。
ケイレブの家との婚約にそんなに利があるのかしら。
普通なら傷物にらなったから辞退とかでは。
それとも高位貴族だから押しきれる?
それにしてもこの父親、ちっともリディアの体のことを気遣わないですねぇ。
みゃん様、感想ありがとうございます
ドキドキが止まりません💓
想像が止まりません💓
早く続きが読みたいですうー
よろしくお願いしまーす🥺
ともちゃん様、感想ありがとうございます
更新されてた。
母親は離縁かと思ったら幽閉なんですね。
離縁だったら17年前のことも明るみに出るからかしら。
自殺した侍女が母親をリディアから引き離す手引きをしたのかな。
15分でアリバイができた人物は誰なんだろう。
みゃん様、感想ありがとうございます
首があれになったら大変と思ったら、更新ボタン押してました(笑)
真夜中に見たら、更新が!
ありがとうございます!!
嬉しいです~
まるkomaり様、いち早く気づいて頂き有り難うございます
元々空いた器の中にいたのがシャロン(リディア)なのに、許す許さんとかの権利はないでしょ。
セリ様、感想有り難うございます
更新されてた。ありがとうございます。
公爵よりタイアンの方が父親みたいですね。
親思う心に勝る親心。
子どもが親を思うより、親が子どもを思う心の方が深いという意味だったと思います。(吉田松陰)
タイアンを見ていたらこの句を思い出しました。
タイアンとリディア、あるいはルークライはこの関係を築けそうですが、リディアの実親とはどうなんでしょうね。
なんだか良いお話になりそうではない予感がします。
多分、看護士を見下した時の会話からそう思えるんだと思います。
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子どもだったから喜んだけど今なら喜ばない。
お菓子の方がよいと言うかも。
もう貰うこともできないんですけどね。
みゃん様、なんとか更新が間に合ってホッとしています
別にリディアは公爵家に執着ないから、真実知っても傷つかない気がする…笑
まほ様、感想有り難うございます
さすが自己憐憫に浸れるお母さまに『公爵令嬢』として育てられ(タカビーで自己中)、あの王女さま(王が許すからもっとタカビーで自己中で尚且我が儘)と友人関係を築けるお嬢さまだけあって、見当違いの逆恨みを抱きますねぇ…。
コリンヌは、"空いた器の中に彼女が収まるなんて許せない"なんて言ってましたが、誘拐された『本物の公爵令嬢』なので空いた器に収まるも収まらないもリディアの自由だと思うし、今更シャロンとは名乗らないでしょ。
そして私を壊した…って、自分で勝手に壊れただけだよね~( ̄▽ ̄;)
まいん様、感想有り難うございます
リディアの父親は
公爵では無いのでしょうか…?
いいように振り回されていますね‼️
セイ様、感想有り難うございます
どんどん謎が増えていきますね。
シャロン2号か何を願ってもリディアの中では公爵家と家族としての気持ちは切れているのですがね。彼女も公爵家の養女にならなければ子爵令嬢として平穏に暮らせていたのに。
さてリディアの父親は誰なんでしょうね。
ご無理をなさらずに更新して下さいね。
ノコノコ様、感想有り難うございます
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